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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②( 3月20日・21日)


ろうきん森の学校 森工塾
「ゴッホの椅子づくり」


森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座①(2月20日・21日)
森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②(3月20日・21日)

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後半初日は後脚と前脚の木取りから。
後脚は長さ800mmもあるので、立ったままではハンマーで割ることができません。
そこで寝かせた状態でクサビを打って割りました。

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ある程度まで割ったところでマンリキに持ちかえます。
これだけ長い材料もフシが少ないので、マンリキで半分くらいまで割れ目が入ったら、あとはこじるだけでパカンと割れます。
まっすぐな良い材が取れました。

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フシがあるとそこから割れなかったり、部材として弱くなってしまうので、チェーンソーで節を切ってもらって前脚にしたり、薪にしたりと余すことなく使いきります。

みなさん慣れてきて、はじめて木工にチャレンジする女性もひとりで木取りできるようになりました。

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後脚は長いので、削り馬で正確に面を出すのが難しいですが、どんどん削っていきますよ。

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今回の講座は遠方から参加者がいらっしゃっるということで、前回話題になったご当地の銘菓「山帰来」を参加者の方が用意してくださいました。

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古城山の森でもよく目にする、サルトリイバラの別名でもある「サンキライ」の葉でつつまれた麩まんじゅうです。

もちもちとした食感となめらかな口当たりの生麩に、こし餡の上品な甘みが美味しい!

いよいよ雲行きが怪しくなってきました。
天気予報では夕方から雨。降る前に木取りまで終わらせたいので少し巻いていきますよー!

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後脚が仕上がった人はホゾ穴をあけていきます。
数が多いのでめげそうですが、ひたすら手回しドリルをまわして穴を開けます。

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穴を開け終わったら、いよいよ後脚と背板、貫を組み立てます。
上から順に梯子のように打ち込んでいきます。

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なんとか雨が降り出す前に全員後脚が完成しました!
記念にポーズ♪

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夕食は美濃のソウルフード「ニュー柳屋食堂」で交流会。
こうして講座の後に語り合えるのは何ヶ月ぶりでしょうか。
宿泊が可能な連続講座だからこそのお楽しみですね。

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翌朝は前脚の組み立てから。
外はあいにくのお天気。
時折激しく降る雨に森での作業はあきらめて、今日はみの木工工房FUKUBEに移動して作業します。

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グリーンウッドワーク協会の工房には、10年ほど前に京都の河井寛次郎記念館に展示されているゴッホの椅子を特別にお借りして計測して再現した椅子があります。

そのほかにも、創業当初(1971年)からスペイン製のグアディスの椅子を取り扱っている、京都の輸入雑貨店「西洋民芸の店グランピエ」で購入したゴッホの椅子(現在は脚部が鉈割りではなくロクロ挽きになっています。)や、これまでの講座で制作したものなど、さまざまなゴッホの椅子があります。

みんな「ゴッホの椅子」なのですが、比べてよく見ればいろいろ。
型が決まっているようで,案外自由なんですね。

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さてここから少し難しくなります。
ゴッホの椅子の脚は前後とも背の方に寄り掛かるように少しだけ傾いています。
そのうえ背から脚にかけて下に行くほど狭くなっていたり、座面が台形だったりするので、そのまま垂直に穴を開けてしまうとうまく組み上がらないのです。その辺りの説明を聞いても頭の中は???ハテナがいっぱい^^;

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そこで、こんなゲージが登場します。

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座枠や貫が前脚の方に広がるようにするためには、ほぞ穴自体を斜めにする必要があるので、このゲージに合わせて、正面や横から確認してもらいながら穴を開けます。

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前脚を組んで、ねじれていないかチェック!ねじれている時は作業台に差し込んで、力をかけて修正します。

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前脚が組み上がったらいよいよ昨日組み立てた後脚とつなげていきます。

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組み上がったら水平なところにおいて、前から後ろから、ひっくり返してと、引いて客観的に見ることで、全体のゆがみを確認。歪んでいたら生木の特性を活かして、歪んだ方と逆の向きに床に押し付けたりして形を整えます。

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午前中には椅子の木部が完成!
と思いきや、まだまだ大事な作業がありました。
脚の木口の面取りです。

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銑やナイフを使って、ざっくりとした面で仕上げます。

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窓から見える板取川が雨で濁ってどんどん増水しています。
こういうとき、屋内の工房が使えるのはとってもありがたいです。

お昼ご飯は昨夜に続き、みんなで近所の定食屋さんへ。
ディスタンスを取りながら、会話も控えながらではありますが、食事を共にする喜びって大事ですね。
道中の桜がもう満開でした。一雨ごとに春が近づいてきています。

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午後からは座編みです。
今回はい草とペーパーコードをご用意しましたが、みなさんい草の縄で編みました。

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座面が台形なので、こんな感じで捨て編みをして長方形に編めるようになったら、あとは順番を間違えないようにしっかりと編みます。
うっかりすると間違えたり、どこまで編んだかわからなくなっちゃうので、全集中です!

