今年最後の報告です。
☆ ござ目編み、菊底のプランター用の籠です。
竹とロープの組み合わせが、ここに入れる植物に馴染むように思うし、可愛く出来たと思います。

ξ カッコ良いですよ。こういうのにはロープが似合いますね。
底から見た絵。重いものにも耐えられそうです。

☆ ござ目編みの買い物籠です。
念願の籠が出来ました。
竹細工を始めるきっかけになったのが買い物籠でした。
あちこちで見かけて、良いものは高いんで手が出ないけど、自分で作れればその方が良いです。

ξ しっかりしたものが出来ました。
底から見た絵。
持ち手紐が底に回してあるので重いものでも運べそうだし、角部の補強も入れたんで、しばらくは使えそうです。

今年は完成品が少なかったんですけどね、来年はたくさん報告したいもんです。
それでは教室の皆さん、このブログを見てくださった皆さん良いお年を。
(キト)
- 2020/12/31(木) 14:23:39|
- 竹細工の技術継承
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足柄丹沢の郷ネットワークさん主催の暮らしのものづくり講座
今年最後は足踏みろくろで生木から器づくり体験です。
美濃から持参したろくろ5台と、足柄丹沢の郷ネットワークさん所有の1台の計6台を、
鹿島山北高校のグランドに設置。

寒波の影響で各地に大雪を降らせたこの週は、
関東の太平洋側では全く降雪はありませんでしたが、
やっぱりグランドは朝から底冷え。
お日様の暖かさを実感する一日でした。
それでも、足踏みろくろを挽き始めれば体もポカポカ。
案外この時期はろくろの講座に最適なのかもしれません。
お母さんと二人三脚でペダルを踏み続けた少年!

前回思うようにできなかったため今回リベンジで参加された方は、
満足の出来上がり。
また次回も参加したいとおっしゃってくださいました。

コロナ禍で出張講座が激減したこの年。
ここ西丹沢では3回、計5日間の講座開催を決断の上、
感染防止対策の上に実施に踏み切ってくださった、
足柄丹沢の郷ネットワークの福島さんには、
感謝の言葉しか見つかりません。
本当にありがとうございました。

(おの)
- 2020/12/28(月) 07:44:06|
- ┗ 器づくり
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古城山ふれあいの森では私たちグリーンウッドワーク協会の他にも様々な団体が活動しています。
そのひとつが「薪づくりの会」
美濃市内の薪ストーブユーザーが集まって、自分たちで薪を調達するためのグループです。
この日も市内の森から伐り出されたコナラやクリを、四つの家族総出で割っていきます。
お父さんは斧をふるい

お母さんは薪割り機

子どもたちはせっせと薪を運びます。

小さな子たちは森で遊んだり、冬イチゴを摘んだりと、
一日楽しい日を過ごしました。

しっかり働いた後はお昼ご飯におこげの入ったパエリア!

薪がたくさん手に入って木持ち(気持ち)金持ち!
こんな家族の週末もいいものです。
(おの)
- 2020/12/27(日) 07:28:10|
- ┗ その他イベント等
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今年度(’20年度)も、県立森林文化アカデミーの授業で竹細工を行いました。(12/20、21、22)
クリエーター科の学生10名が、去年度と同じ六つ目籠(小)づくりに挑戦しました。
12/20は淡竹林の整備を行ったので、竹細工は2日間です。
先ずはヒゴ作り。
竹を必要な長さに切るところから始まります。

細かく割ります。みな静かです。

割って、へいで、また割って・・・

ヒゴの仕上げが終わったら、型紙を使って底の六つ目から編んでいきます。

立ち上がり。
底編みより難しいけど、面白いところですね。

横竹(箍)はね、右上がりの縦竹の下に入れてね・・・

2本目、3本目の横竹(箍)を編み進め・・・

最後に縁竹をあてて籐皮を巻いて・・・

完成品を並べてみました。

全員完成です。

皆さんからは、ヒゴ作りの出来が編みに大きく影響すること、立ち上がりの編みが難しかったこと、難しかったけどまたやりたい、などの感想がありました。
皆さん竹細工は初めてとのことで、ヒゴ作りも六つ目編みの底編みも立ち上げもさぞ苦労したことでしょう。
初めて竹細工をする人に、六つ目編みの籠はちょっと難しいですね。
この授業では、竹採りのための淡竹林整備を行い、竹ひごを作り、籠を編んで仕上げる、という竹籠作りのための一連の作業を行いました。結構きつかったではないかと思うんですが、それでも楽しんでもらえたようでよかったです。これをきっかけとしてまた竹細工をやってみてくださいな。
(キト)
- 2020/12/26(土) 17:10:10|
- 竹細工の技術継承
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ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
ぬまっちと行く冬の森~どんぐりコーヒーとカフェプレートづくり
後半(森カフェ編)のご報告
本日主役のどんぐりコーヒーをつくりましょう。
はまず殻むきから。

専用の殻むき機で楽ちん、ほら中の実が取り出せました。

ここでお昼ご飯、スタッフばきちゃん渾身のランチプレート

森のレストランで心も体もぽっかぽか。

午後からはもう一つのテーマ。
コーヒーカップを載せるカフェプレートづくりです。
このプレートづくりは3年ぶりに復活のプログラムでした。
当時スタッフだった堀江さんのつくってくれた丸いテンプレートが今も現役です。

