パン籠づくり講座を行いました。
今回は六ッ目編み。
見た目は簡単そうなんだけれど、初めての人には案外難しい。
1日目は、今回も丸竹を割るところからヒゴ作りを始めます。

割った竹を更に割る。
竹に鉈を当てがってそのまま膝に打ちつけて割るんだけど、これが怖い。

膝も痛い。

割った竹を薄くへぐ。
これは抱きへぎと呼ばれるやり方。

更に薄くへいでから、幅引きで必要な幅にしている。

更に厚みを均一に仕上げて1日目が終了したんだけれども、18:30までかかってしまった。
みなさんお疲れ様でした。
2日目はあいにくの雨。
が、みなさん集合時間より早く集まってくださいました。やる気満々です。
底編み。
六ッ目編みのための台紙(CADで六ッ目を書いてラミネートしたもの)の上で順にひごを編んでいく。

立ち上げまで進んだところで、いよいよ ”パンランチ”。
主催者側が言うのも変ですが、あんまり豪華なんで驚きました。

レストランみたいだ。
紫蘇ペーストがめっぽう旨かったなぁ。もちろんハムも、ポテトサラダも、スープも、パンも、チーズも。
(あッ、ブルーベリージャムを食べてなかった)

パンランチを楽しんで、さあ、作業継続。

六ッ目編みは規則性が解れば、形にするのはそれほど難しくはない。

で、完成。
みなさんの作ったパン籠(とは言っても、何を入れても、どのように使っても自由です)はとても良く出来ました。

参加者8名中5名が前回のそば笊講座に参加して下さった方々でした。
全く編み方が違うので手こずっていましたが、楽しんではもらえたようです。
静岡から参加された方にも楽しかったと言ってもらえてホッとしてます。
この場限りで終わらせず、普段の生活の中で竹細工を楽しんでもらえると良いですね。
(キト)
- 2014/04/30(水) 00:07:35|
- 竹細工の技術継承
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岐阜印ってご存知ですか?

メイド・イン・岐阜を大切に、岐阜を元気にする素敵なモノづくり。
そんな商品やそれに関わる企業を、たくさんに人に知ってもらうために生まれたマークです。
岐阜県から異業種間の企業ネットワーク支援事業を受託している杉山製作所モノづくり事業部が主催する、
「丸太からお皿をつくるワークショップ」が4月20日(日)、各務原の木材団地で行われました。

今回使う木は岐阜県にゆかりの多い「ホオノキ」

刃物のまち関市でつくられる日本刀の鞘に使われる材はホオノキです。
飛騨高山でつくられていた有道杓子(うとうしゃくし)、朴葉味噌に朴葉飯。
岐阜県人は昔からホオノキの幹から葉っぱまで余すことなく有効利用を図ってきました。
この岐阜県産材のホオノキを使ってお皿をつくっていただきました。
一日かけて、割って、削って、彫って、


モノづくりに没頭していただきました。
途中、木材団地内の平野木材さんの土場を見学。
平野木材の岩出さんに、国内の広葉樹の流通などについてお話を聞きました。

ちょうど、翌日のケヤキの解体ショーに使われる300年生の丸太が圧倒的な存在感で横たわっていました。

講座と同時並行で加藤さんにはスモークの実演。

3時の休憩にいろどりを添えていただきました。

さあ、出来上がったお皿に何を乗せましょうか?

パン、ゆで卵、ビールのつまみ、チーズ、お菓子、サラダ
アクセサリー、文具、ヘアピン・ゴム・ピアス などなど
皆さんの思いのこもったお皿、大切に使ってもらいたいです。
(小野)
- 2014/04/26(土) 00:48:43|
- ┗ 器づくり
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岐阜県美濃市片知の瓢ケ岳(ふくべがたけ)に行ってきました。

この日は、地域の林業団体「山の駅ふくべ」の活動日。
シイタケの菌打ちが行われていました。

先月開催されたゴッホの椅子づくりには、この山から伐採されたリョウブの木が使われました。
今リョウブはちょうど新芽が出てきたところ。

今日の夕飯はリョウブ飯でしょうか。
菌打ちが終わった後、林業事業体「NPO法人杣の杜学舎」の代表鈴木さんに、
片知の森の案内をしていただきました。

この森は片知渓谷を流れる長良川の支流片知川の水源の森。

適切な間伐によって林内に明るい光が差し込んでいました。
その後、広葉樹の森が広がる「新田の森」に移動。

周りの山々は新緑に包まれ、中腹にはコブシの花が可憐に咲き誇っていました。

「山の駅ふくべ」の代表小椋将道さんに、この周辺の森を案内していただきました。

ここは非常に植生の豊かな森で、昔から様々な用途に利用されていたそうです。
今回の目的は、このふくべの森の木の有効利用を考えることです。
まだ葉っぱの出ていない木も多く、樹種の同定が困難でしたが、
この木は川沿いに多く点在していました。

