群馬県赤城山麓にあるサンデンホールディングス株式会社の事業所内の、
サンデンフォレストさんで2年ぶりのグリーンウッドワーク講座です。

これまでスプーン、椅子、シュリンクポット、ナイフワーク、器などやってきて、今回はレードルをつくります。
材料は会場横の倉庫を建てる時に伐った、樹齢20年ほどのヤマザクラ。

まずは材をマンリキで半分に割ります。

斧のお話がはじまると、みなさん興味津々。
グリーンウッドワークアックスや高知の西山商会の斧を紹介したら、参加者の方からもカルソフアックスが登場!他にもそれぞれ持ってきた斧を並べて品評会になっちゃいました。

今回は木工家のひとや、グリーンウッドワーク経験者が多いので、マニアックな話でついつい盛り上がってしまいます。
話してばかりでなかなかすすまないので、そろそろ斧の作業に入りましょう。
斧の使い方は、材の半分よりちょっと上から刃を45度に斜めにあたるようにしてはつります。
怪我をしないように必ず親指を隠して材を持って、斧の刃の下半分を使うように意識します。

食いこんだところに次の刃をあてていくと、削りくずが層になって取れます。

木は割ると薄い方に逃げていくので、斧の入った場所から薄い方にはがれていきます。
削った内側に刃を入れてはつっていって、一面を平にします。
次に平らにした面に対して直角になる面をはつるので、繊維の流れや木口の割れなどをよく見て、レードルのすくい面をどちらにするか見極め、中心を決めたら型をあててうつします。

両側が削り終わったら厚さが40㎜になるように割ります。

ほぼ角柱になるまで製材したら、斧の仕事は終了。

寒いので屋内に移動して、削り馬と銑での作業にうつります。
銑で芯(髄)がとれるまで削ります。

柄の部分はこれでほぼ仕上げなので平にしますが、他の面はほとんど残らないので、ひねりがなくなるようにある程度で良いので整えます。

あらためて材をよく見て、割れやフシを確認し、型の位置を調整。
どっちを下にするか、表裏どちらを使うかを決めます。
繊維に沿うように柄の位置を決めて、仕上げの線を移したら、上下に1cmほど余裕をとって必要のない部分をノコギリで切ります。

柄とすくい面とがつながる部分を効率よく削り取るために両側にノコ目を入れます。

中心線と上下の両端の線を裏に伸ばして、裏にも型を移し取り、ノコギリで切る線もしっかり両面に書いて、よく確認しながらギリギリまで慎重に切れ目を入れます。

繊維の流れや薄い方に沿って割れていくことを意識して、割れていく方向をよく見ながら斧で割り取ります。

ノコ目が浅いのに無理をすると、すくい面まで一気に割れてしまうので、斧を入れる時はそっと叩きます。

鉛筆の線ぎりぎりまで銑で削り取ります。

窪みのいちばん深いところにもノコ目を入れ、そこまでをつなぐ線を横に書いたら、柄の方から銑で少しずつ削り取ります。
両角を落として真ん中の山を落とす方が無理なく削れます。

すくい面の上部も銑で削ります。
片側の肘を膝にあてて固定すると銑をコントロールしやすいです。

ノコ目が消えるまで両側から削ったらもう一度型をあてて写し取ります。

すくい面の側のカーブはスプーンと同じように斧で削っていきます。

柄の裏側を削ります。
図面通りに線を書いたら銑で削り落としていきます。

柄の先端は鍋に引っかかるようにしたり、丸く整えたりと、ここはお好みで。
すくい面の側のまわりに一周、平らな面を少し残して裏面が丸いカーブになるように削ります。
裏側は、柄とすくい面をスムーズにつなぐときれいです。

柄とすくい面の裏側の形が出来上がったら、すくい面の中をフックナイフで削っていきます。

はじめはなかなか削れないので大変ですが、だんだん削れてくるとフックナイフの角度に沿って削れるので楽になります。

全体を見て偏ったりしているところがないか、厚さが均一かを確認して、すくい面の縁を丁寧に削ります。


最後にナイフで面をとって完成です!

