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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

8/29《草木染めワークショップ・柿渋液づくりと柿渋染め》|ろうきん森の学校 森工塾

恒例の柿渋づくり、今年もやりますよ!
一昨年の秋からろうきんの森でも青柿が収穫できるようになりました♪
この青柿を砕いて絞って柿渋の原液をつくります。

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絞った原液は一人500mlお持ち帰りいただけますのでご自宅で熟成させて、柿渋染めなどを楽しんでくださいね。

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午後からはこれまでの講座で仕込んで予め熟成させた柿渋を使って、柿渋染めを行います。
ことしはしっかり染まるように、あらかじめ下地処理をした生地をご用意します。
ご自身で染めたいものがある方は、呉汁などで下地処理をしてお持ちください。

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- - - - - - <イベント概要> - - - - - -

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
柿渋づくりと柿渋染め

■日 程  2021年8月29日(日)10:00〜16:00

■会 場  古城山ふれあいの森
       岐阜県美濃市吉川町(武儀高校東)

■参加費  大人2,000円、こども500円
        ※大人1名につき、500mlのペットボトル1つ分の柿渋をお持ち帰りいただけます。
        ※昼食は各自でご用意ください。
        ※別途料金で下地処理済の生地を事前に注文できます。

■定 員  20名

■講 師  加藤哲利(NPO法人グリーンウッドワーク協会)

■申 込


上記フォームがご利用いただけない方は、
①参加希望講座名
②氏名(よみがな)
③年齢
④性別
⑤住所
⑥携帯電話番号
を添えて下記メールまでお申込みください。
gww.rokinnomori@gmail.com

=注意事項=
※キャンセル料
開催日直前のキャンセルはキャンセル料が発生します。
・一週間前から3日前まで…参加費の50%
・2日前から当日…参加費の100%

▶子ども料金は小学生以下を対象とします。(乳児は無料)
▶応募が定員に満たないときは開催できない場合があります。その際は個別にご連絡いたします。
▶受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
▶開催日の一週間ほど前に詳細の案内をメールにてお送りします。持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。(開催場所は指定の駐車場から徒歩5分程度かかります。)
▶動きやすい服装でご参加ください。(サンダル、スカート等はご遠慮ください)
▶傷害保険に加入しております(保険料は参加費に含まれています。)が怪我等には十分ご注意ください。
  1. 2021/06/29(火) 00:00:00|
  2. 森工塾・講座のご案内

森工塾「竹ひごからつくる竹細工講座~六つ目編みの盛りかごづくり~」(5月29日、6月5日)

5月29日と6月5日の2日間で行なった「竹ひごからつくる竹細工講座」は6名の方にご参加いただきました。
写真のとおり、みなさんとても前のめりで興味津々。
あれやこれやと気になることがありすぎて、出だしから質疑応答がとまりません。

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「竹ひごからつくる竹細工講座」なので、竹をのこぎりで切って、鉈で割るところからはじまります。
力が要りそうに見えますが、工夫次第で「私力がなくて…」という女性の方でもなんとか割ることができます。

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竹を割ったり剥いだりする作業は、鉈の刃を自分の方に向けて行うのでとにかくドキドキ。
参加者は勿論ですが、見ている方もドキドキです。
これまでに起きた怪我から学びを得て、最近は講座での怪我の頻度が随分と減りました。

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竹を薄く剥ぐのは、息を呑む作業で、
呼吸を意識しないと頭が痛くなります。(ホントです!)

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1日目の15時頃からは竹林整備の体験に行きました。
最近手を入れ始めた真竹の竹林で、
手入れした状態と放置されている状態を比べるのにはちょうどよい感じでした。

竹の年齢は、節の様子で判断します。(竹細工には3~4年生のものを使用します。)
他にも太さや節間の長さ、曲がりなど、使える竹を見極めるポイントを説明。

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伐り方の説明をし、実際に倒してみて、さらによく観察します。

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枝払いの方法は様々ありますが、今回は細い竹で叩いて払うやり方を。

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孟宗竹はもっと太くて長いので大変ですが、真竹や淡竹なら女性でも一人で伐り出せます。
今の季節は水をたくさん吸い上げているので、切り旬の時期に比べると倍くらい重く感じますが、、、

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2日目は、竹ひごの幅決めと分決め(厚み決め)。
分決めはひたすら伐り出し小刀で削って、厚みを揃えていく作業ですが、
「これが楽しくで仕方ない」という参加者の方もみえました。

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ラスト2時間で編みの作業に入ります。
「六つ目編み」ですが、最初の六角形がなかなか難しいのです。

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立体になってくるとワクワクしますね。
編み目の目の位置がわからなくなり、「ここ?」「そこ!」「ここ?」「そこ!」というやり取りがひたすら続きます。

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全員無事完成しました!

