ろくろの2本のポールはゴムで引張られると内側にたわみます。
その防止策として、二本のポールの最上部を木で繋いでいます。

これで、強い力で引張っても大丈夫ですね。
(小野)
- 2012/01/31(火) 18:00:00|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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イベント用に持ち運ばれる足踏みろくろは、二本のポールを立てて
上部にゴムを掛けるものが多く見られます。

このろくろはポールの部材に皮付きの自然木が使われていておしゃれですね。
外側に沿った形状は強度的にも有効です。
ゴムと紐との接合部に滑車が使われています。

これによって、材料に巻く紐の位置が左右のどちらかに寄った場合、
上部のゴムとの接合部の位置も同じ方向にずらすことができます。
(小野)
- 2012/01/30(月) 18:35:00|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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昨年行われた英足踏みろくろ協会のイベントでは、協会所属の会員たちが
全英各地から、それぞれ自作のポールレイズ(足踏みろくろ)を持ち寄りました。
さながら、足踏みろくろの品評会といったところでしょうか。

これから、少しずつアイデアろくろの紹介をしていきたいと思います。
お楽しみに。
(小野)
- 2012/01/29(日) 21:17:57|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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2月12日に京都市にある「京(みやこ)エコロジーセンター」で行われるフォーラムのご案内です。
京都で活動されている京の山杣人工房さんが主催します。
京の山杣人工房事業とは・・・
環境共生都市・京都が目指す循環型社会のライフスタイルとした「森や里山との共生・木のある暮らし」を提案・普及する事業で店舗の一部を活用し、市内産木材を使って改装したモデル工房を各区に1ヵ所発信基地として森林学習活動等を展開し、森のファンを増やして市内産木材の需要を拡大して京都市の森林・林業の活性化を図り設立されました。
(
自然住宅情報ひろばHPより抜粋)
グリーンウッドワーク協会は、「グリーンウッドワークで身近な山の木から暮らしの道具づくり」と題して、グリーンウッドワークのスライドショーや椅子づくりの実演、生木の削り体験などを実施します。
午前中は、ペレットわくわく見学ツアーが開催されます。
興味をお持ちの方は是非ご来場ください。
↓クリックすると画像が大きくなります
![CCE20120127_00000[2]](https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/20120128130112701s.jpg)
↓クリックすると画像が大きくなります
![CCE20120127_00000[1]](https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/20120128130042f09s.jpg)
(小野)
- 2012/01/28(土) 13:05:29|
- 森工塾・講座のご案内
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イギリスで発行されているグリーンウッドワークの雑誌「Living Woods」に
NPO法人グリーンウッドワーク協会が取り組む、鵜籠(うかご)づくりの
技術伝承に関する記事が3ページに渡り掲載されました。

記事をクリックすると画像が大きくなります


- 2012/01/25(水) 23:31:09|
- 新聞・雑誌記事
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グリーンウッドワーク協会が所持している足踏みろくろは、マイク・アボット氏が
著書「LIVING WOOD」の中で紹介している形を基本に制作したものです。

私たちは、全国各地に出前講座に出かけるために、組み立て解体や持ち運びが
容易にできることを目指して改良を重ねてきました。
そしてこの度、加藤慎輔さんが新作のろくろを制作しました。
これがなんと、折りたたみ式。

ぐいーっと持ち上げて

ボルトを締めて

脚を開くと

はい、できあがり。

隣のろくろに比べてわかるように、ポールの高さをぎりぎりまで下げました。
これで、天井の低いお部屋でもグリーンウッドワークができます!
紐でぎゅっと縛って、

持ち運びもらくらくです。

(小野)
- 2012/01/23(月) 09:53:38|
- 講座の実施報告
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2月も足踏みろくろを使ったスプーン講座を開催します。
ぜひご参加ください。
グリーンウッドワーク木のスプーンづくり講座【日 時】平成24年
2月19日(日)10:00~17:00
【場 所】岐阜県立森林文化アカデミー 森の工房
(岐阜県美濃市曽代88)
【参加費】2500円
【定 員】10名(先着順)
【共 催】ぎふ森林づくりサポートセンター
【申し込み・問合せ】
E-mail: greenwoodworker@gmail.com
小野まで
- 2012/01/21(土) 21:10:44|
- 森工塾・講座のご案内
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英足踏みろくろ協会のイベントでは、足踏みろくろや削り馬の展示や
実演、道具の販売以外に、様々な技の実演がありました。
まずは、ロビンウッドさんによる器づくり。
斧とナイフを使って30分ほどでつくり上げてしまいました。

これはヘーゼル(ハシバミ)の木を裂いてガーデニングの柵をつくっているところです。
一本の細い幹を両刃のナタで半分に割っているとことは、竹細工にそっくりです。

こちらは、クリの木の皮を剥いでいるところです。
この方は、誰から教えてもらったわけでもなく、多分昔の人達はこんな
ふうにクリの木の皮を剥いで使っていたはずだと思い、実行しているそうです。
彼はこの皮を細かく裂いてバックなどを編んでいました。