1日たっぷりヤマザクラと向き合った感想は?

・結構思ったより出来なくて、それを生業にしている人はできると聞いたので、もっと修行しようと思う。
・思ったより出来なかった。削り馬とドローナイフでなくナイフを使いたくなったりした。グリーンウッドワークの道具でできるようになりたい。
・普段からやってないとダメだなぁと思った。
・研ぎが大事。非常に濃い時間を体験できた。レベル上げればできる。
・しばらく(グリーンウッドワークに)触れていなくて、久しぶりだったけど、楽しかった。120点満点!

みなさんプロフェッショナルなので、なんだか感想というより反省会になってしまいました。笑
寒い中苦労しましたが、全員完成したのは素晴らしいと思います。
機械を使えばすぐできることも、時間をかけて材と向き合うことで、気持ちよい、楽しい、無心になったと喜んでくださって、うれしかったです。
明日はまた別の参加者のみなさんも増えた中で、プレートやアイヌのメノコイタづくりです。
こちらも楽しみ!
(ばきちゃん)
- 2022/01/27(木) 07:23:24|
- ┗ その他イベント等
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1月12日にろうきんの森で開催した
森林文化アカデミーの里山利活用実習の授業では、
この森で利活用できる資源をたくさん紹介させていただきました。
その中のほんの一部ではありますが、
ろうきん森の学校ならではの里山資源をご紹介させていただきます。

里山利活用①
おうちdeきのこジオラマ

ヒラタケを植菌したホダ木を
IKEAのガラスの容器に植えて
ろうきんの森で集めた苔でコケリウムに。
さらにジオラマ仕立てにして遊んでます。
今年は舞茸に続きヒラタケも順調に育って
リビングやキッチンできのこの成長が見守れます。
こちらはキットでの販売を企画中。
里山利活用②
森の木の実で食べる&染める
こちらはカヤの実。

左から
拾ってアク抜きした殻付きの状態
殻をむいて真空パックしてあったもの
真空パックしたものを煎って砂糖でからめたもの
アーモンドのような感じなので
粉と混ぜてかりんとうにしたり
ローストしてから細かくしてかけても美味しい。
染めたりコーヒーもできるんじゃないかと。
協会会員の佐久間さんにたくさんいただいたので
これから実験しようと思います。
里山利活用③
森の木の実で食べる&染める
こちらはどんぐりの実。

左から
洗って干した殻付きの状態
殻をむいてローストした状態
ピックしたあとの状態のよくないもの
中段が
粉にひいたどんぐりコーヒーのドリップバッグ
ミキサーにかけ沈殿したものを乾燥させたどんぐり粉
下段が
どんぐりコーヒーを淹れた後のカスでクランチクッキー
コーヒーやどんぐり粉にならなかったものは
クッキーにまぜたり染めたりと使い切って
それでも出る殻などはさらに発酵させて
カブトムシのエサにします。

どんぐりの木は染める時の薪にして
出た灰は媒染につかえます。
とことん使い切ることができると知ると
参加者のみなさんもどんぐりを見る目がかわります。
里山利活用④
焚き火と染め

草木染はとにかく水と火の力を
たくさんお借りしないといけないので
寒い森の中ではたいへんですが
私は火をたいて動ける冬の方が夏より楽です。
丁寧に火を育てる焚き火のアイスブレイクを通して
気持ちをととのえてからの草木染がとてもよかったので
今後自分の講座のカタチとしてやっていきたいです。
今回は杉で染めましたが
草木染染料図鑑の目次から
ふれあいの森や美濃市内で採取できる植物を
小野ちゃんにピックアップしてもらったら
一年では染めきれないほどたくさんありました。

