6月29日(日)岐阜県瑞浪市の麗澤瑞浪高校にお邪魔して、
自然科学部の生徒さんたちにグリーンウッドワークを体験していただきました。

学校の敷地はなんと88万坪。
広大な敷地の中には手つかずの森林や、
東海丘陵要素と呼ばれる貴重な植物が自生する湿地などもあり、
自然科学部の植生調査のフィールドとなっています。
また、森の聞き書き甲子園にも参加し優秀な成績を収めています。

本日は、クリの木を使ってお皿づくり。
まずは何を乗せようか、どんな形にしようか、考えてもらいました。

生徒の皆さんは、初めての作業に悪戦苦闘しながらも、
時間が経つにつれだんだん刃物づかいがうまくなってきました。

お昼には、顧問の藤田先生の奥さん手づくりの朴葉ずしの差し入れ。
美味しくいただきました。

最後につくったお皿にお菓子を乗せて、ティーパーティー。

次はスプーンをつくりたい、もっと深いボウルをつくりたい、などなど
グリーンウッドワークにはまってしまった子も。
嬉しい限りです。
この麗澤の森にはかつて利用されていたにもかかわらず、
何十年も放置され続けている林が広がっているそうです。
顧問の藤田先生から、次回は是非自分たちで伐った木を使いたい。
どんな木を伐るか、何に使うかを考えることから森の手入れにつなげたい、
とおっしゃっていました。

熱心な先生や気持ちの良い生徒さんたちと触れ合えた一日、
とても充実した時を過ごすことができました。
(小野)
- 2014/06/29(日) 23:04:49|
- ┗ 器づくり
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
富山県の五箇山で行われている ”ハナノキのフゴづくり”講座に参加した小野さんのお土産の”ハナノキ”で ”フゴ”なるものを作ってみました。
ただし、五箇山で参考にしている”フゴ”(籠)とは形も編み方も違いまして、ござ目編みでやってみました。
(なんでこうしたのかは、長くなるのでやめときます。)

丸太をみかん割にして・・・
(お土産はこの状態でいただきました)

薄くへいで・・・
(予想以上にうまくへげました。流石に年輪の厚みでという訳にはいきませんでしたが)

こうなった。
仕上げも分決めもテキトーにやったんで、形はいびつだし、ヒゴの表面もきれいじゃない。

口は縦ヒゴを折り返しただけ。

”ハナノキ”(五箇山でカエデ、モミジをこう呼ぶそうで)は濡らすと革の様で、曲げても折れず、引っ張ってもちぎれず、柔軟で、白くてきれいです。
なかなか面白い材でした。
(キト)
- 2014/06/29(日) 22:21:36|
- 竹細工の技術継承
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
番屋の近所のおばちゃんから頼まれた籠を作りました。
真竹を、幅広く薄くへいで使うんだけれど、これがなかなかやっかいで・・・
何をするためのものか、と言うと・・・

もちろん、こんなことをするためのものでは、ない。

元々は、某神宮で参道の落ち葉を集めるために使われているもので、右の籠がそれ。
遠目にはおんなじ様に見えるんだけれど、細かく見れば大違い。

底の出来はまあまあなんだけどな。

頼んでくれたおばちゃんが何に使うかは知らんのですけど、これでは渡せんので、また作ります。
(キト)
- 2014/06/29(日) 21:38:18|
- 竹細工の技術継承
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
我々が師匠の石原さんから引き継いだ鵜籠作りの技術、これを四苦八苦のあげくになんとか形にして、今日、ぎふ長良川鵜飼の鵜匠に納めて来ました。
師匠には事前に見てもらい、一応は 「よう出来とる」 と言ってもらえてはいたんです。
それでもやっぱり心配やったけれども、鵜匠さんに見せると、文句も言われず無事に受取ってもらえました。
正直ホッとしました。

ちずさんが作った ”よつざし” をチェックしてます。
ドキドキしますね。

鵜匠さんが太い腕で押して、籠の胴の強さをチェック。
ひやひやします。

小生が担当した ”鳥屋籠” をチェック。
ハラハラ・・・

これからは取り敢えず、同じくらいの品質で、同じくらいの大きさを維持しつつ、製作数を増やすことを考えて行かないと、いかんです。
(キト)
- 2014/06/21(土) 23:51:05|
- 竹細工の技術継承
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
森林文化アカデミー生涯学習講座との共催で、
今年も「丸太からの椅子づくり」講座を開催します。

