ラダーバックチェアづくりの勉強会5回目は、後ろ脚に取り付く背板のホゾ穴あけです。
ランズナーさんの講座の場合は5mm幅のホゾ穴を、ノミで削りました。

しかしこの作業、熟練の技が必要で、なかなか一般の人には大変な工程でした。
そこで、今回はイギリスのマイク・アボットさんが講座で使う方法を試みました。
電動ドリルで穴を開けて、ノミで仕上げる方法です。

これは格段に早く出来ました。
ドリルを使わない場合と比べて、半分程度の時間に短縮することが出来ました。
しかし、ここで電動工具を使ってはグリーンウッドワークの面白みが無い。
ということで、恒例のクリックボール(手回しドリル)を使ってみました。

これが意外と上手くいき、慎重に開けることにより電動ドリルよりも正確な穴を開けることが出来ました。
今回、グリーンウッドワーク協会ならではの椅子づくりの方法にまた一つたどり着いた様に思います。
(小野)
- 2011/03/26(土) 08:00:00|
- 講座の実施報告
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NPO法人グリーンウッドワーク協会は4月1日より、岐阜県から「ぎふ森林づくりサポートセンター」の業務委託を受けることとなりました。
この事業を遂行するにあたり、職員を募集します。(緊急雇用創出事業)
(募集は締め切りました)内容:おもに里山整備の支援、木育の普及、森林環境教育の普及
勤務地:岐阜県美濃市
お問合せは下記アドレスまでメールをください。
greenwoodworker@gmail.com
担当:小林
- 2011/03/26(土) 00:32:19|
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この度は、東日本大震災で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
皆様が笑顔を一日も早く取り戻していただけることを願います。
本日は、2月末に行われた「離乳食スプーンづくり勉強会」の報告を堀さんから伝えてもらいます。
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今回は、春を呼び込むスプーンということで材を「サクラ」の生木にしてました。
前回の乾燥材に対して生木でどの程度のものが、どの程度の時間で作ることができるのかが、今回の勉強会の目的でした。
だからこそ、あえて、ろくろを使いませんでした。

割った材を、ドローナイフを使って角材に仕上げます。
これは、材をクランプで作業台に固定しやすくすることと、型紙で下絵を描くときに書きやすくするために行います。

正確に正四角柱にすることは必要ないので、ほどほどに
その材に、カーボン紙などを使って側面からと底面からの形を描きます。

そして、ノコギリで型に沿って切ります。

乾燥材では糸鋸がよかったのですが、生木では、歯が立たず・・・普通のノコギリが有効だとわかりました。
型がとれたらナイフで成形。
みなさん、思い思いのスプーンを作られました。

作品としては、その日にペーパー仕上げができないのが生木の難点ですが、一日のゆったりとした講座でできそうな感じです。
(報告:堀)
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それでは、参加者の皆さんの紹介です。
夫婦で参加してくださった中村さん。
自宅の梅の木を持参しての挑戦です。

昨年末に生まれたばかりのお子さんのための、まさしくファーストスプーンづくりです。

夫婦で協力してお子さんのためにスプーンを身近な木でつくる。

まさしく岐阜県で取り組んでいる「木育」の目指す姿です。
久津輪さんは2歳の福ちゃんのためのスプーンです。

自作のファーストスプーンは小さくなったため、今日はセカンドスプーンづくりです。
完成したらファーストスプーン同様、奥さんが漆で仕上げられるのでしょうか。
星野さん曰く「今回は自分のためのラストスプーンづくり」・・・冗談です。(笑)

しかし、今後の取り組みとして介護用のスプーンというのも需要があるかもしれませんね。
約2年ぶりに参加してくださった藤原さん。

久々の生木の感触を楽しんでいただけたでしょうか。
大村さんはこの勉強会の皆勤賞です。

そしてこの勉強会のリーダー堀さん。

次回は、下絵書きの部分の勉強を中心に展開できたらとのことです。
大人たちがスプーンづくりに熱中する周りで、たくさんの子供たちが笑顔で遊ぶ風景。

グリーンウッドワーク協会が目指す理想の姿がこんなところにあるのかもしれません。
(あとがき:小野)
- 2011/03/20(日) 21:51:59|
- 講座の実施報告
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岐阜市金華山の麓にギャラリー「なうふ現代」があります。

このギャラリーで、ウッドデッキの改修工事が行われました。
工事の依頼を受けたのは、森林文化アカデミー木造建築スタジオの准教授でグリーンウッドワーク協会会員の廣田先生です。
今回使用する材料は「グリーン材」、そう、生木です。

建築用の柱などを製材したあとに残る端材を利用します。
材は、グリーンウッドワーク協会理事の岩出さんが勤める、各務原木材団地の平野木材さんから購入しました。
その工事の完成の場面に立ち合わせていただきました。
いや、実はまだ完成ではありません。

40mmのケヤキやサクラ。
乾燥までにどれだけの時間がかかるでしょうか。
隙間が多いので案外早いかもしれません。
乾燥したら、オイルや柿渋など自然素材の塗料を塗ってもいい。
ここでバーベキューをしたら、油が床に染みて、オイル塗装になるかもしれません(笑)
時間が経てば、反ったり縮んだりするでしょう。
そしたら、木を削ってもいいし、目地をセメントで埋めてもいい。
このデッキは、オーナーの人生の中に溶け込んでいくのです。

時間軸の中で楽しんでいく6坪の床。
半年、1年後、ここがどんな素敵な空間に変化していくか楽しみです。
(文責:小野)
- 2011/03/07(月) 22:32:43|
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