グリーンウッドワーク講座
海上の森【里山の木でつくる暮らしの道貝】
2日目はナイフワーク。

練習用に割った材をつかって、10種類のナイフワークを練習します。
スプーンで使うのはその中の半分ほどですが、
今後開催予定のスツールやククサの講座も見越してひととおり練習します。

斧での粗削りとナイフでの粗削りをそれぞれ使いこなせると、
仕上げのナイフワークがとっても楽になります。
みなさん慣れないナイフワークに苦労しながらも、
だんだん思い切りよく削れるようになりました。
ある程度出来たところで、いよいよスプーンをナイフで仕上げます。
習ったナイフワークと、木目の流れの組み合わせを考えていると、
どこをどう削っているかこんがらがっちゃいます。

この講座は小野ちゃんだけでなく、加藤慎輔さんもスタッフに入る豪華な布陣!
ひとりひとり丁寧にサポートしてスプーンの外型を仕上げます。
途中の休憩では恒例の『スプーンを味わう』
今回は海上の森で採れた日本蜜蜂の蜂蜜で、グリーンウッドワーカーや作家さん、
無印良品や100均などたくさんのスプーンを味わいました。

スプーンの輪郭が削れたところでフックナイフに持ち替えて、匙面を彫っていきます。

こちらも最初はなかなかうまくいかないのですが、
みなさん頑張って少しずつ彫って仕上げました。
今回の山桜は堅めで、彫るのも削るのも大変。
その分、仕上がりが美しくて、しっかりしたスプーンが出来上がりました。

最後は出来たナイフを囲んでのシェアタイム。

今回は小野ちゃんのつくる定番の北欧風スプーンをつくりましたが、みなさんの感想は?
◉スプーンって小さいので、もっと簡単に出来ると思っていたけど、大変だった。
◉あんなに斧を使うと思っていなかったので、びっくりしたけど、すごく楽しくできてよかった。
◉スプーンづくりを通してナイフの使い方などいろいろ勉強になった。
◉スプーンづくりを通して木を伐るところや木の説明など、
知らないことが知れてよかった。
◉木を伐るところからスプーンをつくると言ったら家族に驚かれた。
体力は使ったけど楽しくて沼にハマりそう。
◉生木から作ると思わなかった。
楽なのかなと思って参加したので、自分の体力のなさにびっくり。
でもほんとうに楽しかった。
◉スプーンって小さいから、まる2日間かかるとは思っていなかったけど、
自分のスプーンができて、実際に使えるのはうれしい。
◉ふだんいろんな仕事が飛び交うので、
ただ1日スプーンをつくる、削るだけという時間が有意義だった。

2日目は寒いくらいのお天気でしたが、新緑がとても美しくて、
木を伐る森と雨でも安心して削れる工作室がある素晴らしい環境です。
また、みどりの工作室が主催するグリーンウッドワークサークルもあるので、
講座後も仲間と削れるのがうれしいですね。
次回はスプーン、スツール、ククサと続き、今年度はあと3回開催します。

愛知のグリーンウッドワークの種がどんどん広がって育っていくのが楽しみです。
つばき
- 2023/06/02(金) 08:02:55|
- ┗ スプーンづくり
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愛知県瀬戸市のあいち海上の森センターで開催される
グリーンウッドワーク講座~里山でつくる暮らしの道具~
2023年度の講座がはじまりました。
雨予報の曇り空ですが、
こんな日は日差しが和らぐのでグリーンウッドワーク日和。
新緑の間を心地よい風が通り抜けます。

今回つかうのは、駐車場脇にあった山桜。
枯れて駐車場側に倒れてくるということで伐採されました。

伐ってしまった山肌はなんだか残念な様子にみえますが、
登って見てみるとしばらく絶えていたというスズカカンアオイがたくさん育っています。
今年はギフチョウの姿が見られるかもしれません。
里山は手を入れて使うことで、新しい命が育ち、また生態系が豊かになるんですね。

あらかじめ海上の森のスタッフの方が25センチほどに玉切りしてくださった山桜を、
斧で割っていきます。
2月に伐採した山桜ですが、木口はまだしっとりしています。
小さな新芽も育っていて生命力に驚かされました。