以下、参加者の感想です。
・細かいところは難しいが、手順がわかったので自分でもやってみたい。
・剥ぎの作業が難しすぎて、終わるのか?と心配になったが意外にもできた!
・小さな達成感の連続で幸せでした。
・竹細工のファンになってしまった。多くの人に知ってもらえたらいいなと思う。
・少し歪かな~と思うが無事完成してよかった。
・指で触って厚みがわかる職人さんは凄い!こういった職人技は受け継いでいかないともったいない。

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竹ひごからつくる竹細工講座、次回は9月開催の予定です。
竹細工が気になる方はぜひ1度ご参加ください。

竹部会・安藤
  1. 2021/06/28(月) 22:50:47|
  2. ┗ ろうきん森の学校

竹細工 ~竹細工教室  成果の巻 の続きの続きの・・・~

近頃の天気は、ホントに梅雨なんですか?って思いますね。朝は結構涼しいし、妙な気候で・・・
・・報告です。

☆ 鉄線編みのハイジの籠です。
  竹細工の道具入れとして作りました。
  編み方が理解できないうちに終わっちゃいました。編み目を整えるのが難しかったです。  
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ξ とてもきれいに出来ましたね。しっかりした籠で、鉈でもなんでもかなりの重さに耐えられそうです。

☆ 差し六つ目のごみ入れ籠です。
  編み目の隙間を小さくしようとして差し六つ目にしたけど、差すのが大変でした。
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ξ 高台部分がすっきりして良いです。このやり方もいいですね。

☆ 差し六つ目のごみ入れ籠です。輪弧編みの蓋を付けました。。
  挑戦でした。差すのが大変。
  前に作った茶碗籠をもう一度作りたい、と思いましたね。
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ξ 蓋付きなんてゼイタクなゴミ入れですよね。

コロナのこともあるし、皆さん、より一層体調に気を付けましょうね。

                (キト)
  1. 2021/06/22(火) 10:45:53|
  2. 竹細工の技術継承

竹細工  ~修理  手提げ籠と笊の巻~

しょうけ の修理を依頼して下すった方から、新たに二つの竹細工の修理を頼まれました。

一つ目は四ツ目の大きな笊です。
持ち込まれた時から縁竹が外れてました。
元は籐皮みたいな樹脂テープを巻いてあったようですが、劣化してぼろぼろになり、外れてしまったようです。
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底。
本体は、ヒゴが柔いわりに欠損もなく、そのままで使えそうです。
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縁竹は元のまま使ったけれど、籐皮ではしっかり締めきれないとも思ったんで、銅線で固定しました。
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縁竹の下に入れてあった押さえの竹(一般的な呼び名を知らない)は突合せで押し込んであります。
これがまたなかなかのものでして、これを入れることで全体がしっかりするんですね。
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二つ目は、六つ目編みの手提げ籠。
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これも籐皮みたいな樹脂テープが巻いてあるけれど、やっぱり劣化してぼろぼろで、縁竹が外れてしまってます。
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縁竹を外しました。
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縁竹自体は、ずれ防止のために鉄線で固定してあるけれど、外縁の鉄線も内縁の鉄線もS字に曲がってました。
鉄線は硬くて、巻いた後に締め付けても引っ張るだけでは締まってくれない。
で、巻いた後にS字に曲げて締め付けているようです。うん、この手があったか、とは後で気付いた次第。
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見かけは修理前と変わり映えのしない、修理品。
これも籐皮ではしっかり締めきれないと思ったんで、鉄線ではなく銅線で縁竹と持ち手を固定しました。
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補強の脚を作り変えて、これも縁竹に銅線で固定。
本体は手直ししませんでした。
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今回の修理でまだしばらくは使ってもらえると思います。
どっちの籠もホームセンターや道の駅で売られていたと思しきもので、驚くほどヒゴが薄く、もともと修理して使うことは考えられていないんじゃなかろうか。
そういう竹籠を修理するのも面白かったですねぇ。

                      (キト)
  1. 2021/06/13(日) 21:29:57|
  2. 竹細工の技術継承

5/23《グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり連続講座》②スプーン|ろうきん森の学校 森工塾

