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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

網代編みの籠

 鵜籠を作る前の修行として、草箕に続き、網代編みの籠を作りました。
最初に作った四つ目籠と大きさはほぼ同じで、網目が違うものです。これで二種類の籠の作り方を覚えたことになります。
 さて、その網代編みの籠は下の写真の通り。なんで二個並んで映っているのか忘れました。どっちが自分のものか、そも誰のものか?
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 底が編み上がった状態です。編みが下手でも、きらきらしててきれいですね。
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 胴が編み上がった状態です。
 ヒゴが派手にツン立っていますが、本当に硬くて鋭利です。どれだけ指を切ったことやら。
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 そんなこんなで出来上がったのがこれです。ウーン?
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 その底。 ウウ。
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 今までの籠の上端はすべて刺し縁という技法で処理していましたが、巻き縁というのも教えてもらいました。そのやり方を熱心に覗き込んでいます。
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 はい出来上がり。
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 今回はメンバーの作業風景がありません。撮影するのを忘れてました。次のミニ鵜籠では皆の奮闘しているところを報告します。

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  1. 2010/11/20(土) 21:46:25|
  2. 竹細工の技術継承
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飛騨木工連合会研修会②

10月31日(日)飛騨木工連スツールづくりの2回目が行われました。
これが1ヶ月間天然乾燥させた荒削りの貫と脚です。
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まずは、重量の変化を確認します。
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ほとんどの材料が半分近い重量に減っていました。
強制的に木を乾燥させて狂いを無くそうとするのが現代の木工なのに対して、制作工程の中で材を細く削ることにより乾燥を促進させたり、乾燥による伸縮といった木の特性を利用するのがグリーンウッドワークの手法です。

乾燥させて曲がった貫は、切断して側の短い貫として使用します。
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この八角形の材を仕上げ寸法まで細くして、通直に仕上げます。

脚は足踏みろくろを使って仕上げました。
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今回も穴あけは手回しのクリックボールを使用します。
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そして四人で分担してつくった材が組み上がりました。
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座編みでは、サシガネを上手く利用して機織機のように横糸(テープ)を通していきました。
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さすが、いつも作業効率を追及している方々の考えることには感心させられます。

そして2日間で2脚のスツールが出来上がりました。
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すわり心地は良好です。
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今回の研修を企画された柏木工の澤田さんも出来映えに大満足です。
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<参加者の感想です>
・この椅子が丸太だったころが懐かしい。
・無我夢中であっという間に時間が過ぎてしまった。
・この活動を森づくりにつなげたい。
・本当の意味での手づくりの体験ができた。
・若手の研修に取り入れて、若い人たちのコミュニティーができればいい。そして、木工業界だけにとどまらず、彼らが家族や地域に広げていければもっといい。

これからも、飛騨の木工業界と美濃のグリーンウッドワークが互いに連携していければ、こんなに嬉しいことはありません。
(文責:小野)
  1. 2010/11/11(木) 23:45:58|
  2. 講座の実施報告
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障がい児・非障がい児交流事業④

10月24日(日)第4回パートナーシップ事業が開催されました。
いよいよ今回は参加者の皆さんお待ちかねの「木のスプーンをつくろう」です。
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会場をNPO法人ぎふ羽島ボランティア協会の「かみなり村」に移して行われました。

今回の講座のために新しい足踏みろくろと削り馬が納品されました。
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使われた樹種は、前回みんなで協力して伐採した「リョウブ」です。
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まずは、削り馬にまたがって銑で削ります。
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いつもと変わって目を輝かせながら削り続ける子も居ました。
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生木を削る感触は特別なものがあります。
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削り屑をそっと鼻にもっていき、野菜みたいな匂いがするという子もいました。
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次にろくろでひょうたんのような形に削ります。
生木は非常に軟らかく、気持ちよく削れてくれます。
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夢中になって削りながらも、自然と笑顔がこぼれてきます。

一つの塊を二人の障がい児と非障がい児が協力して削りました。
この塊をマンリキで二つに割ります。
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生木は木の繊維に沿って素直に割れてくれます。

時間待ちの間にクリの木を使って箸づくりも行いました。
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皆、使ったことのない道具に戸惑いながらも、それぞれに個性的な形に仕上がりました。
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今回の一連の講座の中で、森の樹と道具の木がつながりました。
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次回最終回は今回つくったスプーンを実際に使ってみます。
(文責:小野)
  1. 2010/11/05(金) 00:29:43|
  2. 講座の実施報告
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ランズナーさんの椅子づくり③

椅子づくり前半戦最終日の3日目は後ろ脚の曲げ木です。
その前に背もたれにあたる部分を薄く削り取ります。(レリーフと呼びます)
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ここを薄くする理由は3つあります。
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一つは見た目のデザイン的なもの、もう一つは背板のホゾ穴の角度の目安にするため、そしてもう一つは曲げ木をしやすくするためです。

削り取ったレリーフに座面の形をした治具を当てると、ホゾ穴の角度を出すことができます。
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この治具、通称”おまる”と呼ぶそうです(笑)

曲げ木に使うのはガスコンロとステンレスの釜です。
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ここで40分ほど蒸したあと、皆で協力しながら型に嵌め込みます。

曲げ木は時間との勝負です。
この3日間寝食を共にしてきた仲間達です、息がぴったり合ってほとんどの曲げ木がうまくいきました。
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曲げ木をしながら、本日は前脚の成形も行います。
スタッフも総出で、前脚の材を割っていきます。
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今日もひたすら削ります。
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終盤は講師のランズナーさんも加勢です。
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講座をしているお隣では、森の幼稚園の子供たちのはしゃぎ声が聞こえます。
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お昼下がりの微笑ましい一コマです。

そして曲げ木が終わった後ろ脚。
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本日削った前脚。
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削りに削った3日間の成果・・・。
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参加者の皆さん、前半戦本当にお疲れ様でした。
次回は11月6日からの3日間。
それまでの間、貫は温風ヒーターを使って強制乾燥を掛け、脚もある程度まで乾燥させます。

後半戦に続く(文責:小野)
  1. 2010/11/01(月) 20:00:00|
  2. 講座の実施報告
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