昨年に引き続き今年も開催しました
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子どものためのナイフワーク講習会
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森林文化アカデミーの情報センターで、二日間にわたり、
子どものためのナイフワーク講習会を開催しました。
この講習会は、「子どもに安全なナイフワークを教えたい」
「基本的なナイフの扱い方を知りたい」など、
子どもに関わりながらナイフを使っているすべての大人のための講習会。
昨年は時間の都合でできなかった意見交換会や交流会、
実際のプログラムを体験しながら学ぶワークショップも行いました。
今年は19都道府県から31人が参加。

1日目は子どものナイフワークの実践報告、基礎知識と技術講習、意見交換会。
松川さん(高橋さんご結婚されました✨)はアカデミー卒業後は
仙台に戻られ保育士としてお勤めされていて、
その後もナイフを使った活動を続けているので、
昨年の発表内容に加えて、現在進行形で実践されている活動のなかでの気づきなども発表され、
わかりやすい内容はさすがでした。

子どものためのナイフワークは、初心者向けの技術指導や短時間のクラフトワークショップにも役立つ内容で、
キャンプやイベントだけでなく、学校や保育の場など日常で子ども達に刃物に触れてもらいたい方にも、
おすすめの講座となりました。

2日目は宿泊者向け早朝プログラムから始まりました。
グリーンウッドワーク指導者養成講座の卒業生のみなさんは、
スプーンづくりのデモンストレーション。

からの、参加者のみなさんがスプーンを削る体験に。

グリーンウッドワーク講座では出会えない方たちに、
生木からスプーンを削る楽しさを紹介できたことがうれしかったです。

参加者の皆さんからたくさんの差し入れなどもいただき、
充実したカフェコーナー。
みなさん早朝からいい笑顔!

続いて、3人の講師のプログラムから2つ選んで、
午前と午後でそれぞれ選択したプログラムを体験しながら学びました。
グリーンウッドワーク協会はマジックワンドづくりのワークショップ。

削る気持ちよさを堪能してもらうために、早朝切ったばかりの桐の木の皮むきから体験。
ナイフで皮を削り取ると、雫が見えるほどのみずみずしさ。
続いて桜の枝を選び、マジックワンドづくり。
いくつかのナイフワークを学んだ参加者は、削る楽しさを味わいながら、
こどもにとってどんな方法が有効か体験から学びます。

やってみたい、ワクワクの演出も大切で、魔法の杖のガイドブックや魔術学の本、
たくさんのビーズや木の実などの素材も用意しています。

参加者からも、ストーリーを演出する水晶のような雰囲気のクリアのビーズなど用意すると良いとか、
水や火などの属性をイメージできる素材もあると良いなど、様々な提案が生まれました。

お魚やきのこ、車づくりと比べて、「枝から杖?」「それって面白いの?」って、
あまり期待していなかったという参加者のみなさん。

いざつくってみると、ハマってしまってみんな夢中&無言…「なんか、カニ食べてるみたいですね」だって。笑
特に男性陣は、いくつになっても少年✨無意識に杖を振ってしまう姿も。
ただ枝の皮をむいて先細りにするだけなのに、なんでこんなに楽しいんだろう!
午前と午後で20人20通りの魔法の杖が完成しました。

今回デビューの魔法の杖づくりでしたが、
想像以上に面白いことがわかって、素晴らしい内容になりそうです。

はやく講座でやりたい!取り入れやすいので、
参加者のみなさんもどんどん講座でやっていってほしいですね。

最後に参加者同士で講座の振り返り。
互いにどんな感想を持っているのか共有するのもいい学びとなります。

皆さんそれぞれ自分のフィールドに持ち帰ってもらい、
今後の活動に生かしてもらえると嬉しいです。

講座が終わってスタッフの振り返り。
以前スタッフとして参加した講座は5日間作業で技術を中心に学んだ。
子どものナイフワーク講座では座談会や交流の時間をしっかり取れたことが有意義。
分科会も少人数で講師の技術を盗めるのが良かった。
去年も今年も手伝って2年間出られたことが満足。
昨年と今年は違うと感じた。
2日間あって時間的な余裕があった。
昨年はつくる時間メインだったけど、
今年はさらに気をつけるポイントの説明の時間を取れたりして、有意義だった。
初めての子どものナイフワーク、どうなるんだろうと、未知なところで参加。
子どもにこういう場を作りたいという人が全国から来てくれた。
手探りのなか、どうしたらできるかを真剣に考えているのが感動した。
子どもに伝えるのが難しいと思っていたけど、
集中できるやり方、動物的に反応するようなポイントがおさえられている。
子どものためにできることはみんなのためにできることだとおもった。
グリーンウッドワークの講座を以前手伝って、
それと比べてねらいや目的が違うのだと思うけど、
1日目座学2日目実践になっていて、
知りたい部分について作業に追われながら学ぶのではなく、
作業と切り離して聞けるのが良かった。
しっかり体得できたのではないか。
全体を通して、つくることと教えることは違うし、
子どもに教えるのは大人に教えるのとは違うことがわかった。
教える人によってカラーがあるのも面白かった。
二日間講座があったことで、参加者同士の交流ができていたのが良かったと思う。
昨年講座に参加してから自分自身1年間実践しながら、
子どもと大人にどう伝えれば良いか試行錯誤してきた。
参加者によって、活動の幅がそれぞれなので、知りたいことや気になることもそれぞれ違う。
全員にむけて、基本的なことは伝えられるけど、
個々のニーズに対応するのが難しいので、臨機応変に応えることが必要。
指導者の視点が気になっていたので、
ひとつひとつ丁寧に応えられていたのが参加者にとっても参考になったと思う。
いつも子どもと活動しているので、今回大人向けに指導したことで、
自分が普段無意識でやっていることがたくさんあると気付いた。
参加者が理解していないところなど、説明できるようになるのが大事。
分科会は、同じ内容を2回やれて良かった。
1回目はバタバタしたけど、
「お昼休憩のとき最初のことろを丁寧に教えてもらえたのがよかった。」と言われたので、
午後からの2回目でそのあたりをバランスとれた。
つくることに夢中にならないのが大事。
今できる事をやり切った。素晴らしかったと思う。
学生のサポートがすごかった。朝プログラムも素晴らしかった。

振り返りを終えて、FUKUBEに車2台分の荷物を搬出し終えたあと、参加者アンケートを見せていただきました。
小さなスペースにびっしりとコメントが書いてある人ばかりで、子どものナイフワークへの熱量の高さを感じます。
期待通りだった、期待以上だったというコメントに思わず涙が出ました。
参加者、学生のボランティアスタッフ、講師、すべてのみなさま、二日間ありがとうございました!お疲れ様でした!
(ばきちゃん)
- 2023/04/06(木) 08:56:30|
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