岐阜県立森林文化アカデミーでは、森林や林業・木工に関係する方々を対象とした
専門的な技術研修を行っています。
NPO法人グリーンウッドワーク協会では、昨年に引き続き森林文化アカデミーと共催で
「グリーンウッドワークによる椅子づくり講座」を開催します。
丸太を割るところから始め、6日間で本格的な椅子、ラダーバックチェアを制作します。
遠方から来られる方には森のコテージでの宿泊もできます。
是非ご参加ください。
グリーンウッドワーク指導者実践研修~丸太からの人力の椅子づくり~開催日時:
① 平成23年10月8日(土)・9日(日)
② 平成23年10月22日(土)・23日(日)
③ 平成23年11月5日(土)・6日(日)
6日間とも 9:00~17:00
実施会場: 岐阜県立森林文化アカデミー 森の工房 (駐車場有)
岐阜県美濃市曽代88
受講料 : 36,000円 (材料代・保険代を含む) (前納)
※森のコテージにて宿泊ができます。(参加費の外にシーツクリーニング代1000円必要です。)
対象者 : 自然学校スタッフ、NPO職員、教育関係者、木工関係者、林業関係者など
受講条件: ①(10/8・9)、②(10/22・23)、③(11/5・6)の
6日間参加可能な方に限ります。募集人数: 8名(多数の場合抽選)
申込方法: 下記申込用紙に必要事項を御記入の上、FAXにてお申込ください。
後日受講可否のお知らせを返信させていただきます。
締め切り: 平成23年9月24日(土)必着
申込・問合せ
NPO法人グリーンウッドワーク協会 担当:小野
TEL:090-4793-9508
email:greenwoodworker@gmail.com
案内チラシはこちらから>>>クリック
- 2011/08/31(水) 13:16:28|
- 森工塾・講座のご案内
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グリーンウッドワーク協会では、平成20年9月から社団法人国土緑化推進機構から
助成を受けて、全国の森林ボランティア団体や自然学校に出前講座に出かけ、
グリーンウッドワークの普及に努めてきました。
講座の内容は、里山や人工林から間伐及び除伐で出た材を使ってスプーンをつくったり、
指輪をつくったりするものでした。
そんな中、出前講座を受けていただいた団体より、次回は是非とも器づくりをやりたい
という声が多く聞かれたことから、今回器づくりの研修会を開催する運びとなりました。
二日目は、講習編です。
まずはろくろの構造から。

このろくろは西洋で使われているものとほとんど同じ形状です。
井丸さん曰く
「元々日本人は、いろいろな国の文化を取り入れながら発展してきた。
日本人が明治時代まで使っていた手挽きろくろも、元はといえば
朝鮮半島から伝わったもの。
西洋のろくろを使っても、形状は日本の器ができる。単なる真似ではなく、
更に発展させていく。そこが日本人のデリカシーが高さだ。」
その後、フック(先端が曲がったろくろ用の刃物)のお話。
井丸さんは木の器を自分でつくります。
器をつくるろくろも自分でつくります。
そして、器を挽くためのフックもご自分でつくられます。
本日は、刃物打ちの実演もありました。

使う道具はだれでも簡単に揃えられるもの。
窯は980円の七輪、ふいごは750円のヘアドライヤー、
炭はバーベキュー用のものを使ってみました。

こんなお手軽に刃物が打てることは驚きでした。
<2日間通しての参加者の感想です>

・実技も楽しかったが、いろいろな人とお話ができて、
いろいろな情報をいただけて非常に良かった。
・ゼロから道具を生み出すことに感動した。
・グリーンウッドワークの魅力は誰でもできることだと思う。
・帰りにホームセンターで七輪を買って帰ろうと思う。
・軽トラの上にろくろを乗せて、移動グリーンウッドワークもいいんじゃない?
・実際家にもって帰ってすぐに行動に移せるものではないが、
この技術を知っているということで日常の生活が豊かになると思う。
・家の周りに山がいっぱいあるので、ぜひこの技術を活かしたい。
・木のことを知る上でグリーンウッドワークはいい手法だと実感した。
・間伐や森の手入れと繋げられる木工がしたくて参加した。
グリーンウッドワークを取り入れたものづくりをしながら、
自分のやりたい方向に近づけていきたい。
・普段は生きている木を扱っていてものづくりは今はできていない。
今後山で放置されている木をグリーンウッドワークで活かせていけたらいいと思う。

