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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座①(2月20日・21日)


ろうきん森の学校 森工塾
「ゴッホの椅子づくり」


森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座①(2月20日・21日)
森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②(3月20日・21日)

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「ゴッホの椅子」とは、フィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた絵画で、ゴッホが住んだ芸術家たちとの共同アトリエ「黄色い家」の部屋に置かれた椅子を描いたものです。

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絵をよく見てみると、脚などの木部にはいくつもフシのようなものが描いてあって、座面は何かの縄で編まれているようです。

この絵に出てくる椅子に似ていることから、日本で「ゴッホの椅子」と呼ばれるようになった椅子があります。

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スペインで日用品として昔から作られているもので、とても簡素でラフなつくりの椅子です。

フレームはポプラの木を生のまま、機械を使わずに手工具のみで一気に削って、接着剤も釘も使わずに組み立ててあり、座面はガマを縒って手編みしています。

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なぜ「ゴッホの椅子」が日本にあるのか。
その辺りの詳しい由来は、岐阜県立森林文化アカデミーの久津輪 雅先生の著書「ゴッホの椅子」に書かれています。

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この椅子に魅了され、日本に「ゴッホの椅子」を初めて紹介した陶芸家 濱田庄司は、当時の民藝運動のリーダーや各地の民藝館にこの椅子を寄贈しました。人間国宝の木工家黒田辰秋もその一人です。

黒田辰秋は宮内庁から椅子制作の依頼を受け、椅子の文化が日本にはないことから、椅子の文化を見ておきたいと、いまから50年以上も前にヨーロッパ各国を視察しました。

その際にかねてから「椅子の原点」として高く評価していた「ゴッホの椅子」の町、スペイン・アンダルシア州のグラナダ郊外の工房を訪れ、8ミリフィルムに撮影しています。

https://www.youtube.com/watch?v=WhpZahd_o0M

動画では、すでに仕上がっている椅子の脚を生木にあてがって、長さの見当をつけて切る様子や、手工具で数回削ってあっという間に加工し、組み立てる様子が映されています。
一脚の骨組みの仕上がりまで15分で完成させたという逸話も。

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前置きが長くなりましたが、いまも根強いファンが多く、民藝運動のリーダーたちを魅了したこの椅子を、昔の技法をそのまま再現して、4日間かけて制作するのがこの講座です。

まずは椅子づくり講座前半。2月20日、21日の2日間で、貫や背板、座枠など、椅子を正面から見た時に横のラインになる部材を削っていきます。

本場スペインではポプラの木が使われていますが、日本では身近な森からは手に入りません。

ポプラに代わる木としていろいろな木を試してきたのですが、曲がったり、ひび割れたり、硬かったり、なかなかいい木が見つけられずにいました。

試行錯誤するうち、美濃市近郊の山にも多く植樹されているヒノキを使うことにしました。
ヒノキは材が柔らかく割りいので椅子の材料としては最高です。

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今回は関市の洞戸で伐った、樹齢100年のヒノキです。
割ってみると…クサビを入れて数回ハンマーを当てただけで、素直にパカンと割れました。

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4分の1までクサビで割ったら、寸法を見ながら貫の木取りをしていきます。

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材料に恵まれたおかげで、真っ直ぐで削りやすい部材が用意できました。

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柔らかく使えない木表側(木の皮の方)をたくさん削り落としたいので、まずは木裏(木の中心に近い方)を銑で整えます。

ヒノキは柾目の方が削りやすいので、銑で柾目を削ると、シュルシュルとカンナクズのような薄い削り屑が出て、あたりはヒノキの香りでいっぱいになります。

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一面がきれいに整ったら、並行か直角の面を削って、図面に合わせた幅にします。
面がねじれないよう時々確認しながら削ります。

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治具を使って貫にホゾもつくります。
銑で仕上げの形までザクっと一気に削ります。

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ホゾは縦に長い長方形。これをドリルで開けた丸い穴に差し込むことで、抜けなくなるのです。

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貫や背板の形状は、鰹節のようなイメージで面と面で構成されていています。
貫のあたりは柾目なので、鉛筆のラインに合わせてパキッと割れてくれます。

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時々見本の椅子に立ち返って、形を確認しながら、黙々と削り続けて、合計8本の貫と背板3枚ができました。

