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人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。これからの講座の予定はメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。人力の道具で生木を削って小物や家具をつくる、グリーンウッドワークの講座を行っています。
これからの講座の予定は、下のメニューの「年間スケジュール」をご覧ください。

kiond森のクリスマスツリーづくりのご報告(12月24日)

伊勢神宮まで車で約20分のところにある、
多気ヴィソンスマートIC直結の日本最大級の商業施設「VISON(ヴィソン)」
今日はその中にある、「木と森」をテーマにした体験・体感型施設「kiond」で、
森のクリスマスツリー作り講座でした。
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誰もが気軽に楽しめる体験・体感型プログラムもたくさんありますが、
グリーンウッドワークはプレミアムプログラムのひとつ。
今年はスタッフ研修からはじまり、
オープニングイベントやスプーンづくりなど何度も呼んでいただきお世話になりました。
クリスマスイブにクリスマスツリーづくり。
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体験は1回1.5時間ほどで、
さっそく伐採したばかりのみずみずしい生木を銑で削って、森のクリスマスツリーをつくります。
午前中開催のおふたりの参加者は、
以前開催した三重のグリーンウッドワーカー養成講座の生徒さんです。
今回はクリをあらかじめ円錐に近い形まで削って用意していったので、
練習がてらどんどんツリーの枝をクルンクルンと削っていきます。
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先端の星をつけられる太さが6ミリなので、そこまでかなり練習できます。
お二人ともつくりたいツリーのニュアンスを掴もうと慣れた手つきでいろんな削り方を試していました。
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残り30分ほどから本番にチャレンジ。
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それぞれとても大きくて素敵なツリーになりました。

最後は飾りつけ。
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小さな木の実に針金を巻いたり、ボンドでつけたりと思い思いの飾りをつけたら完成です。
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午後から体験して下さった方は、1本無くなってしまうくらい集中して削り続けました。
削りながら、カールがうまくいくたび、先生!できました!
と報告してくれて、とってもかわいかったです。
最後にはかなり上達して、立派なツリーが出来上がり。
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これまで参加したワークショップの中でいちばん楽しかった!とうれしいコメントをいただきました。
私たちが見本でつくったツリーはkiondのギャラリースペースに展示してきました。
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事前予約なしで気軽に利用できるライブラリーカフェは
面白そうな画集や図鑑が充実していて、
きのこや昆虫など好きなものがハマったら1日中そこにいても楽しめると思います。
kiondはふらっと立ち寄ってもゆっくりできるし、
レギュラープログラムも充実しているので、こんどは子どもを連れて行きたいです。
みなさんもぜひ遊びに行ってみてください♪

kiondからメリークリスマス!
そして今年最後の投稿
良いお年を
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/31(金) 06:59:39|
  2. ┗ その他イベント等

古城山イベント2021 第3弾実のなる木の植栽体験開催しました(12月19日)

古城山イベント2021第三弾
実のなる木の植栽体験

実のなる木とは
人にとって使える木
という意味を持ちます。
私たちの目標は、椅子づくりの材料となる木を育てることです。
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昨年から始まったこの取り組み。
しかし、昨年植えたクリの木はすっかり新芽が食べられてしまいました。
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トライアンドエラー
そう簡単には諦めませんよ。

今年の植栽場所は、
事前にスタッフ総出で整備しました。
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すっかり綺麗になって、
準備万端。
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ここからは美濃の街が一望できます。
展望デッキでもつくりたいねってみんなで話していました。
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さあ、植栽開始です。
参加者の皆さんと一緒に資材を運び上げました。
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広葉樹の植栽方法について、塩田さんからレクチャーを受けます。
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土壌の上部腐食有機物をしっかり取り除き、下層の腐食物の少ない土壌を掘り起こします。
色の違いがよく解ります。
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根に腐食有機物が掛からないように、
下層の土壌で埋め戻します。
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隙間のできないように周りの土をしっかり踏み固めます。
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ペットボトルのお水をたっぷり撒いて、前回はここでお終いでしたが、今年はバッチリ獣害対策を実施します。
まずは杭を打って、
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保護のチューブを設置
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ドイツ製のTUBEXという製品を使用しました。

名前を書いた杭を打ち付けて完成です。
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杭打ち名人にお任せあれ!

三本まとめて巣植えにしてそれぞれを競わせます。
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みんなで協力して午前中に50本の実のなる木を植え終わりました。
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作業の後は美味しいランチ
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みんな笑顔で楽しい一日を過ごしていただきました。
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チューブに木の高さを書いた子は、これからずっと木の成長を見守ってくれることでしょう。
実のなる木を植えるということは、
人が集まる場をつくるという意味も持ちます。
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自分が植えた木に会いにまた来てくれると嬉しいです。
(文:おの、写真:名和さん提供)
  1. 2021/12/30(木) 06:50:23|
  2. ┗ その他イベント等

竹細工 ~竹細工教室  成果の巻 の続きの続きの・・・

今年最後の報告です。

☆ 六つ目編みのパン籠です。
  ようやく出来たって感じです。難しかった。
  細かいちょっとしたことが後で影響してくるってよくわかりました。
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ξ ヒゴはきれいに出来てるんで、全体に良い形に出来上がりましたね。

☆ ござ目編みの買い物籠です。
  立ち上げが難しかったです。
  全体の形は何とかなってきたように思います。
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ξ 脚の厚さをもう少し薄くして、籠にピッタリ沿わせればカッコ良くなりますよ。

☆ 鉄線編みの平笊です。
  編むのは、前に作ったハイジの籠と同じだから何とかなったと思う。
  平笊は初めてだけど、やり方が分かって良かったです。
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ξ 目が揃ってきれいに編めてますね。

☆ 六つ目編みの大笊です。
  六つ目編みは分かりかけてきました。ヒゴ作りを丁寧に普通にできるようにならないと。
  ちょっとしたことで出来映えが違いますもんね。
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ξ しっかりしたものになりました。色んな事に使えそうです。

このところの寒さや雪には参りましたね。
でも本当に寒いのか、そうでないのかよく分からないような、変な気候に感じます。
寒さにもマケズ、コロナにもマケズ、皆さんにとって良い年でありますように。

                   (キト)
  1. 2021/12/29(水) 23:25:10|
  2. 竹細工の技術継承

竹細工 ~岐阜県立森林文化アカデミー クリエーター科の竹細工~

今年もアカデミーの学生さんたちと竹細工を行いました。(12/20、12/23)
”竹の利用と製作”の授業ですが、竹林整備は天候不良で順延したので、今回は竹細工です。

作業場所は美濃市の番屋2号館。
学生の数は過去最多の15名
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ということで、竹部会開催の竹細工教室の生徒さんたち4名に応援をお願いしました。
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手取り足取り、自分たちの経験をこうやって伝えるのも、いい経験になると思います。
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自分でもどうやっていいのか分からない乍ら工夫してきたことを、少しでも伝えようとすることで改めて分かることがあるでしょう。
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六つ目編みは、見ていると簡単そうに見えて実は編むのが結構難しい編み方です。
それは教えることも難しくて苦労しますね。
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実は今回、小生は写真を一枚も撮っておらず(ワシらに余裕なく)、担当教員の久津輪先生が撮ったものを頂きました。
その中の一枚。
普段当たり前のように見ていた籠たちと棚が、何やら良い感じに見えるじゃないですか。
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最近のワークショップで始めた新しい手です。
ちょっと見にくいけど、最初の六つ目を編んだ後、サージカルテープで型紙に固定しています。
これで二周目がうーんと編みやすくなります。
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もう一つの新しい手。
最後の外縁をセットするとき、竹が滑って外れまくって、困る。
そこで、本体と内縁を結束バンドでゆるく仮止めしておいて、そこに外縁を通してから結束バンドを締める。
すると外縁も内縁も本体から外れなくなる。良い手だ。
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最初は大人数なんでどうなることかと思ったけれど、無事に完成しました。
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延期になった竹林整備は’22/1/30の予定。
今度は雪も雨も無しってことで。

                   (キト)
  1. 2021/12/29(水) 22:52:46|
  2. 竹細工の技術継承
  3. | コメント:0

竹細工 ~岐阜県立森林文化アカデミー エンジニア科の竹林整備~

今年もアカデミーの学生さんたちと”里山資源の様々な利用”ということで竹林整備をしてきました。(12/6)
一日中雨でした。
去年までは関市迫間の淡竹林で作業しましたが、我々も今年から入るようになった美濃市大矢田の真竹林の整備を一緒に作業しました。

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今年一年かけて整備してきた竹林ですが、伐っても伐ってもたっぷり残ってる。
キリがないけど頑張ってくれ、若者たち。
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雨に濡れたせいで竹の稈が黒っぽくなって、竹林が暗く見えます。
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間伐して積んでおいた竹を焼却してます。
少しくらい濡れててもお構いなく、盛大に燃えてくれました。
もちろん消防署には届けましたよ。
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作業が終わってから竹部会の作業場(番屋2号館)に移動して、我々の活動の話をしています。
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鵜籠(よつざし)の説明をしているところ。
こういうものづくりにも興味を持ってもらえると良いですね。
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皆さん、雨の中の作業お疲れさまでした。
お陰様で竹林がずいぶんすっきりして、向こう側が透けて見えるようになりました。
ありがとうございました。

                   (キト)
  1. 2021/12/29(水) 17:21:39|
  2. 竹細工の技術継承

森工塾「ククサづくり連続講座②ナイフワーク基本編(12月18日)のご報告


 2021年度後期
 ろうきん森の学校 森工塾
 ククサづくり連続講座


必要な道具がそろって技術が身につく
ククサづくり連続講座。第2回はナイフワーク基本編です。

グリーンウッドワークでは、丸太をマンリキや斧で割り、ナイフをつかってさまざまな削り方をします。

箸は必要な工具と材料が最小限なので入門として優れた教材で、アメリカのグリーンウッドワーカー、ジャロッド・ダール氏も、ナイフワークの教材としてチョップスティックづくりを教えています。

