木育講座を終わらせて、兵庫県多可町、妙見山の麓にある「chattanaの森」にやってきました。

到着したのは日暮れ間近。講座の会場の下見と打ち合わせを終わらせると、しばらく車を走らせて「青玉神社」にご案内いただきました。
境内には杉の巨木が林立していて、そのうち大杉7本が兵庫県指定天然記念物だそう。
地上8mから二俣に分かれている「夫婦杉」は、夫婦円満と縁結びのご利益とのことで、高さ45m、幹回り11mもあり、樹齢千年以上とか。

道路から少し入っただけなのに、外からはまったく見えなかった静寂な空間が広がり、日が落ちはじめて薄暗くなっていくさまが異世界に迷い込んだような雰囲気を醸し出していて、なんとも不思議な場所でした。

「chattanaの森」のchattana(チャッタナ)とは、多可町のおもてなし言葉「よう来ちゃったな」が由来。
パーマカルチャーをはじめ、さまざまな催しやワークショップを行いながら、少しづつフィールドづくりをされています。
BBQエリアやキャンプサイトもあり、無料で利用できる隣接の公園からは、子どもたちの声が一日中聞こえていてとても賑やかです。

私たちが訪れた際には、タイニーハウスやドームハウスを建設中でした。

6角形のアクリル板を組み合わせたハニカム構造のドームハウスは、少人数のスタッフさんの手でセルフビルドされています。
ドーム形状ならではの音の反響がある不思議な空間は、フレームがないため、視界を遮られず自然との一体感があります。
こんな空間が森のなかにあったらいろいろと面白いことができそうです。

翌朝早くからグリーンウッドワーク・ワークショップのはじまりです。
4名の参加者の内、3名は移住者の若者たち。
これまでに美濃市のグリーンウッドワーク工房に2回来ていただいて、ナイフワークの研修と器づくりを体験してくれました。


3回目の今日は丸太を割るところからはじまるスプーンづくり。


これまで、斧とナイフの使い方をじっくり学んでいただいているので、皆さん慣れた手つきですいすいと削られていて、思い思いの森の時間を楽しんでくださっています。
スプーンづくりは3日くらいかけると、充実した講座になるなぁと実感しました。

夕暮れを楽しみながらスプーン削り。無心になって削るこの時間が楽しい。

参加者の皆さんからの感想は...
・めっちゃ楽しかった!ただ木を削るだけだと思っていたけど、木の種類によって割れや硬さなど気をつけないといけない。それが自分でわかるのか不安だけど、感覚で感じ取っていきたい。
・これからグリーンウッドワークをやっていくチームができてよかった。支配人がグリーンウッドワークやりたいといって、なんか楽しそうと思った。これから、町の事業としてできるまで持っていきたい。
協力してくれる仲間ができて、次いつやるといった話しもできて、少しずつは広げられたらと思う。
・作っているとき、無になって集中できた。機械でできるものもあるけど、自分で時間かけてつくることで、愛着がわく。人との繋がりもできて、自分のためになった。
・他の3人の話と同じ思い。生木を使わない木工しか知らなかったので、新しい世界が見えた。木を乾かさないといけないのは大変だけど、無心になれてよかった。

スタッフの有志の方がグリーンウッドワークに興味を持って、今回お声がけくださったのですが、自然豊かな森に囲まれた山のコテージや、地産地消のカフェもあって、こんな素敵な森で滞在型グリーンウッドワークができたら最高ですね。
多可町のグリーンウッドワークベースの発展を楽しみにしています!
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/31(木) 16:26:52|
- ┗ その他イベント等
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2月に開催を予定していた講座ですが、
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置の影響で延期となり、
3月16日(水)23日(水)に無事開催することができました。
「竹ひごからつくる竹細工講座」、今回つくったのは直径24㎝の平たいざるです。

「ゴザ目編み」と呼ばれる編み方で編むため長いヒゴが必要です。
今回は1.8mのヒゴを作りました。
(もっと長くても良いのですが初心者だとあまり長いと大変ですね)
写真のように壁に立てかけて、十字の道具を使ってまず四つ割りにします。

ある程度細く割ったら、厚みを薄く剝ぎ(へぎ)ます。
節を越えるのが難しく、初めてだと恐怖心からなかなか力が上手く加えられません。
正しい持ち方(ナタも竹も)をすればある程度は安全ですが、
一番怪我が起きやすい作業のひとつだと思います。


薄く剥いで、幅を「幅引き」を使って揃えたら、
あとはひたすらウラ(身側)を伐り出し小刀で削って厚みを均一に仕上げていきます。
「終わらないかと思うくらい長かった」と参加者談。

最後に面取り。ヒゴの角を少し削って面取りをするととても当たりがやわらかくなり
見た目の印象も変わります。
ささくれも出なくなり、手やモノを傷つけることもなくなるのでとても大事な作業です。