草木染って、作品を売る人、染め方を教える人
染めて織る人、さまざまありますが
わたしは身近な森からいただける色のレシピを
研究するのがライフワークになりそうです。
(ばきちゃん)
- 2022/01/26(水) 07:27:45|
- ┗ その他イベント等
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今回は 凧 です。
師匠の石原さんも色々な凧を作ってた、ということで、先ずは一番シンプルな角凧を作ってみましたのでご笑覧を。
角凧。

昔は自分で作ってた筈なんですけどね、ざっと60年も前のことで作り方はさっぱり覚えてない。で、ネットのお世話になりました。
だけど、昔はヒゴをどうしてたんだろう・・・覚えてない。
正月の某日、凧上げをやってみたけど全然揚がってくれない。
風が弱い上に、しょっちゅう風向きが変わるんで、しこたま走ったです。

ヨタヨタ走ってる小生を見かねたカミさんが揚げてみたけど、まぁこんなもんで・・・
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風の強さによってタコ糸を付ける位置を調整するなんて、昔もやったんだろうか・・・覚えてない。
世の中には他にもいろいろな凧があるので、少しずつ作ってみようと思ってます。
(キト)
- 2022/01/25(火) 20:02:53|
- 竹細工の技術継承
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この時期毎年恒例となりました、
森林文化アカデミークリエーター科1年生の皆さんが、
里山利活用実習の授業で、ろうきんの森を訪問してくれました。
普段から部活動でグリーンウッドワークを実践している学生さんが多く、
そんな皆さんにどんなお話をすれば心に響くのか、ずっと悩みに悩み抜いて、
出た答えは体験を通して学んでいただくこと。
ろうきん森の学校で私たちが普段提供している講座を実際に楽しんでもらうことに決めました。
小雪の舞う冷たい空気を吹き飛ばすためのアイスブレイクはなんとブッシュクラフト!
フェザースティクを削ってもらって、暖をとります。

座学の後は森のガイド、森カフェ、


メインディシュはばきちゃん渾身の草木染め講座。

森からいただいた色がみんなの沸かしたお湯に溶け出して、
布に映し出されました!

熱心にメモを取ったり、専門的な質問が飛び交ったり、
皆さんのかぶりつきようの凄いこと!
里山に眠る資源は宝の山なんだよってことが
学生の皆さんに伝わってくれれば嬉しいです。
(おの)
- 2022/01/25(火) 07:56:33|
- ┗ その他イベント等
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ぎなんプレーパークさんへ、
削り馬改良&おうちづくりのワークショップに行って来ました。
まずは2018年にみんなでつくった削り馬を、
使いやすく安全な折り紙シェービングホースに改良します。

子どもたちがボルトを外し、新しいパーツに交換してくれました。

削り馬を持っていてもなかなか使う機会がない、なんてお話しも聞くのですが、
こうやって手入れしながらしっかり使ってもらえるのはうれしいですね。

削り馬改良作業のあとは、けやきの木でお家づくり第二弾!
(第一弾はクリスマスにやりました。 )生まれ変わった削り馬で削りはじめたケヤキは12月のときより少し堅くなっていましたが、
9人の参加者がその堅さに向き合いながら、時間をかけて削りました。

学校をつくった子は、校庭をつくりたいけど、
何かたいらで茶色い材料ないかな?と樹皮を見つけて校庭に見立て、
あ、校門つくりたい、道もつくる!と、どんどん増殖。

途中からはお母さんたちもノってきて、お子さんのお家に小物を足したり、
庭に焚き火を増やしたり、ムーミンハウスのようなお家をつくったり。

病院をつくった子は、お母さんとの合作でいつの間にかヘリコプター、
線路、踏切、電車と増えています。

小さなケヤキの樹皮の土台のうえに、
ジオラマのように世界観が広がって、見ている方も楽しい!
レゴやマイクラみたいにパーツを使って組み立てる遊びや、
自分の手でつくりあげるクリエイティブな楽しさって、
大人も子どもも夢中になりますね。

