いよいよ鵜籠(実寸のよつざし)づくりに突入です。
最初に作り始めたミニ鵜籠は完成してないけれど、ある程度できた所で切り上げてしまい、よつざしの部材を作ることにしたのでした。
先ずは巻縁(マキブチ)。
柔らかい新竹を使って、幅20mmくらい、厚さ1mmくらいのヒゴを作るんだけれど、かなり難易度の高い作業です。
小生(キト)たちが初めてこの作業をした時も、歩留まりは散々(が苦。なんどとダジャレを言って苦笑いしてました)。
巻縁というのは、よつざし(下の写真)の口元にグリグリグリと巻きつけてあるやつ。

何だか異様な景色だけれど、長さ2間以上ある長い竹なんでこんな格好で割っていきます。

途中から、鉈ではなくて、細い丸竹や幅広の端材を使って一気に(とはいかないけれど)割っていきます。
大きな音はするし、均等に割れないしで結構緊張するんです。

節板(節の中の部分)を、たたき落としてます。
竹の長さが解りますよね。

割。
力は要るし、均等に割れないし、で形相も変わります。

割った竹をへぐ作業をやって見せているところ。
因みにこの日の小生の歩留まりは60%くらい。情けないです。

端材と、失敗品と、完成品と、途方に暮れているらしき人たちと。

巻縁作りは(これだけじゃないけど)何度やっても難しいのですよ。
次回から本体を作るためのヒゴ作りを始めます。
(キト)
- 2014/09/29(月) 19:06:06|
- 竹細工の技術継承
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9月20日(土)、21日(日)の二日間、
富士宮地区労働者福祉協議会の方々を美濃に招き、
研修会を開催しました。
富士宮地区労福協は森づくり活動などの社会貢献活動に精力的に取り組んでいる団体です。

一日目は、美濃市が岐阜県の森林環境税を財源として整備した
「古城山環境保全モデル林」でグリーンウッドワーク体験。
足踏みろくろでスプーンづくりに挑戦です。

この研修のもう一つの目的は「地域とのつながり」を学ぶこと。
二日目は、美濃市の瓢が岳で活動する「山の駅ふくべ」の活動を視察しました。
山の駅ふくべの藤井さんから活動内容の説明を受けました。

ちょうどこの日は「
エゴノキプロジェクト」の事前調査日。
まずは森林文化アカデミーの柳沢先生から、調査内容の説明を受けました。

次にエゴノキを使用して和傘ろくろをつくる職人の長屋さんから、エゴノキのお話を伺います。

そして、そのろくろを使って和傘をつくる和傘職人の高橋さんから和傘のお話。

地域と学校、和傘業界が一体となった取り組みを学びました。
二日目午後は、スプーンづくりの仕上げ。

初日から楽しく取り組んでいた皆さんでしたが、
最後には真剣な表情で形をつくりこんでいました。

美濃での二日間の研修を富士宮での活動にも活かしていただけたら嬉しいです。
(小野)
- 2014/09/27(土) 18:46:25|
- ┗ その他イベント等
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7月に静岡デザイン専門学校で実施したホオノキのバターナイフづくり。
先生から完成した作品の写真が届きました。

バターナイフは完成後、各自、持ち帰って食卓で使ってみて、その具合を発表したそうです。
実際使ってみると、気づくことも多く、具体的な改善案を提示できる生徒も多くいたそうです。

この授業はこれで終わりだそうですが、とことん機能美を追求してもらいたいですね。
(小野)
- 2014/09/26(金) 18:15:34|
- ┗ スプーンづくり
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9月13日~15日の三連休を使って、毎年恒例となりました森林文化アカデミー生涯学習講座、丸太からの椅子づくり(前半)が始まりました。

北は仙台から、南は愛媛まで、全国各地から参加した10名が、6日間かけてラダーバックチェアづくりに挑みます。

前半の三日間は部材を大まかに成形して、後ろ脚と背板を蒸し曲げするところまで終えます。

後半は1ヶ月後の三連休、
それまで、しばしのお別れです。

(小野)
- 2014/09/25(木) 22:19:54|
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鳥屋籠。
本来は鵜の寝床なんだけど、こうなりました。
意外とカックイー。

荷台の鳥屋籠は、この人が作った第1号。
カブもこの人のもので・・・ずいぶん似合ってるなぁ。

おまけ。
でも、こんな風にぶっ飛ばしてたら、あんな籠が欲しいという声がわらわら湧いてきたりして・・・ま、無いか。

(キト)
- 2014/09/23(火) 21:37:19|
- 竹細工の技術継承
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三本の木の棒を削って、椅子をつくりませんか?