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い草とペーパーコードそれぞれの太さや質感の違いで、結構雰囲気が変わります。

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裏も確認しながら黙々と編みます。表が綺麗なひとは裏も綺麗。

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参加者さんから「ばきちゃんは木工のときはおしゃべりで座編みは無言になるね。」って言われてはっとしました。
ほんとにそうなんです。

指摘してくれた参加者さんは逆で「木工のときは黙々とやるけど、座編みになると独り言が増える。」って。
グリーンウッドワークはその人のありようが出るって思うんだけど、なるほど鋭い指摘。面白いですね。

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予定通り5時には全員完成しました。

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みんな違ってみんないいゴッホの椅子の出来上がりです。

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こういうところにちょっと遊びゴコロを入れちゃったりとか

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こういうところがゴッホの椅子らしくてカッコいいですねー!

「同じようにつくったのに座り心地が違いますね。」とそれぞれの椅子を座りくらべ。
座って他の人が作った椅子との違いを感じるのも楽しいですね。

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恒例の参加者の感想は…

「普段1人でやっているので、みなさんと毎回楽しかったです。ご飯も充実していましたね。ワークショップもやっているので、教える側の目線も見られてよかったです。」

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「グリーンウッドワークが何か分からず、ただ木の椅子をつくると聞いて参加したので、丸太を割るところからで。
わたしにはできないかと思ったけど、皆さんに助けてもらって完成して、夢のようです。みなさんセミプロみたいな方ばかりの中で、こんなすてきな椅子が出来ました。一生の思い出になります。」

「背を立てたので、姿勢を正すことを椅子に教えられています。笑。時間を気にせずやるのが好きだけど、やっぱり早い人が多かったので、スピードあげたいなとも思った。やり方がわかるって楽しいと思いました。」

「一年ほど前に削り馬をつくっていたけど、銑をもっていなかったので、今回使えてよかったです。ラダーバックをやりたいですね。できたら7月から8月後半くらいがいいです。」

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「4日間ありがございました。基本が分かるといろいろできる。山歩きをするので、普段持ち歩ける椅子を作ってみたいです。」

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このメンバーでの4日間、ほんとに楽しかったです!
椅子づくり講座は長丁場ですが、そのぶん参加者同士の繋がりも深くて、最後まで駆け抜ける感じが私はとても好きです。

いつかまたラダーバックチェアの6日間講座でお会いできるのを楽しみにしています。

ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
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  1. 2021/03/23(火) 14:00:05|
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森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座①(2月20日・21日)


ろうきん森の学校 森工塾
「ゴッホの椅子づくり」


森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座①(2月20日・21日)
森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②(3月20日・21日)

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「ゴッホの椅子」とは、フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた絵画で、ゴッホが住んだ芸術家たちとの共同アトリエ「黄色い家」の部屋に置かれた椅子を描いたものです。

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絵をよく見てみると、脚などの木部にはいくつもフシのようなものが描いてあって、座面は何かの縄で編まれているようです。

この絵に出てくる椅子に似ていることから、日本で「ゴッホの椅子」と呼ばれるようになった椅子があります。

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スペインで日用品として昔から作られているもので、とても簡素でラフなつくりの椅子です。

フレームはポプラの木を生のまま、機械を使わずに手工具のみで一気に削って、接着剤も釘も使わずに組み立ててあり、座面はガマを縒って手編みしています。

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なぜ「ゴッホの椅子」が日本にあるのか。
その辺りの詳しい由来は、岐阜県立森林文化アカデミーの久津輪 雅先生の著書「ゴッホの椅子」に書かれています。

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この椅子に魅了され、日本に「ゴッホの椅子」を初めて紹介した陶芸家 濱田庄司は、当時の民藝運動のリーダーや各地の民藝館にこの椅子を寄贈しました。人間国宝の木工家黒田辰秋もその一人です。

黒田辰秋は宮内庁から椅子制作の依頼を受け、椅子の文化が日本にはないことから、椅子の文化を見ておきたいと、いまから50年以上も前にヨーロッパ各国を視察しました。

その際にかねてから「椅子の原点」として高く評価していた「ゴッホの椅子」の町、スペイン・アンダルシア州のグラナダ郊外の工房を訪れ、8ミリフィルムに撮影しています。

https://www.youtube.com/watch?v=WhpZahd_o0M

動画では、すでに仕上がっている椅子の脚を生木にあてがって、長さの見当をつけて切る様子や、手工具で数回削ってあっという間に加工し、組み立てる様子が映されています。
一脚の骨組みの仕上がりまで15分で完成させたという逸話も。

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前置きが長くなりましたが、いまも根強いファンが多く、民藝運動のリーダーたちを魅了したこの椅子を、昔の技法をそのまま再現して、4日間かけて制作するのがこの講座です。