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一般的な箸づくりのワークショップを行っている講座でよく見かけるのは、治具に合わせてカンナで削ったり、あらかじめ棒の状態にしたものをナイフで面取するものですが、グリーンウッドワークでは当然丸太を割るところから。



均一で平らで先細りの平面を削る技術が必要なので、グリーンウッドワークでつかう基本的なナイフワークを駆使する必要があって、将来スプーンをはじめとするさまざまなものづくりの仕上げに必要なナイフワークが学べます。
さまざまなナイフの使い方ができれば、装飾的な彫刻もできるようになります。

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材料は今回はヤマザクラを選びました。さまざまな材料でつくってみると良いのですが、柔らかい髄があるような木は箸の先端がもろくなるので避けます。

前回の講座ではチョッピングブロックの脚にクリの木やカシの木を割ったり削ったので、違いを感じながらクサビを使って割っていきます。
堅くてなかなかクサビが入らないのですが、何度もハンマーをふりおろして、上手に割りました。

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割れた材料を工房に持ってあがって、まずは斧の復習がてら次回のスプーンづくりで使う材料を木取りします。

この連続講座の目的は、ククサづくりができる力を身につけることです。
箸づくりの場合、木材は節のないまっすぐな木目を選んだ方が苦労がないこともわかりますし、材による割れやすさ、曲がりやすさ、削りやすさなど、ひとつひとつが学びです。

マンリキで幅を落としてある程度仕上げの大きさまで小さくしたら、スプーンの型にあわせて図面をうつせる程度まで表面を平らにしていきます。

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それぞれの材料ができたら、真空パック!次回までカビませんように…

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次に、木取りした残りの材料から、練習用の材を選んで、ひととおりのナイフワークを学びます。

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斧とナイフワークの基本として、斧=荒削り、ナイフ=仕上げ削りと思いがちですが、斧で繊細な削り方もできますし、荒削りのナイフワークは斧ではつるのと変わらず大きく材料を削ることができるので、どちらの技術も大切です。

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平らな棒を削るには、真っ直ぐなカービングナイフが必要です。
割った丸太からそれぞれ材を選び、Morakniv#106を使って、箸の長さに沿って長く滑らかな面をつくって1cmの角棒にします。

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ナイフの刃を正確に制御する方法は言葉で説明しても難しいので、やりながら体で覚えていくしかありません。

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ひとつひとつのナイフワークをやってみたあと、どの方法が目的に沿うのかを試しながら実際に箸を削ります。

大きな面を削るには荒削りに便利な「腕削り」と「肩削り」。
まずは1面を平らにして、基準面をつくります。

「胸開き削り」は別名シザーグリップと言って、ハサミのようにナイフと材料を交差させて削ります。
背中の肩甲骨を寄せるように意識して胸を開いて体全体で削るので、なれてくると分厚い削り屑がピュンピュン飛んで楽しいです。

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面がねじれないように、時々確認しながら削っていきます。

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1面が平らになったら、その隣の面を直角に削ります。
材料がまだ太ければ「胸開き削り」や「膝削り」といった、力のいる削り方で。
ある程度細くなっていれば仕上げ削りに近い「材ひっぱり削り」や「逆手押し出し削り」で平行の面を仕上げていきます。

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角柱の状態になれば、次は先細りにする作業です。

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箸先の3cmほどをまず目標の太さまで先細りに削ってしまいます。
そのあと、1/3ずつ面をつなげていけば前提的に均一に先細りにすることができます。

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仕上げに入ったら、丁寧に薄く削って、均一な表面を目指します。
刃を固定するか、材を固定するか、どちらかが重要で、さらに脇をしめて肘を固定するなどして、ナイフの制御を正確にします。

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「胸当て引き削り」ができると、仕上げ面を真上から確認しながら削れるので、とても見やすくて削りやすい方法で、刃を斜めに倒してスライスすると、切削角度が鋭角になるので削りやすくなります。

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それまでの経験やクセが邪魔して、つい削りやすいやり方を選んでしまうことも。
そうしたことも1日削り続けると見えてくるので、それぞれ参加のみなさんも苦労しながら基本のナイフワークに立ち返って練習しました。

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外は真っ暗ですが、みなさん黙々と削ります。
四角形のままでも、丸く仕上げても良いのですが、今回は八角形にして終了。

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ここで1日が終わってしまいました。
あとは面取りをしたり、飾りをつけたりして木口面を好みの形に仕上げます。

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前述のカンナで箸づくりをする講座からしたら、とっても非効率なうえ、完成まで至りませんでしたが、みなさんこの1日でナイフの使い方がかなり掴めたのではと思います。

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お箸は使いやすいとされる長さがあり、自分の手の大きさに合わせて必要な木の長さが決まります。

一般的に、お箸を持った際に最も美しく使いやすいとされる長さは「一咫半(ひとあたはん)」と言われています。親指と人差し指を無理なく直角に開き、直線で結んだ距離を「一咫(ひとあた)」と呼び、「一咫」を1.5倍にした距離が、お箸の理想の長さになります。

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道具付き講座は自分の道具が揃っているので、残りの作業は次回までの宿題。
道具のお手入れも大事ということで、今回は研ぎ講座までして終了となりました。

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連続講座は前期に続き2回目ですが、それぞれの回によって空気感が違うのも面白いですね。
次回は2022年1月22日 (土)連続講座③ナイフワーク応用編 スプーンです。

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開催スケジュール
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❶ 11/23 (火・祝)  斧の使い方とチョッピングブロック 道具:グリーンウッドアックス
❷ 12/18 (土) ナイフワーク基本編 道具:ストレートナイフ

③ 1/22 (土)  ナイフワーク応用編 スプーンをつくる 道具:フックナイフ
④ 2/19 (土) 彫る技術 ニマ風の器をつくる 道具:ガウジ(叩きノミ)
⑤ 3/26 (土)  ククサをつくる 道具:フックナイフ(両刃)

グリーンウッドワーク協会 ばきちゃん
  1. 2021/12/29(水) 07:24:55|
  2. ┗ ろうきん森の学校

森のわらべのナイフ講座2021(12月14日)

森のようちえん
自然育児森のわらべ多治見園(森わら)の
木工教室(ナイフ講座)

昨年に引き続き、講師としてお招きいただきました。
今年の4月から始まった下牧こども園のナイフワーク勉強会も、
昨年の森わらでのナイフ講座がきっかけでした。
今回は下牧こども園の勉強会で講師を務めている、
森林文化アカデミーの高橋久美子さん(通称こっぺちゃん)がサポートに入ってくれました。
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この日のために人数分の箱いすと、作業台を準備。
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テーマは「きのこ」です。
ちょうど出ていたろうきんの森のシイタケとヒラタケも
みんなに観察してもらいました。
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まずはお話し。
ナイフは何に使う?
どんな事をしたら危ない?
実際にジェスチャーも交えながら、
子どもたちの心をぐっと引き込みます。
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翌日のクリスマス会でナイフをもらえるオオタカさん(年長さん)
普段の子どものナイフ講座では
予めシースから抜いた刃物を使ってもらっていますが、
この日はシースから抜いたり戻したりする練習からはじまります。
次には毎年恒例、我が家の庭のキリの木の皮むき。
キリの木は柔らかくていいのはもちろん、
成長が速いので、
丸一年でちょうどいい太さの枝が生えてくれます。
ナイフの気持ちよさを存分に味わってもらいました。
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この携帯用の作業台は、森林文化アカデミーのこっぺちゃんが、
担当の先生と一緒に開発しました。
体の大きさに合わせて削る位置を調節できる優れものです!
ナイフはモーラのルーキーを使いました。

そして本番のきのこづくり。
本物のシイタケを見てもらったところで、
シイタケは椎(シイ)の木から栄養をもらって大きくなるんだよって、
ちょっと難しかったかな?
スダジイの実は美味しいよね!
なんて話をしながら、椎の木を削ってもらいます。
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マジックで予め削る部分に色を塗っておきました。

最初に木を段差に当てて、
軸(柄)の部分を細く削ります。
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次に作業台の平らなところで傘を先細りにします。
ここを丸くするのが一苦労。
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出来上がったら彩色してディスプレイ。
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ザきのこ!
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カラフルに塗っても楽しいね
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石を並べる子
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きのこに周りに自然物で飾り付ける子
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石に彩色して地球みたい
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こちらはおひさまさん(スタッフ)の作品
流石のこだわり!
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たくさん並べてみると感動ものです!
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皮をむいたキリの木に色を付けちゃうのもいいですね。
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ああ、楽しかった!
子どもたちからも口々に「楽しかった」の感想をもらいました!
最初は乗り気じゃなかった子も、
友達が真剣に取り組んでいる姿を見て、
やり始めてみたら、
やっぱり楽しくて、
削り続ける姿を見て、
こちらも心を動かされました!