写真は昨年の講座の様子です
9月と10月の3連休を2回、計6日間かけて、
丸太を割るところから始めて、本格的なラダーバックチェアをつくります。
森林文化アカデミー生涯学習講座グリーンウッドワーク講座
~丸太からの椅子づくり~開催日:【前半】平成25年9月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)
【後半】平成25年10月11日(土)・12日(日)・13日(月・祝)
場所:岐阜県立森林文化アカデミー森の工房
参加費:46000円(宿泊費別)
定員:8名程度 ※6日間全ての日程に参加できる人に限ります
宿泊可:森のコテージにて宿泊できます。
宿泊にかかる費用は2泊3日1000円×2回=合計2000円(シーツクリーニング代のみ)
食事もご用意できます(別途費用が掛かります)
申込締切:8月30日(応募者多数の場合は抽選)
申込:住所、氏名、年齢、性別、電話番号、携帯番号、宿泊希望の有無を記入の上
greenwoodworker@gmail.com(小野)まで
- 2014/06/12(木) 10:42:50|
- 森工塾・講座のご案内
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
5月17日(土)と18日(日)の二日間、郡上市白鳥六ノ里の森で、
恵みの森を味わうグリーンウッドワークツアーが開催されました。

この講座は、岐阜県の清流の国ぎふ森林・環境税を活用した
補助事業「地域活動支援事業」に採択され、実施されました。
題して「伐って、使って、植える 広葉樹の森づくりとグリーンウッドワーク事業」
特にものづくりを軸に森林資源の循環的な利用を目指して設立された
任意団体「ものづくりで森づくりネットワーク(モノ森ネット)」との共催事業です。
モノ森ネットは、放置されていた広葉樹の二次林の手入れを2005年から開始し、
2011年には集材を目的とした簡易な作業路を開設するに至りました。
しかし、この道には2tトラックなどの運搬車両が通行できないため、
集材の効率化を目的に、県の補助のもと作業路の拡張工事を行うことになりました。
まずは、拡張工事を担当する澤田さんからお話を聞きました。

この作業路拡張工事には環境負荷の少ない二つの工法が採用されています。
一つは表土ブロック工法。
埋土種子が多く含まれるなど植生の豊かな根株周りの表土を
作業路の谷側の法面に寄せると、
やがて植物が根を張ることにより土砂の流出を防ぎます。
根株は土留めの役割もします。
もう一つは天地返し。
固い地山と軟らかい表面の土とを入れ替えて頑丈な路盤をつくります。
林内の土は一切持ち出しません。
今回の作業路拡張の支障木となるコシアブラの木を伐り倒しました。

この木を使ってものづくりを楽しんでいただきます。

枝の先にはこの日に合わせたかのように、たわわに実る(?)コシアブラの若芽!

早速お昼は山菜をその場で調理。
この日は山菜焼きそばと、キノコと山菜のバター炒めです。

森の中での講座を楽しんでいただくための取り組みとして、
日よけのタープを設置しました。

また、森の中で不便なのがおトイレ。
今回は食品用のコンポストに便座を置いた、移動式のコンポストトイレを設置。

これで安心してお花摘みに行けます(笑)
伐り倒したばかりの木を使って、ものづくりの開始です。

一日目はお皿づくりを楽しんでいただきました。

そして夜は、農家ペンション「リトルパイン」さんの豪華お料理で乾杯!

コシアブラの天ぷらを出来たばかりのお皿に乗せてみました。

二日目はコシアブラの細い枝を使って、皮付きのスプーンづくり。

コシアブラ尽くしの二日間。
せわしない都会の時間と違った、森の中でゆったりと流れる時間を、
堪能していただきました。
そして最後は植える取り組み。
優良なブナなどの苗を持ち帰り、大きく育てて数年後にこの森に移植します。

伐って、使って、植える 広葉樹の森づくりとグリーンウッドワーク事業
これからも続きます。

秋には「長良川おんぱく」の講座として実施予定です。
お楽しみに。
(小野)
- 2014/06/03(火) 09:07:46|
- ┗ その他イベント等
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0