おしゃべりしながら和気あいあいと。

ひたすら削り続ける人。

カップを載せる菊の模様がきれいに彫れました。

皆さんがプレートづくりと向き合っている間に、
並行してどんぐりコーヒーづくり。
ここであく抜きの工程が必要な樹種もあるのですが、
本日は予めあく抜き済みの素材を用意しました。
今回はスダジイとアベマキの3:1ブレンド。
ぬまっちの長年の研究の成果です。
因みにスダジイはあく抜き不要。
アベマキは4日間水に晒してあく抜きしました。

カフェのマスターに変身したぬまっち。
殻をむいた実を焙煎します。

ミルでゴリゴリ。

ドリップするとフィルターに詰まっちゃうので、フレンチプレスで濾して出来上がり。
お茶うけに「どんぐり餅」を添えて

森のカフェOPENです!
子どもたちにはどんぐりコーヒーラテが大人気。
どんぐり採って飲んで食べて、盛りだくさんの一日になりました。

「木や森に親しむ時間は癒しになる。」

「楽しかった、美味しかった、また来たい!」

皆さんの声にお応えして、これからもどんぐりカフェをOPENしていきたいと思います。

ぬまっちよろしく!
(おの)
- 2020/12/26(土) 13:15:31|
- ┗ ろうきん森の学校
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2年ぶりに帰ってきました。
ぬまっちのどんぐりコーヒー!

前週のクリスマスツリーづくりに続いて、
二週連続の森の時間をお届けします。
ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「ぬまっちと行く冬の森~どんぐりコーヒーとカフェプレートづくり」
を開催しました。
この日のために森のカフェを新設しましたよ。

前週のクリスマスツリーづくりに引き続きの満員御礼!
冬の森を存分に堪能してもらいましょう。

まずはアイスブレイク。
お馴染み「どんぐりころころ」を唄ってもらいましょう。
お山が恋しいどんぐりは泣いてはドジョウを困らせますが、
幻の3番では仲良し子リスが登場、
葉っぱにくるんで森に帰ることができました。
めでたしめでたし。

そして最後には芽が出て葉が出て大きな木になりましたとさ。
しかしここで森林インストラクターのうんちく!
「芽が出るより先に根が出るんですよ。」

さあ森に出かけましょう。
キーワードは「お・か・し」

この時期はアラカシのどんぐりがいっぱい。

同じコナラの木でも、赤い葉っぱと黄色い葉っぱ。
お~、よく見るとそれぞれ個性がありますね。
「面白い」

アラカシの赤ちゃん発見!
わぁ~、しっかりどんぐりが残ってますね。
「可愛い」

さあ拾ってきたどんぐりを背の順に並べてみましょう。

三つのチーム毎にどんぐりの背比べ。

それぞれ見比べてみましょう。
へ~、チームによって並べ方も様々。
「う~ん、渋いね!」

みんな違ってみんないい。
どんぐりの多様性、みんなの感じ方の多様性を再発見しました。
この後はいよいよどんぐりコーヒーづくりです。
(つづく)
おのちゃん
- 2020/12/24(木) 21:02:52|
- ┗ ろうきん森の学校
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ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「福ちゃんと歩く初冬の森~クリスマスツリーづくり」
後半のご報告
さあおいしいお昼ごはんの時間です。
森で採れた舞茸と、ちょうど収穫時期のムキタケもご賞味あれ。

本日はクリスマスメニュー

おいしいのポーズ!

おなかも満たされて
午後からはツリーづくり

コツさえつかめれば、
僕たちにもつくれるよ。

ボリューム満点

お星さまもつけましょう。

そして色塗り。
これが楽しい。
そして、最初の子が塗り始めたこの鮮やかな原色。

そのイメージが強烈すぎて、
みんなこうなる。

毎年個性的なツリーが出来上がるけれど、

今年の流行は北欧的な極彩色。

この時期は日が傾くのが早いので、
写真はだいたい逆光になるんだよね。

毎年参加してくれると、
年々腕が上がって、大満足の出来上がり。

もうすぐクリスマス。

プレゼントもいいけれど、
家族でケーキを食べて、
歌って楽しく健康で、
元気に来年が迎えられるといいね!

メリークリスマス
(おわり)
文:おのちゃん
- 2020/12/23(水) 07:06:33|
- ┗ ろうきん森の学校
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毎年恒例となりました
ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
「福ちゃんと歩く初冬の森~クリスマスツリーづくり」
が開催されました。
今年も2か月前の募集開始後すぐに満員御礼となってしまいました。
たくさんの方々にご参加いただき本当にありがたいことです。

人間は森のお客さん。
まずは「お邪魔します」のご挨拶から。

森の入り口にリスさんの落し物がみつかったよ。

森のエビフライ。
福ちゃん秘蔵の在来種ぬいぐるみが大活躍。

少し登ると、木の皮が剥がれてた。

誰の仕業かな?

鹿さんが角でくいーっと!
ヒノキの皮っておいしいのかな?

こちらは木の皮が白くなってる。

木の幹にイノシシの毛がくっついてた。

かゆくて体をこすりつけてるのかな。

見上げてみると大きな松の木。

松ヤニの香り

外国産のスラッシュ松は葉っぱが大きくて松葉相撲には最高なんだ。

角煮の石は「チャート」
太古の微生物の化石なんだって。

今年も出迎えてくれた。
越冬バッタのクビキリギス!

こんな葉っぱが落ちてた。
これも自然の造形。

柿の葉は黄色に色付いて。

はがきの木でお手紙も書いたよ。

誰かこっち見てる?