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ろうきん森の学校「グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり」連続講座
2回目となる今回はヤマザクラのスプーンです。
プラスワンでシースづくりもやりますよー♪



この講座は、基本となるナイフワークからはじめ、木のカトラリーやキッチンツールをつくりながら、順番にスキルアップしていき、最終回はククサをつくる連続講座です。

1回目の『ジャムスプーン+ストレートカービングナイフ(4/25)の様子はこちら

さて2回目の《グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり連続講座》
前回はストレートナイフだけでつくるジャムスプーンでした。
今回は匙面のあるスプーン。ストレートナイフ+フックナイフを使います。
こんな感じで、回を追うごとにひとつずつ使える道具が増えていくんですよ♪

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いろんなスプーンを並べてみました。
匙面の大きさ、持つところの太さ、長さ。スプーンのカタチって様々ですね〜。
この中で使いやすいスプーンってどんなものか、講師の小野ちゃんからお話がありました。

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「さて、スプーンってどんなデザインかな?スプーンを描いてみて。」
と言われると、下から2番目の絵のような半円に近い匙面にまっすぐな柄を描く人が多いんです。
小野ちゃん曰く、口に入れたとき上唇と匙面のカーブがあっていると、抜けがよくて使い心地が良いそうです。

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わたしもはじめてスプーンをつくったとき、自分が思っているようなスプーンをそのまま作ったら使いづらくて、何回削ってもNGばかりでした。
でも何をどうしたら良くなるかわからなくてちょっと苦手意識ができちゃった。

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座学はほどほどに、スプーンづくりのはじまりです。
ヤマザクラを割ってスプーンの大きさより少し大きい直方体にするまでは、前回と同じで斧を使います。
お話を聞いたらそれぞれ斧をとってハツリはじめます。みなさん斧さばきがサマになってきましたよ。

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今回はスプーンの型を用意しました。
大きなスプーンをつかってポイントを説明します。
なんだか歯医者さんのブラッシング指導みたいですが、この大きなスプーン、小野ちゃんが「1日1匙」として365日毎日スプーンをつくった時の最終日、365日目のスプーンなんですよ。

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型をつかってていねいにラインを描いて、さらに斧でできるだけラインにそってハツっていきます。
デモンストレーションでは、1回目にやったナイフワークを適材適所使っていきます。
365日毎日スプーンを作っていただけにさすがです。ほんの数分でスプーンが出来上がっていきます。
スプーンって手順がとっても大事なので、手を動かしながらもポイントがいくつも出てきました。
みなさん集中して聞いてますねー。素晴らしいです!

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写真はほんの一部ですが、スプーンってほんとにいろんなナイフワークをつかいますね。
匙と柄のつなぎ目をきれいに整えるのは難しいけれど、とってもいい練習になります。

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「え〜ナイフワークぜんぶ忘れちゃいました〜。」「こんなに覚えられないです(汗)」
なんて声も上がりましたが、まだはじめて2回目だから(笑)大丈夫。

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実際に削りはじめるとそれぞれの場所に削りやすいやり方があるので、だんだん体が思い出していきます。
ククサづくりまで何ヶ月もあります。いっぱい削って覚えましょうね♪

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言葉で伝えにくい「スプーンの使いやすさ」は、実際に使って体感してみましょうか。
3時のおやつは小野ちゃんが削ったスプーンの数々を用意して、その中から使い易そうって感じたスプーンを選んでもらい、実際に杏仁豆腐を食べながらスプーンを味わってもらいました。

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ふだん何気なく使っているスプーンも、口に入れた時のフィット感や、口をとじて抜くときの抜け感を感じてみると、それぞれに好みがあって、スプーンって案外薄いんだー…とか、これだと大きすぎるねとか、口角に引っかかる感じがする…なんかイヤ(←これとっても大事)なんて風に、ちゃんと良し悪しがわかるんですね。
実際に作家さんのスプーンを見てみても、すくうところが案外浅いのがわかります。

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黙々と削る参加者のみなさん。コリコリ心地良い響きが工房に響きます。

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ただただヤマザクラ材と向き合い、固さや匂いを感じながらゆったり流れる時間が心地いいです。

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ところで先生、そんなに見られてたら落ち着きませんって(汗)

