ものづくりからはじまるパートナーシップ「ささえてもらってつながる手」
最終回が11月21日(日)に森林文化アカデミーにおいておこなわれました。

まずは今まで4回の講座のおさらいです。
以前山で拾ったどんぐりが、しっかりと根を出していました。

そして前回つくったスプーンをお披露目です。

みんなの目が輝きます。
今日はみんなでカレーをつくり、このスプーンで食べます。
題して「作ったスプーンを味わおう」です。
まずは野菜を切るグループと、火を焚くグループに分かれます。
野菜を切るグループは包丁やピーラーを使って手分けして作業しました。

みんな上手に刃物を使っていました。
焚き火グループは、焼き芋の準備です。
濡れ新聞と銀紙にまいて火の中に入れます。

この火は、グリーンウッドワークで出た端材や削り屑を燃やしました。
やっぱり子どもは焚き火が大好き。
みんな大喜びです。
切った野菜を協力して運びました。

鍋に野菜と肉とカレールーを入れて煮込みます。

そしてスタッフを含めて35人分のカレーが出来上がりました。

焼き芋は、焚き火を燃やしすぎて、こげちゃいました。
スプーンの材料であるリョウブの命を頂いたという意味も込めて、みんなで「いただきます」をしました。
それでは、美味しい笑顔のオンパレードです。




片付けが終わった頃、木枯らしが吹いて葉っぱの雨が舞い散りました。
ここで、「はっぱじゃないよぼくがいる」という絵本を読みました。

絵本の中には葉っぱの顔がいっぱい。
その後、顔のような穴が開いた葉っぱをみんなで捜しました。

これまでの連続講座で培った感性を発揮する場面です。

最後に修了証を手渡しました。

岐阜県産材のスギと美濃和紙でつくった特別な終了証です。
振り返りの時間です。
これまでの講座でこんなことを勉強しました。
森の木が生活の道具になったこと。
木が人の生活を支える燃料になったこと。
みんなの植えた種がいずれ育って森になること。
いわゆる「森の循環」についてです。
理解できる子もできない子も、体験したことを何か少しでも覚えていてくれたら嬉しいです。
もう一つはつながり。
森の恵みを利用することによって得られた森と人とのつながり、言い換えればつい最近までおこなわれていた里山の知恵。
そして森に入ることによって生まれた人と人とのつながり、ある種の連帯感。
難しいことはわからなくても、「森って楽しい」ってことを知ってもらえればそれだけでもいいです。

この講座を通じて感じたことは、子どもたちは森に入ると自然と笑顔になるということでしょうか。
子ども達への「木育」の重要性を改めて実感した連続講座でした。
(文責:小野)
- 2010/12/05(日) 20:00:00|
- 講座の実施報告
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