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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

海上の森アカデミー「里山暮らしコース」の講師をしてきました(2/17)

あいち海上の森では、「海上の森アカデミー 里山暮らしコース」という講座を年間で開催されています。
>>詳しくはこちら
今回は、この第五回の「グリーンウッドワーク」の講座のお手伝いをしてきました!
当日は9名の参加者さんに体験をしていただきました。
まずはグリーンウッドワークの紹介から
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座学後、敷地内の森林へ。
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伐採は海上の森のスタッフさんの指導の元行いました。
参加者のみなさんは、講座の一回目の薪づくりで一度伐採を行っているということ。

これまで一緒に活動してきた参加者さんたち。掛り木の処理も息ぴったりです!
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今回は、ヤブツバキ、タカノツメの2種類を伐採しました。
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伐った樹をさっそく斧ではつります。
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今回の講座は、会場付近がフィールドとのことで、グリーンウッドワーク研究所の加藤さんも応援にきてくださいました!

斧である程度形を整えたら、削り馬と銑の作業へ
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今回作ったのは「木べら」です。
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南京ガンナでしあげて完成。
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この日の講座が、「里山暮らしコース」の最終回だったということで
講座後には終了証の授与式も行われていました(^^)
参加されたみなさん、おつかれさまでしたー!
里山暮らしに、ぜひグリーンウッドワークも取り入れてくださいね。
  1. 2019/02/23(土) 15:45:43|
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【ろうきん森の学校】森工塾 有道杓子づくり

4月の森工塾のご案内です。
飛騨は高山の山奥で、冬の間にだけ作られるという木杓子「有道杓子」づくりを行います。

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ホオノキの生木を、マンリキで豪快に割り、曲がり鉋でさじ面を刳り、
最後は出刃包丁で繊細に仕上げる。
独特の技法が生み出す造形美に、いま注目が集まっています。

落人伝説のある現高山市の有道地区で
古くから冬期のなりわいとしてつくられていた有道杓子は、
「杓子の中の王者である」と随筆家の白洲正子氏は讃えています。

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講師に奥井京介( オクイキョウスケ )さんをお招きします。
>>奥井木工舎HP

奥井さんは、一昨年に開催された「さじフェス2017」でも、その有道杓子作りの技術を惜しげもなく披露してくださいました。
まさに山里の杓子という、有道杓子を削り出す技が間近で見られるまたとない機会です。

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もちろん、参加される方も、奥井さんに直接指導を受けながら1本作ってお持ち帰りいただけます。
定員8名ですので、小人数でじっくり教えてもらえますよ!

- - - - - - <イベント概要> - - - - - -

日本伝統のグリーンウッドワーク
有道しゃくしづくり


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■日 程  4月7日(日)9:30~17:30

■会 場  みの木工工房FUKUBE(会場の詳細はこちら

■参加費  おひとり5,000円

■定 員  8名(先着順)
※左利き用の刃物は1名様分のみご用意いたします。(左利きの方は先着1名様となります)
※定員に達しました。キャンセル待ちのみ受け付けします。

■講 師  奥井京介(奥井木工舎

■協 力 グリーンウッドワーク研究所

■申 込
>>森工塾「有道杓子づくり」申込フォーム(google フォーム)

上記フォームがご利用いただけない方は、
『お名前・年齢・性別・住所・電話番号』を記入の上、
下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com

※フォーム、メールともに一週間たっても確認のメールが来ない場合は、お手数ですがもう一度送信してください。
  1. 2019/02/23(土) 10:59:15|
  2. 森工塾・講座のご案内
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「ゴッホの椅子」作り講座in栃木

この春、ゴッホの椅子づくりを栃木で開催します。

Green Woodwork 生木を使う木工
「ゴッホの椅子」作り講座
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講師:NPO法人グリーンウッドワーク協会 小野敦

日程:
前半2019年4月20日(土)、21日(日)
後半5月18日(土)、19日(日)の4日間

時間:9~17時まで
 ※全日程4日間参加できる方に限ります。

費用:1脚35,000円(税込み)

