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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

障がい児・非障がい児交流事業①

7月24日(土)岐阜県立森林文化アカデミーにおいて、ぎふ羽島ボランティア協会主催の講座「“ものづくり”からはじまるパートナーシップ~ささえてもらって、つながる手~」が開催されました。
グリーンウッドワーク協会では障がいを持つ方に自然に親しんでもらったり、ものづくりの楽しさを知ってもらうことを活動の目的の一つに掲げています。
障がい者福祉活動を行うNPO法人ぎふ羽島ボランティア協会と、自然の恵みを使ったものづくりを行うグリーンウッドワーク協会、木育活動の盛んな森林文化アカデミーの三者の共同でこの新しい取り組みが始まりました。

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5回連続講座の第1回目は「自然のなかであそぼう」です。
岐阜県内の障がい児と非障がい児(健常児)の小中学生17名が参加しました。

まず始めは目をつむって何の音が聴こえるかな。
お日様はどっちから照っているかな。
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五感を研ぎ澄ませて感じる練習です。

次に、好きな葉っぱを拾って「葉っぱじゃんけん」です。
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どっちの葉っぱが大きいかな。
いろんな形の葉っぱがあるんだね。

さあ、それでは森に出発。
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何が見つかるか楽しみだ。

森の入り口で、門番のコナラの木に挨拶です。「おじゃましまーす。」
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ここで、大きなクワガタが迎えてくれました。幸先がいい。

山登りの途中で、葉っぱの上を素足で歩いたり、葉っぱの香りを嗅いだり、木の幹に触ったり、大きな葉っぱで遊んだり、体中で森を感じました。
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山小屋に到着。お弁当の時間です。
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山の上でもみんな元気です。
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今回感じたことは、障がいのあるなしに関わらず、森の中ではみんな自然体で居られるということです。
自然のなかではみんな同じ自然の子なんです!
普段あまり表情の豊かでない子が見せてくれた満面の笑顔に接して、この取り組みの有用性についてあらためて実感しました。

次回は「木と友だちになろう」です。
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1ヵ月後の再開を約束して今回の講座は終了しました。
(文責:小野)
  1. 2010/07/28(水) 22:03:01|
  2. 講座の実施報告
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【講座のご案内】関東方面「スプーンづくり講座」

関東方面への出前スプーン講座のご案内です。
二日間掛けて、木の伐採からスプーンづくりまでじっくり時間をかけて取り組んでいただけます。

足柄キンタロウ大学プレ講座
グリーンウッドワーク講座「生木でスプーンづくり」

主催:足柄丹沢の郷ネットワーク

講師:グリーンウッドワーク協会

日時:平成22年8月24日(火)・25日(水)の2日間
   午前9時半から午後4時半まで

場所:神奈川県立大野山乳牛育成牧場・まきば館(山北町)

募集人数:8名
料金:一人3000円(家族も参加可ですが、詳しくは担当までお問合せ下さい)
締切:平成22年8月20日(金)まで(定員になり次第締め切らせていただきます)

お問合せ先・お申し込み
足柄丹沢の郷ネットワーク・足柄キンタロウ大学開設準備室 担当福島まで
E-mail :info@ashitan.net
携帯:080-6106-0974
FAX:045-934-0835
※ご連絡は午後6時までにお願いします。
お名前・年齢・住所・連絡先(telまたはe-mail)・参加人数をe-mailまたはFAXでお申し込み下さい。

※この講座は社団法人国土緑化推進機構 緑の募金事業「国民参加による間伐及び間伐材の利用促進事業」の助成を受けて開催されます。
  1. 2010/07/24(土) 08:18:06|
  2. 森工塾・講座のご案内
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ヒノキのスツールづくり②~座板の成形