時間いっぱいに削って遊んだあとは、
またお家をつくりたい!
並べて置いて町にしたらどう?
道とかあったらいいよね。
といろんな発想がでてきて、みんなで妄想がふくらみました。
来年度もぜひ削り馬をいっぱい使った楽しい企画で、
ぎなんプレーパークの子どもたちと再会したいです♪
(ばきちゃん)
- 2022/01/24(月) 15:45:57|
- ┗ その他イベント等
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ろうきん森の学校 森工塾 (もっこうじゅく)
竹ひごからつくる 竹細工講座
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丸竹を割ってヒゴをつくるところからはじめる本格的な竹細工講座です。━━━━━
開催概要
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日 程
3/16(水)、23(水)に延期します。2/2(水)2/9(水)(計2日間)
時 間 9:30~17:00
場 所 美濃市番屋2号館
定 員 8名
対 象 大人(原則として中学生以上)
受講料 10,000円
講 師 安藤 千寿香(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
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お申し込みについて
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受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
全日程参加できる方に限ります。振替受講はありません。
参加費の入金をもって受付とします。
オンラインストアの
専用ページからお申し込みください。
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キャンセルポリシー
━━━━━━━━━
申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。
①講座開催日15日前までのキャンセル
⇒ キャンセル料は発生いたしません。(決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます)
②講座開催日14日前~3日前までのキャンセル
⇒お振込み額より、キャンセル料として受講料の半額+決済手数料・振込手数料を差し引いてご返金いたします。
③講座開催日前日~当日のキャンセル(連絡なしの不参加含む)
⇒ 受講料の100%のキャンセル料が発生いたします。
恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。
※返金にかかる決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。
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注意事項
━━━━━
▶ こちらの講座は対象が大人(中学生以上)です。お子さまの同伴参加はできません。
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
- 2022/01/21(金) 11:47:52|
- 森工塾・講座のご案内
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森林文化アカデミーとグリーンウッドワーク・ラボが共同開発した木工用の斧「木工斧 グリーンウッドアックス420」について、再入荷についてのお問い合わせやご要望が沢山寄せられています。
一人でも多くのお客様に提供できるように頑張っておりますが、現在リニューアル中ということで、在庫がなくなり次第販売終了となります。
お待たせしてたいへん心苦しいのですが、4月中旬ぐらいには新モデルになって再販予定となっています。
入荷しましたらこちらでもお知らせします。
もともとの生産数が少ない商品ですので、オンラインストアのページから「販売開始お知らせ」をクリックしてメールアドレスをご登録いただけると、販売開始1日前にメールでお知らせしますので、ぜひご登録ください。
オンラインストア 木工斧 グリーンウッドアックス420
https://greenwoodwork.stores.jp/items/604dd09a6e84d53df2862143
- 2022/01/20(木) 13:26:06|
- 道具の販売
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’19年度まで円空館で行っていたミニ鵜籠づくり講座を、今年度はコロナ対応で、鮎の瀬ふれあいセンターで行いました。
広々とした会場で、参加者9名でも余裕で作業出来ます。