別途:宿泊費(宿泊希望の方)
 一泊 5400円(税込み)
 食費 実費 一食1000円程度

会場:清流園山小屋カフェ敷地内
 栃木県日光市南小来川2-1
 TEL 0288-63-3260
 ※公共交通機関をお使いになる方はご連絡ください。

主催:荒川家具
 栃木県鹿沼市末広町1932-2
 TEL 0289-65-1635
 E-mail info@a-kagu.biz

<申し込み方法>
荒川家具までメールまたは電話にてお申込みください。
※お名前、ご住所、電話番号(携帯)、年齢、性別、
宿泊希望かどうかをお知らせください。



  1. 2019/02/20(水) 13:35:53|
  2. 森工塾・講座のご案内
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みのママフェスのご案内

美濃市の山間にあるかつての小学校で
美濃のママたちが初めて小さなフェスを開催します。
楽しい かわいい 見たい 知りたい 体験したい
をつめこみました。

大人も子どもも心地よくつながる時間を・・・💛

みのママフェス
2019年3月14日(木)10:00~14:00
@みの木工工房FUKUBE 2階
(美濃市長瀬545 下牧こども園2階)
入場無料

グリーンウッドワーク協会は木のものづくりワークショップを出展します。

↓チラシはこちらをクリックすると大きくなります
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  1. 2019/02/18(月) 15:33:40|
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第15回川と山のぎふ自然体験活動の集いのご案内

「川と山のぎふ自然体験活動の集い」は、
岐阜県内で自然体験活動を企画・運営している団体個人の交流の場として、
指導者が集まる場を2003年より開催しています。
今回も、活動団体や個人の情報交流の場としての開催します。
岐阜県内のいいもの(山・森・人・食・文化)を見つけ、
育んでいる方々が集い情報発信と体験の場として、
お互いの活力になる人的ネットワークを広げていくことを目的としています。
参加費無料
自然体験の興味のある方のどなたでも歓迎です。

第15回 川と山のぎふ自然体験活動の集い
「ぎふの自然と人を生かして」

日時:2019年2月26日(火) 13時から19時
 27日(水) 各地で体験会を開催
会場:岐阜県立森林文化アカデミー(岐阜県美濃市曽代88)
参加費無料(どなたでも会参加できます。一部有料催事もあります)

2月26日(火)
13:00-13:30 森の情報センター
オープニングトーク「ぎふの自然と人を生かして」
岐阜県の自然を活かすためには、やっぱり人ですよね。
人を生かす、活かすための活動の秘訣をお話しいただきます。
山田俊行(トヨタ白川郷自然學校 校長)    
小林和彦(元NPO法人NICE事務局長)
北川健司(NPO法人エヌエスネット) 
オープニングトーク

13:30-14:30 森の情報センター
■フロアトーク1 「ふるさとの自然を生かした体験活動」
岐阜県各地に故郷の自然を活かした活動をしている人がいます。
岐阜から出ていた人たちがふるさとに戻って、地域を生かした活動をしています。
(コーディネーター 山田俊行 トヨタ白川郷自然學校 校長) 
 ●蟻原陽一(白川郷アクティビティセンター)
 ●熊崎潤(NPO法人飛騨小坂200滝)
 ●平工顕太郎(ゆいの舟)
 ●伊藤来(名門カヤック大学)
 ●深和英生(長良川ダイビング)
フロアトーク1

14:30-15:00 森の情報センター
■フロアトーク2 「地域の木を活かす」
岐阜は木の国山の国、県産材を生かした活動をしている人がいます。
一部のコーナーでは実際に木の体験のできるプログラムも用意されています。
(コーディネーター 千葉篤志 マザーネーチャー)              
 ●小森胤樹(郡上割りばし)               
 ●栗谷本征二(くりくり工房)                
 ●小野敦(NPO法人グリーンウッドワーク)
フロアトーク

15:00-16:30 森の情報センター
■フロアトーク3-1 「地域の食材を生かす」1
人が生きる基本にがります。「食」をキーワードにこだわりの活動をしている人がいます。        
(コーディネーター 北川健司 NPO法人エヌエスねと)              
 ●澁谷麗子(香福屋 珈琲)       
 ●小寺春樹(和ハーブ薬茶)    
 ●熊崎穂波(Hona milk lab)  
 ●和田嘉人(和田チーズ)
 ●春日住夫(春日養蜂場)
フロアトーク3-1
■フロアトーク3-2 「地域の食材を生かす」2
 (コーディネーター 黒坂 真)        
●千田陽子(板倉の宿 種蔵)              
 ●友田勝也(オーガニックカフェ嘉利)          
 ●山田泰珠(春日乃売茶翁)              
 ●庄司正明(パーマカルチャーデザインラボ)      
 ●石田賀代子(自然食泊愛里)              
 