お昼ご飯は、
大地組スクール(小学生)の子どもたちが、
自分たちで食材を準備、調理した、
クリスマスランチが用意されていました。
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ありがとう!
クリスマスケーキもめっちゃ美味しかったよ。
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そんなおもてなしで、話も弾んで、
午後の時間があっという間に過ぎようとしていましたが、
大地組の子たちもやっぱりきのこがつくりたい!
ということで、削ってもらいました。

小学生のお姉さんたちも、
作業台の長さを調整して、
きのこを削ります。
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何個も何個もつくっちゃう子
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一個にじっくり取り組む子
しっかり傘がとんがりました。
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それぞれ個性がある。
みんな違ってみんないい。
子どもたちのいい学びの場になったかな?
それもそうだけど、
僕たち大人にとってもたくさんに気づきがあって、
今後につながるいい木工教室でした。
森わらの子ども達の成長が楽しみです。
(文:小野、写真提供:こっぺ)
  1. 2021/12/28(火) 14:15:16|
  2. ┗ その他イベント等

森工塾 クリスマスツリーづくり2021のご報告(12月5日)

ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
冬の森のガイドハイクとクリスマスツリーづくり

毎年恒例となりましたこの講座
今回も常連さんと新規の参加者の総勢12名

リピーターの方が、柿渋染めの手ぬぐいを持参してくれました。
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午前中は福ちゃんのガイドハイク
最初に「ふゆめがっしょうだん」の本を読んでくれました
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もう一度読みます
みんなも冬芽になりましょう!
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冬芽体操で心も体もほぐれたところで森へ出発
早速冬芽を見つけてみよう
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あった!
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笑ってるね
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リスさんのお食事のお話しのところで
もう一匹のリスさんが。
常連さんの女の子がふくちゃんとおんなじリスさんを連れて来てくれたよ。
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鹿が角で傷つけたヒノキから樹液がきらり
まるで宝石のよう。
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チャートの石はプランクトンの化石。
豚の角煮だね。
昔は火打石に使っていたってほんと?
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ということで、火打ち金とこすり合わせて火花の実験!
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大きな松ぼっくりを探して森を駆けずり回りました。
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大きなハートも見つけたよ
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お昼ご飯はバキちゃん特製のクリスマスランチ
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みんなでおかわり何杯もしたね。
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そして午後からクリスマスツリーづくり。
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去年はカラフルなツリーがたくさんできたけど、
今年はお星さまの黄色とサンタさんの赤でシンプルに。
それでも飾りつけは楽しいね。
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焚き火を囲んで焼きマシュマロも楽しいね。
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今年も時間いっぱいまで楽しんでもらって、
日が沈む前にはみんな完成しました。
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歩いて食べてつくって大満足の一日。
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常連さんのお二人は、今年もさらに納得の出来栄えでした!
いつもありがとう。
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ろうきんの森からメリークリスマス!
(おの)

  1. 2021/12/27(月) 18:11:05|
  2. ┗ ろうきん森の学校

グリーンウッドワーク入門@よこはま里山研究所(12月12日)


12月11日(土)
グリーンウッドワーク入門講座
@川井緑地(横浜市旭区下川井)


グリーンウッドワーク入門講座で、横浜市内の里山にお邪魔しました。
今回の講座は、国土緑化推進機構の緑の募金の支援を受け、
よこはま里山研究所~NORA~(以下NORA)の主催、
NPO法人足柄丹沢の郷ネットワークの協力で開催されました。
横浜は思っていた以上に緑が多くて、
新横浜から会場に向かう道すがらも、点在するように里山が残されています。
もともと農家の裏山だった「川井緑地」もそのひとつ。
NORAでは、「利用する森・食べれる森」をコンセプトに、
荒れてしまった森に手を入れ、かつての里山のように、
暮らしと里山との距離を近づけることで里山環境の再生を目指して活動しています。
そのためにも、里山保全で産出する間伐材や除伐材を
「資源」として見直していくことが大切で、
さまざまな手段を模索するなか、
グリーンウッドワークに関心を持っていただき、
今回足柄丹沢の郷ネットワークの福島さんがつないでくださったご縁で
グリーンウッドワーク入門講座を開催することになりました。

住宅街と里山を交互に見ながら到着した会場は、
下草が刈られ、玉切した丸太がきれいに積まれたなかに、
ウッドチップが敷かれた通路やベンチ、ウッドデッキがあって、明るくよく手入れされています。
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NORAの理事長 松村さんは、
「グリーンウッドワークはだいぶ前から関心があった。
畑作業ではいろんなものをもらって帰れるが、
山での作業でも持ち帰るものがあるといいと思っていた。
グリーンウッドワークは(樹種は)なんでも使えると聞いている。
ここの素材がいろいろ使えるのがいい。
木材の用途が決まっていると、
そればかり育てるようになって多様な森にならない。
里山でどんな価値が見出せるのか、
今後横浜でグリーンウッドワークの活動を続けていけるようになって、
これを機に(里山保全の)裾野が広がっていくといい。
山の仕事は男の仕事となりがち。
森からはじまる暮らしが町に広がることを期待している。」
と想いを語ってくださいました。

午前中はさっそくグリーンウッドワークの基礎から学ぼうということで、
はじめてのグリーンウッドワーク講座から、
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質問コーナー、道具の解説、
小野ちゃんによるスプーンづくりのデモストレーションと、
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ふだんはやらない座学盛りだくさんの時間。

動きっぱなしの小野ちゃんはともかく、
じっと聞く参加者のみなさんが寒くないか心配しましたが、
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12月とは思えない暖かさと、
日差しがほどよく差し込む森のなかの穏やかな空気に助けられました。
合わせてナイフワークまで練習して、午前中は終了しました。
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午後からはグリーンウッドワーク体験として、生木を使った「へら」づくり。
用意してあったミズキをいつものように割ってみると、
割れ目から絡み合う繊維が見えます。
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繊維が螺旋状になり、さらに螺旋の方向が変化する交錯木理(こうさくもくり)というのだそう。
小野ちゃんが一日一匙で削ったときは割りやすかったと記録されていたのですが、
今回のミズキはなかなか手強い!
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この森はなぜかミズキがいっぱい。
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削ってみると年輪の目立たない青みがかった白色が美しい!
この白さからコケシや玩具、象嵌、寄木細工などに使われたそうです。
葉がないので判断しづらいですが、
落ちている葉がやや細いので、クマノミズキかもしれません。
先日の山口県の講座でもなかなか割れない材がありましたが、
このミズキも割るだけで大変です。
でもこういう時こそ面白いんですよね。
クサビを入れてなんとか割って銑で削ると、
部分的に束で繊維がはがれて凸凹に。
これははじめての方には難しそうです。

次に用意してあったケヤキも割ります。
こちらも繊維が絡み合って、マンリキだけだと最後まで割れず、
絡んだ繊維を斧で断ち切ってなんとか割りました。

こんなこともあるかと美濃から用意してきたのがクリ。
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繊維が樹幹と平行に通っているので、パカンと気持ちよく割れます。
いつでも頼れる味方!
丸太半分で参加者全員の材料が取れました。
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これをヘラの大きさに割って、型をあてて図面を写し、
その線に沿って銑で削ります。

ある程度削れたら南京鉋をかけていきます。
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最後は杉田さんの南京鉋の出番。
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今回さらに追加で2本購入したので、
取り合いにならずにピカピカの刃物仕上げで完成できます!

参加者のみなさんも、マンリキで余分な部分を割ったり、
銑で削ったりと、それぞれに手工具だけでヘラに近づけていきます。
午後から2時間と少しの時間でしたが、全員ヘラを削ることができました。
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最初に割って難しいと判断したミズキとケヤキも、
試しに仕上げてみると白くてなかなか良い感じです。
繊維が束でめくれてしまわないように気をつけながら、
うまく削ると緻密で美しく、南京鉋をかけたらピカピカに仕上がりました。
繊維質で毛羽立つ感じは削ったことがあって何かに似ているのですが思い出せず。
エゴノキかリョウブか、ミカン科の樹だったと思うのですが💦
「どんな材料がグリーンウッドワークに適していますか?」という質問をよくうけるのですが、
その土地ならではの育ちでも変わってくるので、
こうして実際やってみてわかることが大事ですよね。

参加者の感想は…
・丸太からヘラができて感動!小野さんが削るところは魔法のようだ!自分でもできて完璧!
・結構難しく、刃がなかなか当たらなくて苦労したけど、楽しかった。
・削るのに夢中になってしまって、薄くなった。全体として時を忘れて集中していた。いい一日だった。横浜でも時を忘れ森で過ごす人を増やしたい。
・作業時間が短かかった。朝からひたすら削りたい。
・楽しかった。どんどん小さくうすくなってしまった。やめどころが難しい。今後はスプーンや皿をつくりたい。
・楽しかった。削る作業って癒し。樹種によって香りも違うだろうし、疲れた感じがしない。
・自分でつくれるか不安だったけだ、ちゃんとできてうれしかった。
・はじめて使う道具だったし、遅れ気味だっから心配したけど仕上がってよかった。
・削り馬を使いたかったので大満足。生木のひんやりした感触がいい。
・そこに生えていた木から、こうしたものに仕上がってよかった。
などの感想をいただきました。

グリーンウッドワークがはじめての方が多かったのですが、
みなさん使えるヘラに仕上がりました。
どんどん使ってみて、「もうちょっとこうしたい」と思ったら
また削ってなおせるのがグリーンウッドワークのいいところ。
はじめてつくったヘラなので、大事に使って愛でてあげてくださいね。
スプーン、箸は仕上げたら乾性オイルを塗りますが、
ヘラはそのままでも大丈夫です。
もちろん定期的にオイルを塗れば丈夫で長持ちするので、
1週間ほどして乾いてから塗ると良いですね。
木を伐り削って暮らしの道具をつくることは、
縄文時代からつながる人のいとなみ。
本能的に気持ちよい体験だと思います。
この川井緑地の素晴らしい環境と、熱心なスタッフのみなさん、
参加者のみなさんのつながりがあれば、
横浜のグリーンウッドワークが今後も盛り上がるのは間違いなしですね。
横浜のみなさん、お疲れさまでした。
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また出会える日を楽しみにしています。
ありがとうございました!
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/26(日) 07:50:07|
  2. ┗ その他イベント等

暮らしのものづくり講座「レードルづくり」(12月11日)

12月11日(土)
NPO法人足柄丹沢の郷ネットワーク
グリーンウッドワーク 暮らしのものづくり講座
「お鍋の季節です!レードル(おたま)づくり体験in丹沢湖」

今年度4回目の神奈川県山北町でのグリーンウッドワーク講座。
グリーンウッドワーク協会としては、今年最後の関東での出張講座です。
神奈川でグリーンウッドワークの普及に尽力してくださっている、
足柄丹沢の郷ネットワークの福島さん。
振り返ると、福島さんと一緒にはじめて講座をやったのはなんと2010年のことでした。
それから12年。今回の講座もリピーターの方がたくさん参加してくださって、
12年間でグリーンウッドワークがじわじわと定着していることを実感します。
丹沢湖もずいぶん寒くなってきましたが、
今回お借りした鹿島山北高校の食堂は、
片側の窓からは丹沢湖、反対の窓には真っ白な富士山と最高のロケーション!
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ストーブもあって、あたたかくて快適です。

