残雪の残るこの日、昨年の8月に引き続き、好評の削り馬づくり講座が行われました。

前回制作に一日半かかったこともあり、今回は時間短縮と精度向上を目指して、更なるキッド化に踏み切りました。
使用した材料は、前回同様岐阜県産材のヒノキです。

一番難しいのがやはり穴あけです。
前回考案された治具を使うことで、墨付けの手間と左右の穴あけ間違いを解消できました。
また、参加者の皆さんが協力し合ってドリルの垂直確認をすることで精度の良い穴あけができました。


結局6時までかかりましたが、一台つくり上げることができました。

一日で製作するという目標は一応クリアしましたが、もうちょっと余裕を持ってつくれるといいですね。
(文責:小野)
- 2010/01/27(水) 00:00:01|
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グリーンウッドワーク協会が活動の拠点としている岐阜県立森林文化アカデミーのある岐阜県美濃市では、1月の中旬に大雪が三日三晩降り続きました。
積雪は30cmを超え、一面の銀世界に覆われました。

ところで、この森林文化アカデミーは3つの部門から成り立っています。
2年間の専門教育を行う「専修教育・学習部門」、一般の方を対象とした「生涯学習部門」、森林・林業関係のプロを対象とした「短期技術研修部門」です。
1月17日、前の週に降り続いた雪の残る中、「短期技術研修」の一環として、グリーンウッドワークを木育として捉え、事業に取り入れてもらうための指導者研修会が開かれました。

今回参加された方々は、森林組合、林業従事者、森林ボランティア団体、里山整備団体、建築関係者、自然学校と、多種多様に渡り、アカデミーの目指す森林文化の構築にふさわしい人材が集結しました。
まずは、講師の井丸さんからグリーンウッドワークについての説明です。

この日つくったのは、木の一輪挿しです。
今回使った樹種は、ヒノキ、クルミ(オニグルミ)、シナノキの三種類。
シナノキは繊維が入り組んでいて、素直に割れてくれませんでした。
削った感触も、粘りがありました。
この講座にはグリーンウッドワークの魅力が全て詰まっています。
丸太を割ることから始めて、斧でのチョッピング、銑で削って、手回しドリルで穴を開け、ろくろで成形します。




そしてもう一つ楽しい作業が、一輪挿しをつるすための麻紐の縒りです。
荷造り用の麻ひもを一度ほぐした後に、再度細く縒り直すのですが、これがはまりました。

出来上がった一輪挿しに、外で咲いていたサザンカを活けて見ました。

どうです、素敵でしょう。
最後にディスカッションの時間です。

「自分で丸太を割って、刻んで、加工するという研修はなかなか無いので良かった。」
「山では間伐された何十万立米の木が転がっている。そんな木を利用できる思った。」
「このような楽しい研修を広めていけば、一般の人が山のことに関心を持ってもらえる。」
「皆と楽しい時間を共有したり、木の温かみを感じたりすることが心の癒しに繋がる。」
こんな感想をいただきました。
夜は場所を森のコテージに移して交流会。
グリーンウッドワーク協会の今後の展開について、活発な議論が交わされました。

(文責:小野)
- 2010/01/26(火) 00:58:29|
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今年もやります、木のスプーンづくり。
美濃の地から、スローな生活スタイルをご提案します。
生活の道具を、自らの手でつくってみませんか?
第7回「グリーンウッドワーク 木のスプーンづくり講座」日時:平成22年1月31日(日)9時~17時
定員:10名
場所:森林文化アカデミー森の工房周辺(岐阜県美濃市曽代88)
※材料費、保険料などがかかります。詳細お問い合せください。
【お問い合せ・お申し込み】
事務局;小野 敦
greenwoodworker@gmail.com
- 2010/01/13(水) 00:42:49|
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今年最初の活動は、救急法の講習会です。
美濃消防署から講師を迎えて、グリーンウッドワークの活動中に起こりうる怪我や病気、害虫などの対処法を学びました。
三角巾を使った実技では、止血法や骨折した時の固定法などを教わりました。
三角巾を包帯のようにたたんだり、簡単にほどけるように結んだりと、いろいろな技を習得することが出来ました。


毛布を使っていとも簡単に担架が出来上がってしまうことには、びっくりでした。

目からうろこの話や、今まで気に掛かっていたことの再確認など皆さんそれぞれ得るものがあったようです。
最後に講師の方に、いつも命を救ってくださってありがとうという感謝の意を込めて、「すくう」になぞらえて「木のスプーン」をプレゼントしました。