斧をマレットで叩くと、斧が弾かれるくらい堅い!
半割にするだけで一苦労で、クサビやマンリキの力も借りて、
なんとかスプーンが取れる大きさに割れました。
ここから斧でハツって面を出していくのですが、
今回は2日間あるので、その前に端材を使ってしっかり斧の練習をします。

斧が使えるようになると、グリーンウッドワークの幅がぐっと広がって、
粗削りがとても楽になります。
スプーンづくりはもちろん、今後ククサづくりを目指す方は、ここでしっかり慣れておきたいところ。
500gほどの斧を振り続けるので、想像以上に体力や腕力を消耗します。
グリーンウッドワークが初めてのみなさんは大変な思いをされていましたが、
それでも半日もやっているとだんだん慣れてきました。
綺麗な面ができたら、そこにスプーンの型を書きうつして、その線に沿ってハツリます。

言いかえると直方体からスプーン以外のほとんどの部分を斧で削って取る作業です。
時間いっぱい斧をふるって、無事スプーンを取り出せた参加者のみなさん。

斧はここで終了。明日はナイフワークです。
つづく(つばき)
- 2023/06/01(木) 12:02:49|
- ┗ スプーンづくり
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必要な道具がそろって
技術が身につく
ククサづくり連続講座4期生
1月28日 (土)は
3回目のナイフワーク応用編
「スプーンをつくる」です。
この講座は
斧の使い方やナイフワークを
ひとつずつ身につけ
順番にスキルアップしながら
基本となる技術を学び
最終回にはキャンプブームで人気の
ククサ(木のカップ)をつくります。
この数日は強烈な寒波が
日本列島に流れ込み
広く大雪をもたらしています。
みなさんがお住まいの地域は
大丈夫でしたか?
美濃市は思ったほどの雪はなく
道路もほとんど残っていませんが
峠越えの道の日陰や橋のうえなどは
凍っていてツルツルでした。
この日もまた冬型の気圧配置が強まり
寒気が流れ込んで冷えこみました。
前回は大雪で2人の方が参加できず
朝から雪かきに追われて
大変な1日でしたが
無事に時間通り全員集合できて
ほっとしました。

1回目の斧
2回目のストレートナイフに続き
今回の道具はフックナイフ。
材料は10月に伐った
山桜の真空パックです。
パックをあけるとほんのり桜の香り
これに型をあてて写し取り
さっそく斧でハツっていきます。

ひとつきぶりで
はじめは慎重な感じがしましたが
慣れてくると
思い切りよく斧が使えています。

少し欠けてもリカバリできれば大丈夫。
基本が出来てくると応用もできます。
午前中は写した型の線にそって
大体の形を削るところまでで
終了しました。
お昼ご飯のあとは毎度お馴染み
「スプーンを味わう」おやつタイム。
今回はチョコレートババロアにしました。
あくまでデザートではなく
スプーンを味わう!

集めたスプーンコレクションから
気になるスプーンですくって食べて
感触を五感で味わいます。
スプーンって思ったより彫ってないんだ
とか
このくらいの幅がちょうど良いね
なんて感じたことをシェアします。
スプーンのことを真剣に考えるなんて
これまで意識したこと無かったので
これからスプーンを見る視点が変わりそう
なんて声もいただきました。
午後からはスプーンの裏面を斧でハツり
全体の粗削りが終わったところで
いよいよフックナイフの作業にうつります。

フックナイフがうまくあたるまでは
苦しい時間ですが
こういうとき不安そうな参加者さんに
絶妙な声かけをする小野ちゃん。
ひとことふたこと持ち方をアドバイスすると
これまでうまく彫れずに苦労していた方が
あれ?出来たかも!
って削れるようになります。
サポートスタッフをしていて
いちばん勉強になる瞬間なので見逃せません。
早い人は仕上げ削りに入っていましたが
この日の桜はかなり堅くて
あと一歩のところで終了時間に。
続きは宿題となりました。