まずは椅子づくり講座前半。2月20日、21日の2日間で、貫や背板、座枠など、椅子を正面から見た時に横のラインになる部材を削っていきます。

本場スペインではポプラの木が使われていますが、日本では身近な森からは手に入りません。

ポプラに代わる木としていろいろな木を試してきたのですが、曲がったり、ひび割れたり、硬かったり、なかなかいい木が見つけられずにいました。

試行錯誤するうち、美濃市近郊の山にも多く植樹されているヒノキを使うことにしました。
ヒノキは材が柔らかく割りいので椅子の材料としては最高です。

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今回は関市の洞戸で伐った、樹齢100年のヒノキです。
割ってみると…クサビを入れて数回ハンマーを当てただけで、素直にパカンと割れました。

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4分の1までクサビで割ったら、寸法を見ながら貫の木取りをしていきます。

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材料に恵まれたおかげで、真っ直ぐで削りやすい部材が用意できました。

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柔らかく使えない木表側(木の皮の方)をたくさん削り落としたいので、まずは木裏(木の中心に近い方)を銑で整えます。

ヒノキは柾目の方が削りやすいので、銑で柾目を削ると、シュルシュルとカンナクズのような薄い削り屑が出て、あたりはヒノキの香りでいっぱいになります。

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一面がきれいに整ったら、並行か直角の面を削って、図面に合わせた幅にします。
面がねじれないよう時々確認しながら削ります。

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治具を使って貫にホゾもつくります。
銑で仕上げの形までザクっと一気に削ります。

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ホゾは縦に長い長方形。これをドリルで開けた丸い穴に差し込むことで、抜けなくなるのです。

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貫や背板の形状は、鰹節のようなイメージで面と面で構成されていています。
貫のあたりは柾目なので、鉛筆のラインに合わせてパキッと割れてくれます。

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時々見本の椅子に立ち返って、形を確認しながら、黙々と削り続けて、合計8本の貫と背板3枚ができました。

続いて座枠4本も木取りして削り、座枠にもホゾをつけると、こんな感じに椅子の全体像が見えてきました。

最後に面取りをして前半の作業は終了です。

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おのちゃんのデモンストレーションでは説明しながらも1本5〜6分くらいでできちゃいましたが、はじめてだと形が頭に入っていないので、見本や図面と睨めっこしながら試行錯誤。

それでも何本も作業するうちに慣れてきて、だんだんゴッホの椅子らしいラインに削れるようになってきました。

ここまでできたら乾燥させるためにしばらくおきます。
後半はひと月後の3月20日、21日です。

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森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②(3月20日・21日)につづく

ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
  1. 2021/02/23(火) 13:57:44|
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10月に続き、神奈川県足柄上郡山北町へ行ってきました。(11月7日、8日)


グリーンウッドワーク
暮らしのものづくり講座
二日間で作る!生木からスツールづくり体験


10月24日、25日と開催した
NPO法人足柄丹沢の郷ネットワークさんの主催の
暮らしのものづくり講座「二日間で作るスツール」

キャンセル待ちをされた方が多かったため、
追加で11月7日、8日と日程を組みなおし
お申し込みのあった全ての方に
生木からのスツールづくりを体験していただけることになりました。

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二週間ぶりの足柄上郡山北町は紅葉がさらに進んで、
箒杉越しの秋の山々は綾錦をまとったように美しくて感動!

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早朝丹沢の清流に降りてみると
朝靄と鳥の声、キャンプ場からあがる炊事の煙と紅葉、沢の音が幻想的で
しばし時間を忘れ、講座の前にゆったりと過ごすことができました。

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残念ながらギリギリでキャンセルが出て、新規の参加者は3人。
そこに前回1日ずつしか来られなかった方が初日と2日目におひとりずつ参加し
5人の方とのスツールづくりになりました。

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11月と言うことで冷え込みを心配しましたが、午前中は汗ばむ陽気。
前回と同様、割った生木をソーシャルディスタンスで削ると
サクサク削れる心地よさや香りに、みなさん声が上がります。

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それぞれお手伝いしあったり、お茶タイムに感想を話すうち
参加者同士もだんだんと緊張がほぐれていきます。

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今回は箒沢莊でのランチもお楽しみ。
みほ弁のランチバージョンということでいつもよりたっぷりの量。
おいしいごはん付きってそれだけでしあわせですね!

