木曽川鵜飼の鵜匠さん二人に鵜籠(ふたつざし)の作り方を指導しています。
先回は、六つ目の籠を編むためのヒゴ作りを始めたところまでを報告しました。
そのヒゴ作りも終わって編みに入ったところです。

縁を巻くための竹を割っています。
若くて柔らかい新竹を使い、一旦薄いヒゴにして乾燥させ、水に戻してから使うため、編みが終わる前に予めヒゴ作りをします。
力があるんで、いっそ気持ちいいくらいにパッコンパッコン割れていきます。

それをヒゴにしているところ。
かなり薄くしないと使い難いのですが、均一に薄くしていくのは、やっぱり難しいのですよ。

編みの指導中。

小生が作ったものを見本に。

編みが終わって、縦竹全部を1本1本折り返して仕舞をやってます。

先に作って置いた巻縁を巻いているところ。
材があんまり若くなかった上に厚かったために、縦にぺしぺし割れてしまいます。
やっぱ材はちゃんと選ばなきゃならんということのようで。

とにかく完成しました。
ふたつざしは比較的簡単だとは雖も、予想以上に良く出来たと思います。

このお二人は、職場に帰っても、別の職員に作り方を指導して作業を進めているそうです。
お二人の鵜籠は今年の鵜飼に使って、耐久試験をするそうですので、楽しみですね。
(それにしても、こういう籠ってどうして被りたくなっちゃうんでしょう? キト)
- 2014/02/25(火) 23:56:35|
- 竹細工の技術継承
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2月23日(日)岐阜県高山市において「美しい森林づくりワークショップ」が行われました。
高山でのグリーンウッドワーク協会のイベント出展は2010年夏の「森づくり縁日」以来なんと4年ぶり。
飛騨高山の方々におうちづくりを楽しんでいただきました。
嬉しかったのは、地元飛騨高山高校の生徒さんたちが興味を持ってくれたこと。

こちらの想像もできないような、こんな作品もできあがりました。

キラキラの屋根瓦、いや、これは太陽光パネルかも?
こんな小さな男の子も、お母さんと一緒に頑張って削りました。

お父さんと一緒につくった女の子。

お父さんのアイデアで煙突が付きました。

大人からお子さんまで、様々な年代の方に体験していただきました。

また、飛騨に住む協会の会員や、以前グリーンウッドワークの講座を受けていただいた方など懐かしい顔に出会うこともできて、とても有意義なイベントとなりました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
(小野)
- 2014/02/25(火) 00:33:32|
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第2回そば笊講座の3日目(最終日)です。
上縁と外縁を作ってから組み立てて完成です。
講師の作業を覗き込む参加者。
いつもの光景ですね。

前回も参加して下さったこの方は相変わらずマイペースです。
でも、スピードはともかく、前回に比べて技術は確実に向上しています。
やっぱ回数ですよね。

組み立て指導中。

クランプだらけ。
こんな便利なものが無かった昔はどうしてたんだろうと、ときどき思います。

上縁と下縁を切り落とすと完成。

完成したそば笊で笊そばをいただいてます。
うまかったですよね。

完成したそば笊と参加者のみなさん。

楽しみにしていた時間がこれで終わってしまって残念と言ってくださる方もいて、みなさんには楽しんでいただけたようで我々もホッとしています。
次の講座をどうするか考えてますので、また改めてご案内します。
- 2014/02/23(日) 23:07:00|
- 竹細工の技術継承
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先日の雪で、我々の大事な竹がやられてしまってるんでないか。
心配になって行ってきた。
竹林の入口の雪が解け残ってて、固まって、つるつるで、車がスタックして、降りたら滑ってこけた。
竹の被害は思ったよりは少なかったが、割れたのやら倒れたのやら。
整理して間が空いたからやられたのかもしれない。
当然林内もやられていた。
写真では解り難いけど・・・

やっぱり解りにくいけど・・・

そんなに非道くなさそうに見えるけど・・・

休憩中。
寒いと思って火も焚いたけど・・
手当たり次第に竹を伐り倒してたら結構大汗をかいた。
特にひん曲がったのを伐るとものすごい音がして跳ね返って、冷や汗が出た。怖かったなぁ。

今後も適宜竹林に入る心算。
(キト)
- 2014/02/21(金) 23:36:03|
- 竹細工の技術継承
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2月15日(土)、京都市右京区の
京の山杣人工房 嵯峨 木のこゝろ『風』において、「森の木から手彫りでスプーンを作ろう!」が開催されました。
京の山杣人(そまびと)工房とは・・・
京都市が市内の貴重な森林資源を有効に生かしたまちづくりを推進するとともに、地域林業や木材関連業界の活性化を図るため、市内の民間店舗や施設を活用し、各行政区に1 箇所ずつ設置した「京都市地域産材利用のモデル施設(森の窓口)」です。
「風」では、昨年11月に削り馬づくりのワークショップが開催され、北山杉でつくられた削り馬が今回初披露となりました。