続いて座枠4本も木取りして削り、座枠にもホゾをつけると、こんな感じに椅子の全体像が見えてきました。

最後に面取りをして前半の作業は終了です。

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おのちゃんのデモンストレーションでは説明しながらも1本5〜6分くらいでできちゃいましたが、はじめてだと形が頭に入っていないので、見本や図面と睨めっこしながら試行錯誤。

それでも何本も作業するうちに慣れてきて、だんだんゴッホの椅子らしいラインに削れるようになってきました。

ここまでできたら乾燥させるためにしばらくおきます。
後半はひと月後の3月20日、21日です。

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森工塾「ゴッホの椅子づくり」講座②(3月20日・21日)につづく

ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
  1. 2021/02/23(火) 13:57:44|
  2. ┗ 椅子づくり

竹細工 ~竹細工教室  成果の巻 の続きの続きの・・・~

竹細工教室の今年最初の報告です。

☆ 四ツ目の手提げ籠です。
  ヒゴが細すぎたのか形が決まらず苦労したけど、完成して良かった。
  持ち手が初めてやる形面白かったです。
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ξ 変則的なヒゴ使いの四ツ目で面白いですね。涼やかです。

☆ 差し六つ目編みの脱衣籠です。
  編みは難しくはなかったけど、六つ目に差すのが、集中力が続かず気力を維持するのが大変でした。
  大きいものは、やったぞ って満足度が高いです。
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ξ しっかりしたきれいな籠ですね。

☆ 八つ目編みの小物入れです。
  八つ目はよう分からん。思ってたより難しかったです。
  当て縁の火曲げも難しかったです。 次はもう少し大きい(A4が入る)ものに挑戦。
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ξ ヒゴが厚くてしっかりしたものになったですね。

☆ 菊底、ござ目編みの湯籠です。
  前に作ったプランタ籠とは雰囲気が違って面白かったです。
  底を平らに出来ずコロンとしてしまう。凹ませるのは難しかった。
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ξ 菊底を凹ませるのはかなり厄介ですよね。分かりますよ。

☆ 六つ目の小籠です。
  六つ目編みは何とか出来るようになってきました。
  ヒゴを作っているときは気が付かないけれど、編み始めると厚い薄いがあってやり難いことが分かります。
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ξ ヒゴ作りの精度が全てですね。

☆ 八つ目編みの笊です。
  初めての八つ目編みです。しっかりしたものになったと思います。
  縁の柾割りは大変だったし、針金もうまく巻けなかった。細かいこともきっちりやることが大事ですね。
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ξ 八つ目の笊もきれいです。

今年もあっという間に2か月が過ぎようとしてます。早いものです。
                            (キト)
  1. 2021/02/22(月) 12:24:29|
  2. 竹細工の技術継承

4/18《森の恵みを味わう~春・山菜編~》のご案内|ろうきん森の学校 森工塾

※この講座は定員一杯となりましたのでキャンセル待ちのみ受け付けます。

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令和3年度この春最初のろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)は、
毎年恒例となりました「山菜」です!


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森林文化アカデミーの柳沢先生を講師に迎えて、
森の中で食べられる植物、食べられない植物を見分ける方法を学びます。

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採れた山菜は天ぷらにして食べましょう。

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定番のコシアブラ、タラノメ以外にも、食べられる植物がいっぱいあります。
春の森を楽しみましょう!

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- - - - - - <イベント概要> - - - - - -

ろうきん森の学校・森工塾
森の恵みを味わう
~春・山菜編~

■日 程  令和3年4月18日(日)10時~16時

■会 場  古城山ふれあいの森

■参加費  大人2000円 子ども(小学生以下)500円

■定 員  20名

■講 師 柳沢直(岐阜県立森林文化アカデミー)

■申 込

※この講座は定員一杯となりましたのでキャンセル待ちのみ受け付けます。

森の恵みを味わう~春・山菜編~


上記フォームがご利用いただけない方は、
『お名前・年齢・性別・住所・電話番号』を記入の上、
下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com

=注意事項=
※キャンセル料
開催日直前のキャンセルはキャンセル料が発生します。
・一週間前から3日前まで…参加費の50%
・2日前から当日…参加費の100%

▶開催日の一週間前に詳細の案内をメールにてお送りします。持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶動きやすい服装でご参加ください。(サンダル、スカート等はご遠慮ください)
▶傷害保険に加入しております(保険料は参加費に含まれています。)が怪我等には十分ご注意ください。
  1. 2021/02/18(木) 13:16:14|
  2. 森工塾・講座のご案内