16:30-17:30 森の情報センター
■フロアトーク4「ぎふの山+自転車再発見」
岐阜の低山の再発見する活動をしている人がいます。
自転車を使って新しい旅を想像している人がいます。
(コーディネーター 高屋良平・北川健司:NPO法人エヌエスネット)  
 ●加藤裕章(山県プロジェクト)      
 ●杉山新次郎(本巣市観光会)     
 ●衣斐剛人(大垣山岳協会)
 ●浮洲和典(東濃サイクリング)           
 ●河村志信(奥美濃サイクリング) 
 
13:30-17:00 森の情報センター野外
■野外セッション 「地域の素材ストーリー」 
自然の素材(食)を実際に獲っている人に素材を持参いただき、
それを料理する刃物を石で作り火を起こして食べるストーリーを実演します。   
(コーディネーター萩原ナバ裕作:岐阜県立森林文化アカデミー)
 ●青山(猟師)           獲って
 ●平工顕太郎(川魚漁師:ゆいの舟) 獲って   
 ●後藤(石器つくり)        捌いて   
 ●大西(火おこし名人:白鳥町石徹白地域協力隊)焼いて
 ●藤村誠 (ベッカライフジムラ) 焼いて    
●みなさん              食べる
地域の素材ストーリー

13:30-17:00 森の情報センター
■交流ブース 「談話室」  
こだわり活動をしている方達の実際体感するコーナーです。
参加者の多くが出店しています。     

14:00-16:00 風の円居
■「茶室」    
落ち着いて特設茶室で美味しいお菓子とお茶とお話を楽しみましょう。
 ●山田ぽん子(茶道裏千家今日庵専任講師)
1席目 14:00ー14:50  先着8名  2席目 15:00ー15:50  先着8名
裏千家

17:30-18:00 森の情報センター
「全体会・ふりかえり」
 進行:川尻秀樹(岐阜県立森林文化アカデミー 副学長)
催しのダイジェスト、どんな活動があったかふりかえります。

18:00-19:00 森の情報センター
「情報交換会」 
※お宝オークション 進行:北川健司
参加者全員で直接会って話をする情報交換会です。
ネパール人が作るネパールカレーを味わいながら話しましょう。
飲み物は各自用意ください
19:00から (21:00終了) 森のコテージ
「情報交換会 第二部」 
 参加費1,000円(飲み物各自)
さらに延長戦でじっくり交流しましょう。宿泊希望者は事前のお申し込みください。
シーツ代1,000円(限定20名、ベット寝具、お風呂完備)

27日(水)現地体験ツアー
①白川郷ネイチャースキー(高屋良平)10:00~15:30 
場所:トヨタ白川郷自然學校周辺
集合・解散場所:森林文化アカデミー/トヨタ白川郷自然學校 集合8:30/解散15:30
参加費:1500円
要事前申し込み:エヌエスネット090-8335-7869 ryo@odss.co.jp

②「結の船」(平工顕太郎) 場所:岐阜市内の長良川
時間・参加費:未定 ※川漁師による川船体験 要事前予約

③能郷谷スノーシューチーズホンデューツアー(北川健司)10:00~14:00 
場所:能郷谷(本巣市根尾)
集合・解散場所:根尾能郷白山神社(樽見駅)
集合9:00/解散15:00(樽見駅集合8:30/解散15:30)
参加費:1000円(+レンタル料1000円)
事前申し込み:北川健司 090-4858-3535 1977k7@gmail.com
※雪不足の場合は「春探しハイキング」

④乙女渓谷夫婦滝氷瀑ツアー in加子母(浮洲和典)10:30~14:30 
場所:加子母乙女渓谷
集合・解散場所:ふれあいのやかた かしも  集合10:00/解散15:00
参加費:1000円
事前申し込み:浮洲和典 090-7315-8215 info@tono-cycling.com

