寒い寒いと思っていても、春はちゃんと来てくれるようです。
草木も着々と準備をしてるよう。見習いたいものです。
さて、今回の勉強会の課題は「木のお皿」。
足踏み木工ろくろで作れるのは、椅子の足だけではありません。
今回の材料は、「朴 -ホオ-」比較的柔らかい木。心材が緑色をしています。
木材で緑色の木は珍しいです。
それを、縦に半分に割り、大まかに削ります。
半世紀ほど前までは、日本でもまだ森から森を移動しながら器を作る職人の人達がいたそうです。
モノの本によれば、木の塊をザックリ器の形にするのは女性の仕事だったそうです。その技には驚きです。
「木のカタマリ!」って感じです。
これを、ペダルを踏み回しながらゴリゴリと削ります。はじめはかなり重いです。ちょっとした筋トレです。
しばらくすると器の外側がこんな感じに挽けます。
辺材の白と心材の緑のコントラストがきれいです。
外が終われば今度は内側です。
写真の刃物は、日本の木地師さんが使う刃物。
自作するのですが、これがなかなか難しい。。。
今回は、使い慣れたボウルガウジを使っていきます。
生木(グリーンウッド)ですので気持ちよく削れていきます。
中心部に向かってドンドン掘り進んでいきます。美味しそうなスルメイカがたくさんできます。
最後は、細くなった中心をポッキっと折って取り外します。(わかり難い場合はこちらをご参考に。)
いかがでしょう?
いっけん荒削りに見えますが、刃物の一筋一筋の跡が人がろくろを踏んで削りだした一呼吸です。
なかなか魅力的な模様だと思うのは、、、作った本人だからでしょうね、笑。
椅子とは違い、1日で完成の形が見える。そしてこのあと1~2週間で乾燥して形が変わります。
生木の変化する楽しさも味わえる一品です。
器作りは、面白いグリーンウッドワークの一つですね。皆様に体験していただける日が待ち遠しいです。
加藤
NPO法人グリーンウッドワーク協会では、岐阜県美濃市を拠点に会員・一般向けの講座を行っているほか、全国へ出前講座にも出かけています。
2008年3月NPO法人認証。
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