2日目の午後からようやく編みの作業に。
芯となる竹の輪っかに横ヒゴを2往復分またがせ、そこに縦ヒゴを差していきます。

あとは「上下上下、、、、」とブツブツ唱えながら編み進めていきます。
簡単そうで案外難しく、気づけば間違っていて行っては戻っての繰り返し。

最後に残った縦骨を芯の輪っかの内側に通して編みは完成。

最後は「縁付け」。柾割りにした竹を上下に、外側の縁も合わせて銅線で縛ります。

当初の予定より随分と時間が延長してしまいましたが皆さま無事完成しました。
≪感想≫
・世界各地のかごの販売に携わる仕事をしてきたが、知らないことが多く見る目が変わった。
・楽しかったが、ヒゴづくりがこんなに手間がかかるとは思っていなかった。
・編むのがとても楽しかったが縁付けに手こずった。家族の人数分作りたい。
・竹を扱う他の職人の技を知ることができてとても勉強になった。
・手仕事が好きで、生活の中で使えるものが作れるのはとても良い。
・編むだけではなく、ヒゴづくりから体験できたのが良かった。
・思っていたより力が必要で大変だった。また他のものも作ってみたい。
〈追記〉
参加者の一人が、岐阜和傘の傘骨職人さん(見習い中)で
傘骨づくりの技術についていろいろと紹介してくださいました。
編組細工をしていると竹の節はどちらかというと厄介な存在なのですが、
和傘の竹骨はその竹の節を生かしたつくりになっています。
「とじて竹ひらいて花」と言われる岐阜和傘の素晴らしさをまた新たに知ることができました。
同じ竹を扱う職人として、今後のご活躍をお祈りしております。

(文責:安藤)
- 2022/03/29(火) 16:48:42|
- ┗ ろうきん森の学校
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コロナのおかげで年明け早々から教室が開催できてなかったんですが、三月になってようやく再開。で、今年最初の報告です。
☆ 差し六つ目の茶碗籠です。
作るつもりでいたものが出来ず、こうなりました。

アップ。

ξ 差すひごを六つ目の真ん中ではなくて、片方にずらしただけでずいぶんと見え方が変わるんですね。おもしろい。
☆ 麻の葉編みの手提げ籠です。
着手してから5か月もかかりました。
あっちこっち手直ししながら頑張ったんでいい形になったと思います。

アップ。

ξ 可愛らしく出来ました。
持ち手を火曲げすることで形をうまくまとめることができましたね。
☆ テッセン編みの平笊です。
テッセン編みで作ったけど、さっぱり分かってない。
何度も作って分かるようになりたいです。

アップ。

ξ テッセンは小生もさっぱり解らないです。ま、頑張ってください。
教室が再開して、みんなでワヤワヤいいながら作業するのはやっぱり楽しいです。
小生も新しい編み方を覚えてましょうかね。 (キト)
- 2022/03/29(火) 09:25:31|
- 竹細工の技術継承
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ろうきん森の学校 森工塾(もっこうじゅく)
〜五感で味わうスプーンづくり〜
ゲストハウスでスプーンづくり合宿
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生木の丸太を割るところからはじまるスプーンづくりのご案内です。

今回はゲストハウスに泊まって1泊2日かけてじっくりスプーンづくりに取り組みます。

いつものような旅行ではなく、ちょっと特別な旅がしたい…そんな方にもオススメしたいのがスプーンづくり合宿。


2日間思う存分スプーンづくりに没頭することで、日常の喧騒から離れ、森の空気を感じながら、特別な時間にゆったりと浸ることができます。

グリーンウッドワークでも人気のスプーンづくり。
この講座ではグリーンウッドワークのナイフワークを基礎から学べて、さまざまな作家木のスプーンで実際にお食事などをいただきながら、自分にしっくり馴染むスプーンを仕上げます。
できあがったスプーンはお持ち帰りいただけます。

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開催スケジュール
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5月28日(土) 29日(日)《1泊2日》
※お申し込みは2日間参加可能な方に限ります。
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開催概要
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時 間 10:00~17:00
場 所 ゲストハウス笑び
https://m-warabi.com/定 員 8名
対 象 大人(原則として中学生以上)
受講料 22,500円(宿泊費込み・食事代別)
講 師 小野 敦(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
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お申し込みについて
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オンラインストアの
専用ページからお申し込みください。
- 全日程参加できる方に限ります。振替受講はありません。
- 受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
- オンラインストアからお申し込みください。参加費の入金をもって受付とします。
- クレジットカード決済、コンビニ決済、翌月後払い、PayPal、銀行振込、キャリア決済、楽天ペイがご利用頂けます。