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午後からは雨模様になりましたが
宿泊先の箒沢荘のご好意で軒先をお借りして作業続行。

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前回1日だけしか来られず、その続きで今回初日に参加された方は
別工程で椅子の組み立てから座編みにすすみます。
とても鮮やかなブルーをチョイスされました。いい色ですねー。

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この方はこれで完成なので、みんなで一緒に記念撮影。

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他の参観者のみなさんは薄暗くなるまで脚を削って
足が八角形になったところで終了となりました。

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夜は箒沢荘女将の直美さんと宿泊した参加者さんを交えて、楽しい語らいの時間。

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食堂の暖炉の前で座面にクッション替りに入れる削りくずの乾燥させていると
その横に同じくらいに切った材料が乾燥させてありました。

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山北町三保地区に古くから伝わる魔よけの人形「門入道(かどにゅうどう)」の材料で
ウルシ科のヌルデです。

このヌルデ、「勝の木」との別名もあることからゲン担ぎになると言われて
受験合格祈願などで人気があるそうです。
年に1日だけ、山に入って自由にヌルデを切っていい日があるのだとか。

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直美さんは、こうした風習が時代とともに姿を消してしまうのを残念に思い
門入道を復活させようと地域づくりを推進する会を主宰して活動し
ストラップやミニチュアなど商品化にも取り組んでいるそうです。

箒沢荘はランチやカフェだけの利用もできるので
お近くに来られたらぜひ寄ってみてください。
おいしいソフトクリームもありますよ♪
箒沢荘HP http://www15.plala.or.jp/santachi/

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参加者のおひとりが指物(サシモノ)の勉強をされてきたそうで
朝ごはんのあとのコーヒータイムに
ワインボトルを差込みバランスをとると自立するスタンドや某神奈川銘菓のパロディなど
ユニークな作品をいくつか持ってきてくださいました。
こうした参加者の方同士の出会いも楽しいですね。

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さて、二日目は脚の組み立てと座面の編み上げです。
だんだん完成に近づいて形が見えてくるとみなさんすごい集中力!

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最初は慣れない作業に悪戦苦闘でしたが、コツをつかんでくると
それぞれが手の足りないところをフォローしあって
家具職人さながらのチームワークで全員の椅子の木部が完成しました!

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会場のご近所にあるガラス工房で吹きガラス体験がおひとり30分でできるということで
女性陣はランチ休憩から講座を途中抜けてグラスづくりへ。

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みなさんこだわりがあって、思うような色や形をリクエストしマイグラスを作られました。

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ガラスは短い時間でできてやり直しもきくところがいいですが
準備のために2時間以上もるつぼ(坩堝)を加熱してガラスを溶かす必要があります。
冷えながら縮むために割れが入ることも。

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その理屈が木と同じ収縮率の違いだったりして
講師の方のお話は、グリーンウッドワークに通じることがあって、とても興味深かったです。

閑話休題。脱線はこのくらいにして、いよいよ座編みです。
箒沢荘のカフェをお借りして暖かい場所でゆっくりと座面を編みます。
今回は参加者のみなさん色違いで市松模様を希望されたので、ペアを組んで色を交換。
といってもスタートの色が違うので縦横の色が反対になります。
これがまた不思議で、同じ2色なのに印象が違って面白いんです。

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座面の色決めは毎回結構時間がかかるものなのですが、
初日から「鬼滅カラー(人気アニメのイメージ色)にする!」と決めていた方もいて
編んでみるとまさにその色合い。

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お子さんかお孫さんのリクエストかなと思って聞くと
ご自分でお店を開いた時に話のネタになるからだとか。
このアニメが流行ったときに作ったという思い出にもなるし良いアイデアですね!

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それぞれ完成したスツールに座りながらの振り返りでは
「生木を体験しようと思ってきた。自分がやっている木工とは違う。ペーパーコードも自分でやってみたい。」
「ふだん機械を使っているので、こういう体験初めて。キットの組み合わせかと思って参加したけれど
 原木から(の制作)で、いい体験ができた。」
「とにかく不器用なのでほんとに出来るのかなと不安だったけど、出来上がってうれしい。」
「生木の削れる楽しさ。何回やっても楽しい。」とうれしいコメントもいただきました。

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今回はフリーペーパーに掲載されたことで多くの参加者が集まり、
関東方面の多くの方にグリーンウッドワークを知ってもらえてうれしかったです。
12月には足踏みろくろの器づくり講座があるので、そちらもお楽しみに!

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(ばきちゃん)
  1. 2020/11/20(金) 23:45:08|
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《神奈川県足柄上郡山北町》暮らしのものづくり講座「二日間で作るスツール」開催しました(10月24日・25日)