バッコヤナギと思われます。
この木は虫による食害が多いそうで、若いうちにどんどん切ったほうが良いとのこと。

細くてまっすぐ伸びる枝は、ゴッホの椅子づくりに最適ではないでしょうか。
思い立ったが吉日、早速その場で削ってみました。

非常に瑞々しくて柔らかい木でした。
そのほかにも使えそうな木がたくさんありました。
しっかり管理された人工林と、豊かな広葉樹の二次林の広がるふくべの森。
私たちグリーンウッドワーカーにとって、この森はまるで宝の山です。
これからも山の駅ふくべの方々と連携しながら、グリーンウッドワークに使える樹種を増やしていきたいと思います。
(小野)
- 2014/04/20(日) 00:15:51|
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岐阜県郡上市白鳥六ノ里大洞峠の広葉樹の二次林、
この森は、任意団体「森づくりでものづくりネットワーク(モノ森ネット)」が整備し続けてきた森です。
本日、森の様子を確かめに行ってきました。

森の主があいさつに現れました。

グリーンウッドワーク協会ではこの森に2008年から関わってきました。
>>>2008年>>>2009年>>>2012年>>>2013年そして今年度も、モノ森ネットと共同でこの森づくりに関わることとなりました。
題して「伐って、使って、植える 広葉樹の森づくりとグリーンウッドワーク事業」
この事業は、岐阜県の森林環境税を財源とした「平成26年度清流の国ぎふ地域活動支援事業」の補助を受けて実施します。
まずは、伐採した木を運搬するための作業道の拡張から始めます。
現在の作業道はこんな感じです。

この道を運搬用のトラックが進入できるように整備します。
その時に支障木となる木の一つがこれ。
胸高直径約25cmのコシアブラの木です。

私の住む美濃市では今がコシアブラの新芽が出ているころですが、標高1,100mを超えるこの森では、まだまだ芽吹きは遅いようです。

多分、グリーンウッドワーク講座を開催する5月17日(土)~18日(日)には、この森は新緑に包まれていることと思います。
この講座では、伐採したコシアブラの木を丸ごと一本使ってみようと考えています。
太い幹はお皿に、細い枝はスプーンに、そして伐採して横たわっている木の芽は採り放題!
コシアブラの天ぷらは絶品です!!

(写真はイメージです、この時季にぴったり合うかどうかはお天道様次第です)
>>>「恵みの森を味わうグリーンウッドワークツアー」講座のご案内丸ごと一本といっても、この日の講座だけでは使いきれません。
ほかに伐り倒した木も含めて、今回整備する作業道を使って搬出し、製材・乾燥後ものづくりの材として利用します。
「伐って、使って、植える」森づくり、
この中の「植える」とは、「苗木プロジェクト」のことです。
これに関してはまた次回ご紹介いたします。
(小野)
- 2014/04/18(金) 01:20:10|
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4/27、4/29に行う予定のパン籠作り講座の予行演習を行いました。
流石にいきなりやっつけるんじゃ心配だってんで、無理を言って3人の仲間にお願いしました。
本番と同じ2日間で、完成しましたよ、見事に。
でも、色々あったんで、何とか改善して本番に臨みます。

ヒゴ作りはいつもと同じ絵なので端折って...
底編み開始。
六つ目編みだけど、単純に見えて意外と手強いんですよこれが。

胴の立ち上げの前に力竹を入れてます。
この配置は効果的でした。

この表情は何を物語っているか....

そしてこの表情は...

縦竹の仕舞の指導を受けながら....

淡竹色のパンツできめて、指導にも熱が入ってます。

今回参加して下さった皆さんありがとうございました。
貴重な意見も頂いたので、大いに参考にします。
(今回は完全にサポートに回った キト)
- 2014/04/03(木) 22:46:46|
- 竹細工の技術継承
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