申込期間:2022/03/28 00:00 〜 2022/05/21 23:59
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キャンセルポリシー
━━━━━━━━━
申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。
恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。
(1)受講日15日前まで…なし(決済手数料と振込手数料を差引いて返金)
(2)受講日14日前~3日前まで…受講料の50%
(3)受講日の前日~当日(連絡なしの不参加含む)…受講料の100%
※キャンセル料・決済手数料・振込手数料を差し引いた金額をご返金いたします。
※オンラインストアのシステムの都合上、決済方法ごとにキャンセル時期によって決済手数料が異なります。その都度確認してご連絡しますのでお問い合わせください。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。
━━━━━
注意事項
━━━━━
▶ 子ども料金は小学生以下を対象とします。(乳児は無料)
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
- 2022/03/28(月) 17:01:25|
- 森工塾・講座のご案内
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5ヶ月かけてスキルアップするから初心者でも自然に上達。
必要な道具がそろって、技術が身につく
\ククサづくり連続講座/のご案内フィンランド北部のラップランドに伝わる伝統的な木製マグカップ「ククサ」
使う人の幸せを願いながらひとつひとつ丁寧につくられていて「贈られた人は幸せになる」 と言われています。グリーンウッドワークでもククサをつくりたいというご要望がとても多いのですが、グリーンウッドワークをはじめたばかりの人がつくるには難しいアイテム。
そこで、斧の使い方や基本となるナイフワークからはじめ、順番にスキルアップしながらククサをつくる技術をひとつずつ身につける連続講座を企画しました。
無理のないスケジュールで自然と上達できるから、はじめてでも安心。
本格的な道具が毎回1つずつそろうので、自宅でもグリーンウッドワークを続けることができる、おすすめの講座です。
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開催スケジュール
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①5月14日(土)
斧の使い方とチョッピングブロック
道具:グリーンウッドアックス
②6月11日(土)
ナイフワーク基本編
道具:ストレートナイフ
③7月9日(土)
ナイフワーク応用編 スプーンをつくる
道具:フックナイフ
④8月13日(土)
彫る技術 お盆をつくる
道具:ガウジ(叩きノミ)
⑤9月10日(土)
ククサをつくる
道具:フックナイフ(両刃)
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開催概要
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場 所 みの木工工房FUKUBE3階(岐阜県美濃市長瀬545)
時 間 10:00〜17:00
受講料 〈一括払い〉65,000円(材料費・道具代・税・保険代金含む)
対 象 大人(中学生以上)
定 員 10名(先着順・全日程参加できる方に限ります)
講 師 小野敦(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
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お申し込みについて
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オンラインストアの
専用ページからお申し込みください。
- 全日程参加できる方に限ります。振替受講はありません。
- 受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
- オンラインストアからお申し込みください。参加費の入金をもって受付とします。
- クレジットカード決済、コンビニ決済、翌月後払い、PayPal、銀行振込、キャリア決済、楽天ペイがご利用頂けます。

申込期間:2022/03/14 00:00 〜 2022/05/07 23:59
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キャンセルポリシー
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申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。
恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。
(1)受講日15日前まで…なし(決済手数料と振込手数料を差引いて返金)
(2)受講日14日前~3日前まで…受講料の50%
(3)受講日の前日~当日(連絡なしの不参加含む)…受講料の100%
※キャンセル料・決済手数料・振込手数料を差し引いた金額をご返金いたします。
※オンラインストアのシステムの都合上、決済方法ごとにキャンセル時期によって決済手数料が異なります。その都度確認してご連絡しますのでお問い合わせください。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。
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注意事項
━━━━━
▶ 子ども料金は小学生以下を対象とします。(乳児は無料)
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
- 2022/03/14(月) 16:07:23|
- 森工塾・講座のご案内
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舞茸原木栽培連続講座3回目
今日は管理棟の中につくったクリーンブースで植菌です。
わたしは給食のおばさんしてたので、
植菌はよく見れてないのですが、
3時ごろには無事終わりました😅
特に今日はやっしに教えてもらった
大分鶏めしに初挑戦👊🔥

本番ではじめてつくるなんてどうかしてますが
レシピと良い調味料のおかげでなかなかの出来✨

キノコ汁にはろうきんの森で育てた
マイタケ、シイタケ、ムキタケ、ヒラタケが
たっぷり入っています。

《本日のメニュー》
・大分鶏めし魂火焚オリジナル風
・きのこ汁
・鶏肉の照り焼き
・ナスの煮浸し
・ほうれん草の胡麻和え
・揚げポテト
・うずらの煮卵
・パンナコッタ さくらのゼリー添え
天然のものの舞茸は
香りや歯触りが素晴らしいのですが
原木でつくる古城山舞茸も
天然ものに限りなく近くほんとに美味しいんです!