グリーンウッドワーク
暮らしのものづくり講座!
二日間で作る!生木からスツールづくり体験


NPO法人足柄丹沢の郷ネットワークさんの主催、
丹沢湖のほとりで12人の参加者と2日間のスツールづくり。
栗の木のやさしい色合いと、座編みのアクリルテープのパステルカラーがかわいくて、とっても人気の講座なんです。
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助成金のおかげで、今回は材料費、保険料、2日間の昼食代込みでなんと参加費1万円!もちろんスツールも持ち帰りできるんだって。いいなぁ。
まずは栗の丸太を割り、板にして、さらに角柱にしたら、削り馬で削って、38mmから28mmまでの先細りの角材にします。
丸太にクサビを打った瞬間ジュワッと水分がにじみました。
この栗の木、この春に切ったはず。まだこんなにみずみずしいんだ🥺✨
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わたしは講師じゃなくサポートスタッフなので、ひたすら斧でフシをはつったり、参加者の皆さんがすすめやすいようにお手伝い。
何本もやるうち、思うように斧が使えるようになってきました。
やっぱり現場に入ると経験値が一気にあがります✌️
角柱から8角形にするところまでで一日目は終了。
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暑くも寒くもない穏やかな天気。夕方には富士山🗻も見られたし、主催の方が用意してくださったお弁当も美味しくて。
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2日目は遠くに富士山もくっきり見える秋晴れの涼しい空気の中、まずは椅子の脚を八角形から丸にします。
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南京がんなを使って1時間ほどで仕上げ。
これがなんとも気持ちいい。
シュルシュル〜っとなでるだけで、カールしたカンナ屑が気持ちよく削れます。
このカンナ屑は大事なのでとっておきます。
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午前中には椅子の組み立てに入れる人も出て、いよいよ形が見えてきました。
インターロッキングという方法で、釘などは使わずに二本の貫同士を少しずつ干渉するように穴をあけて組むので、簡単には外れません。
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おやつタイムのあと、いよいよ座編みに入ります。
好きな色のアクリルテープを選んだら、あとは黙々と編むだけ。
2人で参加された方たちは、半分ずつにして市松模様にされました。
少し編んだところで、先ほどの木屑が登場。干してしっかり乾燥させてあります。
袋に詰めたらクッションに。さまざまな太さの木屑がからまって、ちょうどいいふっくらクッションになりました。
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日が落ちるころには、カラフルなスツールが9脚完成!
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グリーンウッドワークや手工具がはじめてという方はもちろん、木工そのものが初体験という女性でも、こんなに素敵に仕上がりました。
市松模様も縦横を変えただけで雰囲気が変わります。
お互いの椅子に座ったり写真を撮ったり。
さっそくご家族に報告された方も。
みなさん、はじめた時は不安そうでしたが、感想タイムには楽しかった、気持ちよかったですと、かわいい椅子が仕上がって大満足の様子でした。
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何より、毎回講座のあとはそうなのですが、ほんの2日間でも「同じ釜の飯を食った中」というか、戦いを乗り越えたというか、参加者同士がつながって、初対面とは思えない仲間になれるんです。
そこもグリーンウッドワークの素晴らしいところだと思います。
わたしも以前自分がつくった時の復習をしながら、講座の進め方や参加者それぞれの進み具合、困り感をフォローしていくスタッフの姿にとてもたくさんの気づきを得ました。

これからも、もっと現場に入って、講師として講座をまわしていけるように、なんでも吸収して自分のものにしていきます!

(はらちゃん)
  1. 2020/10/29(木) 16:59:10|
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長野県朝日村へ行ってきました・後半(9月20日・21日)

3週間ぶりに長野県朝日村に帰ってきました。
行きの旅の途中、ちょっと寄り道して松本民芸館へ。
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ゴッホの椅子の派生型
脚や貫、背のスピンドルなどの一部を轆轤で挽いたスペインの椅子が出迎えてくれました。
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さあ、ゴッホの椅子づくり後半です。
まずは脚の材料の調達から。
会場近くの森から、樹高12m樹齢15年程度のクリの木を伐採しました。
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伐ったばかりの生木から椅子をつくる!
グリーンウッドワークの醍醐味です。
今回、コナラ、ミズキ、クリの三種類の木を使って椅子をつくっています。
一つ一つの木の特性を感じながら削ってもらいました。

クサビと大ハンマーで大胆に割っていきます。
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大人は削る、子どもは遊ぶ。
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自然の中ならではの風景ですね。
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そしてしっかりお手伝いもしてくれました。
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三日目、四日目になると
早くできる人、遅れる人が出てきますが、
スタッフ養成講座ということもあり、
参加者同士が教え合いながら進めてくれました。
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完成!
4日間が報われる瞬間です。
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「頑張ったかいがあった」
「毎年一脚ずつつくって、経年変化を見たい」
「同じものをつくったのにみんな違う」
「やりきるって素晴らしい」
「手づくりの良さを感じている」
「自然の中に並べてしっくりくる椅子ができた」
「笠木の形を凝ってみたらみんなからゴッホの椅子じゃないって言われた」
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「途中弱音を吐きながら何度やめようかと思ったが、形が見えてきたら楽しくなってきた」
「青空の下での家具づくりは初めて」
「素晴らしい集まりだと思った」
「私の雑な雰囲気がゴッホの椅子らしくて良かった」
「素人ながらに頑張ればできるっていう魅力がある」

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昨日まで立っていた木が椅子になりました。
主催者の谷口さんの言葉
「グリーンウッドワークは力になる」
これから朝日村でグリーンウッドワークがどんな力を発揮していくか、
楽しみです。

つづく(おの)
  1. 2020/09/25(金) 16:34:59|
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山県市 みやまの森で木からスツールをつくる(9月5日・6日)

