つづきです。
グリーンウッドワーク(生木を使った木工)は、ふつうの木工では避けられる水分を多く含んだ木を使います。乾燥するにしたがって、反ったり縮んだりしますから。
でも素材を知り、うまく付き合えばちゃんと素敵なものができる。そんなことを教えてくれている気がします。
たとえば、
ドリューさんはスポークシェイブ(南京鉋)の削りクズも後ほど椅子の座面の詰め物として利用するそうです。
生の柔らかいうちに削ると、クルクルとバネのようになって具合が良いそうです。
たしかに、このバネは座りゴコチが良さそうです。
最終日。前半の大詰め、後脚のデザインポイントなどの解説。
「背中にあたる部分を欠き取る」と言う加工に、座った時の背の当りの良さはもちろん、木を曲げやすくしたり組み立て時の角度を解りやすくするなど工夫が満載なのには驚きます。
はい!
型に収めると、真っ直ぐな木が見事に曲がります。
この後しばらく冷まして乾燥させるとこの形に固定されます。
あっという間の3日間、パートAはここまで。
今週18(土)からパートB再開です!
ドリュー・ランズナーさんの椅子作り講座、前半が行われました。(日程ははコチラ)
ドリューさんと全国各地から集まった受講生8名、そしてスタッフの自己紹介、
皆さんそれぞれ木工の経験こそ違いますが、何か新しいことを学ぼうと言う雰囲気が満ちています。
グリーンウッドワークの椅子作りパートAの始まりです。
椅子作りの最初は大まかな説明から始まるわけですが、新しい発見がたくさん詰まっています。
たとえは、この目盛と記号を書いた木の「棒」と切込みを入れた「板」にはナルホドです。これで必要な寸法がほとんどわかるようになっています。とてもシンプルで無駄のないシステムです。
そんな説明を受けた後、いよいよ作業に入ります。
今回の材料は、いまが旬の「栗」です。もちろん伐って間もない生木です。クサビを入れると樹液が滲み出すくらいですから。
素性を見ながら、「節のあるところは短く切って」とか「真っ直ぐな木は後脚に」など見極めていきます。
安全にも 充分配慮。
鉄のハンマーで、鉄のクサビを打つ時に細かい破片が飛び散る恐れがあるのでゴーグルは必需品です。
基本的な作業は同じです。
木を割って、削る、ひたすら。パートA3日間のほとんどは、木を削り続ける!というハードな講座なのでした。
しかし参加者の情熱とベテラン講師の指導でで椅子の部材は着々と削りあがって行きます。
つづく
NPO法人グリーンウッドワーク協会では、岐阜県美濃市を拠点に会員・一般向けの講座を行っているほか、全国へ出前講座にも出かけています。
2008年3月NPO法人認証。
お預かりしました個人情報につきましては、お問合せの返信・講座ご希望の講座に関連するご案内以外の目的では使用いたしません。また、個人情報を第三者に開示することはありません。