レードル(おたま)づくりということで、朴の木を用意しました。
朴の木は比較的柔らかくて、乾燥しても形が変わらないので、
刀の鞘や下駄などにも使われますが、
岐阜県の飛騨地方に伝わる『有道杓子』も朴の木でつくります。
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今回のレードルも、継ぎ目のない一本の材料でつくるので丈夫なのと、
混ぜる際に具を崩さず、盛りつけやすい形にしています。
金属と違って鍋やフライパンも痛めないので、いくつかあるとほんとうに便利。

伐ってひと月以上経っていますが、
割ってみるとまだ瑞々しく、しっかり水分が残っています。
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丸太の状態からマンリキで素直に割れて、
朴の木独特の「辺材」と「心材」のコントラストがとてもきれいです。
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これをまずはレードルの厚みの5センチまで割って、角柱の状態にします。
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スプーンの時と同じように、お玉のすくう部分の近くにノコギリを入れてマンリキで割ると、
柄の部分がパカンと取れます。
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薄い方へにげるので、木目を読みながら割っていくのですが、
銑で削る前になるべく削る量を減らしておくと後の作業が楽になるので、
ここは大胆かつ、慎重にいきたいところ。
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柄の部分ができたら、銑ですくう部分のまわりも削って、
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今度は柄とすくう面に角度をつけていきます。
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大まかな形を整えてから、裏も丸みをつけながら削っていくと、
レードルらしい形がみえてきました。
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最後は匙面と同じように、すくう面を彫っていって、
彫りあがったら面取りして完成です。
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今回は安全をとって少し厚めに木取りしたので、
思ったより時間がかかってしまいました。
次回からはギリギリの厚さ4センチくらいまで攻めても良さそうです。

少々割れたり削りすぎても、大丈夫。
はじめは納得がいく仕上がりにはならないかもしれないけど、
繰り返しつくるうちに思うように自分でつくれるようになるのが、
グリーンウッドワークの醍醐味です。

講座の合間に参加者のお子さんに、ナイフワーク講座。
サンタクロースときのこをつくりました。
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はじめは苦戦していたけど、
言葉であれこれ言うより、削れるように材料の角度をかえたり、
やりやすい姿勢にかえたりと、ほんの少しお手伝いしていくうち、
ある瞬間ナイフが柔らかくスッと材料を削れるようになります。
そこからどんどん夢中になって上達していく様子は、
見ていてワクワクしました。
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ナイフが使えるようになった子は、飾ってある見本を見て、
あれをつくりたい、これはつくれる?とキラキラして聞いてきます。
それまでただ見ていたものが、自分でつくれる対象にかわるのって、
あらためてすごいことだと思います。
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大人も子どもも、削るって行為がやっぱり本能的に心地良いんでしょうね。
さて、今回は自己紹介での意気込みと振り返りをセットでお届けします。
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ずっと興味があったけど、不器用なので心配💦

はじめて生木を削って、水分がたくさんなのに驚いた。
辺材と心材で削りやすさが違った。
銑で削るときは心材が、フックナイフで削るときは変材が削りやすい。
やってみないとわからない。
まだ未完成だけど、使えるかどうかより、つくったことに意義があった。
--------------------
ふだんは家具づくりをしている。夏に少し体験して興味があった。
本格的なグリーンウッドワークはじめて。

未完成で終わって悔しかった。
やっていくうちに「あのときこうしておけば…」と思うことも出てきた。
楽しかったのでまたぜひ参加したい。それまで煮詰めてきます。
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前回スプーン講座に参加して、グリーンウッドワークは今回で2回目。楽しみ。

あらためて木を削るのは楽しいと感じた。
仕事柄乾燥したものも削るが、生でも乾燥でも木を削るのは楽しい。
削り心地の違いを感じながら楽しんでできた。今日さっそく鍋にします。
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スツール講座に参加して面白くて、スプーン講座にも参加、
まだスプーンが終わっていないが、彫っているときに無心になれるのがいい。

ナイフや銑は2回目だけど、うまくできるのにやっぱり時間がかかった。
はじめは削るのが気持ちよかったが、
後半は焦って雑になってしまったので、もう少し使えるようになりたい。
まだ前回のスプーンも完成していないので、お正月休みにかんばりたい。
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去年からグリーンウッドワークにはまっていて、面白い。
山北でやる以外時間が取れないけど、
ここでつくったものを持って帰っているので、
それを見てか高校生の子どもが「将来なんでも自分で作れるひとになりたい」と言うのを聞いて、
(グリーンウッドワーク)でつくったことが影響かあったかなと思う。

今年の冬前にレードルが壊れたので、
この3ヶ月買わずにこの日を待っていた。
持って帰ったらもう少し手を加えて、完成させて鍋に使いたい。
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チョッピング、マレット、スツール、で今回が3回目。
いつも削るのが楽しすぎて、やりすぎてしまうので、
今回の目標は「今日はここまで」でやめられるようになること。

楽しくできました。
フシが堅くて削れなかったけど、
そこが逆にフックになって、鍋にかけられるようになってよかった。
すごく重いのでまだまだだけど、
いよいよナイフも買ったので、完成させてお鍋に使いたい。
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ずっと興味があって、念願かなって参加できた。
小さい時から工作が好きで、プラモデルやミニ四駆つくって興味があったが、
こういう機会が持てなかったので、楽しみ。
思い切り木を削っていいものつくりたい。

子どもたちのナイフワークもありがとうございます。
はじめにも話したが、念願かなった。
予想通り、いや予想以上に楽しかった。
木を割るところから写真を撮ってきたので、
丸太からレードルが完成することがすごいことだと思った。
充実感、達成感がある。使っていくとまた味が出ると思う。
これからが楽しみ。なんとか完成させたい。
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横浜在住で、岐阜県立森林文化アカデミーに通っている学生さんが、
今後神奈川で木工とグリーンウッドワークを卒業後の活動に生かしたいと、
今回の講座に見学に来られました。
「はじめてグリーンウッドワークの講座に参加して、どう手伝っていいのか、悩みながら動いた。
これからじっくり反省してみようと思う。貴重な体験だった。」
と今回の講座で感じたことを振り返っておられました。
場の状況を見ながらよく動いてくださって、
とても助かりました。ありがとうございました。
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西丹沢に集う皆さま、
この一年大変お世話になりました。
翌日は横浜市内に移動しての、ヘラづくりです。
新しいフィールドなので楽しみです。
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/25(土) 07:29:53|
  2. ┗ その他イベント等

美術の先生が研修に来てくれました(11月29日)

岐阜市のぎふ木遊館で
県立高校の美術の先生をお迎えして
クリスマスツリーづくりを体験していただきました。
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昨年のオータムフェスタ以来の木遊館で
グリーンウッドワーク体験。
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軒下に削り馬16台並んだのがうれしくて
何枚も写真を撮ってしまいました。
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2時間ほどの短い講座でしたが
みなさん美術の先生だけあって
広葉樹のようなツリー🌲や
飾りつけに凝ったものなど
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とても熱心に楽しんでくださって
グリーンウッドワークのことや
削る楽しさを共有できてうれしかったです。
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これを機にグリーンウッドワークにハマって
またお会いできたらうれしいですね😊
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/24(金) 07:22:45|
  2. ┗ その他イベント等

2/23〜 全5回「舞茸原木栽培」連続講座のご案内《ろうきん森の学校 森工塾》



ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
ほだ木づくりから収穫まで「舞茸原木栽培」連続講座


原木の伐採からはじまり収穫までを連続して参加する「原木舞茸栽培」連続講座のご案内です。


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昨年度の講座の様子はこちらをクリック

>>>舞茸原木栽培連続講座①
>>>舞茸原木栽培連続講座②
>>>舞茸原木栽培連続講座③
>>>舞茸原木栽培連続講座④
>>>舞茸原木栽培連続講座⑤
>>>プランター伏せ込み

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原木の伐採からはじまり収穫までを連続して参加する「原木舞茸栽培」連続講座のご案内です。
森の整備で伐った木を使った舞茸原木栽培を、菌学の専門家にイチから学べる、きのこ好きにはたまらない講座。
秋には天然とも遜色ない舞茸を収穫して舞茸三昧のランチでいただきます。

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自分で植菌したマイタケ。
日々様子を見て一緒に植菌したひとたちと情報交換しながら育てる楽しさや
収穫の喜びを分かち合う楽しさ。最後は成果の確認(実食)まで出来て、とっても中身が濃い講座です。
事前に用意されたイベントにスポット的に参加するだけではなく、一連の作業に関わることで、里山づくり森づくり人と人との輪づくりに参加してみませんか?