岐阜県山県市で夏休みに実施した子ども対象の「みやまの森で木と親しむ2日間」に引き続き、
9月は大人対象の椅子づくり。

>>>8月3日色えんぴつづくり
>>>8月4日スプーンづくり

この体験事業は、森林の役割や自然との共生について、
親が学び子に伝える機会として開催されました。
参加者は山県市内から集まった10名。
「えっ、こんな椅子が作れるの?」
「えー!丸太から作るの!!」
という驚きの声が。
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実際、グリーンウッドワークをはじめて知ったという方も多くいらっしゃいました。
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「ブタからハンバーグをつくる感じ?」
ってつぶやきが秀逸でした。

脚には割裂性の良いクリの木を使用。
クサビとマンリキで割っていきます。
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10人で40本の脚の部材を木取りました。
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さあ、削り馬にまたがって、銑で削っていきます。
断面が正方形になるように一面ずつ平行直角を確認しながらの作業です。
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ノコギリで指定の寸法に切り落とします。
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この椅子のデザインのポイントは、四方転びで先細りの脚。
まずは先細りの墨付け。
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正方形の断面のまま、先端に向けて細く削っていきます。
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「本当に出来上がるんだろうか?でもこの椅子を必ず持って帰る」
と不安を打ち消すように決意を固める方も。

四角柱の先細りの脚の角を削って八角柱の先細りに。
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「一日削り続けて腕がプルプル」

八角柱の脚の角を更に南京鉋で削ってまあるくしていきます。
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「南京がんなってピーラーみたい」
正確な丸い脚をつくるためには、最初から丸く削るのではなく、
四角→八角→丸と段階を踏むことが重要です。

南京がんなで削った削り屑は天日で干して乾燥。
座面のクッション材に使います。
この時期なら数時間で乾燥してくれます。
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一日目はここで終了。
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良く削った!削った!!
「脚を丸くしなきゃ」って夢で出てきた(笑)

二日目
脚が丸くなったらいよいよ組み立てです。
穴の位置を墨付けしたら、ドリルの中心がずれないようにキリで仮穴をあけます。
案外キリなんて使ったことがない方も多いようです。
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「穴あけは心を真っ直ぐに」
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今回二日間の椅子づくりということで、
椅子の脚をつなぐ貫の部材は、乾燥材の丸棒を使いました。
ペアで協力しながら組み立てです。
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フレームの組み立てが終わったら、脚の角(つの)切り。
組立て時の衝撃で脚が割れないように予め長めに木取っておいた脚の上部を切断します。
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ここで衝撃のカミングアウト!
「実はのこぎりを使うの初めて」
なんて方もいらっしゃいました。

仕上げに脚の上下の面取り。
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休憩時間にはやっぱりこれ
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ぱりんこの塩味が疲れた体にしみわたります。

座編みはカラフルなアクリルテープを使いました。
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二日間の椅子づくり完成です。
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「これが丸太だったなんて信じられない」
「木の性質が解って良かった。趣味に生かせる」
「電気の道具を使わない手づくり感がいい。楽しい2日間だった」
「原木から椅子が出来上がった。感無量」
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この椅子をどこで使いますか?
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「洗面化粧台の鏡の前の椅子」
「キッチンでちょっと待ちながら」
「玄関の共有の椅子」
「外でアウトドアで」
「孫の椅子と思って参加したが考え中。自分で使ってからあげようかな?」
「今は夫婦二人なので、家族が帰ってきたときに」

よく考えてみると、自治体が主催する本格的な椅子づくり講座は初めてかもしれません。
今までグリーンウッドワークに興味を持っていなかった一般の方たちに、
二日間で満足していただける椅子づくり講座を提供できたことは、
今後のいいモデルケースになるように思います。
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今年はこれと同じタイプの椅子づくりをもう一度、
10月24日(土)25日(日)の二日間、
NPO法人足柄丹沢の郷ネットワーク主催のもと、
神奈川県の山北町で開催する予定です。
関東方面の方、是非ご参加ください。
>>>グリーンウッドワーク暮らしのものづくり講座のご案内

おの
  1. 2020/09/14(月) 18:26:42|
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長野県朝日村へ行ってきました・前半(8月29日・30日)

長野県朝日村は松本市の南西に位置する自然豊かな村です。
森林率が約87%を占め、その半分以上が人工林のカラマツ林です。

今回私たちを講師に招いていただいたのは、
朝日村家具連絡協議会のみなさま。
協議会としての初めてのイベントとして、
この「ゴッホの椅子づくり」を選んでいただきました。

使う材料は山に普通に生えているコナラとミズキ
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コナラは少し硬めですが割裂性は良好です。
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緑の豊かな公園で木陰を移動しながら作業です。
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参加者は、
木工家、クラフト体験施設の管理者、家具製作会社の職員、
技術専門校木工科の学生、クルミ農家、原木シイタケ生産者、農家、
舞台の大道具さん、森林保全活動をされている方などなど。

朝日村の小林村長にも参加していただきました。
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皆さんの思いは
・村の観光につなげたい
・地域の人が集まる場づくり
・森林整備で出た材を利用して、子どもたちに身近に使えるものをつくってもらいたい
・村に元気が出る催し
・木材利用、森林の空間利用につなげたい

