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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

Bodger’s Ball 2011

今年最後のブログは、春に行ったイギリス研修の話題です。

イギリス研修では、マイク・アボットさんの講座を受けることのほかに、
もう一つ大きな目的がありました。
それは、Bodger’s Ball 2011というイベントの参加です。
ボッジャーとは、昔ウィンザーチェアの脚やスピンドルを山で挽いていた人達のことを言います。
(日本で言えば木地師さんのような人達です)
ボールとは、玉のことではなく、ましてやボウル(器)のことでもなく、舞踏会といった意味があるそうです。
挽物師たちの舞踏会
そんな集まりにお邪魔しました。
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集まったのは、Association of Polelathe turners and Greenwood Workersの皆さん。
イギリスの足踏みろくろ協会の21年目の集会です。

イベントでは、会員たちが芝生広場にテントを張って、自作の足踏みろくろや削り馬を披露したり、
グリーンウッドワークの実演などをしていました。
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>>>動画はこちらから

来年1月から、少しずつこのイベントの内容をご紹介していきます。
お楽しみに。

それでは皆さん、よいお年を。

小野 敦
  1. 2011/12/31(土) 02:16:27|
  2. イギリスのグリーンウッドワーク
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竹細工 吐け籠の巻 その2

吐け籠の3個目がやっと出来ました。
右から順に作ってきた訳ですが、順にそれらしい形に近づいています。たぶん・・
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角度を変えて見ると、形の違いがよくわかりますね。
前回のブログで報告した ”治具” の効果が大きいです。
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左が師匠のもの、右が小生の3個目です。
そこそこ形にはなってきてるような気が・・しないでもない。
底からの立ち上がり部分がもったりとした感じになってしまっています。
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上から見るとこんなです。これはまあまあですな。
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次は更に4個目に挑戦! したいんですが、悲しいかな材料の淡竹の在庫が切れかけてます。
皆で探しているところですが、淡竹ならなんでも良いというわけでもないのですね、これが。
”淡竹に八九なし”といって、太さは周囲七寸までが良いとされていたり、節間は1尺以上欲しいとか。
ここの淡竹を使っていいよという情報があったら、どなたか教えて頂けると助かります。

(キト)
  1. 2011/12/29(木) 17:34:51|
  2. 竹細工の技術継承
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椅子完成報告

今年の10月~11月に掛けて実施されたラダーバックチェアづくりの
講座に参加された、京都在住の吉田さんからお便りが届きました。

家に持って帰った後、グレープシードオイルで塗装されたそうです。
吉田さん椅子
一段と高級感が増した感じに仕上がりました。
永く大切に使っていただけると嬉しいです。

(小野)
  1. 2011/12/27(火) 00:09:27|
  2. 講座の実施報告
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かみなり村講座~ミルクスツールづくり②~

12月17日(土)ぎふ羽島ボランティア協会かみなり村の工房「もっくる」において、
スツールづくり講座が開催され、障がいを持つお子さんとその家族が参加されました。

前回までに座面と脚が完成しており、今回はいよいよ組み立てです。
>>>前回の講座はこちらをクリック

まずは脚のホゾにクサビ用のノコ目を入れます。
なかなか木を木目に沿って縦方向にノコを入れるのは一苦労ですが、
みんな集中して、上手に切れました。
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スツールづくり1回目の座面作りの講師をしていただいた木村さんも、
サポートスタッフとしてお手伝いしてくれました。

お子さんが頑張ってノコギリで切っている間に、お母さんは動力の
バンドソーで切断です!(笑)
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かみなり村のスタッフも万全のバックアップで安心です。

脚ができたら、次は座面に穴を開けます。
簡単に同じ角度に穴が開けられるように、こんな治具を用意しました。
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手回しドリルで頑張ってクスノキの座面に24mmの穴を開けました。
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電動ドリルでも正確に開けることができました。
お母さんはもちろん電動です!(笑)
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座面の穴あけが終わったら、脚のホゾを差し込みます。
そして最初に入れたノコ目に、クサビを打ち込みます。
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接着剤が乾いたところで、座面から出た脚の上部を切り落とします。
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押さえ挽きノコを使うときれいに切り落とすことができます。
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仕上げでノミがうまく使えない子には南京がんなを使ってもらいました。
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紙やすりで仕上げたら、最後にクルミオイルを塗って出来上がり。
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こんなにかわいい椅子が出来上がりました。
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みんな満足の笑顔です。
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計3日間のプログラムで、完成しました。
障がいを持つ子にも安心してできるものづくりのレパートリーが、また一つ増えました。
皆さん、お疲れ様でした。
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(小野)
  1. 2011/12/18(日) 20:26:14|
  2. 講座の実施報告
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晩秋のスプーンづくり講座