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開催スケジュール
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① 2/23(水・祝) 13:30-16:00
 《原木の伐採、玉伐り》

② 2/26(土) 6:00-16:00
 《原木の煮沸殺菌と草木染め》
 ※スタッフが早朝5時くらいから火にかけ始め、原木の袋詰めは午後2時ごろ開始予定です。

③ 2/27 (日) 10:00-16:00
 《舞茸菌接種と草木染め・舞茸ランチ付き》

④ 6/18(土)10:00-12:00
 《舞茸ばたけづくりと培養したホダ木の伏せ込み》

⑤ 9月下旬 10:00-16:00
 《舞茸の収穫と森のキノコ観察会・舞茸ランチ付き》

③と⑤は講師に森林文化アカデミーの津田格先生をお呼びします。

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開催概要
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場 所 古城山ふれあいの森
定 員 20名
対 象 どなたでも(中学生以上は大人料金となります)
受講料 大人6,000円・子ども2,000円(計5回)
講 師 ③と⑤のみ 津田 格(岐阜県立森林文化アカデミー)
    小野 敦(NPO法人グリーンウッドワーク協会)

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昨年の森のキノコ観察会の様子
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図鑑を持って森に入りました。

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ここ数日乾燥した日が続き、見つけたきのこはちょっと少なめ。
でも、津田さんの詳しい解説を聞きながら楽しく散策できました。

カバイロツルタケの幼菌はどんぐりにそっくり。
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参加者の一人が「きのこの森発見!」
なるほどまさしく。

エリマキツチグリは、
まさしくエリマキトカゲのような襟巻付き

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にょろにょろ三兄弟(勝手に名付けました)

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まん中は猛毒のカエンタケ
左のヒョロヒョロはベニナギナタタケ
右はマンネンタケ、漢方として価値があるそうです!
間違わないように気をつけましょう。

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昨年採れたきのこは全部で26種類。
見分け方などマニアックなお話をたくさん聞くことができました。


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お申し込みについて
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受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
参加費の入金をもって受付とします。

オンラインストアの専用ページからお申し込みください。

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キャンセルポリシー
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申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。

①講座開催日15日前までのキャンセル
 ⇒ キャンセル料は発生いたしません。(決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます)

②講座開催日14日前~3日前までのキャンセル
 ⇒お振込み額より、キャンセル料として受講料の半額+決済手数料・振込手数料を差し引いてご返金いたします。

③講座開催日前日~当日のキャンセル(連絡なしの不参加含む)
 ⇒ 受講料の100%のキャンセル料が発生いたします。

恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。

※返金にかかる決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。

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注意事項
━━━━━
▶ 子ども料金は小学生以下を対象とします。(乳児は無料)
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
  持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
  1. 2021/12/23(木) 16:26:32|
  2. 森工塾・講座のご案内

暮らしのものづくり講座「スプーンづくり」(11月27日)

NPO法人足柄丹沢の郷ネットワーク
今年度三回目のグリーンウッドワーク暮らしのものづくり講座は木のスプーンづくり。
春の講座でチョピンクブロックとマレットをつくった方を対象として、
その道具を使用する講座を企画しました。

会場はいつもお世話になっている箒沢荘の屋外スペース。
樹齢2000年の箒杉に見守られながらの講座でした。
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使った材は、近所の庭木の山桜を
主催者の代表福島さんが自ら伐採したものを用意してくださいました。
紅葉は既に終わりを迎えていましたが、
天気は快晴で、周りを見渡せば大自然の絶景を望みながらのスプーンづくり。
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斧🪓の基本といくつかのナイフワークをしっかりと学んでいただきました。
午後は、焚き火を囲みながら黙々と自分の世界に浸り、
また参加したいと次の予約をしてくださる方もいらっしゃいました。
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こうやってグリーンウッドワークの輪が広がってくれるのが
本当に嬉しいです。
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(おの)
  1. 2021/12/23(木) 07:03:09|
  2. ┗ スプーンづくり

みたけの森で色えんぴつづくりを開催しました(11月21日)

岐阜県御嵩町の「みたけの森」で
森の色えんぴつづくり講座が開催されました。
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ありがたいことに
定員以上のお申込みがあって抽選となり
午前午後で24組の親子に体験していただけました。
御嵩町では北海道下川町との相互交流事業として
中学生が下川町まで行って間伐体験や炭焼きなど
さまざまな体験をしていました。
>>2007年の様子

一昨年からコロナで中止となったため
その代替イベントとして
グリーンウッドワーク協会にご縁をいただきました。

お話しのきっかけは御嵩町在住で
元グリーンウッドワークワーク協会理事長の健さん。
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役場の方から何かかわりの企画を探していると聞き
同じく御嵩町内に住む私ばきちゃんに連絡してくださいました。
初の地元開催ということで私も力が入ります。

前日の午前中の講座が終わってから森に入り
サカキ
ヤマザクラ
タカノツメ
カシ
リョウブ
ソヨゴ
カナメモチ
の7種の枝を集めてきました。
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講座がはじまってしばらくは勝手がわからなくっても
やり方がわかってきた子どもたちは
どんどん穴をあけ、色えんぴつを削って
多い子は2時間の講座で4本5本とつくっていました。
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タカノツメやサカキのようなやわらかいものから
リョウブやカシのようなしっかりしたものまで
何種類か削ってみると違いがよくわかります。
上手になると、より細い枝にチャレンジしたり
逆にいちばん太いリョウブでつくったり
楽しそうに何本も削っていて
暑くも寒くもない心地いいお天気と
紅葉の赤やオレンジに囲まれて
とても良い雰囲気のイベントになりました。
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ようやく地元開催の願いが叶ったので
このご縁が長く続くようにしたいです。
次回は違ったプログラムでも良いですね。
御嵩にグリーンウッドワークベースができるくらい
盛り上がっていくとうれしいです。
御嵩町のみなさんありがとうございました😊
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/22(水) 07:15:10|
  2. ┗ その他イベント等

美濃市保育士会の研修会が開催されました(11月20日)

美濃市保育士会さんの木育講座で、
美濃市内の保育園、認定こども園の保育士さん約50人に、
ホオノキのプレートづくりを楽しんでもらいました。

美濃市内のすべての認可園の先生が集まるこの機会に、
ろうきん森の学校のこと、
みの木工工房FUKUBEのこと、
そして、森林文化アカデミーと共同で実施している
「子どものためのナイフワーク勉強会」のことを紹介させてもらいました。
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本当は、先生たちにもナイフワークをと思ったのですが、
この人数分のナイフを用意するのは困難なことと、
50人が一斉にナイフをと思うと、ちょっと想像がつかなかったこともあり、
皆さんが家に必ず持っているであろう彫刻刀を使った講座を企画しました。

流石刃物の町関市のお隣ということもあり、
関市義春の彫刻刀を持参された方
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今や定番の安全カバーのついたもの
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キャラクターものやカラフルでおしゃれなものまで
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家に眠っていたであろう彫刻刀が勢ぞろい。
これがまた、案外使えることがわかり、これも収穫でした。

女性50人が朴の木のお皿を黙々と削る✨
2時間ほどの短い間でしたが
静かに削る音が響いていて壮観でした。
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山形県の講座で加藤さんが伐倒したあと
飯豊町からいただいて持ち帰った立派な朴の木。
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昨日1日かけて割って削って板にしたので
まだしっとりと瑞々しくて
保育士のみなさんもさわってびっくりされていました。

今回のために仕入れた関市義春刃物の彫刻刀も
とてもよく切れます。
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気持ちよくシュッと切ると
朴の木の木目のシマシマがとても美しくて
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削りくずももらって帰りたい✨という方もいて
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とっても喜んでもらえたので
山形からはるばる持ち帰ってほんとによかったです。

うちの園でもナイフワークをやりたいというお声がけもいただき、嬉しい限りです。
もしかしたらこれが一番の収穫かな?
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身近なところから木育を!
これからも美濃市から木育を発信し続けたいと思います。

(おの、ばきちゃん)
  1. 2021/12/21(火) 07:05:12|
  2. ┗ その他イベント等

2021年後期森工塾(もっこうじゅく)のチラシ

2021年後期の森工塾(もっこうじゅく)のチラシができました。

ろうきん森の学校では、「森の恵みを暮らしに生かす」をテーマに
グリーンウッドワークや竹細工、森や里山の暮らしにまつわる講座を開催しています。

みなさまのご参加をお待ちしております。


チラシ表面
(画像をクリックすると大きくなります)

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チラシ裏面
(画像をクリックすると大きくなります)

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▶︎チラシのPDFをダウンロード


年末年始について、改めてご案内させていただきます!

グリーンウッドワーク協会及びオンラインストア、みの木工工房FUKUBEの年末年始休業期間は12月29日から1月3日までです。

上記期間は、いただいたメッセージへのご返信、商品の発送等を行うことは出来ませんので、予めご了承ください(*^^*)

休業期間中の問い合わせメールにつきましては、年明け4日より随時ご返信いたします。

該当期間にいただいたメッセージは、1月4日より随時ご返信いたします。

今年1年ありがとうございました!
2022年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

NPO法人グリーンウッドワーク協会
理事長 小野敦
事務局 椿ゆかり
  1. 2021/12/20(月) 22:09:29|
  2. 年間スケジュール

千葉県南房総に行ってきました(11月17日)

11/17(水) スプーンづくり出張講座(南房総)

千葉県南房総の里山へ、スプーンづくり講座に行ってきました。
主催は、以前に奈良、神戸で椅子づくり講座に参加されたSさん。

南房総で荒廃していた里山を購入して、
移住に向けて森を再生・整備されています。

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この森の様々な雑木をつかってこれからGWWをしていきたいということで、
まずは里山仲間のみなさんにGWWを体験・知ってもらう機会として
スプーン講座を企画してくださいました。

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里山の細い道を登った突き当たりに、茅葺き屋根の古民家が見えます。

その手前のスペースに、
今日の会場となるログハウスや作業スペースがありました。

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ひとりでコツコツ作業して、こんなに素敵な空間ができるんだ!
ログハウスの中はベッドや作業デスクなどがあり、
泊まるのにちょうどいい空間です。

屋外の作業スペースも、
チェーンソーで製材した杉を並べたシンプルなつくりなので、
自分たちのフィールドでもできそうです。

スプーンづくりの参加者は10人。

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Sさんのログビルダーの師匠、Tさんをはじめ、
Sさんがつないだご縁で集まった里山仲間のみなさんは、
あったかくて楽しい人ばかり。

バックグラウンドもユニークでそれぞれに興味深く、
ゆっくりお話しが聞きたかったです。

今回は1日で丸太からスプーンをつくるので、
自己紹介の後はさっそく木を選ぶところからはじめます。
今回用意されていたのは、ヤブニッケイ、サクラ、スギ、コナラ、ウラジロガシの5種。