通称「おさんぽ椅子」
森でお弁当を食べるときに、
海辺で釣りに、
街中で行列の順番待ちにも、
折りたたんでカバンの中にも入ります。

詳しくは「長良川おんぱく」HPへ
>>>こちらをクリック「恵みの森の椅子づくり」
- 2014/09/19(金) 15:39:22|
- 森工塾・講座のご案内
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おもちゃコンサルタントの勉強会に参加しませんか?
グリーンウッドワークに挑戦!
足踏みろくろを使ってひたすら玉をつくります。
どんな形になるか楽しみ!!

日時:10月8日(水)10:00~15:00
場所:ツバキラボ(岐阜市椿洞1228-1)
定員:10名
参加費:1500円(材料費込み)

↑画像をクリックすると大きくなります
【申し込み・お問合せ先】
お名前、郵便番号、住所、電話番号を記入の上、下記まで
ぎふグッド・トイ委員会
(岐阜県山県市西深瀬2014番地)
Eメール:gifugoodtoy@hotmail.co.jp
FAX:0581-23-2002
担当:浅野

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【おもちゃコンサルタントとは】
赤ちゃんの発達とおもちゃの関わり方から、
お年寄りのリハビリおもちゃまで、世界各国の
おもちゃ文化考察から、遊びを広げる実践術まで
「幅広い視点」でおもちゃを捉えます。
全国で5000名ほどの有資格者が、子育て支援や
幼児教育、難病児の遊びケアなどの社会貢献活動、
玩具専門店の経営、おもちゃの企画開発など
さまざまな現場で活躍しています。
(小野)
- 2014/09/11(木) 14:46:49|
- 森工塾・講座のご案内
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「鵜籠づくり講座」
美濃市文化遺産活用実行委員会の助成を得て、7か月に及ぶ長丁場の講座を開始しました。
流石に、いきなり本物と同じのを作ろうってのは無謀だってんで、先ずはミニ鵜籠。
手前に写ってるでかいのではなくて、真ん中あたりにある小さいのを作ることにしました。
ミニとは雖も、作りは本物と同じ。

いつもの通り、割ってへいで割ってへいでの繰り返し。
新聞社の取材もありました。
作業している参加者のすぐ前でカメラを構えているのが記者さんなんだけど・・・

ひたすらヒゴ作り。

ヒゴ作り。
竹細工経験者は結構スムーズに作業が進んでいるけれど、不慣れな人との差が大きいので、参加者の間で調整するつもり。

鵜籠づくり技術の継承、鵜籠づくりの担い手育成を目指して始めたこの事業だけれど、1個作ったからってどうにかなるものでもない事は重々承知、取り敢えずの1個、のその次をどうしていくかを参加者も含めて考えて行こうと思ってます。
(キト)
- 2014/09/07(日) 22:47:40|
- 竹細工の技術継承
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8月31日(日)京都の京エコロジーセンターにおいて、
父活プロジェクト「グリーンウッドワークで、ものことば」が
開催されました。

父活(ちちかつ)とは、お父さんの育児への参加を促す活動ですが、
かつては普通にあった世代間交流の復活(ふっかつ=父活)も
目指しています。
「ものことば」とは、
「もの」づくりを通じてかっこいいお父さんを子供たちに見てもらうこと、
子供たちの為に思いを込めてつくるという行為「こと」、
大切に使う「こと」
そんな「場」をつくること
そういう思いが込められた造語です。
午前中はお家づくりの体験会。

午後は三本脚の折りたたみ椅子づくりの講座を行いました。

もう一つのテーマが「△なものづくり」

三角の椅子づくりと
活動への参画という意味が掛けられています。
お父さんの活躍を子供たちに見てもらえたでしょうか?

忙しく働くお父さんにとって、父活は家族の絆、地域とのかかわりなどを
取り戻すために欠かせない取り組みだと思います。

父活プロジェクトでは、一緒に活動する仲間を募集中だそうです。

(小野)
- 2014/09/01(月) 18:35:26|
- ┗ 椅子づくり
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