関市の円空館でミニ鵜籠づくり講座を行いました。
真ん中のでかい籠を作るんじゃなくて、これのミニチュアを2日間で作ります。
会場の円空館はその名の通り江戸時代の僧円空に関する資料や、円空が作った仏像などを展示している建物で、その中の多目的ルームで講座を行いました。
参加者は30歳から73歳まで、平均年齢は63歳!の6名でした。
その中には、師匠の石原さんが濃州関所茶屋で行っていた講座に参加したことがある方もいらっしゃいました。
師匠が講座を休止して以来、このような機会を待っていたとのことでした。

今回もただ編むだけじゃおもしろくないんで、丸竹を割ってへいでのヒゴ作り体験をしてもらいました。
但し、初日の午前中だけ。

初日の午後からはミニ鵜籠の編みを始めました。
底の六つ目編み。
何とか胴の立ち上がりまで進めました。

2日目は雪。
円空館のある弥勒寺西遺跡の隣の弥勒寺官衙遺跡の様子は、雪国。

胴の編みの続き。
皆さんどうしても夢中になっちゃうんで、黙々と作業中です。

ただ黙ってひたすらに・・・

縁巻きの籐が長いので立ち上がって巻いてます。

皆さん完成、という訳にはいかなかったですが、そこそこ形にはなりました。

大いに手こずった方も、予想以上に手際よく出来た方も楽しんで頂けたようで良かったです。
もう一度やりたいと言ってくださる方もいらっしゃいました。
この講座は、長良川伝統漁法保護事業実行委員会の主催で行いました。
(キト)
- 2014/12/29(月) 22:42:13|
- 竹細工の技術継承
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12月13日(土)、琵琶湖のほとりのカフェほとり・ポトリで椅子づくり講座が始まりました。
初回は13日、14日の二日間。土日が3回の計6日の講座。
グリーンウッドワーク協会初めての出張ラダーバックチェアづくりです。
参加者は、今年関西で実施した「指導者養成講座・初級編」の受講者6名です。
まずはカフェに設置されたペレットストーブの燃料補給。

このストーブ、電気を使わずに自動でペレットが供給される優れものです。

これでお部屋はあたたか、準備万端です。
普段のラダーバックチェアづくりでは練習の為に貫(脚をつなぐ細い横部材)づくりから始まります。
しかし、約半年間の研修を受けている参加者の皆さんにはそんな必要はありません。
成形の一番大変な後ろ脚の部材から木取ります。

慣れた手つきでコントロールしながら長い部材を割っていきます。

各自、自作の削り馬を持ち込んで削っていきます。

2日目には後ろ脚の曲げ木も完了。

早出残業もほとんどなく、貫のホゾ取りまで順調に終えることができました。

ちょっとハイレベルな椅子づくり、
続きは年明けの1月です。
(小野)
- 2014/12/19(金) 22:37:04|
- ┗ 椅子づくり
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大阪府能勢町にある
カフェsotoのオーナー福畑さんは、
今年関西で行った「指導者養成講座・初級編」の卒業生です。

カフェのお庭の一角には自作の削り馬と足踏みろくろが置かれています。
お店の中にもオーナーの作品がずらりと並んでいます。

12月は3000円以上お食事の方に、なんとツリーをプレゼント中。
人気の為、毎日ツリーづくりに勤しんでいるそうです。

因みに、soto(ソト)とはスペイン語で「雑木林」を意味します。
ツリーの材料は、雑木林の代表選手、クヌギを使っているそうです。
クヌギは目切れしにくくて、ツリーには最適と福畑さんはおっしゃっていました。
ツリーを削るときに、削り馬で押さえる部分は後で切断します。
その切断した部材の有効利用として、このサンタさんをつくっておられます。

これも販売中とのこと。
この素敵なカフェに是非一度足をお運びになってはいかがでしょうか。
(小野)
- 2014/12/18(木) 18:41:48|
- グリーンウッドワーカーの紹介
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12月7日(日)森林文化アカデミーで生涯学習講座「グリーンウッドワークの木育講座~生木を削って積み木をつくる」が開催されました。
まずは使う材料の説明から。

