前回の報告は昨年末でしたからずいぶんのご無沙汰でした。
この三ヶ月分の報告です。
☆ 差し六つ目の茶碗籠(二つ目の課題)です。
縁の大和結びは簡単なのかと思ってたけど、大変でした。
立ち上がりの五角形、六角形、七角形がよく分からんかったです。
差し六つ目は新しいやり方で面白かったです。

ξ 六つ目編みも大和結びも、結構難しいもんなんです。
☆ 差し六つ目の長円の茶碗籠です。
円形の茶碗籠のときより完成度が高い(自己評価ですけど)。
次は一回り小さいものを作ろうと思います。

ξ 段々と良くなってますよ。
☆ 差し六つ目の茶碗籠(二つ目の課題)です。
もう一個作れと言われても、自力では出来そうにないです。
ヒゴ作りが大事ですね。
使えるものが自作できるのはうれしいです。
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く
ξ ヒゴがきれいに出来てますね。立ち上がりもきれいです。
☆ 四つ目編みの盛籠です。
ヒゴ作りが基本。
ひごが厚すぎた。基本に立ち返るべきであります。

ξ ひごが厚すぎると、見え方が違ってくるという、面白い結果になりました。
☆ 網代編みの弁当箱です。
上下の大きさがが合ってうまく出来ました。
こんなのが作りたいと思っていたものでうれしいです。

ξ 形はうまくまとまりました。角かがりはまだまだ練習ですね。
☆ 蓋を開けたところ。

☆ 六つ目編みのパン籠(1個目の課題)です。
ヒゴ作りには手間取ったけど、編みは楽しかったです。

ξ きれいに出来てますよ。
最近は参加者が少なくて、出来上がる籠たちの数も少なかったんですが、ようやく報告出来ました。
これから温かくなって、たくさんの籠たちが生まれてくれると良いんですがね。
(キト)
- 2023/03/27(月) 13:41:58|
- 竹細工の技術継承
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今年もアカデミーの学生さんたちと竹細工を行いました。(12/19、22)
”竹の利用と製作”の授業です。
竹林整備をやった次の日に竹細工を行ったんで、ちょっときつかったですね。
先ずは材料の話。立っているのは真竹です。
どの竹もちゃんと立ってますが、こんな風に切るのは結構難しいんですよ。

半割にしたものをそれぞれ細かく割っていきます。
ここから鉈(刃物です)の刃を自分に向けて動かすんで、怖いですよね。鉈を持つ手がなかなか動かせない。

割った竹を薄くへいで(剥いで)います。これも鉈を自分の手の方に動かします。

さらに細かく割る。
これ位細くなると、割るのに力が要らなくなるから、怖さも中くらい かな。

更に薄くへぐ。
後の仕上げの作業に影響するから、出来るだけ薄く均等にへぐため、しょっちゅう厚さを確かめてます。

幅引き。
専用の道具を使うのでらくちんな作業ですね。

厚さを仕上げる分決めの作業です。
伐り出し小刀で削ります。師匠はこの作業を ”切り出しですく” と言ってました。
切り出しの角度を細かく変えながら、注意深く必要な厚さ(0.6~0.7mm)迄 ”すき” ます。

分決めが終わったら、厳しいチェックが入ります。
駄目ならやり直しなんだけど、厚いものを薄く仕上げることは出来ても、薄くし過ぎたら、交換です。

分決めの後は面取り。
ほんの僅か、角を落とすだけで手触りも見た目も良くなるんですよ。
それじゃダメでしょう、なんて言ってるわけではない。

ヒゴが完成してようやく編みに入ります。
先ず底編みの六つ目から。最初の六つ目は図だけ見て自分で編んでもらいます。
六つ目編みは、見れば六角形だってわかるけど、編むのは結構難しいんですよ。

ワオッ
!
これも最近やってる方法で、最初の六つ目が出来た段階でテープで台紙に貼り付けてます。
こうするとずれにくくなるので、両手を使って編みやすくなるんですね。
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立ち上げのための曲げくせを付けてます。