きのう染めた生地は一晩森の工房で干していたのですっかり乾きました。
出来上がった手ぬぐいを巻いたらなんだかかわいいすぎるぞ姉弟。


ガーゼストールも渋くていい感じです。

次回は6月、山の畑にホダ木を伏せ込むのと
きのこリウム🍄づくりです♪
今年は舞茸以外にも
ヒラタケ、エノキ、ナメタケあたりも育てる予定😁
楽しみ!
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舞茸原木栽培連続講座
ざっくりスケジュール
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《玉 切 り》
原木を10〜15cmの長さに切る
《殺 菌》
ドラム缶に湯をわかし6時間沸騰して煮沸殺菌する
《袋 詰 め》
原木を湯から取り出し素早く袋に入れる
《冷ます》
袋詰めした原木をコンテナに入れ一晩冷ます
《植 菌》👈今日はココ❗️
クリーンブースに消毒した手を入れ
栽培袋に入った原木におが菌をまぶしてシーラーで密閉
《培 養》
あたたかくして保管すると6月ごろホダ木の周囲がカマンベール状の真っ白な菌で覆われる
《伏せ込み》
7月上旬までに水はけがよく直射日光の当たらない場所をホダ木を埋める
《収 穫》
9月中旬から10月中旬に一気に発生、1週間ほど収穫できる
《ろうきん森の学校 森工塾 》舞茸原木栽培 連続講座 まだ途中からでも参加できますよー!
大人のお申込みはこちら→[大人チケット] 子どものお申込みはこちら→[子どもチケット](文責:ばきちゃん)
- 2022/03/12(土) 17:43:36|
- ┗ 舞茸連続講座
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ドラム缶🛢風呂。

ではなく、今日は舞茸連続講座の2回目。原木の煮沸です。
暖かいから水の温度が高くてありがたい。(水道が凍っている時もあります)
お天気にも恵まれ、早朝でもそんなに冷えこまず助かりました。

集合時間前の平和なひととき。笑
参加者が来るまでは余裕ぶっこいてましたが
講座が始まったら全くそんな余裕などありませんでした。

7時の現在で44℃。
いい感じの熾火もできたので参加者のおひとりが焼き芋をつくってくれました。


9時です。ようやく99.7℃。
いい感じに沸騰しはじめました。


クリーンブース完成。
キットだから組み立ても簡単です。

森の子たちはマシュマロ焼くのがとっても上手。

遊んだり手伝ったりナイフワークしたり
長い1日をそれぞれにたのしんでいました。


今年は群馬の舞茸と古城山の天然舞茸を植菌します。



ごはんもここでつくります♪
火遊び好きにはたまらない😁


朝の6時からグラグラするまで火を焚くので、当然火遊び仕放題😁
ウインナー焼いたりホットサンドつくったり。

6時間煮沸殺菌したホダ木は
他の菌に汚染されないように大急ぎで袋に移します。
手際よく袋に入れ、洗濯バサミで仮止めして密閉したら、明日の朝まで冷まします。


食べてばっかりではありません。

6時間も煮出したらとても濃い染液がとれるので
草木染もやります。


せっかくなので
下処理からチャレンジしてもらって
ただ茶色に染めるのではなく
鉄媒染の渋めのグレーの染めと
板締め絞りでいろんな模様の染めを
やらせてもらいました。

板締め絞りや洗濯バサミ、ビー玉、輪ゴムなどいくつかの技法でつくった絞りの見本をご紹介。


それぞれに購入していただいたり、お持ちいただいた生地の下準備をします。



わたしの草木染の先生の
『草木染は「ま、いっか」がそのまま結果に出る』
という名言をお伝えしたら
みなさんとても丁寧に作業をすすめてくださったので
完成度も高かったです。


みんなでやりたいところですが、こういうご時世なので、
おひとりずつ小さめのタライをご用意して染めていただきました。

わたしが講師をしている草木染講座に
何度も参加してくださっているリピーターの方は
どんどんスキルアップしていて
とても素敵な作品を染めていました。

ひとりで染めるのとは違って
わたしにはない視点がとても楽しい。




素敵だったのでここで作品展しちゃいます♪















わたしも普段使いしやすそうな
グレーのストールが染まって大満足。

今日は講師のお仕事ではないので、
染めを楽しむ母たちのためにずっと子どもたちの相手をしていて
言いなりの小野ちゃん。笑

なかなか貴重な姿でした。
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/11(金) 17:43:10|
- ┗ 舞茸連続講座
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今年もはじまりました舞茸原木栽培連続講座。
まずは伐採と玉切りからです。

今年はきのこリウムもやるので、細めのホダ木もたくさんつくります。

どんどん切ってもらって、なんと210本!
10cmの短めのものは観賞用に。
15cmのものを舞茸用にします。
6月のきのこリウムづくりは
舞茸原木栽培連続講座に参加の方限定ですので
ぜひぜひご参加ください♪


サイズ別に分けたホダ木210本をドラム缶にギュウギュウに詰めたら
ひたひたになるまで水をいれておきます。

明日の朝6時から一気に火を焚き
100℃になったらそこから6時間煮沸します。
今日はここまで。

少数精鋭でがんばって、あっという間に終わりました。
参加者のお二人、ありがとうございました!
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/10(木) 17:42:50|
- ┗ 舞茸連続講座
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お外で緊急避難第二弾は、ろうきん森の学校 森工塾で人気の講座
足踏みろくろで器づくり講座を開催しました。
今日が器づくり講座の今年度最終回です。