【ろうきん森の学校】竹ひごからつくる竹細工講座のご報告

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく) 竹ひごからつくる竹細工講座 でそば笊づくりを行いました(2/13、14)。
そば笊づくりは久しぶりです。

今回はコロナのせいか参加者が少なく、ちょっと寂しい。
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ここでのW.Sは材料づくりから始まります。
先ずは竹切りから。
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ハカマ取りです。皮を受けてる部分を削ってます。
これが意外と難しい。
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半割にした竹を更に半分に割ってます。
鉈を自分に向けて動かすのは、最初は怖いですよね。
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更に細く割った竹を、半分の厚さにヘギます。
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これを又細く割って、ヘイで、幅引きして、切り出し小刀で厚さを仕上げてから、面取りしてるところです。
これでヒゴ作りは終了。
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何やら可笑しな恰好ですねぇ。
編みを始めた所です。
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ひたすらヒゴを編み込んでいきます。
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上縁と下縁は用意したものを使うつもりでしたが、予定してたより早く進んでるので下縁も自分で柾割りをやります。
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縁の取り付けに奮闘中。
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予定より早く、無事に完成しました。
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今回は人数が少なかったので、じっくり作業できたと思います。

・ヒゴ作りが、形になって増えていくのが楽しかった。
・横竹を捩じり曲げて編み進めていくのは、不安もあったけど面白い。プラスチックでは出来ない面白さ。
・自分が作ったものが使えるものとして残るのが良いです。
・自分に出来る気がしなかったけど、完成して良かったです。
・ヒゴが整然と並んできれい。
・竹のことがよく分からないと出来ないことがよくわかりました。

皆んには色々感じてもらえたようで良かったです。
またお会いしましょ。

                           (キト)
  1. 2021/02/16(火) 19:29:10|
  2. ┗ ろうきん森の学校

《ろうきん森の学校》森工塾「足踏みろくろで木のマレットづくり」1月16日


令和3年1月16日(土)10:00~17:00
ろうきん森の学校
森工塾(もっこうじゅく)
足踏みろくろで木のマレットづくり


2021年最初のろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)は
足踏みろくろで『木のマレット』をつくりました。

マレットは木を削ってつくるハンマーで、
斧やクサビ、マンリキを叩いて丸太を割ったり、
ノミを叩いて器を彫ったりと
グリーンウッドワークには欠かせない道具。

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今回は森で伐採してきた木を
銑(セン)や足踏みろくろで加工して
それぞれの用途に合ったMyマレットを作ります。

ガンガン叩いても大丈夫なように
樫(カシ)や楢(ナラ)などの硬く割れにくい材を使います。

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ノミを叩くなら軽くて短いもの、
マンリキなどをガシガシ叩くなら太めで丈夫なもの、
わらをたたくなら長めの軽いものなど、
使い道によって形や大きさが決まってくるので、
見本を並べて実際に振ったりして
つくりたいマレットのサイズや太さを考えます。

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今回はキャンセルが出たこともあって、
少人数でゆったりした講座になりました。

材料もたくさんあるので、
今日は時間内に好きなだけ削って何本つくってもOK♪

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まずはデモンストレーションで
一個作るところを見てもらいます。

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足踏みろくろで削るので、
材料はできるだけまっすぐなところを選ぶのが良いです。

皮を残して柄だけ細くするなら銑で削っても良いのですが、
せっかくなので足踏みろくろでやっていただきます。

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細くするのは案外大変なので、
柄の部分はあらかじめ切っておきます。

芯を決めるときは年輪の芯ではなく
柄に対してバランスの良い位置にするのがコツ。

足踏みろくろにセットしたら
あとはひたすら踏みながら削ります。

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刃物がしっかりあたるとシュルシュルと削れていきます。

慣れるまで四苦八苦しますが、
良い角度がわかってくると、
どんどん上達して楽しくなってきました。

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参加のみなさん、それぞれ3本ずつは出来たでしょうか。
いろんな太さやカタチがあって楽しいですね。

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ハンマーがわりに使う人
わらをたたきたい人
それぞれ使い道に合わせたマレットができました。

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自分の手で一生懸命に削ってつくったから、
自分の手に馴染むマレットになると思います。

このマレットを
ぜひグリーンウッドワークや暮らしに役立ててくださいね。

ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
  1. 2021/02/12(金) 01:00:55|
  2. ┗ ろうきん森の学校

古城山イベント「ふれあいの森で薪づくり体験」を開催しました(1月1 7日)