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そして今回も手づくりチーズケーキの差し入れが♪
幻のスイーツ「Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)」につかわれている「トンカ豆」をつかった本格的なチーズケーキ。初めて食べる味に参加者も興味津々。濃厚なのにさっぱりした味で大絶賛でした。

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こういうのも連続講座のお楽しみなのかな?
お土産いっぱいでカフェコーナーの充実ぶりが素晴らしい(^^)
なんだかおやつの話ばかりですね。笑

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今回は白樺の樹皮を使ってナイフのシース(さや)もつくりました。

体感してもらってから匙面を削ったので、はじめてにありがちなおわん型になっちゃうとか、深すぎたりカーブがきつかったりもなく、フックナイフをうまく使えてました。

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日常の生活のなかで、こんなにスプーンのことを考えることってないですよね。笑
おうちで使っているスプーンも今夜はちょっといつもと感じが違うかな?
ぜひ家に帰ってから、いつもつかっているスプーンそのものを、よーく感じて味わってみてください♪

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次回はいよいよグリーンウッドワークといえばの「ドローナイフ(銑 せん)」をつかってレードルをつくりますよ。
お楽しみに!

- - - - - - <今後の予定> - - - - - -

ろうきん森の学校・森工塾
グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり連続講座(全6回)


①4/25(日) ジャムスプーン+ストレートカービングナイフ
②5/23(日) スプーン+フックナイフ
③6/20(日) レードル+ドローナイフ(銑)
④7/25(日) プレート+カーブドガウジ(スプーン用彫刻刀)
⑤8/22(日) キッチンツールスタンド+スポークシェイブ(南京がんな)
⑥9/26(日) ククサ+フックナイフダブルエッジ
満席のため募集は終了しています。

グリーンウッドワーク協会 ばきちゃん
  1. 2021/06/10(木) 01:06:02|
  2. ┗ ろうきん森の学校

4/25《グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり連続講座》①ジャムスプーン|ろうきん森の学校 森工塾

連続講座ブログ用


ろうきん森の学校
「グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり」連続講座
始まりました。



この講座は、基本となるナイフワークからはじめ、写真のような、木のカトラリーやキッチンツールをつくりながら、順番にスキルアップしていき最終回はククサをつくります。

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グリーンウッドワークでつかう本格的な道具がセットになった全6回の連続講座となっています。
つくるだけでなく道具の使い方やお手入れ方法も学べて、これからグリーンウッドワークを本格的に始めたい方、グリーンウッドワークの技術をもっと学びたい人におすすめの講座です。

6回連続にしたのには理由があります。

最近とても問い合わせの多い「ククサづくり」
講座として企画する前に、協会の会員さんにモニターをお願いしてやってみたのですが、これが斧やナイフを使えるスタッフでも1日で仕上げるのがとても難しい。

連続06

そこで、ストレートナイフだけでつくるジャムスプーンからはじめ、ステップアップしながら、段階的に斧などの道具にも慣れていって、最終的にククサが作れるだけの技術が身につくような講座を企画しました。

連続01

グリーンウッドワークの講座を単発で受けてくださっていた方たちからの要望もあって企画したこの講座。
毎回道具が手に入ることもあり、なんと告知から2日で満席になってしまいました。
追加枠を増やしたあともさらにキャンセル待ちの申込みが止まず、最近のグリーンウッドワークへの関心の高さにも驚きました。

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グリーンウッドワークでできるものや、今回つくるものを展示。
こんなものも作れるの?かわいい!と好評でした。
最終回のククサだけつくりたいとお申し込みいただいた方は、残念ながら今回はお断りすることになってしまいましたので、またあらためてククサが作れるような講座を企画したいと思います。

連続講座02ブログ用

この講座には、昨年わたしがグリーンウッドワークをはじめたときに困ったこと、知りたかったことがぎゅーっと詰まっています。

なにせ、「シノギが〇〇」とか、「そこ逆目になってるから」と言われてもさっぱりわからない。
というより『何がわからないかもわからない状態』笑。

そこで、初回は午前中いっぱい使って、クリの木を割って斧でハツり、斧に慣れることからはじめ、基本のナイフワークでは削りやすいスギをつかって、スウェーデン流のナイフの持ち方、削り方を10種類ほどひとつひとつ丁寧に練習しました。
恒例の?「ナイフワークでやっては危険な行為」のショートコントもやりましたよ。

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ここまで丁寧にナイフや斧の練習をする講座はこれまでなかったと思います。