今回の研修会に大勢の人が集まってくれて、グリーンウッドワークの輪が広がって
いることを嬉しく思いました。
『この講座は緑の募金事業「国民参加による間伐及び間伐材の利用の促進事業」の助成を受けて実施しました』(小野)
- 2011/08/29(月) 23:06:51|
- ┗ 器づくり
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8月最後の週末、二日間掛けて足踏みろくろによる器挽き研修会が開催されました。
久々に夏らしい暑さが戻った美濃に県内外からグリーンウッドワーカーとその家族、
森林や木工に興味のある方々など延べ47人が集まりました。
講師の井丸さんはグリーンウッドワークによる器挽きを専門に活動されており、
この夏に福島県に工房を移し新しく塾を開校されるそうです。
第一日目は器挽きの実技です。
使う材料はホオノキとクリです。

普段井丸さんが使う樹種は?との参加者からの問いに、
「木の種類は問わない、手に入るものを何でも使ってみれば良い。」とのことでした。
いよいよ器挽きです。

本日は何の先入観もなく、まず器挽きを体で実感してもらいます。

3次元の刃物使いに戸惑いながらも参加者全員が一通り体験しました。
暑い夏はやっぱりかき氷。

子ども達が手回しろくろ?で氷を挽いてくれました(笑)
本日の成果です!

この器に何を盛りましょうか?
<器挽きを体験した参加者の感想です>
・ツーツーツーと削る時の快感が忘れられない。
・ろくろがかっこいい。何十万もする電動旋盤よりこっちの方がずっといい。
・上手く削れなかった。何でこんなに苦労して削らないといけないのかと思ったが、
これから時間を掛けて習得していくのが楽しみ。
・生木が一日で形になるのが面白い。

二日目の講習編につづきます
『この講座は緑の募金事業「国民参加による間伐及び間伐材の利用の促進事業」の助成を受けて実施しました』(小野)
- 2011/08/29(月) 00:06:46|
- ┗ 器づくり
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ポールレイズ
英語で「pole lathe」
直訳すると竿旋盤となります。
本日、福島県で工房を構える井丸さんのろくろが美濃で組み立てられました。
竿は竹でつくってみました。

普段グリーンウッドワーク協会で使っているろくろは、
マイク・アボットさんが著書「Living Wood」で紹介している、
ウィンザーチェアなどの椅子の脚を挽くために設計されたものですが、
今回井丸さんが持って来てくださったろくろは、器挽き専用の重厚なタイプです。

生木から木取って、手斧(チョウナ)で製材しています。
柿渋仕上げで本当に渋い仕上がりになっています。
いよいよ明日から器挽きの研修会が始まります。
(小野)
- 2011/08/26(金) 20:23:08|
- その他
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久々にイギリスの話題をお送りします。
4月末に、イギリスのグリーンウッドワークによる木の器づくりの第一人者、
ロビン・ウッドさんの工房を訪ねました。
日本には昔、良質な木を求めて山を渡り歩き、そこに小屋を建てながら
手挽きろくろで器を挽く木地師という職業がありましたが、
イギリスにも木の器を挽く歴史がありました。
しかし、器を挽く最後の職人さんが50年ほど前に亡くなり、
その技術は途絶えていました。
そこで、器づくりの技術をよみがえらせるためにロビンさんは、
ロンドン郊外にある博物館に収蔵されている道具や写真を見て、
独学で学んだそうです。
ロビンさんの工房はナショナルトラスト財団が所有する敷地内にある
農業小屋を改装してつくられています。

器づくり用の足踏みろくろは、私たちが普段使うようなタイプと違い、
非常に重厚につくられています。
重い木の塊を挽くためには、これくらい頑丈でなくてはいけません。

実演をしていただきましたが、魔法のようにシュルシュルと削られていき、
ものの10分で器が一つ完成したのには驚きました。
我々も体験させていただきましたが、普段使い慣れない刃物に苦戦しました。

外にはガスを使った窯があります。
刃物はもちろん全て自作です。

以前は自動車のスプリングを伸ばして使っていたそうですが、
最近は専用の鋼を買ってくるそうです。
この刃先、日本の木地師さんが使うカンナとそっくりです。

工房案内のお礼に、お椀をプレゼントしました。
木地はグリーンウッドワーク協会の仲間で器挽きを得意とする井丸富夫さんに挽いていただき、
仕上げは久津輪さんの奥さんが漆で仕上げました。

ロビンさんはとても喜んで下さいました。
どこの国にもそれぞれ昔から伝わる独自の技術がある。
それを大切にして欲しいとおっしゃっていたことが印象に残りました。
ロビンさんのブログに掲載されました>>>クリック(小野)
- 2011/08/25(木) 00:26:58|
- ┗ 器づくり
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8月15日(月)美濃市の番屋2号館において、木のスプーンづくり講座が開催されました。
今回の参加者は5名。

美濃市出身で(財)青少年国際交流推進センターで働かれている本田さんと、
青年の船に乗って世界を周った仲間達が集まってくれました。
本田さんは、現在産休中で実家の美濃市に戻られての参加でした。

生まれたばかりのお子さんのためのファーストスプーンに取り組まれました。

本田さんの旦那さんのデーモンさんはニュージーランド生まれです。

削り馬を器用に使いこなして独特な形のスプーンをつくり上げました。
なんと匙面がハートの形です!