美濃市吉川町(県立武義高等学校東側)にある里山の
「美濃市古城山環境保全モデル林 ふれあいの森」(以下古城山ふれあいの森)で、
薪づくりの体験会が行われました。

「環境保全モデル林」とは、
既存の林業では採算が合わず放置されている里山林を、
環境に配慮し森林資源を新たに活用することで、
里山再生のモデルになるよう岐阜県から指定された森です。

NPO法人グリーンウッドワーク協会では、
古城山ふれあいの森でグリーンウッドワークの体験プログラム
「森工塾(もっこうじゅく)」を開催していますが、
もうひとつ「古城山イベント」という活動にも参加しています。


「古城山イベント」は
NPO法人グリーンウッドワーク協会も会員になっている
「美濃市古城山環境保全モデル林連絡協議会」が一年を通して行っている
森の環境保持と人々に木材を活用してもらう為の活動で
一般市民を対象に定期的に開催されています。

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この日は美濃市内の方を中心に10人が参加がありました。
古城山イベントでは参加者のみなさんが主体となって作業します。
スタッフは困った時のサポート係。

今回は「薪づくり体験」ということで、
まずは美濃市森林ボランティアクラブさんの指導の元で
数メートルもあるような桜の木を倒しました。

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倒れた木の下敷きにはならないよう、
その樹木が伐採したときにどの方向に倒れるかを事前に決めておくのが大切で、
あらかじめロープ掛けで倒れる方向を制御してあります。

伐採をするときには、その木に「受け口」と呼ばれる切込みを入れていきます。
受け口は樹木の倒木方向の幹に入れる切込みです。
そこに対して反対側から「追い口」と呼ばれる切込みを入れていくことで
樹木の切断をしていきます。

さあいよいよ木を倒します。
参加者の最初の仕事はこの掛けてあるロープをみんなでけん引すること。
お子さん連れのご家族の参加もあり、
大人も子どももみんなでロープを引っ張ります。

「よいしょ、よいしょ!」
大きな桜がゆっくりと倒れました。
「おー」「すごーい!」

樹木が倒れていく角度や方向を上手く調節してあるので、
想定通りの場所に倒れるのを見て思わず歓声が上がります。

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それから、場所を移動して伐採してある木材を取りに行きました。

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小さなお子さんもお母さんもみんな1本ずつ持って斜面をよいしょ。軽トラックに積み込みました。
みんながんばったねぇ。

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トラックに積み終えたところで隠してあった大きな丸太の山が登場!
これにはスタッフもビックリ。

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チェーンソーで玉切りしてもらったら、こちらも軽トラックに積み込みます。
軽トラックにたっぷり山積みになったところで、管理棟に戻って薪割りです。

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さあ今度は管理棟の前に丸太を下ろします。これも結構たいへん。
子どもたち、まだまだ頑張ってくれました!

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斧だけで薪を割るのは難しいので、二人一組になって、木材に載せた斧を振り下ろさず木槌(マレット)で叩くようにして割る方法にしました。これなら大きな怪我にならないですね。

割れたあと足に斧がかすらないよう、脚を前後にではなく肩幅より少し大きく開いて、腰を落とすようにするやり方が安全でした。

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持ち帰り用の薪は40センチ。管理棟の薪ストーブは少し小さいので35センチで玉切りしたものを割っていきます。

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どんどん割って、積んでいきます。

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丸太の山が減って...

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薪の山になりました!

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割った薪は参加者が持ち帰ることができます。

・ピザ窯に使いたい。
・ソロキャンプをするので薪が欲しかった。
・家の薪ストーブのため

みなさん参加の理由はさまざま。薪割り体験をしたいということで薪を持ち帰らない方の参加もOK!

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お昼はシェフの作るお楽しみ料理。今日は「シーフードカレー」です。
大きな寸胴鍋でコトコト。あたりはカレーのいい香りでいっぱいです!

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とっても美味しそう!
ご飯を炊く時に羽釜にバターを塗ってあるので焦付きもなく程よいかたさに炊けました!

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参加者の感想は?...

・家ではシーフードカレーやらないとので美味しい!
・バターが効いていて美味しかった
・カレーが甘くてよかった
・ご飯が炊き立てで真っ白で固さもルーにあってて子どももお代わりして食べた。
・トマトジュースが入っていた?
・おいしかったうちではこの味は出せない
・ごはんだけを塩で食べたい!家ではこんな風に炊けない!今度来る時は塩を持ってきます!