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まずは割ってみて、好きな材料を選んでいただきました。

斧でハツってみると、それぞれの香りや堅さがまったく違って特徴的。
ヤブニッケイは削ったとたん、あたりにふわっとシナモンのいい香りがします。

堅いとわかっていてもコナラやウラジロガシに挑戦された方は、
斧の反発が強くて大変そうです。
苦労しながらも、みなさんなんとか午前中にスプーンの形まで成形できました。

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スプーンづくりの合間には、持ち寄りランチ。
ハーブティーやスープ、
和風のキッシュ、

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自家製ピクルスなど、

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どれも美味しくておしゃれ。

最近は個食が多かったので、
久しぶりのシェアランチがうれしかったです。

午後からはナイフワークをひととおり練習して、
全体をざっと仕上げたら、匙面を彫ります。

どのナイフワークがどこに最適か、
頭で考えているとなかなかうまく削れないのですが、
慣れて見通しがつけばどこにどの削り方があうのかだんだんわかってきます。

今回新しくした型は、
仕上げの時に調整しやすいように部分的に厚くして、
はじめての人でもスプーンの首のところを削りやすいラインにしたので、
みなさん細くなりすぎず、できていました。

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参加者のみなさんも心地良い空間の中、
1日斧とナイフでスプーンを削り続けました。

日が落ちるのが早く冷えてきましたが、
焚き火を囲んでの仕上げ削り。

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こういう時間、たまらないですね😊

参加者の声は…

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◉GWWの中でスプーンづくり講座ははじめてだった。
独学でやってきたが、つくればつくるほど難しいと思う。また参加したい。
◉これまで独学でスプーンをつくっていたけど、
実際に教えてもらってやるとぜんぜん違う。またつくりたい。
◉ナイフでものづくりするのが夢だった。
難しさと面白さを感じた。続けていきたい。
◉すごく楽しかった。
難しすぎず、簡単すぎず、ほどよい難しさ。
社員一同でぜひまたやりたい。
◉楽しかった。
やってみると木によって削りやすさが違うのがわかって、面白かった。
◉夢中になってやった。
まだやり足りない。もっとやりたい。難しすぎず、ちょうどいい感じだった。
◉自分のナイフでやったらうまく削れなかったけど、
小野さんのナイフを借りたらスッと削れた。
研ぎができていないんだとよくわかった。研ぎをしっかりやりたい。

………

主催のSさんからは、
(主催者とか参加者ではなく)みんなで同じ位置で学びたいと思っていた。
念願だったグリーンウッドワークを開催できた。
やってみて面白かった。
材料もある環境の中で、つくる喜びを仲間とシェアできる。
椅子やお椀など暮らしに使う道具をこれからも作っていきたい。

とお話しがありました。

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ここから南房総のグリーンウッドワークがはじまると思うと楽しみです。

夢のように素敵なフィールドだったので、
長く続けられるグリーンウッドワークベースになると良いですね。

(ばきちゃん)
  1. 2021/12/20(月) 07:18:23|
  2. ┗ スプーンづくり

森のたまごのスプーンづくり③(11月14日)

ひと月ぶりにとよた森のたまごに帰ってきました。
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前回2回は時間オーバーしてしまったので、今日は小径のヒサカキを使用。
時間に余裕をもって取り組んでいただき、いつもなかなかうまく使えないフックナイフにも、
「あっ、わかった!」の声も聞かれて、一安心。
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そしてやっぱり森の活動にはこれっ!
焼き芋🍠はみんなを幸せにする😊
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そして、大人は黙々と削る。
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子どもたちは森を駆けずり回る。
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計3回の、とよた森のたまごのスプーンづくり
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気持ちのいい人たちと、
ゆったり過ごした森の時間。
みえちゃんをはじめとする森たまの仲間たち、
お世話になりました。
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ありがとう😊
(おの)
  1. 2021/12/19(日) 07:04:22|
  2. ┗ スプーンづくり

みやまの森でスツールづくり2021(11月6日・7日)

昨年に引き続き
今年も開催されました、
みやまの森で丸太からスツールづくり講座。

秋の空がとてもきれいで、風もなくあたたかな
最高のグリーンウッドワーク日和です。
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長旅の続きで今日の講座は山県市(やまがたし)。
山口県→山形県ときて山県市で楽日を迎えるのも
なんだかご縁ですね。笑
この講座は森林環境税を活用していて
森林の役割や自然との共生について
考えるきっかけとなるよう
二日間かけてスツールをつくります。

参加者11名のうち男性はおひとり。
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その方も奥さんに連れられてサポートとしての参加で
実質の参加者は全員女性という
もしかしたらわたしがスタッフになってからは
初かもしれません。

みなさん展示したいろいろな作品に興味津々。
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こんなに見て盛り上がっていただけることはないので
とてもうれしいです。
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講座がスタートして、クリの丸太が登場すると
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「丸太からなんてドッキリ!」と
目を丸くされていましたが
クサビやマンリキで割り出すと「楽しい!」と
何本も割る参加者の皆さん。
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クリはほんとに割りやすいですねー。

今回のスツールはスラッと伸びた先細りの脚が自慢。
クリを割ってからマンリキで整え
最近主流のミニスツールではなく
高さのあるスツール+先細りの脚なので
1日で四角→ 先細りテーパー→八画→円柱にするのは
かなり大変💦
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みなさんはじめての銑や南京鉋に四苦八苦しながらも
どんどん上達してざっと南京鉋をかけたところで
一日目の作業は終了しました。

翌日の山県市も雲ひとつない青空。
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一番乗りで会場入りしたら
カモシカが出迎えてくれました。
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2日目の作業は組立と座編みです。
きのうにつづいて脚4本を南京鉋でととのえます。
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みなさん、納得いくまであと少し、あと少しと
時間延長してピカピカに仕上げ。
南京鉋って気持ちよくてキリがないんですよね。

さぁ、いよいよ組立です。
2人チームになって穴あけ。
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手回しドリルで16箇所の穴あけは
慣れていても大変ですが
ここを越えればあとは組んで編むだけ。
あと少しです。

どんどんフレームが完成して思わず拍手!
昨日まで丸太だったクリがスツールの形になりました。
3時を過ぎ座編みに入ると、後は一気に編み上げます。
みなさん工夫をこらして色を変えたり
やさしい色合いに仕上げたり。
並べるとどれもかわいい!
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・とにかく楽しく参加できた。
・講師の先生たちに丁寧に教えてもらって完成できた。
・丸太からつくると聞いて驚いたけど、いいスツールができました。
・初めて見る道具ばかりだったがすごく楽しかった。
・丸太がスツールになったのが信じられない。
・木がこんないいものと思わなかった。
・作れるか心配だったがみなさんとワイワイしながらできて楽しかった。
・わくわくドキドキの参加だったが、出来上がって少々いびつでも愛着がある世界でひとつの椅子になった。
・人にあげるつもりだったけど惜しくなるくらい、良いスツールができてうれしい。
参加者の皆さんも大満足の様子で
とてもうれしかったです。
2日間でスツールをつくるのはとてもハードなので
みなさんはじめてで時間通りに完成できて
素晴らしかったと思います。
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参加者のみなさん、山県市役所のみなさん
二日間ありがとうございました!
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/18(土) 07:03:24|
  2. ┗ 椅子づくり

クラフトハウスの椅子づくり(シートあみ編)

樹皮のうち、外側の硬くて脆い部分を外皮、
内側の柔らかくてしなやかな部分を内皮(インナーバーク)と呼びます。
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インナーバークの座編みは
一晩浸したテープの水気をきって
しっかりと座枠に巻いていきます。
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交互にくぐらせたらギュッと引き締めて、
平行直角を合わせ、さらに棒でしっかり詰めて寄せて
長さを見ながら裏面で結んでつなぎ
網代編みで仕上げます。
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座編みは楽しくて好きだけど
樹皮編みは想像以上に大変です。

だんだん集中力がなくなってきたころ
お茶にするよーとじゅんこさんが誘ってくれて
一旦手を止め、深呼吸。
お茶タイムにはお手製のシフォンケーキ💕
わーい、ご褒美だ😊
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と思っていたら、さらなるご褒美が!
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この春に鍛冶仕事の体験で打たせてもらった
マイフック(器挽き用刃物)を
ちょっと油断して引っ掛けて折ってしまったのを
直せるものか相談しようと持ってきたのですが
お茶の時間にはいと渡されたのは
ピカピカに研がれたマイフック!
預かって直して郵送するのは二度手間だからと
朝から直してくださったのです😭
何倍もキレキレなRになってかえってきたフック。
折ってしまってから心も折れてしまって
しばらくろくろ離れしていましたが
帰ったらさっそく器挽き再開します!
お茶のあと座編みを再開。

最後になってくるとテープを入れ込む隙間もなく
引っ張ったり押したりと大汗かきながらでしたが
予定通り3時には素敵なスツールが完成!
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オイルを塗るとなんとも言えない艶感✨
めちゃくちゃ素敵じゃないですか!(自画自賛)
名残り惜しくて
ほんとはもっとゆっくりしていきたいのですが
明日は地元で2日間のスツールづくり講座。
今度は教える側なので、明日の準備のことも考えて
バタバタと帰り支度です。

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大満足の二日間でクラフトハウスをあとにしました。

帰路につくとインターに虹が🌈
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ピンクに染まる雲に見送られて長い旅も終わり。
なんとか日付が変わる前に帰宅できました。
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ふだん教える側なので
教えてもらう側って良いですね〜💕
心からグリーンウッドワークを楽しめる時間でした。
半年に一回くらいのぺースでチャージしに来たいなぁ。
次はシンプルにスプーンづくり学びたいです。
先に休みの予定を入れないと
空いてる日はすぐに出張講座の予約で埋まっちゃうから
早めにスケジュールたてなくちゃ。
井丸さんの椅子づくり教室

(ばきちゃん)
長門~飯豊~古殿の旅はこれにて完結!

