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《ろうきん森の学校》森工塾
ククサづくり連続講座③
7月 9日(土) ナイフワーク応用編
スプーンをつくる
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ククサづくり連続講座も折り返し地点。
1回目は斧の使い方を学ぶための
チョッピングブロックとマレットづくり。

2回目はナイフワーク基本編として
丸太を斧で割るところから
ストレートナイフでお箸をつくりました。

3回目となる今回はナイフワーク応用編。
フックナイフを使う練習ということで
スプーンをつくります。

材は山桜と黄檗(キハダ)をご用意したのですが
みなさん見本のスプーンを見てキハダを選ばれました。



グリーンウッドワークのスプーンづくりは
削り馬や足踏みろくろを使ってもできるのですが
連続講座では斧とナイフでつくるので
初めてでもつくりやすい直線的な型を使います。

斧を失敗しても大丈夫なように余白が多めにあるので
上手な人は柄の形などアレンジも可能です。

まずは材を選んで割り、斧で面を整えるのですが
3回目にもなると恐る恐るではありますが
安定して斧を使えていて、頼もしいです。


できない!ってみなさんおっしゃってましたが
最初からうまくできるわけがない!笑


お昼ご飯のあと、フックナイフを使う前に
恒例の「スプーンを味わうデザートタイム」

気になるスプーンを選んで実際に使ってみながら
デザートではなくスプーンを味わってもらいます。
使いやすい大きさ、長さ、厚さ、幅だけでなく
口に入れた時の感覚、違和感を感じるところなど
作家さんの良いスプーンや量販店のものを比べて
口にして観察して考えてもらうことで
どんなスプーンをつくったらいいかわからない人も
ふだん何気なく口にしている
スプーンを見る意識が少しかわってくるんです。


午後からは、匙面を削っていきます。

はじめてのフックナイフに苦戦していましたが
みなさん丁寧に仕上げていました。

前回練習したナイフワークも駆使します。

今回の感想は…
・キハダを使えたのがうれしかった。(気になっている材だったので)
・板目なら模様が出るかと思ったら、あまり思った感じにならなかったので残念。
・木裏から削ったけど良い模様が出た。
・キハダでつくれたのがうれしかった。並べてみると、エッジなどのメリハリがあるないで見た目がかなり違う。スプーンの味見をして微妙な角度やふちの加減でかわるなど、考えるポイントがわかった。
・木を削ることは落ち着く作業だとあらためて思った。リフレッシュできた。
・はじめてフックナイフを使った。最初うまくいかなかったのが、途中うまく入る瞬間があって、気持ちよかった。どのくらい彫っていいかなどイメージがわかなかったから練習したい。
・急に難しくなった。前回までは直線だったので、円弧が出てきて、3Dで考えるのが難しかった。木を削って没頭するのが心地いい。みんな一緒にいるのに、一言も話さず黙々と削っていて、でも同じ作業をしているっていう不思議な一体感が良かった。
・曲線と面のつながりなど、立体になっているのを意識してつくるのが難しかった。

何度も書いてますが、自転車やピアノのように
グリーンウッドワークは練習が大事。
スプーンはつくった本数だけ上手くなります。
どんどん良いスプーンを真似てつくってほしいですね。

次回は4回目、彫る技術の練習でお盆をつくります♪

グリーンウッドワーク協会 ばきちゃん
- 2022/07/10(日) 17:50:16|
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