スウェーデン流ナイフワークの元になっているヨゲさんのリンクあげておきます。動画は3ページ目にあります。
【保存版】ナイフの達人に教わるグリーンウッドワークの基礎技術
https://www.goodspress.jp/howto/173122/

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今年はグリーンウッドワークをやる宣言をしていた常連のたかっしーからは、朝つくってきたという鬼饅頭をいただきました。
黒糖のやさしい甘さがお芋と合って美味しい!
いつも遊びに来てくれる時には手作りおやつを差し入れしてくれるので、実はちょっと期待してました。
参加者のみなさんも毎回期待しちゃいますよー。笑

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参加者のみなさんからもお土産をいただいたので、ドリンクバーコーナーに設置。
みなさんありがとうございました!

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講座では毎回、「いつ誰が何を何のためにつくるか」によって、材料を検討して決めています。
なるべく生の状態でつかうために講座の直前に早朝の森に入って材を伐るのですが、講師の小野ちゃんの頭の中には森の地図があって必要な樹までサクッと案内してくれます。
暮らしと森がつながっていたころは誰もがそんな感じで山に入って木を伐っていたのではないでしょうか。

今では勝手に木を切ったりできる身近な森がなくなってしまいましたが、私が子どもの頃はスウェーデンの自然享受権のように、地域の山に入っていろいろ採って良い慣習があって、そこは地域の人たちが共同で手入れをしていました。

以前山菜講座でも「人を森や山へ目を向かせるためには、理屈ではなくて欲望!まずは欲望を開花させる!そして、自然に目を向かせることも大事。」というお話がありましたが、グリーンウッドワークをきっかけに地域の森への関心も高まると良いなと思います。

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余談が長くなりました。今回はコシアブラを1本伐りました。
小径木とはいえかなりの高さと太さ。何年もかけて育った1本のいのちをいただくので毎回やっぱり緊張します。
ふと見上げてみるとこんなに葉が重なりあっていました。
先日の山菜講座からほんの数日で一気に芽吹きがすすんでいて、この季節の成長の速さを感じます。
葉っぱはギリギリ天ぷらでいけるかな。

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コシアブラによく似たタカノツメとの見分け方は、小枝を斜めに切ってみると良く分かるよ。
これは芯に階段みたいになっているね。コシアブラは隔壁髄だけどタカノツメにはないからこれはコシアブラって見分けられるんだよ。
樹脂液を漉した油(漉し油)を塗料にしたからコシアブラ。別名ゴンゼツ(金漆)とも言うよ。
ちなみにタカノツメはここが鷹の爪っぽいからタカノツメだね。
そんな樹種のお話もまじえながら、みずみずしくてやわらかいコシアブラを観察。割ってみると良い香りがします。

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たっぷり斧とナイフワークを練習したので、午後2時をまわってようやくジャムスプーンづくり。
ジャムスプーンのカタチってどんなものがいいのかな。どんな手順でつくるの?
つくる過程もデモンストレーションを交えながら丁寧に説明します。
みなさん動画を撮ったりメモしながら聞いていました。

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まずはコシアブラを割ってジャムスプーンより少し大きい直方体を準備します。
午前中にクリで練習したので、それぞれ自分の材は自分で木取り。
斧の向きなども安全を考えてできていますね。

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いくつか用意したジャムスプーンから、これと決めたものを参考にラインを書いていきます。

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たっぷり練習したナイフワークを適材適所つかいながら削っていきます。
削った時の白くてなめらかなコシアブラのやわらかさ、感じてもらえたでしょうか。

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この日は時間を延長してジャムスプーンをつくり、最後はマーマレードとイタドリでつくったジャムで、実際にジャムスプーンを使ってみて、形を再検討しました。続きはおうちに帰ってからマイナイフで仕上げます。

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はじめてのジャムスプーン。並べてみました。いろんな形があってどれもかわいいですね。
スプーンは乾いたら仕上げるので、次回持ってきてもらってもいいし、ご自宅でオイルなどで仕上げてもOKです。
ここから半年間、このメンバーが同期生です。よろしくお願いします!