今年も無事故で活動できるように努めますので、皆様是非グリーンウッドワーク協会の活動にご参加下さい。
(文責:小野)
- 2010/01/11(月) 22:05:33|
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お正月4日にグリーンウッドワーク協会会員の井丸さんのお宅に伺いました。
井丸さんは顧問の久津輪さん、前代表の加藤さんと同じく、イギリスのグリーンウッドワークの第一人者マイク・アボット氏に師事しました。
今は、神奈川県相模原市の自宅に
工房を構え、椅子や器、スプーンから刃物づくりまで、さまざまなグリーンウッドワークの製品をつくるほか、講座も開催するなど精力的に活動されています。

10月31日には日本テレビ系列の「ぶらり途中下車の旅」という番組に紹介され、俳優の阿藤快さんが訪れたそうです。
1月9日には東京の
GALLERY工に於いてスプーンづくりのワークショップも開かれます。
(残念ながら申し込みは終了したそうです。)
1月18日に森林文化アカデミーにて短期技術研修が行われますが、井丸さんにこの研修会の講師をお願いしました。
研修会でつくるのは一輪挿しです。
この日、一輪挿しの試作を行いました。
使う木は堅くて緻密なカリンと、やわらかいく良い香りのヒノキ。
斧で割った後、削り馬で筒状に成形します。
これがマイク・アボット式の削り馬。
とても削りやすい形につくられていました。

花を活ける穴を手回しドリルで開けた後、蓋をして足踏みろくろで好きな形に仕上げます。

出来上がった一輪挿しに花を活けてみました。

お昼は井丸さん手づくりの器に盛っていただきました。

最後に工房の前で一枚。

とても素敵なお宅でした。
(文責:小野)
- 2010/01/08(金) 14:57:22|
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12月27日,岐阜市アクティブGにて,登根円さんを講師に漆講座が行われました。
円さんは,グリーンウッドワーク協会顧問の久津輪先生の奥様でもあります。
この道20年で,今は漆に触ってもかぶれないようです。そんな講師の先生も,
学生時代はやはりかぶれたようです。
だから,参加者は皆びくびく?完全防備を決め込みかぶれを覚悟で講座に参加をしました。
はじめに,漆についての講義がありました。
特にお話の中で印象的であったのは,
①日本では10年育った漆の木から200ccを採取したらその木は使用できなくなること。だから価値が高いこと。
②沖縄でも漆文化があり,中国や東南アジアにもその文化はあること。伝搬ルートが海上つたいなのかな?
③阿修羅像への漆のほどこしなど漆についてのお話は,とても興味深くものでした。
そして,いよいよ実習!

まずは,との粉と木地に塗ります。今回は赤の弁柄を使いました。との粉はガラスの上で練りそれに顔料を混ぜます。粒子が細かいので,服につくことがないか注意が必要です。そして,手で擦り込みます。木地の色合いがやや変化をしました。そして,サンドペーパーで必要以上のとの粉を落とします。ウエスなどで磨かないのは,漆を塗るのに表面がある程度凹凸があった方がよいということです。表面積が多いと乾きやすいからです。

そして,いよいよ漆に突入!ビニール手袋をして備えます。
刷毛を切り,塗りやすく整えます。チューブから出した漆を灯油と1:1で混ぜます。
綺麗なココア色になります。
そして,木地に塗ります。思った以上になめらかに塗れました。
そして,現時点での参加者にかぶれはありません。過敏な方は,作業場に入った段階でもかゆくなるようです。ただし,発症までに1週間,中には1ヶ月という方もいるようで,油断は禁物ですが,油断のしようがありません。

もう作業に黙々と取り組む参加者たち。ビニール手袋をして始めは,おそるおそるしていましたが,作業が進むと手袋の上からとはいえ,手についても気にしなくなりました。
今回の参加者は,スプーンに,おちょこ,椀といろいろなものに塗りました。
そして,室に入れて乾燥を待ちます。仕上がりが楽しみです。

この作業を4回繰り返すと艶やかな光沢がでるので,漆のチューブをいただきました。かぶれがでていない段階なのでなんとも言えませんが,このチューブの存在が漆塗りを身近にするものだと感じました。

講座の最後には,楽しくティータイム!
みなさんのにこやかな顔に講座の充実度が伺えます。
予定が1時間延びた講座でしたが,参加者全員が満足する講座でした。
さて,出来上がりは?ご期待を!!
(参加者の堀さんに報告していただきました)
- 2010/01/01(金) 13:37:56|
- ┗ スプーンづくり
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- 2010/01/01(金) 09:02:03|
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