この講座は初回に必要な道具が揃うので
家に持ち帰って続きを仕上げたり
講座の間もいろいろ試して
次の授業に見せあったりできるのも魅力です。
ナイフワークの上達に近道はありません。

これまでの3ヶ月で斧だけでなく
ナイフの扱いも少しずつ上手くなっているので
授業のない日もぜひ
たくさん削って楽しんでください♪

連続講座次回はパン皿の予定です。
現在半年ごとに開催しているこの連続講座
森工塾2023前期は一旦お休みして
次回の募集は今年秋以降の予定です。
興味のある方はぜひ
オンラインストアの「再入荷お知らせ」に
登録しておいてくださいね☆
(ばきちゃん)
- 2023/02/16(木) 06:07:41|
- ┗ スプーンづくり
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1月15日は、三重県多気町のVISONにあるkiondさんで木のスプーンづくり講座でした。

はじめてのグリーンウッドワークや、
斧が苦手な方におすすめの削り馬のスプーンづくり。

桜の小径木を割るところからはじめて、
3時間ほどでスプーンを削りました。





(ばきちゃん)
- 2023/02/13(月) 06:06:41|
- ┗ スプーンづくり
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秋晴れの森
本日はとよた森のたまごのスプーンづくり講座

森のようちえんのフィールドを使って開催されたのですが、
参加者の皆さんが真剣に木と向き合う中、
普段は山を駆けずり回る子どもたちが今日はいないので、
手の空いたスタッフが焚き火を囲んで世間話。

なんだかほっこりする風景でした。

ああ、安心の時間🥄

また遊びに行きます!
(おの)
- 2023/01/20(金) 06:01:19|
- ┗ スプーンづくり
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今年度初めての足柄丹沢の郷ネットワーク主催
グリーンウッドワーク暮らしのものづくり体験
「斧とナイフで生木を削って作ろう!スプーンキャンプin西丹沢」
が開催されました。
2000年の箒杉(ほうきすぎ)🌲に見守られながら、斧と戯れる🪓スプーンづくり🥄。
前日の大雨とは打って変わって、爽やかな風に癒されました。

そして山北に来たらこれを食べなきゃ!
箒沢荘の三保弁
おばあちゃんの味
ハムカツが厚くなりました❗️

今回の講座でも、九州用に型を新調したスウィーディッシュスプーンをつくってもらいました。

これまで足柄丹沢の郷ネットワークでは
子どもゆめ基金や神奈川県の水源環境税を基金とした補助金を活用してきましたが、
実は今回の講座は初めて自己資金のみでの開催にこぎつけることができました!
沢山のリピーターの方と、今回初めましての新たな出会いに感謝しつつ、次の目的地の千葉に向かいます。
(おの)
- 2023/01/16(月) 15:48:44|
- ┗ スプーンづくり
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富山県南砺市利賀村にある
TOGA森の大学校の森の暮らし塾
グリーンウッドワーク講座2日目は
グリーンウッドワークの暮らしの道具づくりの
基本となるスプーンをつくります。

昨日と同じく材はホオノキ、イタヤカエデ、ミズナラ。
ホオノキは柔らかく斧でハツるのも楽ですが
フックナイフで削るとき少しキシキシして
ピカピカに整えるのが難しい材です。
逆にイタヤカエデは斧がなかなか入らなくて
型に沿ってギリギリまで整えるのが一苦労ですが
ナイフの仕上げはめちゃくちゃ気持ち良い。
ミズナラは割りやすくハツリやすいのですが
これまたフックナイフで削るときに
繊維が引っかかるので難しかったです。
ちなみにリョウブも真っ直ぐに整えるのに
木目が複雑で難関でした。