皆さんそれぞれ個性的なスプーンが完成しました。

美濃滞在のいい思い出になったそうです。

世界で活躍する方々が、案外身近な存在だったことの驚きと、
また違った分野の方たちとお知り合いになれたことの喜びを味わえた、
そんな一日でした。
(小野)
- 2011/08/19(金) 00:40:57|
- 講座の実施報告
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6月2日、3日に行われたシズデ(静岡デザイン専門学校)のスプーンづくり。
(当日の様子はコチラ>>クリック)それぞれ半日の作業で完成には至りませんでしたが、
先日、完成した写真をいただきました。

さすがデザイナーの卵たち。
こんな素晴らしいスプーンが出来上がって嬉しいです。
(小野)
- 2011/08/12(金) 20:00:16|
- 講座の実施報告
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NPO法人グリーンウッドワーク協会では、木のスプーンづくりや椅子づくり、指輪づくりなどを行ってきましたが、この度新たに器づくりの研修会を開き、更なるグリーンウッドワークの普及に取り組んでいきたいと考えています。
グリーンウッドワークに興味をお持ちの方、グリーンウッドワークの手法を活動に取り入れていきたいとお考えの里山団体、森林ボランティア団体、環境教育団体の方、是非この研修会にご参加ください。
グリーンウッドワーク指導者研修
「足踏みろくろによる器挽き研修会」日時:8月27日(土)、28日(日)両日とも朝9時~夕方5時まで
場所:岐阜県立森林文化アカデミー森の工房
講師:井丸富夫
井丸さんのサイトはこちら>>http://www.tomio-imaru.com/参加費:無料
一日目:(実技編)器挽き専用の足踏みろくろを2台設置して、
参加者全員が交替しながら器挽きの各工程を体験していただきます
(一人一つずつ器を挽いて持って帰っていただくことはできません)
二日目:(講習編)ろくろの構造と自作する際のポイント、
各部の名称踏み板の置き方、ポールの太さ長さなど
器の材の木どりと収縮後の変形、器の材になる木について
オイルディップ(塗装法)について
器の大きさ・形状の地域特性(ヨーロッパとアジアあるいは日本)
フック=ろくろかんなの形状など
参加は両日又は一日のみでも可能です。
参加希望の方は下記アドレスまで
greenwoodworker@gmail.com
- 2011/08/12(金) 18:59:25|
- 森工塾・講座のご案内
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8月8日岐阜新聞朝刊に掲載されました。

クリックすると大きな画面に切り替わります。
- 2011/08/11(木) 22:32:04|
- 新聞・雑誌記事
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笊です。 やっと最後のメンバーが笊を完成させました。
じっくり取り組んだので、まーるく形よくできました。

そうこうしてる間に、一回り小さいものをこしらえたメンバーもいました。

負けじと小生も小さいのを作りました。だけど、相変わらず縁の出来がまずいですね。

そうこうしてる間に、こんなのも作ってみました。
”セベ”と呼ばれるものです。(漢字も語源も不明)
野菜や梅を天日干しするときなどに重宝するそうで、今でも師匠のところには注文があるそうです。
これもやっぱり縁がまずいです。

次はいよいよ吐け籠に取り組みます。
(キト記)
- 2011/08/11(木) 22:21:20|
- 竹細工の技術継承
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八月八日はぎふ山の日
8月7日(日)灼熱のJR岐阜駅に山が出現しました。
ぎふ山の日フェスタ2011において、
木や森や山に関する様々なブースが出展されました。
詳しくはこちら>>サポセンブログへ岐阜県河合から取寄せられた雪山が
猛暑日のイベントに涼しさを届けてくれました。

グリーンウッドワーク協会では木の指輪づくりを出展。

森の恵みを使ったグリーンウッドワークの作品の展示や
森林のはたらきを紹介したパネルなどの展示も行いました。
暑い中御参加くださった皆さまありがとうございました。
(小野)
- 2011/08/10(水) 23:00:19|
- 講座の実施報告
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グリーンウッドワーク木のスプーンづくり講座日時:平成23年8月15日(月) 9:00~16:00
場所:岐阜県美濃市広岡町「番屋2号館」
参加費:2000円
申込・問合せ:090-4793-9508(小野)
greenwoodworker@gmail.com

小学校高学年から参加可能です。
夏休みの宿題にもいかがですか?
- 2011/08/09(火) 07:34:02|
- 森工塾・講座のご案内
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