事前に丸太から粗木取りしたものから
木目や大きさなどを吟味して好きなものを選び
足踏みろくろで好きな形に削ります。

刃物がなかなかうまくあたらず四苦八苦しながら削るのですが
午後にはシュルシュルと削りクズが出るようになります。
ここからがどんどん楽しくなります。
今日も寒いので、あったかぜんざいをご用意。心も体もぽっかぽか♪

参加者のみなさんは小野ちゃんと大村さんの指導のもと一日中ろくろを踏みつづけ
大小さまざまな器が揃いました。
次回は4月 9日 (土曜日)です。
人気の講座ですぐにいっぱいになります。
2ヶ月前から申込受付ていますのでお早めにお申し込みください!
《
お申し込みはこちら》
満席となりましたhttps://greenwoodwork.stores.jp/items/6126178446e30e123fbaaf3e
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/09(水) 17:31:34|
- ┗ ろうきん森の学校
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ろうきん森の学校 森工塾
ククサづくり連続講座
第4回・彫る技術 ニマ風の器
無事終了しました。
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まん延防止等重点措置の延長が決まり
引き続き屋内が使えないため
今回も古城山環境保全モデル林(古城山ふれあいの森)
に場所を移して開催しました。
4回目ということで、今回は彫る技術を学びます。
メインの道具はガウジ(叩きノミ)ですが
これまで練習してきたすべての道具が登場します。
まずはニマや「刳物(くりもの)」のお話から。
刳物は、木のかたまりを彫刻刀や
ノミで削り出して形を作る伝統的な木工。
ロクロを使って椀や平皿をつくれる
「挽物(ひきもの)」や薄い板状の木を曲げて
弁当箱などをつくれる「曲物(まげもの)」とは違い
複雑な曲線や丸みのある形を
自由に作ることができます。

今回はニマ風の器を目指します。
ニマとは北海道アイヌの木彫りの器の総称で
小さな椀やお皿、どんぶりのような食器から
団子を作るときの粉練り用大きな鉢(ポロニマ)など
さまざまな形や大きさのものがあります。
小さなものは直径二十センチくらいの丸太に
タシロ(山刀)や鉈を当て、トウチ(横槌)でたたいて
さらにセンピ(クサビ)を打ちこんで二つ割りにして
長さ三十センチくらいに切ります。
その内側をレウケマキリ(曲がった小刀)で彫ってから
外側をだんだんと薄く削っていって仕上げます。
大きな器を作るときは、
まさかりで荒削りをして形を整えてから
レウケマキリで細かい細工をしたそうです。

実物はセンやカツラの木のような
幹が太くて比較的軟らかい木が使われていますが
今回用意したのはコシアブラとクリ。

材の特徴など小野ちゃんの説明を聞いて
みなさん迷わず小ぶりなコシアブラを選択。

無理せず完成を目指すことにしました。
10人の受講生のみなさん
もう生木の丸太を見ても驚きません。笑
段取りがわかればサッとマンリキとマレットを持ち
それぞれ必要な大きさに割っていきます。
クリを割らなかったのでクサビは登場しませんが
なんだかアイヌのやり方にそっくりですね。
連続講座ではこれまで
11月 斧の使い方とチョッピングブロック
12月 ナイフワーク基本編
1月 ナイフワーク応用編 スプーンをつくる
と3回が終了しました。
斧の使い方もずいぶん上達して
ナイフの前に出来るだけ斧で仕上げたいと
かなりギリギリまで攻められるようになっています。

割ったコシアブラの両面を斧で平らにしていきます。
カタカタしない程度まで斧でハツったらクランプ。
それぞれ好きな大きさのニマの形を書き込みます。
樹皮を残しての器づくりも楽しいですね。

ここからは楽しいだけの時間。


無心でひたすら彫り彫りしてください。

あちこちで「これは楽しい」「気持ちいい!」の声が。

コシアブラは昨日小野ちゃんが伐ってきたばかり。

瑞々しくてとても柔らかいので
グリーンウッドワークの醍醐味を感じてもらえます。

ガンガン彫ってあっという間に
器のカタチが見えてきました。

内側をほぼ完成まで整えたら
フックナイフダブルエッジで仕上げ削り。

スプーンの匙面でやった削り方を思い出せば
どっちに削ると逆目にならないか間違えずに出来そう。
これはククサづくりでもやるので、しっかり身につけておきたいです。

内側は後からでも出来るので裏の仕上げに入ります。
だいたいの底の大きさを決めたら
ノコギリでいらないところを大まかに切ったり
斧でハツって外側のカタチをつくっていきます。


最後はナイフで全体を見ながら仕上げ削り。
これまで学んだナイフワークを駆使すれば
斧と同じくらいざっくり削ったり
細かに動かして綺麗な線に整えたりできます。
余裕のある人はチッピングにも挑戦。
ウロコ模様もコツをつかんだら
はじめてとは思えないくらい上手く出来ていました。

すっごい楽しそうに彫っていて
見ているこっちもうれしくなります。

夕方からの雨で少し冷えてきましたが
今回も動いていればそんなに寒くもなく
無事終えることが出来ました。

みなさんのニマを並べてみると…
同じコシアブラからスタートしたのに
今回は型を使わないから全員違ったデザインで
とっても個性的で面白いです。
5回連続で学んでみなさんとっても
ナイフや斧の使い方が上手くなってます。
家でも続けてつくってきたものを
見せてくださったのですが
びっくりするくらい上手でした。
いよいよ次回はククサです。
これまでにやってきたすべての技術をつかって
素敵なククサを完成させたいですね。
後日談
LINEで参加者のグループを作っているのですが
その後の仕上げの報告が続々と♪どれも素敵です!