⑤森林文化アカデミーの実習プチ見学 ~樹から木へ森の便利屋「簡易製材機」~
実習担当(伊佐治教授) 案内役(新津) 9:00~16:30
場所:岐阜県立森林文化アカデミー
集合・解散場所:森林文化アカデミー森の工房 集合9:00/解散16:30
参加費:無料
講義と実習見学 ※事前申し込み希望(資料配布の関係)

⑥揖斐川町春日地区で三年番茶工房見学と茶実油の搾油体験
時間13:15~15:30
場所:揖斐川町春日地区
集合・解散場所:天空の遊歩道駐車場 集合13:00/解散16:30
参加費:2000円
雨天決行 ※搾油体験は4名を超える場合時間待ちあり
春日

↓参加申込書はこちらをクリック
川と山申込書-1
皆様のお越しをお待ちしております。
(事前申し込みが無くても26日のイベントは飛び込み参加大歓迎。
食事や宿泊、27日のツアーは事前申し込みをお願いします。)


  1. 2019/02/18(月) 14:51:00|
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福井県若狭町『冬の農村体験フェス』出展してきました!(2/10)

昨年から、グリーンウッドワークを取り入れるということで度々お声がけいただいている福井県若狭町さん。
今年も、かみなか農楽舎の『冬の農村体験フェス』のワークショップ出展のお手伝いにいってきました!
>>冬の農村体験フェス
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今回は、足踏みろくろで指輪づくりの体験。
足踏みろくろも、二台納品してきました!
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昨年スプーンづくりの講座にも参加された地元の大工さんが今年も来てくださいました。
若狭町でグリーンウッドワーク、すぐに根付きそうです!期待大!
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同じブースでは、
里のアロマ蒸留体験
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鹿角のキーホルダーづくり等も行われていて、一日中子ども達で溢れていました(^^)/
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最後に、グリーンウッドワークの指輪と鹿角のコラボ商品も開発?
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グリーンウッドワークは、こんなものとも相性よさそうです!(^^)
  1. 2019/02/16(土) 11:58:23|
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小原かごづくり特別講座①

<まずは材料づくりから>
今回使う材は岐阜県郡上市六ノ里の森から昨年の秋伐り出したイタヤカエデ。
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年輪の芯を通って半分の位置で割ります。
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木槌で鉈を打ち込みます。
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使う鉈は両刃の竹割鉈。

その上から更に矢を打ち込み、鉈を外します。
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矢の片側を持って下に押し込みながら反対側を叩き、割っていきます。
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きれいに割れました。
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放射線状に「梨割り」
四分割、更に八分割に。
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一方が薄くなってきた場合は、厚い側を木槌で横から叩きます。
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ほら、戻った。
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割りのコントロール方法、目からうろこです。

続いて写真の墨付けのように三等分。
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こんな材料が出来上がりました。
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編む前の薄くした材料を小原では「ハゼ」と呼びます。
因みに、山を越えて岐阜県側の旧徳山村では同じものを「ネギ」
更に飛騨地方の白川村では「ヒデ」と呼んでいたようです。
竹の場合は「ヒゴ」ですね。

この、ハゼの幅に合わせて削った材を、
年輪方向に平行に半分ずつに「割って」いきます。
この行為を竹細工では剥ぐと書いて「へぐ」とか「はぐ」といいますが、
小原では、単純に「割る」といいます。

刃物の峰を下にして材を上から叩き入れます。
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ここで使う刃物は「包丁」と呼ばれています。
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今では福井県鯖江の鍛冶屋さんにつくってもらっているそうです。

脚で片方を踏みながら均等に力を加えて同じ厚さに割っていきます。
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半分、また半分と割っていきます。
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出来上がりのハゼに近い厚みまで割ったら、幅を決めて
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そして表面を削るのも包丁です。
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まずは裏(木裏:木の中心に近いほう)を大まかに仕上げて、
次に表(木表:木の表面に近いほう)を丁寧に仕上げます。

ここまでの作業を太々野さんはいとも簡単に進めていかれるのですが、
私たちはなかなかうまくできません。
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一日かけて数本のハゼ。
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太々野さん曰く
「編めんことはないハゼができた」
まだまだ修行は続きます。