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参加者のみなさんもそれぞれの材と格闘。

1日かけて1つの材に向き合った感想は…
・本や動画でわからない細かいところが聞けてよかった。
丁寧な指導で、こうだからこうする、というカリキュラムができている。
これから教えていく参考にしたい。
・不器用なので、はしよりスプーンの方が楽しくできた。
ナイフ買ってやりたい。
・これまでDIYでのものづくりは電動工具に頼りがちで、
楽にそれなりをつくることが多かったけど、
実用品を手で削ってつくるというのは楽しかった。
久しぶりに何も他のことをせず木を削るのは良い気分転換になった。
今度は木を伐るところからチャレンジしたい。
・生まれて初めて木から彫り出すのをやった。
斧は手が疲れて振れなくなって、うまくいかない悔しさがあった。
ナイフワークは斧より好きだった。
腕の筋肉つければ斧も出来るかも。
はじめてでうまくできなかったけど、スプーンはペイントしてオブジェにしたい。
・自分でつくりあげるのは、想像以上に楽しかった。
包丁やハサミ以外の刃物ははじめてで、
人類の歴史と共にある斧ってすごいとあらためて思った。
家でもやりたい。
・子どもと一緒に楽しませてもらった。
みんなにグリーンウッドワーク体験してもらえたのがうれしい。
また美濃に行きます。
・夢中になってあっという間に一日経ってしまった。
利賀村にいるので木は手に入りやすい。別の木も彫ってみたい。
・グリーンウッドワークは以前からやりたかった。
それにまつわる手仕事や草木染の話もあってよかった。
またぜひやりたい。来年ゴッホの椅子やりましょう。
:::::
今回、用意してくださったのが、それぞれストーリーのある利賀村の象徴的な木でした。
そうした材を使えたのもよかったです。
印象的だったのは、参加者のお子さんが削り馬でホオノキを削って新幹線やお魚をつくっていて、
長い間飽きずに削る姿や、親子でのふれあいの様子、
それを見守るTOGA森の大学校のスタッフの方たちのまなざしのあたたかさがまた素敵でした。


ぜひまた来年もグリーンウッドワーク講座でお邪魔したいです。
2日間ありがとうございました!
TOGA森の大学校
(ばきちゃん)
- 2022/09/08(木) 21:39:42|
- ┗ スプーンづくり
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富山県南砺市利賀村にある
TOGA森の大学校の森の暮らし塾2022年度の第3回
森の見方②・グリーンウッドワーク
の授業に講師として呼んでいただきました。

小径木を生木から削る
グリーンウッドワークの手法として
ナイフワークやスプーンづくりを2日間で行いますが
初日の午前中はしっかり座学です。

何度聞いてもそうだった!と発見があるので
私つばきも聞き逃せません。
森の暮らし塾では、
森林率97%、標高700mの
富山県南砺市利賀村の豊かな森と集落をステージに
森を「見る」「使う」「暮らす」
3つのチカラを身につけます。
TOGA森の大学校お昼は地元の美味しいカツカレーをいただきました。
その土地ならではの人気のお店の温かい食事。
おもてなしの心遣いがとてもうれしいです。

午後からはナイフワーク講座。
伐ったばかりの
ホオノキ
イタヤカエデ
ミズナラ
リョウブ
をご用意いただきました。

主催の江尻さんから材料の紹介をいただいたあと、
好きな材を選び、マンリキで割っていきます。

生々なので、樹皮もペロンとむけて
その下にはしずくが垂れるほどの水が含まれています。
割りやすい木から割りにくいものまで様々。
材の香りなど、違いがはっきりしていて特徴的なので
割るだけでも楽しいです。

ここで、グリーンウッドワークで使うさまざまな斧のお話。
スウェーデンのカービング用斧と
高知、土佐刃物の枝打ち斧は
比べてみるとそっくり。
その改良版のグリーンウッドワークアックス420や
ハスクバーナの廉価版の斧
スウェーデンモーラの斧
カルソフアックスなどを使い
アックスワークの練習です。

ひとしきり斧でハツる練習をしたら
次はナイフワーク。

グリーンウッドワークの教科書に沿って
ひとつずつ丁寧に練習していきます。

一度にぜんぶ覚えきるのは難しいので
やりながら慣れていけば良いと思います。
割りやすい朴の木を真っ直ぐ削る練習からの箸づくり。

ナイフでまっすぐな先細りをするのはとても難しいので
基本のナイフワークを身につけるには最適です。
参加者の方たちに声をかけるとみなさんから
「大変だし難しいけど、楽しいです!」って言葉が。
ただ木を削るだけの作業ですが
夢中になってしまう何かがあるんですよね。
わたしはグリーンウッドワークの削る行為って
縄文の昔からDNAに刻まれている喜びだと思ってます。
終了時刻を過ぎても削り止まず。
結局今回も時間延長してしまいました。
2本削りきった方、1本をピカピカに仕上げた方
それぞれに感想をふりかえり本日の授業は終了。