副題は、「森の木を、ひたすら削って、削って、削ります!」

お子さんを含めた10組がスプーンづくりを楽しみました。

今後「風」では、グリーンウッドワークを活動に取り入れながら、北山杉の利用促進を図っていかれるそうです。
(小野)
- 2014/02/18(火) 15:18:42|
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第2回目のそば笊作り講座の2日目です。
(1日目は良い写真が撮れなかったので端折りました。ドーモスイマセン )
2日目は笊を編むための芯になる輪っかを拵えるところから始めました。
いつもの通り、先ず講師のちずさんがやって見せているところ。

この方は前回も参加して下すった熱心な方なんですが、いささか心もとない手つきでして・・・

芯の輪っかにヒゴを編みこんでいく最初の作業の説明中。
ここをこうするとあーなって、次にそうするとこうなるので次は・・・・
あ~ムツカシイ。

笊を平らにする場合と深くする場合のちょっとした違いを話してます。
今回はそば笊なので平らにします。

ひたすら編みます。
芯の輪っかが、輪であるように編みこんでいくのは結構難しいです。

編みの作業が早く終わった方々には、おまけで小さな「ささら」を作ってもらいました。
竹の端材を柾割して束ねたもので、お勝手でちょっとした掃除に使えると思います。

早く終わらなかった方。
縦竹の仕舞(最後の処理)に悪戦苦闘してます。

来週は編んだ笊本体に縁を付けて完成させます。
どんな形に出来上がるか楽しみですね。
(また旨いそばが食える ウフフ )
(キト)
- 2014/02/17(月) 13:51:19|
- 竹細工の技術継承
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2月10日(月)静岡県島田市川根町笹間で活動されている、「森づくりS川根・NPO」のメンバー17名が視察研修に来られました。

「森づくりS川根・NPO」は間伐の実施や作業路の開設、間伐材の利用等を通じて、森林の荒廃防止や林業の振興、山村活性化を図ることを目的に、 平成18年に設立された森林整備団体です。
昨年2月には小学校の廃校を利用した体験宿泊施設「山村都市交流センターささま」に呼んでいただき、グリーンウッドワークの木工教室を開催しました。
>昨年の木工教室の様子この日はバターナイフづくりを体験していただきます。
使う材は笹間から持ってきていただいたイチョウの木。

非常に瑞々しくて、銑で気持ちよく削れます。
普段は当然のように乾燥した材を使っているので、生木の加工しやすさに感心しきり。

足踏みろくろで指輪づくりも体験していただきました。

会場の岐阜木材団地内には広葉樹の木材市場を経営する
「平野木材株式会社」があります。
平野木材の岩出さんのご厚意により、特別に市場の見学をさせていただきました。

月1回の市の日が二日後ということもあり、大きな丸太やきれいな板がずらりと並んでて、みなさん興味津々。
この木は何の木?いくらくらい?と岩出さんを質問攻めにしていました。
2時間足らずの体験時間でしたが、みなさんなかなかの出来栄え。

今後の森づくり活動のヒントになっていただければ嬉しいです。
(小野)
- 2014/02/13(木) 10:20:53|
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2月2日(日)各務原の岐阜木材流通団地協同組合 組合会館において、手づくりのスプーン講座が開催されました。
今回は足踏みろくろを使わないスプーンづくり。
削り馬にまたがって、ひたすら削ってもらいました。

まずは、参加者の皆さんにお気に入りのスプーンを持ってきていただき、自分がつくりたいスプーンの形について発表していただきました。

本日の講座には、スプーン作家の金城さん夫妻もご参加いただき、自作のカトラリーをお持ちいただきました。
>>>金城貴史さんのサイト「箸と小匙」使った材料は、小径木のヤマザクラ。
この組合会館の裏山から伐り出してきました。

これを半分に割ります。
ヤマザクラは赤身がきれいで、赤の中に緑や黒が混ざって独特の雰囲気を醸し出します。

前回のスプーン講座に引き続き、参加していただいた名和さん。
自作の削り馬とMy銑を持参し、もう立派なグリーンウッドワーカーです。

誰かがこんなことをおっしゃっていました、
「削り馬にまたがっている人の写真はみんな笑顔ですね」

しかし、完成間近の匙面を削るころには、みなさん真剣な表情。
生木を削ることに没頭した、あっという間の一日でした。

最後に自家製のプリンで、つくったスプーンを味わいました。

今回初参加の浅野さんは、さっそく刃物を購入
また一人グリーンウッドワーカーが増えそうです!
(小野)
- 2014/02/03(月) 15:13:15|
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