朴の葉っぱでカオナシくん。

松の木を飾って森のクリスマスツリーづくり

葉っぱキラキラ。

何気ないものが宝物。
いろんなものをいただきました。

自然に感謝「お邪魔しました」

いろんな生き物に出会えたね。

おなかもすいた。
さあお昼ごはんだ!
(つづく)
文:おのちゃん
- 2020/12/22(火) 16:19:52|
- ┗ ろうきん森の学校
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グリーンウッドワークみえ主催の「大人の木育講座」グリーンウッドワーカー養成講座。
5月末に開催予定だった大人の木育講座①は緊急事態宣言解除後の県外移動の自粛等により中止となってしまいましたが、第2回のスプーンづくり、第3回のシュリンクポットに続き、最終回となる大人の木育講座④「座編みのイスづくり」が無事開催となり、ほっとしました。
>>
第2回スプーンづくりはこちらを参照
>>
第3回シュリンクポットづくりはこちらを参照課題となる座編みのイスは、ペーパーコードのスツール。二日間かけて丸太からかわいいスツールをつくります。(今回は写真左のサイズ)
「生木で椅子なんて作ったら、乾いた時ぐらぐらしちゃわない?」なんて聞かれることも多いのですが、あらかじめ貫を乾燥させたり、収縮した時に締まってちょうどよくなるような組み方をするので、想像以上にしっかりした椅子になり、みなさん完成品を見て驚かれます。

今回も三重県大紀町の薪ストーブ専門店
ひのき家さん の2階を借りての講座。

ひのき家さんは、暖炉・薪ストーブの輸入販売施工はもちろん、薪やグッズの販売、バーベキュー関連の品揃えも多くて、斧や楽器などの取扱いもあり、グリーンウッドワークやブッシュクラフト、キャンプ好きにはたまらない空間。思わず講座の合間にのぞいてしまいます。

わたしたちが講座をさせていただいた会場以外にもギャラリーやライブステージもあって、展示会やミーティング、ライブなどに利用できるとてもユニークな施設でした。

今日の材料は、地元の山から伐採した立派なクリとナラ。
これをクサビやマンリキで割って、脚の材料を木取ります。

半分に割ってみかん割りにして…と思ったら、なかなかのひねり具合。
フシがあったり、中が真っ黒になって大きな穴があいているものも。これは前途多難!


ここから脚を木取るのはなかなか手強いですが、原木から作るということは、そういうこと。
割ってみないとどうなっているかわからないし、割ってみてはじめてその木の育ちがわかるところがまた面白いんです!


ここからどうやったら四角形の材料が取れるか、みんなで頭を悩ませて考えます。
ああだこうだと言いながらの木取り。
年齢も性別も問わず、こういうコミュニケーションができるのが楽しいんですよね。

受講生の皆さん、まずは最初の1本を各自で用意しました。
ざっと四角形になったところでそれを持って室内へ。
削り馬に脚を固定し、銑(せん)で削って真っ直ぐな四角形にしていきます。

グリーンウッドワーク協会では講座の際に使う道具もその場で購入することができるように用意しています。
銑(せん)や斧の他、入荷したばかりの書籍やカービングナイフ、フックナイフも持っていきました。
どんな道具が必要かは、何をやりたいかによります。
購入後のお手入れなどもお伝えしますので、講座で試してみて気になったらスタッフまで声をかけてくださいね。

さて、残った材料から、10人分の脚、30本の木取りです。わぉ!
ここで助っ人(木人っていうんですね!)さん登場!

奈良から来てくださったグリーンウッドワーカーの松トモさんの強力なサポートで、割ったクリ30本の曲がったところやフシを斧でガシガシ削り落として、その後の作業がしやすいように整えていきます。
木人チーム、おしゃべりしながらも手は止まらない!
延々と斧ではつるのはしんどいですが、斧が思う存分に扱えるのが楽しすぎて。
これがあのグリーンウッドワーカーズ・ハイの状態ですか?ゆきちゃん!

「いやー楽しい!」「ほんと楽しいですね〜!」「ただはつってるだけなのにねー!」
グリーンウッドワークの沼にハマるとこうなります。笑
受講生の皆さんが2本目の足を削る頃には無事残りの材料が用意できました。

育ってきた環境や時間もそのまま価値とした使い方ができるのがグリーンウッドワーク。
市場なら曲がっていたり、腐りがあったり、割れていたりで規格外としてチップなどになってしまう木が、道具や器などの生活良品にできて、木の個性を生かした使い道がたくさんあります。

講座の時間内に完成させようとすると難しいのが辛いところですが、こんなふうに曲がったりひねったりした材料の時は、木と対話しながらじっくり削る楽しさも味わってもらいたいですね。

銑(せん)でザクザク四角形にしたら脚元を先細りにして、そこからは南京鉋の出番です。
少しづつ八角形にしたあとだんだん丸くして、南京鉋の削りを楽しんで貰うことができました。

フシや巻き込みがあると順目(ならいめ)と逆目(さかめ) が入り乱れていて、高難易度!
だけどそこが楽しいんです♪
講座の直前にピカピカに研いであるから仕上げのかんながけが気持ちいい!
すべすべになった表面を触ってみて、思わず歓声があがっちゃう受講者さん。ですよねー!わかります!!