まっすぐ削るのは本当に難しいのですが
はじめてとは思えない上手なお箸を削られたのは
林業を生業にするため参加された30代の男性。

聞けば幼いころお父さんに十徳ナイフをもらって
そのナイフを手に野山を駆け回って育ったとか。
たくさん怪我をして覚えたものが
身体に染み込んでいるとおっしゃっていました。
その子ども時代の体験と、
今回ナイフワークを体系的に学んだことが
つながったのだそうです。
子どものナイフワーク講座で伝えたいエピソードでした。
校舎の脇からBBQの香りが漂ってきました。
炭火では岩魚や利賀特産のお豆腐が!


削り終えた箸を手に交流会のはじまりです。
こうした交流の時間が持てるようになってきたのも
うれしいですね。
ここでも意外なつながりが見つかったりして
世界は狭いなぁと感じます。
標高1,000mを越える山々に囲まれ
利賀川と百瀬川の二つの清流が流れる村内には
豊かな自然が多く残されています。

7月とは思えない涼しい風が吹いていて
とても過ごしやすい環境で
移住者に人気が高いのも頷けます。
明日は同じ材料でスプーンづくりです。
ちょっと手強そうなリョウブやイタヤカエデ
はやく削ってみたいです!
つづく(つばき)
- 2022/09/07(水) 22:33:58|
- ┗ スプーンづくり
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ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
〜五感で味わうスプーンづくり〜
ゲストハウスでスプーンづくり合宿
\

丸太を割るところからはじめるスプーンづくり。

今回は合宿形式で美濃市の宿&カヌー体験 ゲストハウス 笑び (WARABI)に泊まって
2日間かけてじっくりスプーンづくりに取り組みます。

グリーンウッドワークを基礎から学ぶので
午前中は斧とナイフワークの練習。

ケヤキの木陰を涼しい風が吹き抜けます。
まずは柔らかいコシアブラを四角くハツって
さまざまなナイフワークを駆使しながら
お箸をつくります。

ランチはCafe bar Ricca さんの日替わり弁当で
鶏肉のたっぷりシソ南蛮弁当でした。
さっぱりしてて美味しかったぁ。

午後からはいよいよスプーンづくり
ヤマザクラを半割りにして
型をうつしとり斧でハッっていきます。
おおまかに型通りハッったところで3時のおやつ。

作家さんや既製品のスプーンをはじめ
グリーンウッドワークでつくった
たくさんの木のスプーンの中から
気になるスプーンでパンナコッタをいただきながら
おやつではなくスプーンの感触を味わってもらいます。

ふだん意識せずにつかっているスプーンですが
厚みや大きさ、匙面の角度などで
使いやすさってずいぶん違って感じるんです。

ゆっくりゆったりと時間がすぎていきます。
庭の池にはモリアオガエルの卵塊が。
日常の喧騒から離れ、森の空気を感じながら
時おり聞こえるモリアオガエルの声や
鳥のさえずりに耳を澄ませたり
吹き抜ける5月の心地よい風を感じたり。

ああ気持ちいいなぁーって。
ほんと、今日はグリーンウッドワーク日和ですね。

そしてなんと!
テントサウナも準備しちゃいました😁
ろうきんの森の夏キャンプで使いたくて
今回はテスト運用です。

終了時刻の5時には
みなさんほぼ形はできたので
一旦手を止めて続きは明日にします。

参加者のみなさんは自由時間
武芸川温泉に出かけて行きました。
戻ってくるまでのあいだに夕食の準備。

今朝道の駅で仕入れてきた地元の野菜をたっぷり使って
サラダやマリネにしました。
温泉から戻るころには炭火もいい感じに。

用意した食材を
オーナーの池上 友之さんが焼いてくれたので
食べるだけの楽チンBBQです♪

夜は寒いくらいに冷えてきました。
サウナもセッティングできたのでお試ししてみます。

小さなサウナテントなので
あっという間に80度くらいにあがって快適♪
サウナから出て満天の星空を見上げて
モリアオガエルの合唱を聞きながらのダウンタイム
めちゃくちゃ気持ちよかったです☆
そんなこんなで夜はふけていきます。

