平成30年度最後の出張講座は、
1月に引き続き群馬県前橋市のサンデンフォレストへ
手彫りの器づくりに呼んでいただきました。
ヤギの「サン」と「デン」もお出迎え。

新しく日干し煉瓦のカマドも出来上がっていました。
1月のスプーンづくりから2ヶ月の間に、
削り馬が三台

スプーンがいっぱい

漆塗りの作品も

マレットもありますね(コレはてっぱんです!)

木の形をそのまま利用したものも

皆さんのやる気がビシバシと伝わってきます。
前回からのリピーターの他、
森林インストラクター会
緑のインタープリター協会
地域おこし協力隊
籠づくりなどのクラフトが大好きな方
ものづくりは苦手だけど楽しいという方まで、
様々な方にご参加いただきました。
まずはサンデンフォレストの柴崎さんからこの森の成り立ちを教えていただきます。

今回使う木ももちろんサンデンフォレストの敷地内から調達しました。
ヤマザクラと

エゴノキ

さあ、削り比べてみましょう。
玉伐りしたサクラを半分に割りますが、
木が割れようとする力に樹皮が抵抗するために、
事前に樹皮を奇麗に剥がします。

このあと、この皮はもちろんナイフのシースとなりました。
割った材を削り馬に載せて、平面出しから。
馬に入らない大きな材はこんな風に固定します。

器の内側は丸ノミではつります。

縄文時代から人類が続けてきた作業です。
「石器の大変さに比べればそれよりはまし。」
との感想も。
エゴノキはサクサク削れますが
ヤマザクラは硬くててこずりました。

内側の仕上げ面は彫刻刀やフックナイフで整えて一日目の作業は終了。

夜の懇親会ではアルプスの少女ハイジの鑑賞会。

オンジだけではなくペーターも削り馬で橇(ソリ)を削っていました。

さあ二日目の作業開始です。
「想像以上に大変、筋肉痛になるかも。」
という人もいらっしゃったので、まずは準備運動から。

ラジオ体操はグリーンウッドワーカー世界共通のウォーミングアップ体操です!
(先日のOne Tree講座でもみんなで楽しく体操しました)
器の外側をまずは斧ではつります。
森林インストラクター会の三澤さんは自前の枝打ち斧で。

皆さんが無心になってコンコンはつる風景は
なんだかとっても心が癒されます。

慣れない道具ではありますが、ある方は
「うまくできなかったが、道具と仲良くなろうと努力した。」
そうです。
仕上げ面は銑やナイフで整えて出来上がり。


「楽しかった、これからも続けていきたい。」
「濃密な二日間、まだ時間が欲しい。」
「自主勉強会をやっていきたい。」
「現代人は便利さと引き換えに自分の力を使うことをしなくなった。
今回の体験により、いろいろな製品を見たときに、
これはどうやって作っているんだろうと思いをはせることができるんじゃないかな。」

サンデンフォレストのグリーンウッドワーク、これからも続きます。
(おの)
- 2019/04/15(月) 08:00:08|
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