今回使った仕上げ用の南京鉋は、
Lie-Nielsen Toolworks(リー・ニールセン)のものと、グリーンウッドワーク協会の拠点がある美濃市のお隣、富加町で南京鉋の製造と販売、手道具を駆使した木の生活用品を創っている[
SUGITA SO-SAKU]の杉田悠羽さん作の2本。どちらもめちゃくちゃ使いやすく、きれいに仕上がるんです。
SUGITA SO-SAKUさんはネットショップを立ち上げ準備中だそうですので、オープンしたらお知らせしますね!
初日は脚を丸くするところで終了、、、いえいえ本番はここから。笑
夜の交流会での意見交換も大切なグリーンウッドワーカー養成講座です。
:::
2日目は丸く仕上げた足に穴をあけて組みあげます。
貫の両端にテノンカッターという道具を使ってホゾをとっていきます。
手回しドリルをしっかり固定することが大事。
安定して回転させると、まっすぐできれいなホゾに仕上がります。
今回は4日かかる椅子作りを2日に短縮するため、あらかじめ乾燥した貫を使っています。

脚を作業台にしっかり固定して、手回しドリルで穴あけ。
垂直に開けるために正面と横からパートナーになった人にしっかりみてもらいます。

わたしは左右が苦手なので、気をつけて考えてから言ってるつもりでも間違えちゃいますが、
向かって右にぶれている時は「右」ではなく「左!」。
作業している人にとってどっち方向に修正するかを伝えてあげてくださいね。

穴の中の削りカスもしっかり掃除して、貫が寸法通り収まるように整えます。

作業台の上に脚を置いたら、貫の傾きに注意しながらショックレス・ハンマーでホゾにつけた目安のラインまで慎重に叩き入れます。
きちんと穴が空いていて、正しい木目の方向に組んでいれば、生木が乾くときに締まってはずれないので、接着剤などを入れなくてもいいんです。

片側を組んだら、ねじれがないか、平行四辺形や台形になっていないかを確認します。
ねじれていればここでしっかり修正。両サイドが組み上がったら、今度は木口につけた目印のラインを間違えないように向かい合わせ、内側にくる面を確認してから穴を開けます。

先に組んだ貫に対して、5mmほどずらしてホゾ穴を開けます。
交わるホゾを少し切り欠くように穴を開けることで貫がロックされて抜けにくくなります。

今回はグリーンウッドワーカー養成講座ということで、講座の様子を動画で撮影するかたもちらほら。
スマホ用の三脚もいろいろあるんですねー。
編集した動画はグリーンウッドワークみえのFacebookグループのページで見られるそうですよ!


最初と同様に、ホゾにつけた目安のラインまで慎重に叩き入れたらスツールのフレームが完成!
足の長さを揃えて切ったら、割れにくくなるよう足の上下の面取りをしておきます。


会場でも薪ストーブが大活躍でポカポカ。2日目のお昼は主催の方から薪ストーブで煮た豚汁のサービスも。
畑でとれたての野菜と産直の素材で作った豚汁めちゃくちゃ美味しかったです。

さあいよいよ座編みです。ペーパーコードと木部のナチュラルな色合いが落ち着いていて北欧感たっぷり。
紙のコードときくと心配になりますが、ペーパーコードは革や布張りと同じくらい頑丈で、汚れがつきにくく、使い続けるうちに座りやすくなってくるのが特徴。そしてとっても軽いんです。

ブラック、ブラウン、ベージュの3色から好みの色を選び、編み作業開始!


編み方に慣れるまで少し時間がかかって手こずりましたが、座面が四角形なので慣れて仕舞えば後半は早い!みなさん予定通り完成できました!


色を変えるだけでこんなに印象が変わります!
最後は恒例の、完成したスツールを持って記念写真!

みんな角度を変えて撮りまくる!こんな撮影会も楽しい!

グリーンウッドワークみえの代表、上長野さんと運営サポートのともみん、会場をお貸しくださった
ひのき家のみなさん。
事前の準備など大変だったかと思います。おもてなしの数々もうれしかったです。
前泊から含めて3日間、ほんとうにお世話になりありがとうございました。
この先もグリーンウッドワークを楽しんでいけるよう岐阜から応援しています。
ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
- 2020/12/18(金) 21:32:22|
- ┗ その他イベント等
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岐阜県多治見市の森のようちえん「森のわらべ多治見園(以下森わら)」からの依頼で、木工教室の講師をさせていただきました。
今回は午前中が年長のオオタカぐみ(以下オオタカ)さん、午後からがMORIWARA大地組スクールの小学生(以下大地組)に向けたナイフ講座です。

実は、グリーンウッドワーク協会で、ようちえん活動として年長さんに本格的にナイフを使ってもらう講座をするのははじめて。
講師の小野ちゃんも「どこまでできるんだろう?」とドキドキで、プログラムも直前まで「ああしようか?」「こうしようか?」と悩みに悩み抜いてこの日を迎えました。
まず、午前中は8人のオオタカさんに向けた講座から。
実はこちらの園は、わたし(ばきちゃん)の勤務先で、今回ナイフ講座をする子どもたちは、年少さんの時担任をさせていただいた学年。全員の顔がわかるから、事前の準備にも力が入ります。

ひとりひとりの発達や特性にもよりますが、森わらでは年中の3学期以降になると、保育中に園用のナイフを貸してもらって使えるようになります。
毎週月曜日が野外炊事の日で、子どもたちで薪を焚いて羽釜ご飯とお味噌汁をつくるので、日々の保育の中でのこぎり、なた、ナイフ、包丁など刃物を使う機会もあります。
クリスマス会の日に園からのクリスマスプレゼントとして「マイナイフ」をもらう年長さん。
この時期に外部から講師を招き、プロの知恵と技をお借りしてナイフ講座をするのは、マイナイフを手にする前に、ナイフの危険性だけでなく、便利さや面白さもしっかり届けるためです。
3学期には入学に向けて、自分の鉛筆を削るチャレンジもあります。