(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/08(火) 17:36:08|
- ┗ ろうきん森の学校
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竹ひごからつくる竹細工講座
竹林整備と竹細工講座「六つ目編みの波縁盛り籠づくり」
4/29(金・祝)30(土)の2日間
\
2022年4月のろうきん森の学校、竹細工講座のご案内です。
丸竹を割るところから始める本格的な竹細工講座
竹林整備(真竹)と竹細工講座「六つ目編みの波縁盛り籠」づくりの募集です。

スケジュール
集合:2日間とも美濃市番屋2号館です。
天候によっては竹林が2日目になる場合もあります。
《1日目》 午前 ≫ ひごづくり
竹割り鉈(なた)や切り出し小刀を使ってひごをつくります。
午後 ≫ 竹林レクチャー
竹林へ行き、材料の伐採、竹林の見方を学びます。
《2日目》 午前 ≫ ひごづくり(仕上げ)
1日目の続きでひごづくりの作業をします。
午後 ≫ 編み
竹細工の基本的な編み方のひとつ『六つ目編み』で『波縁盛り籠』を編みます。

━━━━━━━━━
開催概要
━━━━━━━━━
日にち 4/29(金・祝)30(土)の2日間
時 間 9:30〜17:00
場 所 美濃市番屋2号館
定 員 10名
対 象 大人(原則として中学生以上・2日間すべて参加できる方に限る)
受講料 10,000円
講 師 安藤千寿香(NPO法人グリーンウッドワーク協会)
申し込み受付期間
2022/03/01 00:00 〜 2022/04/22 23:59
━━━━━━━━━
お申し込みについて
━━━━━━━━━
受付期間は、各講座開催日の2ヶ月前から1週間前(先着順)です。
参加費の入金をもって受付とします。
オンラインストアの
専用ページからお申し込みください。

━━━━━━━━━
今後の予定
━━━━━━━━━
2022年前期の竹細工講座は
今回の①『竹林整備(真竹)と六つ目編みの波縁盛り籠』のほか
②『淡竹のたけのこ採りと竹トングづくり』と③『六つ目編みの舟形バスケットづくり』の
の3回開催します。
②『淡竹のたけのこ採りと竹トングづくり』
日にち 5/28(土)※雨天翌日29(日)に延期
時 間 10:00〜16:00/迫間の竹林
定 員 10名
対 象 大人(原則として中学生以上・2日間すべて参加できる方に限る)
受講料 5,000円
③『六つ目編みの舟形バスケットづくり』
日にち 7/6(水)13(水)20(水)の3日間
時 間 9:30〜17:00/番屋2号館
定 員 8名
対 象 大人(原則として中学生以上・2日間すべて参加できる方に限る)
受講料 15,000円
2ヶ月前になりましたらあらためてご案内します。
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キャンセルポリシー
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申し込み後、やむを得ない理由によりキャンセルされる場合は事務局までご連絡ください。キャンセルのご連絡日により、下記の通りキャンセル料を申し受けます。
①講座開催日15日前までのキャンセル
⇒ キャンセル料は発生いたしません。(決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます)
②講座開催日14日前~3日前までのキャンセル
⇒お振込み額より、キャンセル料として受講料の半額+決済手数料・振込手数料を差し引いてご返金いたします。
③講座開催日前日~当日のキャンセル(連絡なしの不参加含む)
⇒ 受講料の100%のキャンセル料が発生いたします。
恐れ入りますが、お席を確保し、準備を整えてお待ちしておりますので、予めご了承ください。
※返金にかかる決済手数料・口座振込手数料はお客様負担とさせていただきます。
※当法人の都合での講座中止に関しては、受講料金は全額返金いたします。
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注意事項
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▶ 子ども料金は小学生以下を対象とします。(乳児は無料)
▶ 申込が定員の半数に満たないときは開催できない場合があります。
▶ 開催日の1週間程前に詳細のご案内をメールにてお送りします。
持ち物や駐車場の場所等はそちらでご確認ください。
▶ 開始時刻の10分前までに開催場所にお集まりください。
▶ 動きやすい服装でお越しください。(サンダルスカート等はご遠慮ください)
▶ 参加費には保険代金を含みます。
▶ 傷害保険に加入しておりますが怪我等には十分ご注意ください。
- 2022/03/07(月) 17:15:27|
- 森工塾・講座のご案内
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《ろうきん森の学校》森工塾
ラダーバックアームチェア講座
前半3日間が無事終了しました。
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丸太を割るところからはじまり


