ラダーバックチェアの勉強会第2回目は後ろ脚の木取りから開始です。
長さ約1mに切断した丸太を、クサビとマンリキを使って45mm角に割って行きます。

この勉強会の目的の一つは、講座の時間短縮を図ることです。
そのためには、銑で削る量を減らすことが一番の近道です。
45mm角のまっすぐな1mの材をマンリキだけで木取るのは至難の業です。
今回は斧を使ってはつることにより、45mmに近づけました。

曲がった材は短く切って前脚材に転用します。
こちらも銑で削る労力を減らすために斧ではつります。
写真の左がはつる前、右がはつった後です。

大寒は過ぎましたが、まだ日陰や北側の屋根には先日の雪が残っています。
しかし、ひたすら銑で削っていると汗ばむくらいに体は熱く燃えてきます。

この日は後ろ脚の先端を細くテーパーにして38mmの八角形にまで削り上げました。
おまけに前脚も四角形の荒削りまで完了。

次回も時短と効率化を目指して新たな挑戦に取り組みます。
(文責:小野)
- 2011/01/25(火) 23:17:53|
- 講座の実施報告
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1月中にもう一回、と言っていた淡竹採りを、先週1/21にやってきました。
雪が多くて、竹採りができるかどうか危ぶまれましたが、当日はいい天気でした。
雪の白さで、竹林がより明るく感じます。

今回は関市役所からも、竹の採取を見学に来られました。何やら説明中。
雪折れは少なく、竹林に入りやすかったです。

今回も持ち帰らない部分の枝を、即席の枝払い棒で払い落して片付けます。
ここに一番時間がかかっているように思います。

これだけ伐り出しました。長すぎる竹は輸送しやすい長さに切っています。

トラックに積み込んで、トラック結びを・・あれ?・・どうやるんだっけ? 昨日はできたのに くそッ

でも ちゃんとできましたよー

おまけ。
なんの蔓か解らないけれど、見回せば色々ありました。
竹細工の部材を縛るのに使います。(ただし1年後ですけど)

次回こそメンバーの進み具合を報告します。
(キトウ)
- 2011/01/23(日) 21:56:41|
- 竹細工の技術継承
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1月19日(水)美濃市内の番屋2号館でスプーン講座が開催されました。
今年一番の寒波に見舞われた美濃は、週末に大雪が降り、うだつのあがる町並みは雪国のようでした。

参加者は3名。
夏目さんと岩出さんは先月に引き続き連続で参加して下さいました。
夏目さんは前回匙面が深くなりすぎてしまったため、今回は薄いスプーンに挑戦。
図を見てもらうとわかるかと思いますが、匙面の薄いスプーンをつくろうと思うと、ろくろで挽く時にひょうたん型の径を大きくする必要があります。

回を重ねるごとに腕を上げられてきた夏目さん。
いつもより大きめに挽きました。

前回のリベンジなって、納得の行く形に近づいたそうです。

岩出さんは、金属製のカレースプーンのコピーを試みました。
まずは、スプーンの裏面の型を取ります。

この形にろくろで挽きます。
既製品のスプーンも意外と匙面は薄いものです。
普段はひょうたん型を二つに割りますが、今回はなんと四つ割に挑戦。
一つの塊から4つのスプーンが出来るほか、削る量も減って一石二鳥ならぬ一木四匙!

既製品のカレースプーンに近い形に出来上がりました。


もうお一方、初参加の古郡(こごおり)さんは岐阜県の恵那市から参加して下さいました。

彼は、昨年の11月に田舎暮らしをするために埼玉から移住されました。
初めて使う道具に悪戦苦闘しながらもきれいな形に仕上がりました。

家に持ち帰り、更につくり込むそうです。
次回は奥さんと一緒に参加してくださるとおっしゃって下さいました。
(文責:小野)
- 2011/01/21(金) 21:20:06|
- 講座の実施報告
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1月10日(月)木のスプーンづくり講座が開催されました。
参加者は2名。
一人は、森林文化アカデミー里山研究会2年生の狭間さん。

彼女は、課題研究で非行少年少女の更生を目的として、森林の癒しや、自然体験活動、ものづくりなどを取り入れたプログラムの有効性の検証に取り組んでいます。
その手段の一つとしてグリーンウッドワークが利用できないかを確認するために、この日の講座に参加して下さいました。
更生プログラムの3つの要素として、愛着が持てること・ルールが守れること・没頭できることが挙げられるそうです。
生木をひたすら削る作業は、時間を忘れ自分の世界に没頭できます。
新しい可能性を感じた一日でした。

狭間さんは普段ものづくりに触れることが少ないそうですが、この日は一日グリーンウッドワークを楽しんでもらうことが出来ました。
もう一人は和歌山から参加していただいた前西さん。

会員の前西さんは約2年ぶりの参加でしたが、体は刃物の使い方をしっかり覚えていたようで、みるみるうちにきれいな形に仕上げていきました。

前西さんは和歌山県紀美野町で定住支援の活動をしながら自らも地域にとけ込んで田舎暮らしを実践中です。
http://kiminominka.blog76.fc2.com/小春日和の一日、ゆったりと楽しみながらスプーンをつくっていただきました。