  1. 2021/12/17(金) 06:07:47|
  2. ┗ 椅子づくり

クラフトハウスの椅子づくり(組み立て編)

このところスツール講座の木人(こびと)さんが多かったので
穴あけと組み立てはなんとかなりそうです。
井丸さんの講座はいろいろやり方が違うのですが
とても合理的で参考になります。
1人でも垂直に穴あけできるように
さまざまな治具が用意されていて
それがとてもシンプル。
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鏡を使って正面と横を写して
冶具で垂直を見ながらクリックボウルで穴あけしましたが
とてもやりやすくて楽でした。
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インターロッキングの位置出しは衝撃的。
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これなら失敗なくできるのですぐに取り入れます。

旅の前に椅子を組んで用意してきたので
一足先に編みあがり、ごきげんでくつろぐ小野ちゃん。
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編みあがりも綺麗で素敵なスツールが完成しました。

わたしもなんとか午前中に組み上げられたので
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午後からはもう少しペースをあげて
3時には座編みを終わらせたいです。
(ばきちゃん)
インナーバークの座編みにつづく
  1. 2021/12/16(木) 06:45:56|
  2. ┗ 椅子づくり

クラフトハウスの椅子づくり(ポールレーズ編)

グリーンウッドワークによるイスづくり講座

私たちが講師として呼ばれる椅子づくり講座では
ハイエースで移動するには
人数分のポールレイズの用意が難しいこともあり
基本的にシェービングホースで製作します。
井丸さんのクラフトハウスではポールレイズが主役。
前回は器づくりや鍛冶仕事の勉強でしたが
東北で講座があるこの機会に
どうしてもインナーバークの座編みと
ポールレイズの椅子づくりをやりたくて
山形県飯豊町の講座から
土日の岐阜県山県市の出張講座に戻るまでの2日間に
無理言ってお願いしたのでした。

材料はエンジュ。
こんな樹皮です。
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以前、井丸さんのSNSの投稿で
大きなハンマー(通称親分)を使い
フローで割っていたのをみて
これはぜったいやろうと思っていました。

まずはフローを少し打ち込みます。
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次にフローの柄を抜いて
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最後に親分を振り下ろします!
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気持ちよく振らせていただきました。

以前なら持ち上げるのも苦労しそうですが
この一年さんざん削り馬や丸太をあちこち運んだので
ずいぶんグリーンウッドワーク筋がついた気がします。

はじめて使う材ですが栗のように割りやすく
とても美しい色をしています。
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削ったりハツってみると
ちょっとイチヂクのような香りがしました。

ドローナイフで大まかに八角形にしたら
いよいよポールレイズの出番です。
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しかし、ごきげんな顔もここまで😅
欲をだして飾りの練習もしようとして
ピカピカになってきた頃にあと少しというところで
スキューチゼルで何度もひっかけてしまい
ドツボにハマって悔しくて泣きそう😭
井丸さんと小野ちゃんに助けてもらって
なんとか日が暮れるまでに4本の脚ができました。
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(ばきちゃん)
組立へつづく
  1. 2021/12/15(水) 06:12:36|
  2. ┗ 椅子づくり

笹野一刀彫を伝える人たちに会ってきました(その2)

笹野一刀彫のお店「鷹山」にお邪魔しました。
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笹野一刀彫には「コシアブラ」が使われます。
美濃の森にもたくさんあって削りやすいので、
はじめてグリーンウッドワークをされる方に使っていただくことが多い木です。
水が抜ける10月中旬から2月いっぱいまでに伐ったコシアブラの樹皮をむいて干してから、
1年以上十分に乾燥させ、サルキリやチジレという独特な刃物で削ったり彫ったりします。

サルキリは2方向に刃があり、それぞれ押して使います。
大きいのでかなり怖いですが、よく研いであるので、
太いコシアブラをザクッと切る前の刃、
グッと押して切れ込みを入れる横の刃を使い分ける様子は見応えがあります。
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慣れれば使いやすそう。
欲しくなりました。

笹野花は、笹野一刀彫の起源とされる代表作品で、
生け花の無い冬に神棚や家に飾るものとして奨励されています。
稲刈りが終わるこの時期からが花づくりの最盛期で、
忙しい最中でしたが、「鷹山」の7代目戸田賢太郎工人が快くお話を聞かせてくださいました。
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わたしたちが使う道具や、グリーンウッドワークについてもいろいろご紹介したのですが、
笹野一刀彫で使う銑はマイクアボットさんの銑にそっくりです。
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本来ありえないことですが、
戸田賢太郎工人のご好意でサルキリとチジレでコシアブラを削らせていただきました。
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チジレは親指をガイドにして切出小刀を直角方向で持って
、コシアブラを撫でるようにするだけで、あのクルクルした花弁ができるように
シノギが鈍角になるように研いであって、
美濃に戻ったらさっそく刃物を研ぎ直してチャレンジしてみようと思います。

色つきの削り花はまだできていなくて買えませんでしたが、
12月に入れば電話注文したら送っていただけるそうです。
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鍛冶屋さんがつくった刃物って面白いです。
サルキリがどうしてこの形になったのか。
使ってみるとそれぞれ理由があることはわかりますが
もともと何から変化したのか…
これ一本で削るようにと言った上杉鷹山さんの
お話を聞いてみたいものです。

ミーハーなので戸田賢太郎工人とツーショット✨
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いまのお鷹ぽっぽは規格があるようですが
昔のものは個性的でかわいいです。
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笹野一刀彫の工人は現在18人。
そのうち14人は70代以上だそう。
そして残りの4人が30代。
おたか三兄弟の3人と鷹山の戸田工人です。
若手の工人の実演をそれぞれ拝見して
歴史や材料などのお話も詳しく聞かせていただき
笹野一刀彫を伝えていこうという熱量を感じました。

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巨大なお鷹ぽっぽに別れを告げて私たちの旅はまだ続きます。
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/14(火) 07:50:35|
  2. その他

笹野一刀彫を伝える人たちに会ってきました(その1)

米沢市笹野地区で受け継がれる笹野一刀彫。
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今回の飯豊町での講座に合わせて、
おたか三兄弟というユニットで活動する若手の工人を訪ねました。
双子である佐藤和寛さんと佐藤和憲さん、幼馴染で同級生の小山泰弘さんの3人が
地元の笹野一刀彫を継ぐ職人がいないと知り、なんとかしたいと一念発起。
コウテイペンギン、パンダ、シロクマ、丑、ふくろうなど、
新しくてかわいい作風も取り入れて話題になっていて、
ぜひお会いしてお話しを伺いたいと思っていたのでした。
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繁盛期ということで、みなさんお忙しかったのですが、
3人のうち佐藤和憲さんがなんとこ都合をつけてくださいました。

笹野民芸館で待ち合わせ。
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普段来館者の絵付け体験の際に行うという、一刀彫りを実演していただけました。
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こちらはグリーンウッドワークのマイクアボットパターンの銑を使っていただいて、
使い心地を伺います。
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刃物をつくる鍛冶屋さんがいなくなっているということで、
今お使いの道具は廃業された工人の先輩がたからうけついだものだそうです。

一刀彫は水分が苦手で…と削り花に霧吹きで水をかけると、
ビヨーンとのびて生き物のように動くんです。
( 昭和生まれの人は昔ストローでやりませんでした?)
刃物のカタチは似ているようでも少し違っていて、そこも興味深かったです。
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実演を見せていただくのにお借りした会場の
笹野民芸館には、笹野地区の作家さんの
過去の大作がいくつも飾ってあります。
真っ白だったコシアブラが日に焼けて良い色に。
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おばあちゃんとおばちゃんが店番していて
お鷹ぽっぽができるまでの工程の
剥き皮の写真はおばあちゃんで
絵付けの写真に出ているのは若い頃の私よー。と
待っている間お話を聞かせてくれました。
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 笹野一刀彫の文化を継承しながら、
よりたくさんの人にその素晴らしさを広めつつ、
地元の活性化を支える若者3人組「おたか三兄弟」
その作品はカラフルでポップです。
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実演で見せてくださった確かな技で
さまざまなアレンジを加えた
シロクマやペンギンなどの動物シリーズは
形がとてもシンプルにデフォルメされていて
子どものナイフワークの課題にも良さそう。
とても参考にもなりました。
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お忙しい最中に対応してくださった佐藤和憲工人
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ありがとうございました!
おたか三兄弟

(ばきちゃん)
  1. 2021/12/13(月) 07:11:16|
  2. その他

飯豊の木でクラフトづくり(11月3日)その2

二日目は朝から霧がはれて紅葉が鮮やか。
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まずは森に入って、木を伐るところからはじまります。
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伐倒するのはNHKワールドやロイター通信の記者から
木こり&猟師の道を選ばれた加藤さんのご主人。
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木を伐り玉切にする前に
その意味を熱く語ってくださいました。
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倒した朴の木の美しいこと。
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一般参加者のみなさんが木の重みを感じながら
山からおろしました。
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岐阜県人には馴染み深い朴の木ですが
飯豊町の朴葉はとにかく大きい!
クロモジだらけだったり
コシアブラもめちゃくちゃ大きくて
北の森のスケール感の違いに圧倒されました。

この日は1日かけてスプーンを彫るので
みなさん削る気持ちよさに没頭できたと思います。
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ストレスが溜まったらスプーンを削ります!
という参加者も。
朝まで立っていた朴の木がスプーンになるまで
一連をグリーンウッドワークで体験して
伐倒してくださった加藤さんも
はじめて自分が伐った木が製品になるまでを
やることができて感慨深いとお話されました。
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残りの朴の木をいただいたので美濃に持ち帰り
しっかり使い切りたいと思います。
飯豊町のみなさん、ありがとうございました。
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/12(日) 07:29:42|
  2. ┗ スプーンづくり