この椅子づくりは今回のイベントで終わりではなく、
ここからが始まりです。
事業継続のために、道具も購入していただきました。
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2日間の宿泊はゲストハウス「かぜのわ」さん
美味しいお料理と居心地の良い空間。
将来は宿泊体験とのコラボもできるといいですね。
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2日間の前半を終えて、
皆さんの感想は
・自分の座る椅子なので楽しんで削った。
・普段は機械を使うため、自分の手から削り出す作業は結構体力がいったが、楽しい研修だった。
・ただひたすらいいものができるかなと考えながら削った。
・昔の人はすごかったと思う。ちょっと木工をなめていた。
・生木の木工って難しい、けど楽しかったなぁ。今後も時間を見つけて挑戦してみたい。
・こんなに夢中になって一つの仕事に入れ込んだのは久しぶり。割った面がだんだん仕上がっていくのが楽しかった。
・こんな世界があるってのを知れて良かった。
・小学校以来の木工。薪のような材がこんなになるんだってびっくり。
・思い入れのある作品になりそう。出来上がりが楽しみ。
・こんなにも無心に削るのって一生無いと思う。
・この取組みを何かの形につなげたい。

この二日間で脚をつなぐ、貫・背板・座枠の完成を目指しましたが、
少々苦戦される方もいらっしゃいました。
間に合わなかった方は、一ヶ月後の9月までの宿題となりました。
また一か月後にお会いしましょう!
(つづく) おの
  1. 2020/09/04(金) 16:07:42|
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morinosの椅子づくり(2月4日・後半)

morinosの椅子づくり
後半の部を開催しました。

1月16日の前半の部から3週間弱

制作するスツールの横の部材(貫)はしっかりと乾かして、
縦の部材(脚)は乾燥しないようにビニール袋に詰めておきました。
そうしたら、脚が・・・
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元々腐食が始まっていた材ではありましたが、
密封していたことにより、更に腐食が進んでしまいました。
乾かさないにも限度がありますね。
さあこれが吉と出るか凶と出るか!

前回は森の中での椅子づくり。
今回は工房の中でと思いましたが、エアコンがメンテナンス中で使用不可。
外の方があったかいんじゃないかということで、
引き続き野外での椅子づくりとなりました。
この方がやっぱり気持ちがいい。
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しっかり乾燥させた貫の重量を量ってみます。
174gのコナラの貫が乾燥後は110g
乾燥して重さが63%になりました。
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コナラの計測実績はこれまでありませんが、
クリにほぼ近い数字が出ました。

161gのヒノキはなんと62g
39%という驚異的な変化。
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白太(辺材)の部分は非常に水分が多いので、
その水が抜けたことにより
乾燥率が大きくなったのだと思われます。

それではヒノキの心材(赤身)を調べてみましょう
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まず乾燥前の重さはなんと64g
同じ一本の木なのに白太の161gの半分にも満たない重量です。
貫の長さは同じです。
一本一本の加工精度により体積が違ってくるため、
一概にここで比較はできませんが、
随分差があることに驚かされます。
そして乾燥後の重量が54gと更に驚きです。
乾燥率は84%
赤身は元々水分が少ないため乾燥率も大幅に小さいのです。

コナラ    174g→110g 63%
ヒノキ(辺材)161g→62g 39%
ヒノキ(心材) 64g→54g 84%

これぞ生木を扱う醍醐味!
勉強になりますね。

暦もちょうど立春
森のようちえんのお母さんたちと
おしゃべりしながら楽しく南京がんなタイム。
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節分の鬼を退治した子どもたちも加わって、
椅子づくり会場は森のようちえんと化しました。
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こんなに長い削りくずが出たよと誇らしげ。
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すっかり時間も押してしまい、
だんだん日が沈んできました。
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それでも日暮れ前には5脚のフレームが組み上がりました。
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腐朽菌の入った脚は素敵な「スポルテッド」模様の椅子となりました。
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海外ではこの模様が珍重されるそうです。

日もとっぷり暮れましたがここでは終わりませんよ。
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室内に移動して座編みの開始です。
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アクリルテープの椅子が一番早く編み上がりました。
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ヒノキとコナラでそれぞれ1脚ずつ編んで、椅子の重量差を比較してもらいます。

その他、真田紐、ペーパーコード、イ草ロープなど
いろいろな素材で編み上げました。
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この椅子は現物見本としてmorinosで使ってもらう予定です。

現役学生、OB・OG、ドイツからの留学生、教職員、カメラマン、
その他大勢のみなさんの協力でできあがった椅子。
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みんなでつくる森の椅子。
morinosの定番プログラムになってもらえると嬉しいです。
(おの)

  1. 2020/02/21(金) 08:16:20|
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4日間の椅子づくり@きのき 完成しました(1月26日・26日 後半)