今回も、竹を加工する体験を兼ねて巻縁の中に当てる”縁竹”を2本作ってもらいます。
下処理のハカマ取りを実演しているところ。

縁竹づくりの体験中。
鉈の刃を自分に向けるという恐ろしい行為です。

今回も準備の編みヒゴで底を編んだ後、立ち上げの実演を皆さん熱心に見てます。
が、これの説明がめっぽう難しいし実際にやるのも難しい。

皆さん手こずって、相談しながら作業です。

箍(横竹)を3段くらい編んだらゲージを当てて高さを確認。

編みが終わってから、皆さんが最初に作った縁竹を当てて籐皮(背取り)で巻縁をします。

皆さん完成。
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皆さんの声です。
・鉈は初めてで怖かったけど楽しかった。
・出来るかどうか不安だったけど、出来て良かった。
・楽しかった。もっとヒゴを作りたい。
・思ってた以上に精密に作っていて驚いた。
結構苦労したと思いますが、完成して何よりです。お疲れさまでした。
また機会があれば竹細工を楽しんでいただけたらと思います。
今回の会場は広い上に、新しいのできれいだし気持ち良かったですね。
ありがとうございました。
この講座は 関市文化財活用事業実行委員会 の主催で行いました。
(キト)
- 2022/01/18(火) 16:27:56|
- 竹細工の技術継承
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先週土曜日のろうきん森の学校「どんぐりコーヒーと草木染め」の報告は
先日ブログにて書き記したところですが、
私たちが何かを言うよりも、
やっぱり参加者の皆様の生の声が一番心に響きます。
ということで、参加された方々の感想をそのまま転載させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グリーンウッドワーク協会の講座に参加するのははじめて。
盛りだくさんで、どの部分も参考になった。
コーヒーの香りがいい。
どんぐりコーヒー講座は去年も参加したけど、味が更に美味しくなっていた。
冷めていても美味しい。
染めも伝統があってすごい。
木を染めるのもやってみたい。

言葉だけだとなかなか入ってこないけど、
どんぐりを通して循環が目に見えて、
体験して食べることで体にはいった。
古城山ふれあいの森もはじめて。
来てみないとわからない。
全部が知るきっかけ。
体験を通して身になったと思う。

豊かな生活ってこういうこと。
なんでも作業効率、デジタルの時代だけど、ゆっくりと手をかけてが大切。
ゆったりとした時間を過ごせた。
来年度の保育の中でいかせたらいいなと思った。
(保育士の方)

ふだん森の中を歩くことが多いけど、
どんぐりにもいろんな樹種があったり、
染めや、コーヒーのブレンドのこと、
いろんな知識をもらった。

あらためてどんぐりいつもと違う目で見られた。
盛りだくさんで、一日楽しかった。
染めもちゃんと丁寧に教えてくれたので勉強になった。

山に入るといろんなおもしろさがある。
知らなかった世界を知った。
時間を忘れて贅沢な時間を過ごせた。

仕事柄森のめぐみを伝えているが、うまく説明できないこともある。
講座を体験して、生活につながっていることを実感。
素敵なイベントだと思う。
お腹も満たされて、ぼーっとできて、いい時間をありがとうございました。

山に行ってどんぐりひろいや、お菓子とかも楽しかった。
(お子さん)
どんぐりひろいが楽しかったし、手ぬぐい染めて楽しかった。
(お子さん)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな言葉をいただくと本当に講座やっててよかったって思います。
また来年もパワーアップして楽しい講座を企画したいと思います。
(記録:ばきちゃん、文:おの)
- 2022/01/13(木) 16:57:52|
- ┗ ろうきん森の学校
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1日限定森カフェで特別な一杯を♪
どんぐりコーヒーと草木染講座
無事終了しました。
\
どんぐりコーヒーと草木染講座は
森林インストラクター長沼ぬまっちと
草木染インストラクター椿のコラボ企画🤝

どんぐりコーヒーだけでも
じゅうぶん素敵な講座なのですが
どんぐりを通してお互い伝えたいことがあって
そこにとても共感するので
ちょっと盛りだくさんなんですけど
今年もご一緒させてもらいました😊

吐く息も白い気温0℃の森。

アイスブレイクは2チームにわかれての火おこしから🔥
マッチ5本以内で薪に火をつけてもらいます。

お仏壇があるお家とかでなければ
マッチの火も見たことがないかもしれませんが
あたりまえのあたたかさを手に入れる
大変さや楽しさを共有しながら
火って育てるんだねとか
子育てに通じるねってお話しを交えつつ
まずはこころをととのえます。

なんて、草木染&ランチ両方担当なので
ふわふわしてる私自身が落ち着かなくちゃね。
参加者のみなさんは
そのままぬまっちと森に出かけて
どんぐり探しからはじまるスペシャルな時間を
楽しみます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はい、ここからはぬまっちに同行した小野がリポートいたします。
参加者のみなさんへのミッションは二つ
「この森に自生する4種類のどんぐりを探すこと」
「見つけたどんぐりは午後からの染め用に全て拾い集めること」
まずはアラカシとシラカシの落ちている樹の下でどんぐり拾い

ぬまっちの帽子、どんぐりみたいですね!