木工教室の前日には、ようちえんの保育リーダーとして子どもたちと森に入れたので、木工教室に向けて物語がはじまるように、タカノツメの香りを存分に感じる森でお散歩をしました。

途中、オオタカさんに、木工教室のことを伝えて、タカノツメを使うことを伝えると、すぐに「自分で切りたい!」と目をキラキラさせていました。
「タカノツメわかる?」「わかるよ!」「これ、タカノツメだよね!」

春、天ぷらにしたり、おひたしにするから、よくお母さんのお土産にするタカノツメ。
馴染みがあるからみんなよく知っているし、足元に敷き詰められた葉っぱや甘い香りもヒントになるね。


何人かに木を見つけてもらい、選んだ木を伐って運びます。
みずみずしいタカノツメはとってもやわらかくて、子どもたちでもすんなり切れます。

伐ったタカノツメを運びやすく使いやすい大きさに切り分けるのも
「じゅんばんにやるからやらせて!」
というので、お任せしました。
「あしたどんなことをするの?」「オオタカになったらぼくにもできる?」

他の学年の子どもたちも興味津々で、オオタカさんは誇らしげに切りわけた枝を運んでくれました。
そんな流れからの木工教室。
はじめに小野ちゃんからお話があり、ナイフについて知っていることを聞きました。
「ナイフって何をするもの?」
「木がきれる!」「さかなもきれる!」
「じゃあ切っちゃダメなものは?」
「鉄!」「石!」「コンクリート!」
「そうだね、このナイフだと硬いものは切れないし、みんなが使うお魚を切る包丁と、木を切るナイフは違うんだよ。」

みんなからいろんな意見が出たところで、同じ長さに切った樫の木と桐を持ってもらい、重さの違いを感じてもらいました。
それから、わたしが出来の悪い弟子となって、悪い見本をやってみせます。
「わたしはいま、ナイフのプロの小野ちゃんの弟子をしててね、弟子だからいーっぱい失敗します。いまからやっちゃいけない悪い見本をするので、間違いを一生懸命探してください。探している間はおしゃべり禁止です。終わったら質問するから、わかったことを、手をあげて教えてね。」
そう言って、悪い見本をおおげさにやってみせました。
いつもはおしゃべりしてしまうオオタカさんも、真剣に見つめています。
「あ!ダメだよ!」
なんて言いそうになったりもしたけど、わたしが目を合わせるとハッと気づいてぐっとガマン。
全部終わるまで待って「はい、じゃあ気づいたこと!」と聞いたら、みんな一斉に手を上げて、なーんと全問正解!記憶力もすごいけど、どんなことが危ないのか、よく知っています。

いよいよナイフワークの練習のはじまり。
「腕削り」をベースに安全な姿勢や使い方をひとりひとりに伝えます。
みんな真剣!


ようちえんのスタッフといっしょに環境を整え、しっかり座ってナイフワークをはじめると、桐の木はやわらかくシュッときれいに削れていきます。



「これは壱ノ型。全集中の呼吸でね!」なんて言いながら削りかたをしっかり見せます。
岩は切れないけどサクサク削れる生木。おしゃべりもよそ見もありません。ただひたすら目の前の木とむきあう年長さんたち。

「材引っ張り削り」は弐ノ型、「親指てこ削り」は参ノ型。難しいナイフワークも、呼び方をかえるだけで、どれがなんの型かすぐに覚えちゃいました。






3つの技を次々と習得したら、次はタカノツメを鉛筆のように削ります。
皮をすべて剥くだけという単純な作業だけど、きのう伐ったばかりのタカノツメのやわらかさを感じながら「さっきよりカンタン!」「タカノツメやりやすい!」と最後まで飽きずに集中して出来ました。




皮を剥いたタカノツメは、青白くてとてもきれい。これをこぶしくらいの長さにノコギリで切ります。
さあ何ができるかな?


ウッドビーズやシュロ縄、小枝を使って完成したのはトナカイ。
いろんな表情のトナカイが並んだね。


トナカイが出来上がった後、それを使ってファンタジーの世界が広がり、愛着を持ってトナカイを動かす姿がありました。
卒園が見えてきたオオタカさんが、真剣な表情で取り組む姿、ほんとうに素敵でした。
:::::
午後からはMORIWARA大地組スクールの4人にナイフの使い方を伝授。
前日までのミーティングで動物をつくることになったと聞いていたけど、色鉛筆がやりたかった子がいると聞いたので、念のため両方用意していきました。


教室が始まる前から「怖くなってきた。」と不安そうな子も。
お昼ごはんを食べながら、その子らしさやこんな場面の時こう感じることがあるなど、ひとりひとりの特性についても聞きます。

大地組さんの4人には、悪い見本を見せながら、どこが危ないのかをひとつずつ伝えました。
最初にナイフを見て、使う時の注意事項を聞いたから、ちょっとこわくなって、たいへんそうで、やりたくない気持ちに傾いてきちゃった。

「ドキドキする!」「こわい!」「危ないよ!」

ちょうど大地組さんが胸ポケットに入っていたスプーンに気づいて「それなに?」と興味を向けてくれたので、ナイフを使ってできることのお話。
完成見本を見るとやってみようって気持ちに変わってきました。
短い時間の中でもいろんな自分と向き合っていた大地組さん。それを自然と声に出して伝え合える関係も素敵でした。