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必ず自分の道具があること。
講座が終わったあとも家で再現&練習できること。
今回できなくても次回へ学びを重ねていけること。
ともに学びあう仲間がいること。
できあがりのバリエーションが見られることetc...
道具つき講座のメリットをたくさん感じた一日でした。

- - - - - - <今後の予定> - - - - - -

ろうきん森の学校・森工塾
グリーンウッドワークで暮らしの雑貨づくり連続講座(全6回)


①4/25(日) ジャムスプーン+ストレートカービングナイフ
②5/23(日) スプーン+フックナイフ
③6/20(日) レードル+ドローナイフ(銑)
④7/25(日) プレート+カーブドガウジ(スプーン用彫刻刀)
⑤8/22(日) キッチンツールスタンド+スポークシェイブ(南京がんな)
⑥9/26(日) ククサ+フックナイフダブルエッジ
満席のため募集は終了しています。

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グリーンウッドワーク協会 ばきちゃん
  1. 2021/06/09(水) 00:00:00|
  2. ┗ ろうきん森の学校

愛宕山ランド企画 森で色えんぴつを作りました(6月5日)

私たちが活動する美濃市の
うだつの上がる町並みに隣接する小高い山があります。
近所の子どもたちは亀山って呼んでました。
水晶だったか何か採れるという噂を聞いて子どもたちが藪を漕いで探検していたことを思い出します。

この山の正式名称は愛宕山(あたごやま)
ここを3年ほどかけて、
ピーターこと本田さんたちが主体となって
山の整備を行ってきました。
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大きな木や竹藪を伐採して、
見晴らしの良いデッキをつくったり、
道を整備したりしながら、
イベントなどを開催してきました。
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6月5日(土)
通算6回目となる愛宕山ランドが開催されました。

実は整備した山頂を会場とするイベントはこれが初めて。
山の上まで削り馬を運んで、
色えんぴつづくりを開催しました。
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コンセプトは、
自ら木を選び、伐り、削る。
生木をそのまま使った「森で色えんぴつ作り」
まずは色えんぴつに使えそうな木の伐採から。
サカキ、アラカシ、カスミザクラ、アカメガシワ
などなど。
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そして穴あけ。
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クーピーの色は12種類
じゃあ、12本の色えんぴつを作りたいね、
ということで、
穴をあけては、芯をさしこんで削り馬。
このルーティーンを繰り返します。
初夏の爽やかな風。
薄曇りの最高の天気。
嫌な虫も少なくて、快適な森の時間。
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お昼ご飯もご用意いただいて大満足。
午後イチで恒例?の愛宕山クイズ!
ピーターがこの日のために用意した森のクイズで盛り上がります。
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さあ、午後からも削り続けます。
つくった色えんぴつでお絵描きしたり、
おしゃべりしたり、
木が無くなったらのこぎり持って伐りに行って、
削り続けます。
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そして森の色えんぴつが出来上がりました。
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都会の人たちは近くに森がないというけれど、
田舎の人たちも、近くに森があっても勝手に入れないし、ましてや伐ることもできない。
だからこそ、こんな風に人と森の距離を近づける活動って素晴らしいですね。
愛宕山ランドの今後の展開を期待したいと思います。

おの
  1. 2021/06/07(月) 15:25:49|
  2. ┗ その他イベント等

三重の木育施設kiondオープンです!(6月4日)

kiondが6月5日(日)にオープンしました!
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kiond/キオンドとは?

「木と森」をテーマにした体験・体感型施設
三重県多気町「VISON(ヴィソン)」内にある木と森をテーマにした体験・体感型施設「kiond」。

木のワークショップ、森のアクティビティ、木でできたプレイグラウンド、木や森の専門書・絵本が自由に読めるライブラリーカフェ、一瞬で童心に帰ることができる縁日などお楽しみいただける場やプログラムをご用意しております。

kiondは、あらゆる世代の人に豊かな心や感性を育むきっかけを創ります。

以上、kiondホームページから抜粋

オープンを前に6月4日(金)
メディア向けの内覧会が開催されました。

グリーンウッドワーク協会も、
木のスプーン作りのデモンストレーションで参加。
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kiond運営会社の社長にもスプーンづくりを体験していただきました。
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今後の講座の予定は、
6月12日(土)グリーンウッドワーク木のスプーン作り

この施設何がいいかって、
木がふんだんに使われた楽しい空間
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プレミアムな体験プログラム
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美味しい森のアクティビティ
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ほっとひと息カフェスペース
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充実のライブラリー
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周りには森が広がり
勢和多気インターから降りてすぐの好立地
VISON内には温浴施設にマルシェ、
7月20日にはホテルもオープンします。
皆さん、是非一度
三重県多気町のVISON内森と木の体験施設kiondにお越しください。

おの

  1. 2021/06/07(月) 14:34:28|
  2. ┗ その他イベント等