飯豊の木でクラフトづくり(11月2日)その1

飯豊町地域おこし協力隊 加藤絵美さんにお招きいただき、
山形県西置賜郡飯豊町でグリーンウッドワーク講座を開催しました。
この講座は、現代の山伏、日知舎(ひじりしゃ)の成瀬正憲氏を呼んで
飯豊町の木地師の歴史を調べつつ、
過去作の再現もしくは新しい木工品の提案をしていただく、
という滞在制作企画の一環です。
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初日はスタッフ向けの講習、
2日目は一般の方向けの講習をします。
91歳の通称たこじい、織田洋典さんのお話から講座がはじまりました。
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このあたりには「小椋姓」のお墓が集まる地域もあり、
たこじいの解説つきで奥会津の木地師の動画を見ながら、
日本のグリーンウッドワークに思いを馳せます。
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東京に遠いことで戦中戦後の伐採を免れ
ブナ林が残っていて良質な材がとれるということで
昔は飛騨の家具の材料としても出荷していたとか。

今回はご用意いただいた栗を使いました。
パカンと気持ちよく割れ
性が良いので参加したスタッフのみなさんに
どんどん割ってもらいました。
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木地師といえばろくろを使った器づくりができると良かったのですが
今回ははじめてのグリーンウッドワークなので
刳りものの器づくりと
斧とナイフを使ったスプーンに挑戦してもらいました。
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初日の講座では午前中にニマを彫り
午後からスプーンをつくるハードなスケジュール。

わたしはみなさんがニマを彫る合間に
人数分のスプーンの木取りをしていました。
こういう作業はほんとに楽しいです。

戻ってみるとみなさんかなり彫り進んでいて
それぞれ楽しいカタチになっています。
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一旦手をとめ、午後からはスプーンづくり。
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クリ独特の逆目に苦労しながらも
みなさんなんとか斧の作業と匙面の彫りは終えました。
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翌日も来られる方は続きを
今日だけの方は仕上げのレクチャーをして
初日の講座が終わりました。
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(つづく)ばきちゃん
  1. 2021/12/11(土) 07:15:21|
  2. ┗ スプーンづくり

ラダーバックアームチェア《ろうきん森の学校 森工塾 》


ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
初のアームチェアづくり講座
ラダーバックアームチェア


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丸太を割るところからはじまり、6日間かけて本格的なラダーバックチェアをつくる人気講座。今回は初のアームチェアに挑みます。グリーンウッドワークのさまざまな技法が学べる集中講座です。
※アイテム画像の制作風景はアーム無しのものです。

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開催スケジュール
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① 2/11 (金・祝)~13(日)《前半3日》
② 3/19 (土)~21(月・祝)《後半3日》

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開催概要
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時 間 9:00~17:00
場 所 古城山ふれあいの森
定 員 8名
対 象 大人(原則として中学生以上)
受講料 60,000円 ※全6日間、全日程参加可能な方に限ります。
講 師 小野 敦(NPO法人グリーンウッドワーク協会)

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お申し込みについて
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受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
全日程参加できる方に限ります。振替受講はありません。
参加費の入金をもって受付とします。

オンラインストアの専用ページからお申し込みください。

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キャンセルポリシー
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申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。

①講座開催日15日前までのキャンセル
 ⇒ キャンセル料は発生いたしません。(決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます)

②講座開催日14日前~3日前までのキャンセル
 ⇒お振込み額より、キャンセル料として受講料の半額+決済手数料・振込手数料を差し引いてご返金いたします。

③講座開催日前日~当日のキャンセル(連絡なしの不参加含む)
 ⇒ 受講料の100%のキャンセル料が発生いたします。

恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。

※返金にかかる決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。

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注意事項
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▶ こちらの講座は対象が大人(中学生以上)です。お子さまの同伴参加はできません。
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
  持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
  1. 2021/12/11(土) 00:00:00|
  2. 森工塾・講座のご案内

長門市でグリーンウッドワーク基礎講座が開催されましたi(10月31日、11月1日)

グリーンウッドワーク基礎講座@長門市千畳敷の森

長門市の高台に広がる千畳敷
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その周りに広がる照葉樹の森は、子どもたちが集う場として整備が進んでいます。
この森の中で山口県初の本格的なグリーンウッドワークの講座が開催されました。
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初日の午前中はまず、斧とナイフワークの基礎から学んでいただきました。
照葉樹の林に小気味良い斧の音が響きます。
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サカキ、クリ、ウリハダカエデ、タブノキ
いろいろ割って削ってみて
午前中のお箸づくりにはクリの木を、
午後からのスプーンづくりはサカキをつかいました。
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二日目のお昼のランチは長州鶏🐓のチキンカレー
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あぁ、美味しかった。
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もちろん完成したスプーンとお箸を使いました。
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二日間の成果です。
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千畳敷の森はグリーンウッドワークには最高の場所だと実感しました。
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参加された方の中からも、グリーンウッドワークを活動に取り入れたいといったお話しをいただきました。
はるばるお呼びいただいた、長門市の皆様
ありがとうございました。
長門のグリーンウッドワークがここから始まります!

(おの)
  1. 2021/12/10(金) 07:53:45|
  2. ┗ スプーンづくり

なごや環境大学研修会を開催しました(10月27日)

なごや環境大学
2021年森イキ!スキルアップ講座
第2回 グリーンウッドワーク

なごや環境大学の森イキ!スキルアップ講座、第2回目として、
古城山環境保全モデル林 古城山ふれあいの森で
グリーンウッドワーク体験をしていただきました。

グリーンウッドワーク概論からはじまり、
森に出かけて午後から使う材料を伐ります。
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エゴノキ、アラカシ、コシアブラをそれぞれ伐採。
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エゴノキ樹皮の裂け方を見ると、
ひねりながら育っているのがわかります。
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秋の森にはガマズミやヒサカキの実がたくさんなっています。
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今年はどんぐりも豊作だし、イノシシやクマが里におりてこないから、
山がめぐみが豊かなのかもしれません。

伐った3種の材は運びやすい大きさにしたあと、森の工房に運びました。
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これを削り馬と銑で棒状にしたら、
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穴をあけて紐でくくり、樹種見本を兼ねた鍋敷きをつくります。
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伐ったり割ったり削ることで、
木のかたさ、香り、材の特性を肌で感じることができるのです。
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今日の作業はこれだけなので、
時々森カフェでひと息つきながら、
のんびりゆったりと好きなだけ削ってもらいます。
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参加者の感想は…
自然体験の工作の講座などはあるが、
森に入って木を伐るところからはやったことがない。
木を削ることで違いがよくわかった。
森とのつながり、文化とのつながりに思いを寄せながら、楽しく削りました。
生木を削るってはじめて、常識がくつがえった。
久しぶりに職人根性が復活。今夜のビールがうまい!
木を扱っている人ほど、木は乾燥しないといけないと思っている。
木がわかると面白いなと思ってもらえるとうれしい。
知らず知らず削ることに没頭して時間が経ってしまった。
乾燥した木しか知らないので、
生木がこんなに簡単に加工できるとはじめて知った。
自分も没頭できた。
伐採した木は処分するものだと思っていたが、見る目がかわった。
それぞれの木の特徴がわかって、柔らかく削りやすいなど、
本などで読むのとはまた違って、得難い経験だった。
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それぞれに、心地よい森の時間を楽しんでいただけたようです。
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/09(木) 07:34:12|
  2. ┗ その他イベント等

暮らしのものづくり講座「ペーパーコードのスツールづくり」その2(10月24日)

ペーパーコードのスツールづくり
2日目の朝は南京鉋で脚の仕上げ。
いくつかの南京鉋を使い分け、ピカピカにします。
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この時間は参加者のみなさんが
グリーンウッドワークの楽しさを実感したと
いちばん感想で語られることが多くて
無心で脚をなめらかに整えるのは
なんとも心地よくて、わたしも大好きです。

今日のハイライトは穴あけと組み立て。
スツールは16箇所に貫を差す穴をあけるので
案外そこに時間がかかるのですが
手回しドリル用の治具があるから
今日はなんか回したから数えなくても大丈夫。
クランプしたらどんどん穴をあけていきます。
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午後からは貫を入れて組み立て。
子どもたちも積極的にお手伝いしてくれます。
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二日間でノコギリや刃物にずいぶん慣れました。

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高さを切りそろえて面取りまでしたら
いよいよ座編みです。

ペーパーコードは新色の紫を加えた4色用意しました。
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この紫色、編む前はちょっとキツイ色かなと
思いましたが編んでみると案外落ち着いた色です。

予定時間を少しオーバーしましたが、
なんとか終わるとができました。
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丸太を割るところから、 二日間で
木工がはじめての方でもこんなに素敵なスツールができます。
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参加者の感想は…
(子ども3人連れで)参加でできないような構成でしたが、
みなさんに助けられて最後まで完成できた。
子どもたちもスツールや色えんぴつづくりができてよかったです。
初めてだったが、非常に楽しめた。
初めてで完成するのかな?と思ったが、完成した。
また次の機会も参加したい。
二日間ありがとうございました。
心の中は高揚感と達成感でいっぱいで、大満足です。
ほんとにノコギリもカンナもはじめてで、
途中で挫折しそうだったけど、出来た!
ものすごい達成感です。
非常に楽しかったです。
箒沢荘に泊まって、3年ぶりの美味しいビールも飲めた。
これまで参加して、いつも南京鉋がうまくいかなったけど、
今回つかめた気がする。進歩を感じてうれしかったです。
青空の下で、みんなでできたことが楽しかったです。
完成してうれしい。

10月23日-24日のペーパーコードを編んで作る-スツールづくり体験の活動報告

やっぱり椅子づくりは充実感が半端ないですね!
お疲れ様でした。
(ばきちゃん)
  1. 2021/12/08(水) 07:19:07|
  2. ┗ 椅子づくり
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