見本の動物に「かわいい!」の声。男の子にどっちにする?と聞くと、やっぱり色鉛筆がやりたそう。じゃあ両方やっちゃおう!
小野ちゃんからナイフの使い方のお話を聞いてから、木と対話しながら夢中になって削る女の子たち。色鉛筆の方も穴を開けて好きな色の芯を入れると、そこからはナイフ作業です。
ナイフは使い方を間違えると怖いけど、とても便利な道具。そして、正しく使えばとても楽しく、素敵なものができます。

時間内にひとつめを削り終わった女の子たちは
「もういっこ作っていい!?」「こんどはたれ耳にしたい!」「わたしはぴんとした耳にする!」と2匹目に取りかかって、あっという間に完成させました。


色鉛筆を作っていた男の子は、なかなか先が見えずに苦労していて、時間内に終わるかな?
難しいかなというところだったけど、小野ちゃんの判断で削り馬と銑が登場。
最後は削る楽しさをたっぷり感じてもらえました。
削り馬と銑があるとこんなに楽しいよ!
デモンストレーションのクリスマスツリーにみんなびっくり!


最後には講座をふりかえりながら、自分の気持ちをゆっくりと言葉にして伝えてくれました。
聞く方も、言葉が紡げるまで待っている空気感が素敵でした。
「怖かったけど怖さがなくなった。楽しかった。またやりたい。」
「包丁などは怖かったけど、今日使えて良かった。」
「自然、木との対話ができて良かった。」
「わんちゃんを作れて楽しかった。」

最初はどこまでできるんだろう?と悩みながらの準備だったけど、結果として何も心配することはなく、目的や年齢によって使う道具や使い方を見極め、しっかりと環境を設定して関わっていけば、子どもたちも喜んで取り組めるということがわかりました。
繊細な仕上げ削り的な気持ちよさを体験してもらうことと、ナイフの刃が体から遠ざかるナイフワークによって恐怖心を和らげることで、削る楽しさを存分に体で感じてくれた子たちは、こちらの予想を超えて長い時間いっぱい削り続け、子どもたちの可能性を再認識しました。
事前に削る場所、椅子、子どもたちの情報など丁寧な打ち合わせをして、関わる大人全員に、事前研修をすると、フォローが適切にできると思います。
講師として招いてくれた園長の浅井 智子さん(ともちゃん)をはじめ、森わらスタッフの皆さんありがとうございました。
ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
- 2020/12/15(火) 18:51:21|
- ┗ その他イベント等
-
-
令和3年2月の森工塾のご案内です。
丸竹を割るところからはじめる竹細工講座を開催します。
竹の種類や竹細工に適した竹の見分け方など、竹細工の基礎知識を学びながらの本格講座です。
![DSC_4592_450[1]](https://blog-imgs-131-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/20191202180933cc0.jpg)
講師はグリーンウッドワーク協会竹部会の鬼頭伸一さん。
竹割ナタや切り出し小刀を使って、2日間かけてゴザ目編みのそばざる(直径約24cm)を編みます。

1日目は、ひたすら竹ひごをつくり、2日目に一気に編み上げます!

蕎麦や素麺はもちろん、
ペーパーを引いて天ぷらや焼き魚を盛りつけたり、和食との相性は抜群。
和菓子などにも広く使えて、食卓を華やかにしてくれます。
竹製品のお手入れ方法についてもしっかりレクチャーします。
ぜひご参加ください。
- - - - - - <イベント概要> - - - - - -
ろうきん森の学校 森工塾竹ひごからつくる竹細工講座
そばざるづくり
■日時: 令和3年2月13日(土)・14日(日)
9:00~17:00
※2日間の講座です。
■場所: 美濃市番屋2号館(岐阜県美濃市2632−1)
※会場は長良川鉄道 美濃市駅より片道徒歩6分です
■定員: 8名
■参加費: 10,000円
■講師: 鬼頭伸一(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
■お申込はこちら
上記フォームがご利用いただけない方は、
『お名前・年齢・性別・住所・携帯番号』を記入の上、
下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com
=注意事項=
※キャンセル料
開催日直前のキャンセルはキャンセル料が発生します。
・一週間前から3日前まで…参加費の50%
・2日前から当日…参加費の100%
▶開催日の一週間前に詳細の案内をメールにてお送りします。持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。(開催場所から指定の駐車場まで少し距離があります。)
▶動きやすい服装でご参加ください。(サンダル、スカート等はご遠慮ください)
▶傷害保険に加入しております(保険料は参加費に含まれています。)が怪我等には十分ご注意ください。
▶応募が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
- 2020/12/13(日) 00:00:00|
- 森工塾・講座のご案内
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原木の伐採からはじまり収穫までを連続して参加する「原木舞茸栽培」連続講座のご案内です。
昨年度の講座の様子はこちらをクリック
>>>舞茸原木栽培連続講座①>>>舞茸原木栽培連続講座②>>>舞茸原木栽培連続講座③>>>舞茸原木栽培連続講座④>>>舞茸原木栽培連続講座⑤>>>プランター伏せ込み寒い冬に原木をドラム缶の中に並べて
早朝から火を焚き続け、
凍えながらお昼に食べたジャンクなカップ麺が
やたらと美味しかったこと。
真夏の炎天下での舞茸畑づくりを想定したら、
土砂降りの雨で、
森に響く雨音が心地よかったこと。
収穫が始まるまで、
そろそろかなと畑をのぞきつづけ、
蚊に悩まされながらも
ぽっこりと顔を出した小さな舞茸の姿に
まさに舞踊ったあの日。
思い出されるのは
舞茸づくりの過酷さ(だったかな?)より
スタッフたちの舞茸愛と
美味しい舞茸料理の数々、
「舞茸まつり」に集まった仲間たちとの
楽しい時間...。笑
今年で5年目となる原木舞茸栽培。
データも蓄積され、
古城山舞茸の収穫高も年々上がってきて
味も間違いなしの美味しさで人気の講座です。
舞茸の収穫や植菌は楽しいのですが、
実はその前段階の原木の伐採や
煮沸殺菌がもっと面白いんです。
特に原木の煮沸殺菌の日は、
ひたすらドラム缶で原木を炊くので
火を囲みながらの談笑の時間がなんとも楽しい!