今年も、スプーンづくり講座を定期的に開催していきますので、皆様御参加下さい。

(文責:小野)
- 2011/01/14(金) 20:00:00|
- 講座の実施報告
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7日金曜日に竹取から始まった今年のグリーンウッドワーク協会の活動。
生木を使った削り初めが1月9日(日)に行われました。
昨年秋に行われたドリュー・ランズナー氏の椅子づくりでスタッフとして活躍していただいた方々を対象とした、ラダーバックチェアづくりの勉強会です。

勉強会の目的は、ランズナー氏の手法を再検証すると共に、グリーンウッドワーク協会ならではの椅子講座運営を目指すことです。
まずは、貫の木取りです。
クサビとマンリキを使ってクリの丸太を割っていきます。

皆さんさすが手馴れた方達ばかりです。

あっという間に25mm角の材が木取られていきました。

午後からは銑を使って20mm角に荒削りして行きます。

肌寒い一日でしたが、一人15本の貫を黙々と削り続けます。

途中、飛騨木工連の研修会でお世話になった柏木工の澤田さんが年始の挨拶に来て下さいました。

グリーンウッドワーク協会初代会長の加藤さんは、昨年末結婚されたばかりの新婚ほやほやです。
この日は、奥さんの使う椅子をつくるために参戦。
後ろ脚の長い材を木取るのは一苦労です。

総勢7名で約100本の貫を削り上げました。

夜は、美濃市の北部にある美濃和紙の里、蕨生(わらび)地区にある「ゲストハウス笑び(わらび)」に場所を移して、新年会を開催しました。
![img581cce56zik7zj[1]_convert_20110113214116](https://blog-imgs-36-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/20110113214212bd7.jpg)
最近美濃市には、カヌーやボルダリングなどのアウトドア活動や、和紙づくりなどの体験講座を受けられる方を対象とした簡易宿泊施設が増えてきました。
このような施設が増えることにより、市外・県外からたくさんの方に来てもらい、美濃の魅力を知っていただけると嬉しいです。
(文責:小野)
- 2011/01/13(木) 21:51:54|
- 講座の実施報告
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グリーンウッドワーク協会会員で岐阜県多治見市にお住まいの加藤さんと竹内さんが共同で個展を開催しています。

岐阜県多治見市の脇之島公民館のロビーに、スプーンや椅子などが所狭しと展示されています。

作品は、長年の間につくり貯められたもので、さまざまな樹種か使われ、塗装は柿渋や漆、オイルなど天然素材が使われています。

足踏みろくろを使った生木の木工だけでなく、乾燥した材をナイフで削り出したものも多くあります。
材料の調達先は、木工で出た端材や、古くなって使われなくなった木材などをもらってくるそうです。加藤さん曰く、それぞれを「端材木工」「故材木工」と呼んでおられます。
とてもエコな木工ですね。

お近くに来られることがありましたら、皆様是非お立ち寄り下さい。
カトラリーと椅子展
場所:岐阜県多治見市脇之島町6丁目31-3 多治見市脇之島公民館ロビー
日時:1月4日~1月21日
- 2011/01/13(木) 00:38:01|
- その他
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年明け最初(1/7)の竹細工講座は、趣向を変えて竹採りを行いました。
竹細工講座の先生の石原さんが契約している竹林に、講座メンバー全員連れて行ってもらいました。
寒かったけれどいい天気で、稈が白っぽいせいか予想していたより明るく、渡る風も爽やかな淡竹ばっかりの竹林でした。

どれがいいのか私たちにはよく解らないので、石原さんの指示に従って伐っていきます。


即席の枝払い棒で、使わない部分の枝を払い落し、まとめて片付けておきます。

枯れ竹を倒したり枝を払ったりで、2時間かかってやっとこれだけの淡竹を伐り出しました。

ちょっと寒かったけれど、とても気持ちのいい竹林でした。
次回の講座は籠作りの続きを行いますが、今頃に伐った竹は虫が付かないそうなので、1月中にもう一回、竹採りを行うことになりました。
(キトウ)
- 2011/01/09(日) 23:15:02|
- 竹細工の技術継承
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明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします今年最初のお知らせは、1月・2月のグリーンウッドワーク講座のご案内です。
今年も実際の生活に使えるものづくりを提供していきたいと思っています。
皆様のご参加をお待ちしております。
グリーンウッドワーク 木のスプーンづくり講座<日時>
1月10日(月・祝日)
1月19日(水)
2月 9日(水)
2月26日(土)
いずれも10時~16時
<場所>
岐阜県美濃市内
<参加費>
一般3000円(会員割引あり)
<申し込み・お問合せ>
greenwoodworker@gmail.com
090-4793-9508(小野まで)
- 2011/01/06(木) 22:59:54|
- 森工塾・講座のご案内
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