と大盛況。

薪割体験も

・今日の木は硬くてなかなか割れなくて大変だったけど、乾燥させて美味しいピザをやけるといいな。
・あまり手伝えなかったけど、木は元から割らないと割れないと教えてもらって、いい経験になりました。
・やっているうちに馴れてできるようになってきた。(剣道をやっている方だけあってフォームがとっても良かったです!)
・人力で割るのはたいへん!
・コツを教えてもらってためになった。
・機械って素晴らしいな。(ほんとですね!)

おうちでご自身でされるなら、薪割り台は膝高の30〜40センチくらいの高さがやりやすいそうです。

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薪は均等に分けて希望された方がお持ち帰り。
ざっくりと分けた山に「参加者がひとり1本ずつ薪を持って、
この山が少ないなーと思うところにそれを足す」という分け方。
どれが自分の持ち帰り分になるかは分かりません。
なんだか面白いですね。
みんな悩みながらふりわけていって最後はジャンケンポンで決めました。

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薪の乾燥には一寸一年かかるんだそうです。
今日割った薪の乾燥ができて使えるのは3年後。
今年のソロキャンプには間に合わないですが、
ぜひ毎年続けて参加していただいて、薪ストックを増やしてくださいね。

ばきちゃん(グリーンウッドワーク協会)
  1. 2021/02/04(木) 17:58:16|
  2. ┗ その他イベント等

森工塾「足踏みろくろで木の器づくり」を開催しました(1月31日)

ろうきん森の学校
森工塾(もっこうじゅく)
2021年1月の器づくり

講師は工房「きのこま」を主宰する大村さん。

参加して下さったのは、
キャンプ場の有効利用を目指す人
森林を遊び場として活用したい人
美味しいお汁が飲みたい人
趣味で木工を楽しみたい人
一年前に参加して下さったリピーター
そして何個も何個も器を挽いている人

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工房FUKUBEに集結した6人の「きのこま教徒」たち!(笑)
これはきのこをあがめているわけではなく、
足踏みろくろにセットする前に中心を確かめる恒例の行事です。

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一日ろくろを挽き続けての感想は
「疲れた。難しい。ガタガタを直そうとするとどんどん小さくなる。それでも目に見えて出来上がっていくのが楽しい。」
「ずっとやりたいと思って動画を見ていたけど、体の体制や刃の角度などが解らずに悶々としていた。実際に見て教わって勉強になった。」
「木の塊が自分のつくりたかった形になっていく。達成感がある。また一つつくりたくなる。」
「はまった。具だくさんの味噌汁を食べたい。」
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「うまく削れた時のシャーって快感がたまらない。一年ぶりのこの臭い。嬉しい。」
「今回が今までで一番上手くできた。キャンプで具沢山のどんぶり飯が食べたい!」
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↑これまでつくりためた器をご持参くださいました。
この器たちをキャンプに持って行って、食事を楽しむそうです。
なんて贅沢。

次回は3月7日に開催します。
>>>講座のご案内
お申込みはお早めに!

(おの)
  1. 2021/02/03(水) 00:08:10|
  2. ┗ 器づくり

2020年舞茸栽培記録

昨年2020年
6年目を迎えた舞茸栽培の記録をまとめました。
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原木伐採
>>>舞茸原木栽培連続講座①

煮沸殺菌
>>>舞茸原木栽培連続講座②

植菌は3月1日に実施しました。
雑菌の少ない寒い時期が最適です。
>>>舞茸原木栽培連続講座③

7月18日
菌が十分に白くまわったら、山の畑に伏せこみます。
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梅雨が明ける前に行いたい作業です。
>>>舞茸原木栽培連続講座④

2020年の収穫イベントは9月26日。
この6年間の実績と勘を頼りに、半年以上前にこの日に決めました!
>>>舞茸原木栽培連続講座⑤

が、残念
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一週間早かった、、、

舞茸が土から初めて顔を出したのが9月24日、
初収穫は9月28日でした。
この菌は日本農林種菌から購入した鋸屑種菌農林A20
メーカー曰く
「シャキシャキした食感が特徴で、香りの強いキノコで味も格別です。」