この道具は日本にもある押し切り。
器用にロープ固定用のペグをつくっていました。
この道具があれば、安全に木を削ることができそうです。

こんな、柴を束ねる実演なんかもありました。

そのほか、こんな素敵な籠編みや、

ククサも魅力的です。

どれもこれも、みんグリーンウッドワークなんです。
(小野)
- 2012/01/19(木) 18:20:27|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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英足踏みろくろ協会イベントの1日目は、マイクさんの工房で新しい
本の出版記念パーティーが開かれた他、いくつかのサテライト会場で
見学会などが行われました。
そんな中、私たちはクラシックなスポーツカーを昔と変わらない方法で
つくっている「モーガン社」の工場を訪ねました。

なぜグリーンウッドワーカーのイベントに車の工場見学?と思う方も
いらっしゃるでしょう。
見て下さい
フレームが木でできています!!!
私たちがつくった椅子と同じ材料の「アッシュ」が使われています。

特長は軽いこと、丈夫なこと、そして、環境への負荷を軽減すること
環境影響調査ではプリウスに勝るという結果が出たそうです。

一品一品オーダーメイドです。
これは昔使っていた積層曲げ木の装置
薄い板を型にはめて接着しながら重ね、曲がったフレームの形に成形します。

そしてこれが最新型のモデル、もちろんフレームはアッシュです!

三輪のスポーツカー、心がときめきますね。

ここでも、イギリス人の環境へのこだわりと、職人気質を見ることができました。
(小野)
- 2012/01/18(水) 18:18:12|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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昨年の秋実施されたラダーバックチェアの講座に参加された熊本の藤本さんから
写真が届きました。
![HPNX1662[1]](https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/201201180912068a2.jpg)
家族で使いながら、脚の長さを切って座りやすいように調整されたそうです。
脚の断面は年輪方向にぐぐ~っと縮み、楕円に変形しました。

そう、脚は半分生木のままほぞ穴を開けて、乾燥と共にほぞ穴が縮み、
組み立て前にしっかり乾燥させたほぞをぎゅっと締め付ける。
これが、昔から伝わるグリーンウッドワークの知恵です!
藤本さんの今年の目標は、杉の丸太を使って三本脚のシェービングホースを
つくることだそうです。
完成したら、また写真を送って下さいね。
(小野)
- 2012/01/18(水) 09:15:43|
- 講座の実施報告
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1月15日(日)岐阜県立森林文化アカデミーを会場として、今年最初の
スプーンづくり講座が開催されました。

この講座はぎふ森林づくりサポートセンターとの共催で行われました。
この日は、県内外から合わせて13人の方が参加して下さいました。
使った材はクリの生木。

その他にも、自ら生木を持参された方も多くおられました。
直径6cmくらいで30cmの長さの生木があれば、ろくろに掛けて
スプーンづくりができるんです!


寒さが厳しく、ろくろを部屋の中に設置しました。

最後の成形には、講師の加藤さんが発案した移動式の固定台を正式に採用。

小学生低学年のお子さんでも、安全に削ることができました。
クリ、ヒノキ、ヤマザクラでつくったスプーン。

サクラの木は昨日伐ったばかりの新鮮な生木でした。
そしてヒノキはなんと150歳の天然木です。
美濃保育園の遊戯室新築に使用される木です。
>>>美濃保育園 木育モデル園プロジェクト ブログへ<参加者の方々の感想です>




生まれたばかりの赤ちゃんのためのスプーンをつくった。楽しかった。
150年生のヒノキに新たに150年目の命を与えることができた。
節との格闘が大変だった。
削れば削るほど水がじわっと出る感覚が新鮮だった。




生木の木工にめちゃくちゃ感動した。
この経験を活かし、新たに面白いものづくりに取り組みたい。
自分の手でサクサク削る感覚が気持ちよかった。
木工の楽しみの原点だと思った。
ナイフを使ったものづくりには慣れていたが、初めて使う道具ばかりだった。
木と会話しながらつくった。
主人に連れられてきたが、期待以上に黙々と一つの作業に没頭する時間は楽しかった。


子どもと一緒に作業ができて楽しかった。
子どもにとって、ちょっと難しいくらいの経験を与えられる場づくりが
大切だと思った。
次回のスプーン講座は2月19日です。
是非ご参加ください。
(小野)
- 2012/01/16(月) 16:40:05|
- 講座の実施報告
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英足踏みろくろ協会総会のメインイベントに、足踏みろくろによるウィンザーチェアの脚
早挽き競争があります。
こればイベントの最終日3日目に行われるのですが、私たちは旅の日程上2日目までしか
滞在することができなかったため、この競技を見ることができませんでした。
そのため、マイクさんが椅子づくり講座の途中で、実演してくれました。
まずは丸太を割るところから始めます。