自分で植菌したマイタケ。
日々様子を見て一緒に植菌したひとたちと
情報交換しながら育てる楽しさや
収穫の喜びを分かち合う楽しさ。
最後は成果の確認(実食)まで出来て、
とっても中身が濃い講座です。
![IMG_20171001_123033[1]](https://blog-imgs-131-origin.fc2.com/g/r/e/greenwoodwork/20200104152933738.jpg)
事前に用意されたイベントに
スポット的に参加するだけではなく、
一連の作業に関わることで、
里山づくり森づくり人と人との輪づくりに
参加してみませんか?
/ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)ほだ木づくりから収穫まで「舞茸原木栽培」連続講座\◆日程
①2月11日(木・祝) 13:30-16:00 《原木の伐採、玉伐り》
②2月13日(土) 6:00-16:00 《原木の煮沸殺菌と草木染め》※スタッフが早朝5時くらいから火にかけ始め、原木の袋詰めは午後2時ごろ開始予定です。
③2月14日(日) 10:00-16:00 《舞茸菌接種と草木染め・舞茸ランチ付き》
④7月11日(日) 10:00-12:00 《舞茸ばたけづくりと培養したホダ木の伏せ込み》
⑤10月3日(日) 10:00-16:00 《舞茸の収穫と森のキノコ観察会・舞茸ランチ付き》
③と⑤は講師に森林文化アカデミーの津田格先生をお呼びします。
◆場所:古城山ふれあいの森(美濃市吉川町武儀高校東)
◆定員:20名
◆参加費:合計6,000円(全5回)※単発参加可(1回につき3,000円)
講師:津田格先生(岐阜県立森林文化アカデミー)③と⑤のみ

■申 込
上記フォームがご利用いただけない方は、
『お名前・年齢・性別・住所・電話番号・同伴者(年齢・学年)』を記入の上、
下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com=注意事項=
※キャンセル料
開催日直前のキャンセルはキャンセル料が発生します。
・一週間前から3日前まで…参加費の50%
・2日前から当日…参加費の100%
▶開催日の一週間前に詳細の案内をメールにてお送りします。持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。(開催場所は指定の駐車場から徒歩5分程度かかります。)
▶動きやすい服装でご参加ください。(サンダル、スカート等はご遠慮ください)
▶傷害保険に加入しております(保険料は参加費に含まれています。)が怪我等には十分ご注意ください。
- 2020/12/10(木) 15:06:10|
- ┗ 舞茸連続講座
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滋賀県野洲市にある林業普及センター(旧森林センター)で開催された、第4回森づくり県民講座に行ってきました。

滋賀県では、県民の方々の参加による「県民協働による森林づくり」を推進しています。
林業普及センターでは、森林整備の技術を学ぶ自発的な森づくり活動の支援・プログラム提供のための講座を年に4回開講しています。
今年度はコロナ対策で人数を絞った募集となりましたが、県民の方々に少しでも森林づくりに関わる機会をと初級から上級までの4つの講座が開催されました。

講座は、薪ストーブユー ザー必聴の「里山整備・薪利用」、チェーンソーの安全な使い方に ついて学ぶ「林業機械」、藪竹林を伐る「竹林整備」の実践講座と「グリーンウッドワーク体験」で、わたしたちは最終日に、初級講座として12名の参加者とともに森林整備を行い、その後伐ってすぐの生木を使ってのスプーンづくりをしました。

はじめに、担当された林業普及指導員さんから「荒れている森をなんとかしたいけれど、自発的な森づくり活動を継続していくのはなかなか難しい。森林整備に楽しみがあれば続いていくのではという思いで、今回グリーンウッドワーク協会を呼んでの講座を企画した」というお話があり、森林整備を続けるための楽しみ方の提案として、グリーンウッドワークを紹介されました。

小野ちゃんからは、グリーンウッドワークやろうきん森の学校の紹介のほか、グリーンウッドワークと森づくり、森林整備についてのミニ講義。参加者の1/3くらいがすでにグリーンウッドワークをご存知で、滋賀での開催を楽しみにされていたとか。

それではセイフティトークのあと森へ入ります。
今回は県の森で許可を得て伐採しますが、身近な森であっても必ず管理者や所有者がいるので、木を切るには必ず許可がいります。

また、大きな木でなくても森に入ることは危険も伴うため、ヘルメットや長袖長ズボンなどの服装、滑らない靴などの安全対策も必須です。無理のない計画で伐採してくださいね。

今回は参加者の方々にお願いし、スプーンづくりにちょうど良い大きさの木を探してもらいます。
突風で紅葉した葉が一気に舞い落ちる様も美しく、赤や黄色の葉が敷き詰められた秋の森を眺めながらの散策も楽しいですね。

「どんな材料が木工に向いているか」「どんな材料を切ったらいいのか」「伐った後の処理はどうするのか」「完成した道具の仕上げ方は?」など、参加者の方達からの質問もたくさん出て、身近な森の木の由来や地域ごとの樹種、材としての使い道など、ふだんの講座ではそこまで深くはお伝えできないこともお話しすることができました。