そして、もう一つの種菌は天然舞茸
古城山ふれあいの森の切り株に発生した天然舞茸を培養した菌です。
その菌を接種したホダ木から、舞茸が顔を出したのが、
農林A20から遅れること二日、9月26日のことでした。
古城山産舞茸の初収穫は9月30日。
どの菌も、土から顔を出して四日目には収穫できる大きさに育ちました。
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そして次から次へと顔を出す舞茸たち。
初収穫から8~10日くらいの間は、毎日山に通って収穫しました。
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10月3日はグリーンウッドワーク協会のスタッフ総出で収穫。
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天ぷらやソテーにして、農林A20と古城山舞茸を食べ比べてみました。
農林A20は、メーカーがうたっている通り非常に香りが強いのですが、火を通すと大味な感じ。
古城山舞茸は、香りはそれほどでもないけど、しっかりした食感で味も絶品!
古城山舞茸に軍配!
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食べきれない分は細かく裂いてジップロックで冷凍すれば、数ヶ月は待ちます。
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それでも取り切れないので、収穫イベントを急遽追加開催。
10月7日、山に笑顔が満ち溢れました。
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皆でっせっせと土を落としてお掃除タイム
これが案外大変だけどみんなでやると楽しい。
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そして収穫祭
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もちろん舞茸づくし
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ああ、この日のために舞茸を育ててきたんだなあと実感しました。

2020年で6年目を迎えた舞茸栽培。
それまでに伏せこんだホダ木はどうかというと、
一年前のホダ木は8日遅れの10月2日に発生、10月5日には収穫が始まりました。
同じ農林A20のはずなのに、8日遅れたのは植えた場所の違いと、菌の勢いの違いでしょうか?
収穫量も少し少ない感じです。

2年前のホダ木からは
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2日遅れの9月26日にクリのホダ木から、
6日遅れの9月30日にはカシのホダ木から発生を確認しました。
樹種によっても発生の日にずれが生じるらしいということが解ります。
残念ながら、昨年発生を確認したソヨゴからは出ませんでした。

3年前のホダ木からは
10日遅れの10月4日に発生、3株のみ収穫。

4年前のホダ木からは
小さいのが1株だけ発生。

5年前(1年目)のホダ木からもまだきのこが出てきますが、
傘が開かずに硬いまま腐っていきました。
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以上の結果から、4年間くらいは同じホダ木から舞茸が食べられることが解ります。

忘れちゃいけない、古城山の天然舞茸。
いつものアベマキの切り株から、
10日遅れで発生を確認。
栽培の古城山舞茸からは8日遅れの発生でした。
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繰り返しになりますが、同じ菌だからと言って同じ日に発生するとは限らないことが証明されました。

舞茸栽培は、畑が無くてもプランターでもできます。
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6月30日アカデミーの学生さんによるプランター伏せ込み
>>>プランター伏せ込み

しかし、夏の炎天下に水やりを忘れると大変なことになります。
前年までは山羊を飼っていたため、山羊の水やりと一緒に毎日の散水を欠かさずに行っていましたが、
山羊を手放したために水やりも忘れがち。
随分乾かしてしまい、収穫は絶望的かと思いきや、
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下から?!
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プランターの下から出てきてしまいました。
底土が少なすぎたのが原因でしょうか。
26日遅れの10月20日収穫でした。
過酷な環境にさらされると、20日近く収穫が遅れることもあるんですね。

2020年はコロナの自粛に翻弄された年でもありました。
(いや、2021年2月の今現在も変わりませんが、、、)
おうち栽培キットの開発を目指して、
腐海栽培セットを試作。
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虫かごのケースに、
観葉植物用の土を入れて、
多肉植物や王蟲と一緒におうちのインテリアとして楽しんでもらうのがコンセプト。
毎日霧吹きで湿らせてあげるのですが、
乾燥を好む多肉植物には過酷な環境だったかもしれません。
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10月12日が舞茸畑の最後の収穫。
約2週間楽しめました。
忘れたころにプランター底のひょっこりはんが10月20日。
そして、もう諦めかけていた10月26日、そう最初の発生からほぼ1ヶ月後に腐海ケースから舞茸の発生を確認。
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王蟲も大喜びです!
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ああ、本当に楽しかった。
この一連の作業に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして今年もやってきた植菌の季節。
2月11日(木祝)原木の伐採
2月13日(土)煮沸殺菌
2月14日(日)植菌
7月11日(日)伏せ込み
10月3日(日)収穫←1週間遅らせましたよ!
森工塾「2021年舞茸原木栽培」連続講座のご案内
あなたも一緒にこの感動を味わってみませんか?

(報告)おの

  1. 2021/02/02(火) 00:00:44|
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