斧でチョッピングしたあと、

削り馬で円柱に近い形に削ります。

そして足踏みろくろに掛けて、決められた形に仕上げます。

出来上がりがこの形。

私たちに説明してくれながらも、わずか数分で仕上げてしまいました。さすが!
それならばと、私たちも挑戦です。

時間はマイクさんには到底かないませんでしたが、近い形に仕上げることができました。
もう少し腕を磨けば、早挽き競争にも参加できるかな?(笑)
(小野)
- 2012/01/10(火) 22:44:08|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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イギリスでは1980年代に人力のものづくりが再評価されるようになってきました。
そんな中、1989年にマイク・アボットさんが「Green Woodwork」という本を出版し、
産業革命の前までは普通に行われていたであろうグリーンウッドワークという手法に
新たな価値を見出し、広めました。

アメリカでも同じころ、同じようなムーブメントがありました。
ドリュー・ランズナーさんがノースカロライナ州でカントリーワークショップという
グリーンウッドワークの工房を開設したのが1978年のことでした。
そして、イギリスで「ポールレイズターナーとグリーンウッドワーカーの協会」
(以降、足踏みろくろ協会と略します)が1990年に設立されました。
現在は全世界に770名を越す会員が所属するそうです。
イベントの中日2日目の夜に足踏みろくろ協会の会員が集まって、総会が開催されました。
今後の運営方針などが話し合われ、活発な意見が交わされていました。

総会後のパーティーの際、マイク・アボットさんのスピーチの中で衝撃的な言葉が発せられました。
「足踏みろくろの時代は終わった!」
マキタの電動ドリルを愛するアボットさんらしい言葉です。
確かに、ドリューさんも足踏みろくろを使いません。
足踏みろくろは習熟には時間がかかります。
ワークショップで広く一般の方にグリーンウッドワークを体験してもらうには、
足踏みろくろはハードルが高いのかもしれません。
兎にも角にも、長い間足踏みろくろを使ってきた人だからこそ言える
重みのある言葉だと実感しました。

ところで、パーティーの最後に我がグリーンウッドワーク協会顧問の久津輪さんが
スピーチの台に立ちました。
その中で、現在日本の伝統的なグリーンウッドワークである竹細工の伝承に取り組んで
いることや、近い将来このイベントに日本のグリーンウッドワークを紹介するブースを
出展したいという内容を話したところ、会場から拍手喝さいを受けました。

イギリスから遅れる事16年、2006年に発足したグリーンウッドワーク協会があと16年後、
どんな団体に育っているか、それもこれも今ブログを読んでくださっているグリーンウッド
ワーカーの皆さんの行動次第なのかもしれません。
(小野)
- 2012/01/07(土) 01:27:54|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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昨年5月のイギリスでの足踏みろくろ協会のイベントに合わせて、
マイク・アボットさんの3冊目の本が出版されました。

名付けて「Going With the Grain」
和訳すると、「木目に沿って」といった感じです。

まさしくマイクさんの椅子づくりは、木目に沿って割り削りをしていきます。
この本では椅子づくりの工程が写真付きで細かく紹介されています。
>>>マイクさんのサイト日本でも、
Amazonの洋書コーナーで購入可能です。
是非この本を読んで、椅子づくりにチャレンジしてみて下さい。
しかし、英語はちょっと、、、という方に朗報です。
わがグリーンウッドワーク協会でも、日本版グリーンウッドワークの本を
出版予定です。
詳細が決まりましたら、また御報告させてもらいます。
しばらくお待ちください。
小野
- 2012/01/04(水) 23:34:40|
- イギリスのグリーンウッドワーク
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あけましておめでとうございます今年も皆様に役立つ情報を発信していきたいと思って
いますので、よろしくお願いします。
新年最初のブログはスプーンづくり講座のご案内です。
グリーンウッドワーク協会では、今年も定期的に
生木から削るスプーンづくり講座を開催していきます。

講師はグリーンウッドワーク協会初代会長の加藤慎輔さんに
お願いします。
岐阜県立森林文化アカデミーとの連携をはかり、開催場所は
森の工房を利用します。
木のスプーンづくり講座 のご案内

【日 時】 1月15日(日)10:00~17:00
【場 所】 岐阜県立森林ウンかアカデミー森の工房
(岐阜県美濃市曽代88)
【共 催】 ぎふ森林づくりサポートセンター
【参加費】 2000円
【定 員】 10名
【申し込み・問合せ】
greenwoodworker@gmail.com (小野)
次回の予定
【日 時】 2月19日(日)10:00~17:00
こちらも申し込み受付けています。
- 2012/01/01(日) 00:00:01|
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