紅葉が最盛期を迎える森林文化アカデミーを会場として、
12月4日(日)に木のスプーンづくり講座が開催されました。

久々のスプーン講座ということもあり、参加者9名を含めて、
スタッフや参加者の家族が総勢22人集まりました。
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今回使う木は栗の小径木。
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30㎝に玉切りして、マンリキで4つに割りました。
削り馬にまたがって角を落としたあと、ろくろに掛けます。

今回多くの参加者が子ども達を連れてきてくれました。
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アカデミーの周辺は自然がたっぷり。
木育教材の木のプレートに葉っぱや木の実を乗せて、
ままごと遊びが始まりました。
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ずらっと並んだ足踏みろくろは、なんと7台。
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新記録です!

今回、ろくろの作業を簡略化するために、ひょうたん型を
くびれの無いシンプルな棍棒型に変えました。
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また、ろくろで挽いた塊を半分に割るときに先端の三角の部分を
切り取らずに残しました。
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これにより、削り馬にこんなふうに固定することができました。
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それらの改良により、作業時間を短縮することができ、
その後の形のつくり込みに、たっぷりと時間を掛けることができました。

スタッフの加藤慎輔さんは、自作の「ポータブル削り馬?」を
披露してくれました。
これがあれば、椅子にまたがってスプーンづくりができます!
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参加者の方々の感想です。
・長い間待って、念願のスプーンづくりに参加できて良かった。
 無事に暮れを迎えられる。来年は足踏みろくろをつくりたい。
・間伐材を利用できそう。
・普段機械を使って木工しているが、手動は楽しかった。
・妻に誘われて来たが、丸太からスプーンができて驚いた。
・あっという間に時間が過ぎた。ものづくりは楽しい。また来たい。

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来年も定期的にスプーンづくり講座を開催します。
皆様、新しいスプーン講座に是非御参加ください。

(小野)



  1. 2011/12/05(月) 23:17:38|
  2. 講座の実施報告
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竹細工に挑戦!

川と山のぎふのオープニングで、
岐阜県林政課の長沼さんから
今回のイベントの趣旨説明がありました。
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岐阜県が目指す森づくりの三本柱の内
一つの重要な柱が「人づくり仕組みづくり」です。

自らの意思で森に対して働きかける人を増やすことが
岐阜の森を良くする事につながります。

そんな思いを込めて、このイベントが開催されました。

グリーンウッドワーク協会では、
木のリングづくりのほかに、
竹細工の分科会も担当しました。

講師は、ぎふ森林づくりサポートセンターの職員で
岐阜県木育推進員でもある鬼頭さんです。
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今回の体験を単発のイベントとして終わらせないために、
参加者の皆さんには、竹用の両刃のナタを購入していただきました。
竹を割るところから始め、薄くへいでヒゴづくりにも挑戦です。
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無心になってヒゴづくりに没頭する方も多くいらっしゃいました。
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サポートスタッフとして、
昨年から鬼頭さんと一緒に鵜籠づくりの伝承に取り組んでいる
羽渕さんにもお手伝いしていただきました。
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昨年4月から、グリーンウッドワーク協会では、選ばれたメンバーが
関市の竹細工師である石原さんから様々な竹細工の技術を学んできました。

今後更に技術を磨くと共に、多くの方々に竹細工の素晴らしさを
伝えていかなければならないと実感しました。

(小野)
  1. 2011/12/02(金) 20:00:00|
  2. 竹細工の技術継承
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木のリングづくり

11月26日(土)、27日(日)の二日間、岐阜県立森林文化アカデミーにおいて、
第8回川と山のぎふ自然体験活動の集いが開催されました。

詳しくは、アカデミーとサポセンのブログをご覧下さ~い!
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アカデミーブログはこちらから
>>>クリック


サポセンブログはこちらから
>>>クリック


グリーンウドワーク協会では木のリングづくりを行いました。

木のリング?
いつもの指輪と違うの?

そうです、
今回は、はし袋の留め具に挑戦です。

袋は、和紙の里美濃にちなんで、
ガラス繊維が漉き込まれている和紙を使用しました。
撥水性があり、丈夫です。
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東濃ヒノキでつくった箸をくるっと巻いて
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リングをはめ込んだらハイ出来上がり。
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リングとお箸の工程はこちらをクリック
>>>サポセンブログ


多くの方に森の樹と道具になる木とのつながり、
そしてグリーンウッドワークの魅力を感じてもらえた二日間でした。

(小野)
  1. 2011/12/01(木) 23:29:26|
  2. 講座の実施報告
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