夜はウッディパル余呉のコテージで太々野さんを囲んでの懇親会。
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たくさんの関係者の方たちも集まって楽しい夕食の場となりました。

(つづく)
  1. 2019/02/13(水) 08:00:06|
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刃物のメンテナンス講座を開催しました(2/9)

ろうきん森の学校・森工塾(もっこうじゅく)
「刃物の研ぎとカバーづくり」講座を開催しました。

午前中は研ぎ講座
参加者の皆さんには、普段使っている砥石を持って来てもらいました。
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まずはダイヤモンド砥石を使って平面出し。
砥石が平らでないと刃も平らになりません。
「平面出しなんて初めて!」という方もいらっしゃいました。
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なかなか同じ角度で固定するのは難しいのですが、
繰り返し作業することで体が覚えていくものです。
研ぎの習得に近道はありません。
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銑のほかにも、彫刻刀やフックナイフ、包丁の研ぎなど
各自様々な刃物の研ぎに挑戦していただきましや。
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午後からは三班に分かれて刃物の鞘やケースづくりです。
レザークラフトは澤村さんが担当。
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革細工についてのレクチャーの後、銑のカバーをつくってもらいました。
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昨年の講座はここまででしたが、今年は更にラインナップが増えました。
ヤマサクラの皮を使ったナイフのシース(鞘)づくり。
講座の二日前に樹皮の採取。
本来は水を吸い上げている春から夏場がいいらしいのですが、
この時期でも案外気持ちよく剥がれてくれました。
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表面の汚れをナイフでこそげ落とします。
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シースをつくる前に刃が悪くなっちゃいそうですが、
そしたらまた研いでくださいね!

こんなにきれいになりました。
まるでフィルムみたい。
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これをナイフで細く切って材料づくり。
樹皮さえ採取できれば後の処理は非常に簡単です。
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樹皮編みの担当は竹細工職人の安藤さん。
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これもなかなか楽しいんです。
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そしてもう一つがフックナイフのケース。
こちらはバンバン木工機械を使います。
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どうですこの真剣な表情。
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「息子たちと作業できたのが楽しかった。
息子の新たな一面を見られた。」とお母さん。

蓋を留めるピンはナイフワークでこだわってもらいました。
まん中の作品は「どんぐり」をモチーフにしたそうです。
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秋のどんぐり珈琲の講座が楽しかったようです。

そして出来上がった一日の成果。
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「欲しかったものが全部そろった。」
「移住先でのものづくりの基礎ができた。」
「どんどんはまっていく自分が怖い。」
「これから自由に削ってみたい。」

みなさんのこれからはじまるものづくりライフが、
ワクワク楽しいものになることは間違いないと確信しました。
(おの)



  1. 2019/02/12(火) 14:36:37|
  2. ┗ ろうきん森の学校
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竹細工 ~円空館でミニ鵜籠づくり ’18年度~

前年度に続いて、今年度も2/2、3の2日間、関市池尻の円空館でミニ鵜籠づくり講座を行いました。
一部のひごを自分で作ってからミニ鵜籠を編むという、去年とほぼ同じ内容なんですが、少しでも作りやすいように我々なりに工夫してしてみました。(詳細は省きますけど)

最初に、巻縁の中に当てる”縁竹”を作るんですが、丸竹を鉈で割って、割って、はスタッフがやって、そのあとのへいで、割って、幅引きして、仕上げる、を皆さんが行います。
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仕上げのチェックをしてます。
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午後から底編みを開始。
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底編みがほぼ完成した状態なんですけど、指導している小生が撮影しているので何となく手持無沙汰に見えてしまいます。スミマセン。
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ミニ鵜籠は底編みより立ち上げの方が難しいです。
みなさん苦心してます。
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ここは、こうやってこうするとですね・・・ 臨時講師が活躍中です。
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ひたすら箍(横ヒゴ)を編み続けます。
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箍を編み終わって縦竹の仕舞が済んだら、中縁を取り付けます。
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巻縁作業中です。この後、縁の一番外側に当て縁をして編みは終わり。脚を付けて完成です。
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ミニ鵜籠完成です。
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皆さんの感想です。
 ・2日間楽しかった。けど、歳を感じました。
 ・1日目はどうなることかと心配になった。何とか自力率60%(?)で出来たんじゃないかな。
 ・新しいことが勉強できてよかった。竹にはまりそうです。
 ・ヒゴづくりが楽しかった。編みに苦戦したけど、箍の6段目で少し分かりかけてきた。
 ・編みがうまくいかず、底も箍もやり直した。
 ・これから竹にはまりそうです。
などなど、楽しんでもらえてよかったです。
3年前にもこのミニ鵜籠づくり講座に参加して、今回は2度目という方もいらっしゃいましたし、3月のろうきんの森工塾に申し込んでくださった方もあり、うれしいことですね。
今回は定員の8名の参加をいただきました。ありがとうございました。
                          