どんぐりがかぶっているのを帽子という人とパンツという人がいます。
どっちなの?
ここで森林インストラクターのぬまっちから豆知識
どんぐりの底のまあるい所
これを維管束部と言って
ここにある小さな穴を通して樹から養分や水をもらっているんだそうです。
人間でいえばへその緒みたいなものですね。
へその緒を包んでいるのは、帽子でもパンツでもなくって
「腹巻き」なんじゃないかって。
優しいぬまっちらしいお話しです。
森に入って、コナラをみつけた。

秋に落ちたどんぐりはまずは大地に根をおろし、
春になってから芽を出します。
もう少し奥に入るとアベマキのどんぐりが、
どんぐりが、、、
なかなか見つかりません。
帽子(腹巻き)はたくさん落ちてるのに、、、
リスさんが運んで行っちゃったのかな?
それでも何とか女の子が見つけてくれましたよ。

これで4種類コンプリート!
大きなアベマキの切り株もありました。

外側のコルク層の厚さがはっきりとわかります。
年輪を数えてみると60歳くらい。
ぬまっちからいろいろな樹齢の数え方も教えてもらいました。
森から戻ってきたところで、ばきちゃんマイクをに戻します!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みなさんに行ってらっしゃいしたら
私は一煎目のどんぐりを煮出しつつランチの準備。

草木染の寸胴鍋2つとお昼ごはん用の竈2つ。
4つの火の番にてんやわんやしましたが、
薪の火ってほんとに素晴らしい。
染液の強さがいつもと違う!
森から戻ったみなさんは
どんぐりの殻を割って、ロースト、ドリップまで


一連の流れを体験。


どんぐりコーヒーってこんなに手間がかかるんです。

最近は簡単にコンビニでも買えるドリップコーヒーも、
そこに運ばれてくるまでにいろんな人たちの手間がかかってるんですよって、
ぬまっちが教えてくれました。
その間に集めてもらったどんぐりを足して
二煎目を沸かします。
子どもたちを中心に
どんぐりをたくさん集めてくれたので
一煎目より濃い液が煮出せました。

ランチもなんとか間に合ってひと安心です。

今日のお昼ごはんも森のカフェプレート♪
ちょっとお正月気分を残しつつ
ほっこりあったまるメニューです。
・古代米と舞茸の炊込みご飯
(舞茸は古城山のアラカシとアベマキを使って原木栽培しました)

・麹味噌の豚汁
・鶏肉のマーマレード煮
・煮卵
・お煮染め
・ブロッコリーの胡麻和え
・漬物
・サラダ
ランチを食べながら
三煎目も煮出しつつ、どんぐり餅づくり。