皮付きのスプーンを作るので、皮を傷つけないように慎重に伐りだし、運びやすい大きさにわけます。やりたいひと!と聞くとすぐに手が上がり、参加のみなさんの意識の高さを感じました。




削り馬が12台も並ぶと壮観ですね。

今回はスプーンに適した大きさのアオハダ、ヤブツバキ、ヒサカキを伐採しました。

林業普及センターのオリジナル削り馬には耳や尻尾がありました!図面などない中、海外の写真などを参考に改良を続けて3代目だそうです。こんなふうに自分で道具を作っていけるのも楽しいですね。

さっそくおのおの削りやすい場所を探し、材料を選びます。

工程見本を並べるとどうやってスプーンができていくのかがとってもわかりやすいですね。

参加者の方それぞれに作りたいスプーンのイメージをお持ちで、見本と見比べながら線を引いていきます。


はじめは慣れないので腕だけで削ったり、無理に力が入ってしまいとっても疲れますが、だんだんと力が抜け、体全体をうまく使っていくと、サクサクと削れる気持ちよさを感じることができます。

お天気も良く、日差しは11月中旬とは思えない暑さ。時折ふく風が心地いいくらいです。
同時にさまざまな材を削ることで、アオハダは銑で削ると硬いけど、フックナイフはやりやすかったり、逆にヤブツバキは銑だとやわらかくサクサク削れるのに、フックナイフがやりづらかったりと、繊維の方向や質による違いを感じることもできました。




朝伐ったばかりのみずみずしい木が、午後には12通りのオリジナルデザインのスプーンになりました。
マイスプーンの出来はどうだったでしょうか。

間伐したあと薪や炭、ホダ木にするくらいだった使い道が、グリーンウッドワークでは手工具だけで生活道具になったり、暮らしで役立つさまざまなものを作ることができます。
なにより大規模な乾燥設備や森工機械が必要ないので、やる気と手工具さえあれば誰でも楽しむことができます。

伐ったばかりのみずみずしい生木のまま加工するので、やわらかくて削りやすいことが特徴で、切ったその場ですぐに作って使えるのも魅力です。
グリーンウッドワークで作った椅子や食器などの素敵な作品を見ると、なんだか身近な森が宝の山に見えてきませんか?
グリーンウッドワーク協会 ばきちゃん
- 2020/12/10(木) 14:03:37|
- ┗ その他イベント等
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※この講座は定員一杯となりましたのでキャンセル待ちのみ受け付けます。2020年度後期2回目の木の器づくり講座(2021/1/31)のご案内です。
足踏みろくろで生木を削って器をつくります。

電気は使いません。
人力のあしぶみろくろを一日中踏み続けます。
体力勝負の作業ですが、刃物を当てる角度がピタリと合うとシュル―っと細長い削りくずが出て、気持ちよく削れます。
少人数制の講座のため、参加を希望される方はお早めにお申し込みください。
ろうきん森の学校
森工塾(もっこうじゅく)足踏みろくろで木の器づくり
■日程:令和3年1月31日(日)9:30~17:00
■場所:みの木工工房FUKUBE(岐阜県美濃市長瀬545番地)
公共交通機関がありませんのでお車でお越しください。
■定員:5名(先着順)
■参加費:6,000円
■講師:大村裕茂(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
■申 込
※この講座は定員一杯となりましたのでキャンセル待ちのみ受け付けます。上記フォームがご利用いただけない方は、
『お名前・年齢・性別・住所・電話番号・利き手』を記入の上、
下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com
=注意事項=
※キャンセル料
開催日直前のキャンセルはキャンセル料が発生します。
・一週間前から3日前まで…参加費の50%
・2日前から当日…参加費の100%
▶開催日の一週間前に詳細の案内をメールにてお送りします。持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶動きやすい服装でご参加ください。(サンダル、スカート等はご遠慮ください)
▶傷害保険に加入しております(保険料は参加費に含まれています。)が怪我等には十分ご注意ください。
- 2020/12/07(月) 11:49:11|
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九州は宮崎の山深い集落で昔から使われてきた かるい と呼ばれる背負い籠を真似て作ってみました。
見本となった かるい。
どこで、いつ頃作られたものか、作った職人が誰かも分かりませんが、慣れた手の素敵にカッコいい かるい です。

今回作った背負い籠です。一応、それっぽくって似てますね。

横から見るとこんな形をしてまして、山中の傾斜のきつい場所での作業に便なる形だそうです。

本体の編み目。ここだけ見てるとどんな順に編み進めているのかよく分かりませんね。
底から編み始めるんですが、これはYouTubeがずいぶん参考になりました。

側面には補強が付けてあるんですが、編みを間違えてて見本のようには出来てません。

縁です。
師匠が言ってた 「雪隠場の蛆」 ってやつです。
これは、全くいけない。

とにかくよく分からん状況からやり始めたんでしこたま反省点があるけれど、それっぽいものは出来たんで作り方は何となく分かってきました。ただ、材料は手元にあった真竹を使ったけれど、もっと細くて若い真竹が必要なようです。
今回この籠を作ることになったのは、森林文化アカデミーの恩師から作ってくれろとの仰せがあったからでして、実際に納めるのは一回り小さいものなんで、改めてこの籠に適切な真竹の採取と、籠の寸法や形の見直しをして作ってみます。
(キト)
- 2020/12/03(木) 13:04:25|
- 竹細工の技術継承
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