6日間かけて本格的な椅子づくりをするなかで
グリーンウッドワークのさまざまな技法が学べる
年に一度やったりやらなかったりのレア講座。笑

今回は初のラダーバックアームチェアに挑みます。
わたしもラダーバックチェアをつくって
グリーンウッドワークにハマったので
みなさんの感想を聞いていて頷くことばかり。

マンボウで施設利用制限がかかって屋外に変更となり
寒さ対策に走り回ってなんとか会場を整えての開催。

最終日こそ夕方から小雨でしたが
2日間はお天気にも恵まれて
最高のグリーンウッドワーク日和でした。

削った削った山のような削り屑。

帰宅して鏡を見たら日焼けして真っ赤っか😳💦

材を割ってハツっているとTシャツ一枚でも暑くて
真冬とは思えないお天気でありがたかったです。
ラダーバックアームチェアづくり二日目は
八角形にした脚を丸く整え、背板をはめる部分を薄く欠いたら
午後から後ろ脚の蒸し曲げを行います。

普段はカセットコンロを使っていますが、今回は暖房用のストーブを利用。
名付けて「ストーブべンディング」
うまく曲がってくれますように(祈)

アームなしの講座で6日間のところを
アームチェアで6日間とハードスケジュールでしたが

参加者でありながら
ガンガン割って削ってサポートしてくださった
椅子づくり経験者のみなさんと
アカデミーの学生で研修中のしめちゃん
はじめてのグリーンウッドワークにもかかわらず
最後まで楽しんで削りつづけた
参加者のみなさんのおかげで
無事に予定通りの工程を終えることが出来ました。









とにかく
ケガも体調不良もなく終わりホッと一安心です。
あー!楽しかった!!
夢のような前半3日間が終わりました。
この講座のランチはアトリエキッチンりんりんにお願いしています。
たっちゃんありがとう!


宿泊先の「陽がほら」さんも素敵でした!

次回は3月!
それまでみなさんが削った材は大切にお預かりします。

また来月、よろしくお願いします😊❗️
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/06(日) 17:35:12|
- ┗ ろうきん森の学校
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1月22日 (土)はククサづくり連続講座の3回目「ナイフワーク応用編・スプーンをつくる」でした。
21日から岐阜県に「まん延防止等重点措置」の指定となり、美濃市も独自の「非常事態宣言」を発出。
それに伴い、予定していた会場の利用が市内在住の方のみに制限がかかって使えなくなったので、直前に屋外の古城山ふれあいの森に会場を変更しての開催でした。

新型コロナウイルス感染症はいまだ不明な点が多く、感染の増減にかかわらず長期的な視点で考えることが重要です。
グリーンウッドワーク協会は、人を集めて講座をすることを生業にしている団体なので、感染及びその拡大のリスクを可能な限り低減した上で、持続的に活動に取り組むための対応を考える必要があります。
新しいデッキもできて広くなったろうきん森の工房なら開催の可能性があるのでは?となり、「どうなったら開催できるのか」について話し合って、ろうきん森の工房ならできると判断。そうなればあとは動くだけです。

森の工房のデッキの壁面になる部分に透明のシートを張って防寒・防風対策。
場所変更のために私が当番で入れなくなったみの木工工房FUKUBEのスタッフ探し。(名和さんが快く引き受けてくださって感謝!)

実家の工場で使っていた大型ファンヒーター2台を運び、参加者の皆さんに会場変更のメールを送った後、確認のための個別連絡をして、なんとか朝までに全員の確認も取れて一安心。
無事に講座をはじめることができました。

当日はみんなの気持ちが通じたかのような晴天で、風もなく穏やか。
参加者のみなさんも想像よりも暖かい環境にホッとされていました。
今回はじめて登場する道具はフックナイフ。
スプーンづくりはグリーンウッドワークのものづくりの基本なので、1日かけて丁寧にお伝えします。

まずは前回の講座で真空パックした材の開封。
型を書き写せるように斧で平面にするところまでは終わっているので、木口に割れはないか、乾燥していないかなどよく見てもらい、木口から5mmほど離して型に沿って丁寧に鉛筆で線を引いて削ります。

斧でみなさん、小野ちゃんの話す言葉を一言も漏らさないよう真剣にメモをとったり、動画で記録を撮っています。

匙面の先は5mmほど残しておきます。そうしないと匙面を薄くした時に割れてしまうからです。

匙面を下にして持ち、匙面の先から鉛筆の線通りに削っていきます。

前回に比べると斧を細かく動かし、しっかり線に沿って使えています。
鉛筆の線通りに削れたら、次は柄です。


怖さも減っているようで、みなさんとても集中して山桜と向き合っていていい時間。
12月中旬に木取りして真空パックしたものですが、まだとても柔らかくて削りやすく、いい材料です。