この講座は 関市文化財活用事業実行委員会 の主催で行いました。

                                   (キト)
  1. 2019/02/07(木) 16:41:47|
  2. 竹細工の技術継承
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小原かごづくり特別講座~イントロダクション

滋賀県長浜市、旧余呉町の小原地区、
1980年、ここに丹生ダム(にうダム)建設が計画され、
1995年に水没予定地区での離村式が執り行われました。

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↓廃村となった小原地区を訪ねる小原かごツアーの様子はこちらから
小原かごツアー

しかし、周辺自治体の水利権放棄や自然環境への影響の懸念など様々な要因から、
2014年にダム建設を中止する方針が決定されました。
時代に翻弄された小原かごの郷
ここに伝わる木の籠づくりの技術をただ一人受け継ぐ「太々野 㓛(ただのつとむ)」さん(82歳)に講師をお願いして、
計4日間の特別講座を開催していただきました。
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会場はウッディパル余呉です。
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<小原かごの起源は?>~白子皇子のお話し~
今から800年ほど前、
天皇家に生まれた白子を隠すためにこの地に御所を建てました。
手先の器用な王子はモミジの木を薄く剥いで編んだ木籠づくりを考案し、
人々に広めたそうです。
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<小原かごの種類は?>
お茶を摘むかご
養蚕に使うかご
八百屋のゼニかご
鉈かご
「ワシらの子ども時代まで使っていた」赤ちゃんを育てるかご
(このかごは、ナラの木が使われていました)
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<いつつくられていたの?>
殆どが兼業で雪に閉ざされる冬の作業だったそうです。
そんな中でも小原かごづくりを専業で行う職人さんも数人居て、
一年を通して遠く山を越えて出かけ、その地で木を伐ってかごをつくる、
そんな生活をしていたそうです。

<どんな木を使うの?>
一般的にイタヤカエデを使います。
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この地にイタヤカエデがいっぱいあったから(環境的要因)、
もしくは、選択的に残されてきたから(人為的要因)なのでしょうか。
太さは10cmより少し大きいくらい。
「あまり大きすぎると持ちだすのに大変」だそうです。
大きなかごで1m10cmの長さが必要で、
根元に近い一番玉が最良とされ、
その中でも節のないまっすぐな樹しか使えません。
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さあ、この材を使っていよいよかごを編むための材料、ハゼづくりです。
つづく

(おの)

  1. 2019/02/05(火) 13:58:05|
  2. その他
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五感で味わうスプーンづくり合宿2019を開催しました(1/19~20)

ろうきん森の学校「五感で味わうスプーンづくり合宿」を開催しました。

まずはろうきんの森で木の伐採から。
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昨年の台風で倒れたウワミズザクラを調達。
まだまだ瑞々しい生木でした。

お昼ご飯で、見本のスプーンを使ってカレーを味わいます。
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美濃市内のカレー専門店。
いつもはナンを注文するのですが、本日はもちろんライス。
スプーンの形をじっくり味わいます。

今回のスプーンづくりの講師はアメリカのジャロッドさん(のDVD)
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斧とモーラのストレートナイフとフックナイフ、この3本で完結します。

最初は使い慣れない斧も、じっくり味わってみると
「こんなに便利なものとは、目からうろこ」
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最終日にはモーラナイフを購入。
「これは、はまりそうだな。」
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お孫さんのためのファーストスプーンにも挑戦。
柄の長さは、太さは?
匙面の角度は?
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二日間じっくりとスプーンを味わっていただきました。
スプーンファンをまた増やしちゃったみたいです。
(おの)