丸太から4日間で作る椅子つくり
.
栗の丸太は、見事に椅子になりました💓
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.
年齢はもちろん
暮らす環境も
仕事もさまざま
ただひとつの共通点、グリーンウッドワークが
つないでくれたご縁で集まったみなさん😊
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.
それぞれに さまざまの
思いの込められた椅子が完成しました✨
.
森や自然に寄り添い
仲間に心に寄り添い
ふれあいながら作られた椅子たち...
これからの暮らしに
それぞれに合ったかたちで
寄り添ってくれますように😌
.
この度の講習会も
優しい心のふれあいがいっぱいでした✨
自然からの贈り物
広がる世界は本当に無限です~💓
ご参加くださった皆さま
ありがとうございました❗
.
今年の夏にも!
奈良でキハダの椅子つくりが開催されます🌳
漢方薬(漢方薬には皮が必要)のための伐採、その材を生かす椅子つくりです😊
詳細は奈良山添村の松村さんのブログからご確認ください🌳
.
#グリーンウッドワーク
#生木を使って暮らしに必要なものを作ります
#兵庫の栗の木#支障木をいかす#椅子つくり
#自然と共存
#丁寧な暮らし
#木と人ともっとつながる暮らしへ
#キハダ
#greenwoodworks
#withgreen
#withnature
#sustainable

文:tomomi tachibana
  1. 2020/02/17(月) 08:43:12|
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Green Woodworker養成講座③スツール制作後半(1月18日・19日)

サンデンフォレスト
Green Woodworker養成講座スツールづくり
>>>前半の様子

この一か月余りの間に、
強制乾燥を掛けた貫の重さを量ってみました。
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写真左の「乾燥」の下の数字
左側が先月の生木の状態
右が強制乾燥後の講座当日の重さ。
ばらつきはありますが、6~7割程度乾燥してくれたようです。

ほぞの直径は、生木の状態で5/8インチ≒15.9㎜でした。
樹種別に
①クリ(直径25cm程度、伐採してから数か月経過)
14.6~15.1㎜
②ヤマザクラ(直径15~2cm程度、台風で傾いた風倒木)
13.7~15.0㎜
③クリ(直径15cm程度、サンデンフォレスト構内の植栽木)
13.8~14.5㎜

①と③は同じクリですが、③の方が収縮率の数字が大きく出ました。
原因として
成長速度(光環境が良く生長が早い)
伐採時期(伐った翌日にホゾを取っているので非常に瑞々しい)
樹齢が若い(白太が多く)
などが考えられます。

ほぞ穴の大きさは、収縮したホゾの直径の小さい数字に合わせて決めます。
例えば①番のクリのほぞ穴は14.5㎜のドリルビットを使います。

この一ヶ月の間に、
グリーンウッドワーカーのみなさんは
自宅でいろいろなものを制作していました。

スチームベンディングのハンガー
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整備した林から出たイヌシデを使ってスツールの復習
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Myチョッピングブロック!
脚がなまめかしい。
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素敵な造形美のマレット
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先日アカデミーで開催されたナンキンフェスで購入した杉田さんの南京がんなも
皆さんに使ってもらいました。
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4日間のスツールづくりは案外余裕だと踏んでいたのですが、
いやいや滅相もありません。
南京がんな削りが楽しすぎて、楽しすぎて
ピカピカに!
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やっぱり残業になってしまいました。

たくさん削ってたくさん飲む!
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これがサンデンフォレスト流のグリーンウッドワーク講座。
削る時間より飲んでる時間の方が長いんです。

この日のメニューは私のわがままリクエストにお応えいただき、
バーベキューインストラクターのスペシャルコース。
杉板に載せ蒸し焼きにしたスモークサーモン
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オレオのベーコン巻は、勝手に名付けて「俺のベーコン!?」
絶品です。
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それでもずっと飲んだくれているわけではありません。
イギリスの古い椅子づくりの映像を見ながらお勉強。
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翌日のお昼ご飯は
サンデンフォレスト伝統?のだまこ汁
あったまる~
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そんなこんなで
2日目もあっという間に時間が過ぎていき、
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全3回計8日間の日程がすべて終了しました。
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振り返ってみれば非常に濃い8日間でした。

「グリーンウッドワークが生活の一部になった」
「これからいろんな木を試したい」
「念願の椅子がつくれて満足。これから道具を揃えたい」
「仲間に伝えたい」
「こんなに丁寧に素材に向き合ったのは初めて」
「椅子ができて感無量。もう一脚つくりたい」
「一つ一つ手づくりすることで、それぞれ見え方も違えば思いも違ってくる」
「サンデンフォレストの今後の事業展開に生かしていきたい」
「素直に割れる木割れない木、みんな性格が違って親近感が湧く。削った木は必ず体が覚えている」
「手間や時間を掛けることの大切さを伝えていきたい」
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群馬に集結したグリーンウッドワーカーの皆さん、ありがとうございました。
またお会いしましょう。
(おの)
  1. 2020/02/16(日) 08:24:41|
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