スプーンをつくるのではなく、ひとりでスプーンづくりができるようになるのが目的なので、寄り道脱線も結構します。
これまで小野ちゃんが作ったもの、作家さんのもの、無印や百均などで購入したもの、講座で作ったものなど、いろんなスプーンを並べてみました。

炭火で焼いた美味しそうなお餅♪

温まってもらうのも目的のひとつですが、今回はぜんざいで温まってもらいながら、ぜんざいではなく、気になるスプーンの形を味わってもらいます。(1期生の時は冷やし甘酒フルーツポンチでしたね)

スプーンって案外薄いんだ。持ち方がこうだとここの形ってこうなるんだね。この形が綺麗だね。
いろいろと感じていただいた後に、スプーンをつくることで、カタチの捉え方、感じ方が深くなるような気がします。


柄まで削れたら、もういちど型を当てて、側面にノコ目を二箇所いれます。

こうすることで、斧を入れた時に匙面まで割れることを防ぎます。

スプーンの形どおりに削れたら、次は側面に型を当てて書き写し、匙面も斧で削ります。
匙面にも同じように斜めにノコ目を2本入れておきます。



工程を一つ一つ区切ってデモンストレーションでしっかり見せながら、どうしてそうするのかも説明するので、覚えることがいっぱいで大変ですが、忘れてしまってもその都度フォローするので大丈夫。


はじめての時は思うように削れないので、匙面を傷つけてしまわないように慎重に。
ここをなるべくギリギリまで削っておくと、ナイフの作業が格段に楽になります。
急がず慌てず丁寧にやれば、はじめてでも失敗なくすすめられます。


そこまでできたら側面全体や、匙の裏面の丸み、柄の裏側も大まかに斧ではつります。

匙面の周りに厚み5mmの線を引いて、そこを残しつつ裏面全体を曲線をつなぐように削ります。
みなさんとても上手に斧を使って、鉛筆の線通りに削れていました。

斧の作業はこれでおしまい。お昼ご飯の後は、いよいよナイフワークです。
斧をフックナイフに持ち替え、全体を鉛筆の銑のラインに沿って整えたら匙面を彫ります。
小野=荒い、ナイフ=細かいと思われがちですが、斧で繊細さを求められることもあれば、ナイフで大胆に削ることもあり、どちらも大事です。

はじめは慣れないので手が腱鞘炎になりそうだし、うまく削れないのですが、全体がうすく彫れてくると、フックナイフの刃がうまく当たるようになり、少しづつつなげて削るれるようになってきます。
「このくらいの薄さまで。」と小野ちゃんがデモンストレーションで削ったスプーンを触ってもらいます。
匙の一番深いところは光が透けるくらいです。

えー!そんなに!っと言いつつも、早速黙々と削るみなさん。
ここからがまた気持ちよくて楽しいんですよね。
寒さも忘れてひたすら削り、森の中に静かな時間が流れていきます。
森カフェコーナーの温かい飲み物をのんだり、時々休憩しながら全体を整えたら、最後に匙面と横に1mmの線を引いて、その線を残してもう一度綺麗に彫って仕上げます。

匙面がだいたい彫れたら、全体をナイフで整えます。

みなさん、なんとなく思い出しながら、学んだナイフワークを駆使して全体を削っていって、細かな部分は好みや使い方によって自由に削って完成です。


今日の感想は…
・削っているのが楽しい。だんだんハマってきた。持って帰ってちゃんと作ってお披露目できたらと思う。
・子ども(今回最年少参加者は10歳!)に負けないように頑張りたい。
・今日も気持ちよく削った。時間が経つのを忘れた。
・フックナイフが難しい。ナイフワークは忘れているのもあったけど、 本を見ながら復習したい。
・ひとりで黙々とやるのもいいけど、みんなでやるのが楽しみで、遠いところまで来る値打ちがある。
・フックナイフ難しかった。アドバイスもらってわかることがあった。練習してできるようになりたい。
・スプーンちょっと難しかったけど楽しかった。
・普段使っているスプーンに興味を持ったことってなかったけど、観察してみようと思う。
・スプーンの形なんて考えたことなかった。使いやすいスプーンってどんなかな?と考えるきっかけになった。ナイフワークも忘れてしまったので後2回しっかりやりたい。

帰りがけに参加者のお一人が
「会場変更の知らせを聞いた時はこの時期の屋外で本当に大丈夫かなと不安だったけど、囲いとストーブのお陰で快適だった。あったかいぜんざいが本当に美味しかった!」と声をかけてくださって、陽が落ちて真っ暗になったろうきん森の工房を片付け、次の講座の準備をしながら、いい1日だったねと労いあいました。

どんな状況でも開催前提で話し合うのではなく、新型インフルエンザの予防及びまん延の防止に努めつつ、活動を続けられるように新たな対応も模索していこうと思います。
(文責:ばきちゃん)
- 2022/03/06(日) 17:28:56|
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