波縁を編んでるんですが、方向が同じでないと分かりにくいんでしすよ。

ちょっと見にくいですが、黄色いシールが貼ってあります。
波縁はヒゴを束ねてあっちこっち差していくので、どこに差すのか割るようにする目印です。

力竹を差して並べてみましたが面白い形ですよね。

全員無事に完成。お疲れさまでした。

学生のみなさんの感想として、ヒゴ作りに時間がかかること、ヒゴ作りの大変さ、仕上げの精度が編みにく影響することなど、分かっていただけたようです。
竹を見る目が変わったという声もありましたが、竹細工にも興味を持ってもらえると嬉しいですね。
このブログを入力し始めた時に、テレビで第九が始まったのが、第5に替わって(但し第4楽章)ようやく終わりました。
来年こそはみなさんにとって良い年でありますように。
(キト)
- 2022/12/31(土) 21:52:53|
- 竹細工の技術継承
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今年も森林文化アカデミーのみなさんが竹林整備に来てくれました。(12/18)
場所は去年と同じ関市の迫間の淡竹林です。
去年は色々あって2度も延期しましたが、今年は予定通りできました。
最初の挨拶です。

寒いんで、早速竹林に入って作業です。
一応、作業上の注意なんぞを話してるところ、だと思う。

作業中、ここはどこだ
!って叫びたくなるような雪が降ってきまして。寒ッ。

そんな雪もすぐ上がりまして、昼食です。
恒例の豚汁を皆でいただいてます。

やっぱ、火の周りが良いですよね。
でも熱すぎるんでこれ以上は近づけない。

今回は、鵜籠類を作るための ”使う竹” を採取するってんで、能書きを垂れております。

伐り出した竹は1本ずつ大事に運び出すんですよ。

一通りの作業が終わったら、焼き芋タイム。
熾火に芋を並べて、灰をかぶせようとしてます。
若干へっぴり腰ですけど、熾火と云えども滅茶苦茶熱いんですわ。

うれしそうですねぇ。美味しいんでしょうねぇ。

伐り出した竹(今回は13本)を軽トラに積み込んで、美濃市の作業場(番屋2号館)まで運びます。

今回は竹部会のメンバーと竹細工教室のメンバーも手伝ってくれました。
毎回思うことですが、竹林整備は人数が多くないと捗らないので、大いに助かりました。
寒い中お疲れさまでした。ありがとうございました。
(それにしても寒かったなぁ。キト)
- 2022/12/31(土) 13:46:39|
- 竹細工の技術継承
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今年最後の報告です。
☆ 差し六つ目編みの、小物を置く台です。
見た目より簡単に出来たと思います。(立ち上がりが無いからね)

ξ 変わった編み目で面白いですね。
各六つ目にヒゴを2本づつ差してます。

☆ 差し六つ目編みの手提げ籠です。
いつものことだけれど、思ってたようには出来なかったです。
持ち手は初めての取り付け方で面白かったです。

ξ 横に差したヒゴがずれやすいんで、もちっと工夫が要るですね。
持ち手の取り付け部分。

暑いの寒いのと言ってた1年があっという間に過ぎて今年もあと僅か。
来年は良い年でありますように。
(キト)
- 2022/12/29(木) 14:47:49|
- 竹細工の技術継承
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今年もアカデミーの学生さんたちと ”里山資源の様々な利用” ということで竹林整備をしました。(12/5)
去年と同じ美濃市大矢田の真竹林の整備です。
この日は風もなく穏やかな暖かい日でした。
とは言っても朝は寒い。
竹の端材を燃して、その周りで最初のごあいさつ。

去年に比べればずいぶんすっきりしたけれど、まだまだやることはいっぱいあるんです。

大分スキマが出来て竹林の向こうが透けて見えるようになってます。

急な斜面、スギが混じって作業が大変。

去年は伐った竹をドラム缶で燃してましたが、今回は野焼きをやってみました。
野焼きなんてぇことをすると、枯草に燃え移るんじゃねーか、火が盛って手が付けられなくなるんじゃねーか、なーんて心配してたけど、やってみると、風が無かったせいか心配したようなことは起きませんでした。
手前の釜戸の羽釜では豚汁がグツグツ。
昼に頂きました。旨かったです。ごちそうさまでした。

竹細工のための竹採りの説明中。

さあ、伐ってみよう。
今回は、巻縁用の新竹2本と、竹細工用の4本を学生の皆さんに伐ってもらいました。

竹林整備が終わってから、竹細工の作業場の番屋2号館で我々の活動の話をしました。
少しでも興味をもってもらえると良いんですがね。

皆さんお疲れさまでした。
天気も良く暖かで作業が捗ったように思います。
竹林の中もずいぶんすっきりしました。
ありがとうございました。
(キト)
- 2022/12/06(火) 19:56:37|
- 竹細工の技術継承
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寒いのか暖かいのかよく分からん日々が続きますね。
このところ竹部会が竹林作業を予定すると、かなりの確率で雨予報が出るんですよ。なんでやろうか。
報告です。
☆ 六つ目籠の大小です。
六つ目編みは何とか出来るようになってきたけど、相変わらず縁をきれいに仕上げるのは難しかった。
でも、それなりに出来たんで自画自賛してます。