草木染の講師もあるので
どんぐり餅を練るのは小野ちゃんとぬまっちに託して
午後からは草木染の時間です。

機械が入ってくる前まで、木工といえば
わざわざグリーンウッドワークと言わずとも
手工具で生木を削るウッドワークだったように
日本に化学染料が入ってくるまでは
染めといえば天然染料の草木染。
明治30年頃にはほぼ化学染料に代わって
植物染料による染色は一旦途絶えてしまいましたが
昭和初期から盛んになった民芸運動の高まりとともに
日本各地で植物染料による染色が復活したのも
なんだかグリーンウッドワークに通じます。
本当は身近だった草木染め
今ではすっかりハードルが高いものになってしまい
私を含めて、草木染の染織の服を着ている人は
1人もいません。
染色文化の歴史は古くて
エジプトでは4000年以上も前に染められた
藍染の麻布が見つかっています。
日本では、縄文時代から
すでに植物染織が行われていた形跡があって
弥生時代には中国や朝鮮の染色技術が入ってきて
身近な森でとれる材料で多色を染めていました。
昭和49年に出された草木染の本には、
再現された80色の色見本と
そのレシピが掲載されています。
均一でない色素に光が複雑に反射することで
深みのある美しい色に見える草木染。
どんぐり染の黄色〜茶系の色ですら
生地や媒染、絞り方の組合せで表現の幅が広がります。
お話ししている間に
48ℓの寸胴いっぱいに染液ができました。
難しいお話しはともかく
今日のどんぐり染めはゆっくりゆったりと
染液の温かさに癒されてください😊

練習用の手ぬぐいと購入していただいたバッグを
完成図をイメージしながら
思い思いの絞りで染めていただきました。

3時のおやつはもちろん
・ぬまっちのどんぐりクランチクッキー
・どんぐり餅
・どんぐり風チョコレート

と、どんぐりをたっぷり味わっていただいて
どんぐり三昧で盛りだくさんの一日でした。
どんぐりって身近だけど知らないことがいっぱいで
面白いですよね。
森でどんぐりをひろい
コーヒーを淹れたり餅にしたり
搾りかすはクランチクッキーに。
コーヒーにできない虫食いのものや
殻斗(どんぐりの帽子)は布を染め
最後は森に還して発酵させて
カブトムシのエサになります。
今回はどんぐりに焦点を当てての講座ですが
2月からはもう少し長い時間をかけての
舞茸原木栽培&草木染めの連続講座もやります。
そちらもお申込み受付中です↓
申込みはこちらをクリック
食べたり染めたり、どんぐりをきっかけに
森をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。
途中サポートしてくださった参加者のみなさま
美味しいどんぐりコーヒーをたくさん淹れてくれたり
手が足りないところを補ってくれた
森カフェマスターぬまっち。
裏方として洗い物や片づけに徹してくれた小野ちゃん
ありがとうございました。
とっても助かりました☺️
また来年もどんぐりコラボ、開催しますよ
皆様お楽しみにお待ちください❣️
(ばきちゃん)
- 2022/01/10(月) 15:34:56|
- ┗ ろうきん森の学校
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ぎなんプレーパークさんのイベントで、
岐南町にある北小学校のシンボルツリーのケヤキの木から、
おうちづくりをしました。
北小学校は今年で40歳。
その北小学校ができた時に植えられたたくさんの木が、
運動場や体育館のまわりにあるのですが、
そのうちの何本かが弱ってきて、
強い風がふいたりすると倒れるおそれがあると診断されてしまいました。
11月にケヤキの木1本を倒したので、
その木をどう使おうかと相談して、
今回はおうちづくりをすることになりました。
10時、11時、13時、14時の4回で各回10組ずつの募集も早々に埋まって、
なんと親子で総勢55人の参加者に体験していただけました。

ケヤキの木は堅くて大変だったけど、
みんながんばって削り続けました。

出来た子からやね屋さん、まど屋さん、えんとつ屋さんのブースに行って飾りつけ。

銑で削った枝を短かく切って、
小さな家をいくつもつくったり、
枝の太さをかえて大きな家にしたり、
屋根の素材を変えたりと工夫して、いろんな家が並びます。
ケヤキの皮の土台におうちをディスプレイしたら、
どの子もとても素敵な世界を表現していて、感動。
できあがった家をあつめて大きな町にして見たかった!
残念ながら今回はそれができないので、
画面上で並べて町にしてみたいと思います。




どのお家も素敵でしょ。
子どもたちのチャレンジを見守り、
サポートしてくださった保護者のみなさんも、
ありがとうございました!
(ばきちゃん)
- 2022/01/01(土) 07:00:32|
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