和傘の軸と骨とをつなぐ「ろくろ」と呼ばれる部材は、日本で唯一美濃市の瓢ヶ岳の山から採取したエゴノキからつくられていること。
毎年1回、エゴノキプロジェクトと題して、地域の方々、全国の和傘業界の方々、アカデミー関係者が一堂に会して1年分の材料を伐採していること。
『和傘ろくろ」の加工に適した太さのエゴノキを永続的に採り続けるには、細くてまがった材料や太くて使えないものも伐採しないといけないことなどをお話しいただきました。
ということで、「和傘ろくろ」の部材としては使えないエゴノキの有効利用を目的として積み木づくりに挑んでいただきました。
積み木といっても形はさまざま。

ぎふ森林づくりサポートセンターで無料貸し出ししている「ぎふの木のおもちゃ」を参考に、更に新しい積み木を自由な発想でつくってもらいます。
実際にぎふの木のおもちゃをつくっている工房で働いている小森さんは、親子三人で参加してくださいました。

お子さんの要望でバナナづくりに挑戦!
しかしちょっと細くなってしまったので、キュウリに変更。

これはこれで、なかなかの出来栄えです!
この日は足踏みろくろが大人気

お父さんが頑張って球をたくさんつくっています。

出来上がった球をマンリキで半分に割って、着色。

ダンゴムシの出来上がり。雰囲気出てますね。
貝合わせのように二つに合わせると、ダンゴムシが丸まりました。

ろくろで挽いた球をマンリキで割るという発想は、まさにグリーンウッドワークならでは。
素晴らしい着眼点です。
こちらは、牛乳瓶やお酒のカメなどまあるい容器がたくさん並んでいます。

おままごとに使えそうです。
それに、これもれっきとした積み木。

積んで遊べます。
8か月のお子さんを持つおかあさん。

ろくろで挽いた球を転がして遊びます。

まっすぐ転がらないのがミソです!
このお母さん、ろくろで挽いた細長い丸棒は今はまだ小さいので転がせて遊ぶくらいしかできないが、子どもが大きくなったら、積んで遊べるようにのこぎりで刻んでみたいとおっしゃっていました。
子どもとともに成長する積み木、自作の積み木ならではの発想ですね。
今回の講座も参加者の皆さんからいろいろなアイデアをいただくことができました。
グリーンウッドワークの可能性、まだまだ広がります!
(小野)
- 2014/12/09(火) 14:15:12|
- ┗ その他イベント等
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今年の9月・10月に行われた丸太からの椅子づくりの参加者の方からお便りが届きました。
多治見市にお住いの各務さんは大きな工房をお持ちです。
講座でつくった椅子は背もたれの角度がしっくりと来なかったため、
杜松(ネズ)の木を使って再挑戦。

後ろ脚の曲げ木の位置を下げました。
リラックスした感じで座ることができるそうです。

この杜松は節が多くて大変だったそうです。
粘り強い木なので断面を随分と細くしたようです。
各務さんは、また別の樹種でも制作予定とのこと。
次はどんな椅子ができるか楽しみです。
(小野)
- 2014/12/03(水) 22:06:56|
- グリーンウッドワーカーの紹介
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11月24日(月)滋賀県栗東で行われたアースデイしが2014に出展しました。
事の始まりは、京都で活動している「自然住宅情報ひろば」の二人の女性からのお誘い。
「自然住宅情報ひろば」さんとの交流は、2012年2月に京都の京エコロジーセンターで行われた「木のフォーラム」に呼んでいただいたこと以来続いています。
>>>京の山杣人工房木のフォーラムのブログ記事このお二人は今年開催されたグリーンウッドワーク指導者養成講座・初級編の卒業生です。
今回はその講座で学んだ技術の実践の場。
私たちも岐阜から応援に駆けつけました。

アースデイということもあり、環境や自然に興味のある方が多く来られていたようで、私たちのブースの前には黒山の人だかり。順番待ちの方が列をなしていました。

出展内容は、クリスマスも近いということで、クリスマスツリーづくりです。

皆さん目を輝かせながら、「素敵なツリーができた、家に飾りたい」と喜んでくださいました。

今回大活躍のお二人は、次回、
京エコロジーセンターのひとときフェスタでもツリーづくりを行うそうです。
技術の習得には、実践経験の積み重ねが大切です!
頑張ってくださいね。
(小野)
- 2014/12/02(火) 17:29:24|
- ┗ その他イベント等
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