ξ まだ全体的にヒゴが厚いですね。しっかりした感じにはなりますが。
☆ 八つ目編みのレターラックです。
全体が小さいので、縁に手こずってやり直しました。
普通の八つ目編みを45°傾けて編んだら、立ち上げがやり易いように感じました。

ξ 状差しか、と聞いたら、今時そんな言い方はしません、と笑われた。
☆ 飛びござ目編みの手提げ籠です。
全体の形がまとまらずどうなることかと思ったけど、やさしいおしゃれな感じになりました。
普通のござ目編みより、街に持って行けそうな感じ。

ξ とても素敵に仕上がりましたね。
☆ 課題最後の四ツ目籠(芋振り籠)です。
ヒゴの幅と暑さを均等に仕上げるのは難しいです。
差し縁は初めてだし、ヒゴが厚いので手こずりました。

ξ 手こずるのが普通でして、完成してホッとしました。
☆ 課題二つ目の、差し六つ目編みの茶碗籠です。
難しかったけど楽しかったです。
淡竹は真竹よりヒゴが作り易かった。

ξ 丸く良い形になりました。
☆ 網代編みの道具入れです。
楽しかったです。もう一つ作りたいくらい。
用途がはっきりしてると、編み方にも縁にも意味がはっきりして、出来上がていくのが楽しかった。
とっても幸せな気分です。

☆ 持ち運ぶ際の、袋に入れた状態。
作業するときに取り出します。

ξ 鉈がピッタリ入りますね。
皆さん自身が普段使うものとして、工夫しながら竹細工を作るのは、楽しいことですよね。
と言いつつ、最近は自分のものを作ってない。淋しい。 (キト)
- 2022/11/29(火) 09:16:42|
- 竹細工の技術継承
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昨年の西ライフデザインセンターから、中央ライフデザインセンターに場所を移して、今年も後期長期講座に呼んでいただき、四つ目編みの籠作りを行いました。
ヒゴ作りから編みまで、毎週水曜日の5回(10/19~11/16)で完成させました。
いつもの通り、先ずは材料の竹の話から。
会場は去年よりちょっと狭くなりましたが、明るい作業場ですね。

作業の最初は竹割り。で、その実演中。
この後、皆さん自身で丸竹を割ることから始めます。

更に、割って、剥いで、割って、剥いで細く薄くしていきます。

細く割った竹を、薄く剥いでいます。

人相の悪いのが目の前に陣取ってるんじゃ、作業がやり難かったでしょうね。申し訳なかったです。

分決め前の幅取り。
机に幅引きを固定して、立ったまま幅取りが出来るようにしてるんで、楽ちんです。

ヒゴ厚さを仕上げる分決め作業。
これでヒゴの出来が決まるから、なかなか緊張します。

ヒゴの仕上げの最後は、面取りです。
ちょっとしたことですけど、手触りや見た目が良くなります。

いよいよ底編み。
ヒゴの置き方の順番を説明してます。

底編みの3/4が終わった所。
ヒゴを型紙にテープで固定するのが最近のやりです。とても具合が良い。

底編みが終わって、立ち上げ前の曲げクセを付けてます。

胴編み。
ヒゴが重なってしまって、まあやり難いこと。

縁の仕舞い。
差し縁とでもいうんでしょうか、差した後に飛び出した余分のヒゴを切ってます。

完成です。
途中で帰られた方があって、ちょっと少ないです。

最後まで残って完成させたお二人です。

作ったヒゴの本数が多く(28本)、しかもある程度の均質さが必要なんで、皆さん結構苦労なすったと思います。
私たちが手を出しすぎたかもしれませんが、それでも楽しかったと言ってもらえてよかったです。
これを機会に、竹細工の良さや作ることの大変さを、見直してもらえたら嬉しいです。
皆さんお疲れさまでした。
(キト)
- 2022/11/21(月) 22:05:30|
- 竹細工の技術継承
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今日は久しぶりの雨。これからどんどん寒くなっていくですねぇ。
報告です。
☆ 輪弧編みの針山です。
いつもながら昔の人たちはエライと思います。
途中の箍のあたりのまとまりのなさには苦労して、何度もやり直しました。