4回連続のスツールづくり2日目は座板の成形です。
使う材料は表題の通り「ヒノキ」です。
昨年の11月アメリカのドリュー・ランズナーさんのウィンザーチェア講座に参加したときは、イエローパインというマツ科の針葉樹を使いました。
この材はとても軟らかくて加工しやすく、温かみのある質感に仕上がりました。
これに似た材が日本にもあります。そう、ヒノキです。
周りの山を見渡すと、スギ・ヒノキの人工林が広がっていますね。
この身近な材料を有効活用するのが、今回の講座の目的の一つです。
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材の寸法は350mm角、厚さ約50mmです。
しかし、これほどの大きな無節材は入手困難なため、3枚の板をはぎ合せました。
このサイズなら小径木の間伐材利用にもつながることでしょう。

板は生木ではなく乾燥材を使用します。
グリーンウッドワークではないのですが、道具は全て人力です!
今日も暑い一日。汗をかきながら皆さん頑張りました。

まずは、手製ののこぎりで周囲を切断します。
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座板の中央は四方反り鉋を使用して座繰りします。
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仕上げはのこぎりの刃を再利用したスクレーパーで滑らかにします。
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最後は銑と南京ガンナで周囲をテーパーに仕上げて成形完了です。
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2日間で脚の大まかな成形と、座板が出来上がりました。
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1ヵ月後の3回目の講座はホゾ穴の加工と脚の仕上げです。
それまで、乾燥室で脚を乾燥させます。
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(文責:小野)
  1. 2010/07/19(月) 23:29:12|
  2. 講座の実施報告
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ヒノキのスツールづくり①~真夏の椅子づくり

本日から4回連続のヒノキのスツール講座が開講しました。
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板の座面に3本の脚がささっている構造で、このタイプの椅子の原型はミルクスツールと呼ばれています。
ミルクスツールとは、牛の乳搾り用に使われていた座面の低い腰掛です。
この椅子、アルプスの少女ハイジにも登場します。
山小屋に住むことになったハイジのためにお爺さんが削り馬を使ってスツールをつくってくれるエピソードがあるんです。

今回脚に使う材はトネリコです。
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海外のウィンザーチェアにも良く使われる材料で、粘りと強度があります。
いつものようにクサビやマンリキで割った後、削り馬にまたがって銑でまず四角形に、そして八角形に成形して行きます。
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ホゾの部分は足踏みろくろで削ります。
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ろくろで削る感覚は絶品です。
野球のバットなどに使われる材料なので、ろくろとの相性も良いのでしょうね。
まだ、生木なので8月まで1ヶ月間乾燥させるため、今回は荒削りの状態で終了です。

梅雨も明けて本格的な夏に突入しました。
参加者の皆さんは慣れない作業に汗を流しながら取り組みました。
こんな時季に気をつけないといけないのが熱中症です。
ということで、講座終了後にはみんなで涼をとりに美濃市のうだつの町並みに繰り出しました。
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登美屋のわらび氷は、大盛りのかき氷に大きなわらび餅が乗っており、氷の中にはあんこが隠れています。
これで暑さも吹っ飛びました。

明日はヒノキの座板に取り掛かります。
(文責:小野)
  1. 2010/07/18(日) 23:44:16|
  2. 講座の実施報告
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農的暮らしの実践

今年2月に引き続き、安曇野パーマカルチャー塾の卒業生と塾長の梅崎さんが美濃市に来られました。
前回の指輪づくりが好評だったため、今回は美濃の滞在時間を多く取っていただき、スプーンづくりに挑戦していただきました。
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普段から自然と共生する暮らしを実践されている方々なので、生木を人力の道具で削る木工についてもとても強い感心をもっていただき、教える側としても嬉しい限りです。

お昼ごはんは今回のコーディネーター役の羽渕さんが用意してくださいました。
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素敵なランチタイムでした。

パーマカルチャー塾では建築実習があり、自分達の手で小屋づくりなども行っています。
基本的にものづくりの好きな方たちなので、いつもより短い時間でしたがとてもすばらしいスプーンが出来上がりました。
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みなさんは、この足で本日宿泊する郡上市明宝の栃尾に向かいました。
栃尾では「里人塾」という地域づくりの活動が始まったばかりで、夜遅くまで地域住民の方々と熱く語り合っていました。
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(文責:小野)
  1. 2010/07/04(日) 23:45:34|
  2. 講座の実施報告
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