  1. 2019/02/02(土) 08:39:53|
  2. ┗ ろうきん森の学校
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ケズリカケを訪ねて~群馬県神流町(1/14)

群馬県前橋市のサンデンフォレストで開催されたスプーンづくりの翌日、
同じ県内の神流町(かんなまち)で行われた御神体祭り「オンマラサマ」に参加させていただきました。

神流町の議員さんの視察で昨年11月に美濃のろうきんの森を訪ねてくださったことがご縁となりました。
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神流町の間物(まもの)地区を流れる三津川(さんづがわ)
ここが祭りの舞台です。
地名の音の響きを聞いただけでも何か神聖なものを思い起こします。
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(ちなみに、この近くには恐竜の足跡の化石も見つかったそうです。やはり何か神がかっている)

むかしむかし、疫病退散を願って川の下流に御神体を吊るしたのが始まりだそうです。
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毎年1月14日に執り行われ、一年間吊り下げられます。
これが去年のオンマラサマ。
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そして、1月14日の朝、間物地区の方々が集まりました。
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御神体に使う材は、直径約10cm、長さ約40cmのオッカゾ(ヌルデ)
昔から、元旦の日にオッカゾを採りに行くそうです。
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各家では小正月のお供え物(モノツクリ)の材料としてオッカゾを元旦に採りに行きます。
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山を持っていない人も、その日だけは何処の木を伐っても良かったそうです。
今では森が手入れされなくなり、大きなオッカゾは手に入りにくくなったといいます。
なぜ、オッカゾを使うか?
この木は「地球が生まれて最初に出てきた木」なんだそうです。
ヌルデは森を伐採した時に最初に生えてくる先駆種です。
生命力の象徴だったんでしょうか。
一方で、すぐに燃えてしまう薪にならない「使いみちがない木」だったから、というお話も聞けました。

オンマラサマづくりの担当は高橋さん84歳。
不幸があった年以外は、これまで約20年間毎年つくられているそうです。
その昔は高橋さんのお父さんも、つくっていたそうです。
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養蚕用の桑を収穫する「桑きり鎌」でケズリカケ部分を削ります。
皮だけだとすぐに落ちてしまうので、少し厚めに削るのがコツだそうです。
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削った部分をバーナーで炙ってケズリカケ部分に反りを入れます。
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御神体の完成です。
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お隣では御神体を吊るすためのわら縄をないます。
昨年は人手が少なかったため買ってきた縄を使ったそうですが、
今年は人数も多く集まったので、藁の状態からなうことができました。
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私たちもお手伝いさせていただきました。
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そして、オンマラサマを縄に吊るして川に架けます。
注連縄の横の縄が雲、縦の吊り下がっている縄が雨、白い紙(紙垂)が雷を表し、
結界のほかに豊作祈願も込められているんだと教えてもらいました。
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もちろん子孫繁栄の願いも込められています。
オンマラサマの挿した方向にある家に、子宝が授かるそうです。
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クライマックスは橋の上に並んで神様を「おーい、おーい、おーい」と三回呼びます。
これだけです。
なんとも素朴なお祭りです。
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しかしここで事件が起きます。
何を血迷ったのか、ギャラリーの多さに何かをアピールせねばとの思いからか、
まん中の代表の方がいつもはしない万歳の動作を行いました。
それにつられて、左側の人たちも。
しかし、右側の3人はしない。
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さて来年からどうなるか楽しみですね。

最後に、昨年のオンマラサマを燃やしながらお茶やお菓子が振舞われました。
なんとも心和む一日を過ごすことができました。
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神流町や上野村では昔から「ケズリバナ」をつくる風習もあります。
神流町議会議長の天野さんは天野刃物工房の四代目。
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今回特別にお願いをしてケズリバナ用の刃物「花カキ」をつくってもらいました。
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神流町の皆さん、大変お世話になりました。

日本のグリーンウッドワーク「ケズリカケ」を訪ねる旅。
これからも全国各地に伝わる風習を探し求めて旅に出たいと思います。
(おの)

  1. 2019/02/01(金) 16:26:42|
  2. その他
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