ξ ヒゴが厚い分がっしりしてます。輪弧も面白いですよね。
☆ こんなんです。

☆ 六つ目編みのパン籠です。
ヒゴ作りに苦労した分、喜びひとしおです。
上縁の柾割りは難しかった。

ξ いい形。しっかりしてます。
☆ 四つ目編みの芋振り籠です。
見た目以上に編むのは力が必要でした。
昔の家でよく見る籠だけど、何に使うのかわからなかった。

ξ 決して頭にかぶるものではないんだけど、何故かかぶりたくなるんだよね。
☆ 六つ目編みのパン籠です。
以前参加したW.S以来2個目。思いだしながら作りました。
次はもっと早く作りたいです。自宅の竹林で竹を採って家でも作りたい。

ξ いい形に出来ましたね。
今年もあと2か月。忙しいんですよ。あ~忙し。 (キト)
- 2022/11/01(火) 20:29:25|
- 竹細工の技術継承
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朝晩はようやく涼しくなって過ごしやすくなりました。
そうこうしてるうちに、今度は寒い寒いと文句を言うようになる。毎年ですけどね。
報告です。
☆ ミニ鵜籠の2個目です。
2個目だからうまく出来る、とはいきませんでした。
立ち上がりに苦労したし、六つ目が揃わなかったし・・・

ξ 1個目よりは、良くなってますよ。
☆ 鉄線編みの果物籠です。(野菜籠?)
立ち上げが難しかったですね。スキマの六角形も揃わなかったです。

ξ 果物も野菜もたっぷり運べそうです。
☆ 課題の最後の四ツ目籠(芋振り籠とも)です。
均一なヒゴ作りが一番大事ですね。皮は薄くしないと後の作業が大変だし、差し縁の出来もヒゴの出来次第で。
昔から使われてきた日常品を作れて楽しかった。

ξ 師匠の石原さんは、僕らが分厚いヒゴで作った籠を見て 長持ちしますよ と褒めてくれました。
☆ ござ目編みの、尺のそば笊です。
長かったです。
前に作った課題2作(パン籠、茶碗籠)に比べて、より生活の中にあるものの感じがして一番好きです。
上下の縁づくりと、縁の取り付けが難しかった。しばらくは作りたくないと思うけど、早く作れるようにはなりたい。

ξ たくさん作ることです。
☆ ござ目編みの、尺のそば笊です。
ずいぶん時間がかかりました。
細く割るのが大変で、幅の調整が難しかったです。うまく割れないと後で苦労するんですね。
上下の縁を作るのも、取り付けも難しかったです。

ξ 細く長いヒゴを作るのは確かに大変ですが、これも数ですね。
もう10月です。これからバタバタ忙しくなるんですよね。
(キト)
- 2022/10/03(月) 18:52:05|
- 竹細工の技術継承
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一昨年、去年に引き続き、今年も山県市の北武芸公民館を会場にして六つ目編みの竹かご作り体験を行いました。
実施した9/10(土)は、まだ真夏のように暑かったです。
竹細工のための材料をどうやって作るのかを、ほんのちょっと実演してみました。

最初の六つ目編みを自分で考えてもらっているところ。
台紙があるんで分かりやすいと思うんですけど、これがなかなか。

見かねてお手伝い。

出来上がった最初の六つ目を台紙に貼り付けます。

六つ目の2周めのを編んでます。

底編みが終わった後の立ち上げの作業。
何かよく見えん・・・・右上がりのヒゴをすくってね、その下に横竹(箍とも)を入れるんですよ。六角形と五角形の目が交互にあってね、ってその繰り返し。

横竹を編み終わって縦竹を折り返してます。仕舞いと言います。

縁竹を仮止めしてから、流し巻きというやり方で籐皮を巻いています。

籐皮は無理に引っ張ると切れてしまうんで、籐皮を縁竹に押し付ける感じで、ひたすら巻き続け・・・・

無事に完成しました。

みなさんの感想です。
●指導の先生が丁寧に教えていただけたので、とても楽しくできました。
ありがとうございました。
●市内から遠いので車でなく、バスで来れると嬉しいです。
●とても楽しみにしていたので、嬉しいです。ありがとうございました。
●楽しく作ることができました。ありがとうございました。
●1日で終わる竹ひごと簡単な細工でもよいです。市役所の方が負担にならない形で続けてもらえればいいです。
暑い中お疲れさまでした。
(キト)
- 2022/09/13(火) 20:07:41|
- 竹細工の技術継承
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