明日は匙面の仕上げから。かなり暑くなるようなので熱中症に気をつけて
のんびりスプーンづくりを楽しみたいと思います。
:::☆:::
さて、2日目になりました。

きのうだいたいの形ができたので、斧の作業はほぼおしまい。
持ち手を型の長さで切って今日はナイフワークを駆使して削っていきます。

最高の環境で、最幸の時間。

お昼ご飯はカレーです。
今日も気になるスプーンを味わいます。
「スプーンづくりをしなかったら、こんなにスプーンのこと考えたり感じることなかったなぁ。」なんて声も。

2日間あるからこその余裕。
自分で削ったスプーンを使って
実際に食べてみたあと気になるところを修正。

思ったより匙の底の丸みが気になるね。もうちょっと薄くしたいな。

園長先生の山からいただいた山桜が
夕方には美しいスプーンに仕上がりました。

参加者の感想は…
ーはじめて合宿でスプーンづくりをして、つくっているときに鳥の声が聞こえてきて、自然の環境が夢現(ゆめうつつ)の気分でした。スプーンもいい感じにできたので、2本目3本目を作ろうと思います。
ー非日常の時間が持てたのがすごくよかった。仕事や家のことでバタバタしているので、黙って集中する時間は貴重でした。スプーンを通して出会いもできてよかったです。
ー木の可能性、削ったら形を自由に変えられる自由度など、楽しさを新たに感じました。集中して黙々とやるのもいいなと思った。
ー来てよかった。近場もいいけど、ちょっとこうやって遠くまで来てやるのもいいなと思った。今回渋滞で遅れたので、次回は道路状況を確認してきます。笑。スプーンづくりも続けたいです。
ーこういうワークショップが久しぶりだった。コロナで不要不急と言われている中家にこもっていて、鬱っぽい感じになりそうで、森に行きたいと思っていた。本でグリーンウッドワークを知って、今回運良く参加させてもらって、しばらくぶりに出来上がっていく楽しみを感じた。1回で終わらず続けて行きたい。
今回は参加者4人と少ない人数でしたが、
そのぶんゆったりと学びながら
お互いの背景の豊かさに盛り上がりました。
美濃市の宿&カヌー体験 ゲストハウス 笑び (WARABI)の環境も素晴らしく
気候の良い時期にここで講座やって行きたいです。
とても気持ちの良く楽しいメンバーで
1日で完成を目指すスプーン講座のように
タイムキープにエネルギーを使うこともなく
ただただ黙々と削っては食べて笑っての2日間でした。

参加者のみなさま、笑びオーナー池上 友之さん
二日間ありがとうございました!
- 2022/05/31(火) 16:35:33|
- ┗ スプーンづくり
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NPO法人足柄丹沢の郷ネットワーク
今年度三回目のグリーンウッドワーク暮らしのものづくり講座は木のスプーンづくり。
春の講座でチョピンクブロックとマレットをつくった方を対象として、
その道具を使用する講座を企画しました。
会場はいつもお世話になっている箒沢荘の屋外スペース。
樹齢2000年の箒杉に見守られながらの講座でした。

使った材は、近所の庭木の山桜を
主催者の代表福島さんが自ら伐採したものを用意してくださいました。
紅葉は既に終わりを迎えていましたが、
天気は快晴で、周りを見渡せば大自然の絶景を望みながらのスプーンづくり。

斧🪓の基本といくつかのナイフワークをしっかりと学んでいただきました。
午後は、焚き火を囲みながら黙々と自分の世界に浸り、
また参加したいと次の予約をしてくださる方もいらっしゃいました。


こうやってグリーンウッドワークの輪が広がってくれるのが
本当に嬉しいです。

(おの)
- 2021/12/23(木) 07:03:09|
- ┗ スプーンづくり
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