井丸さんの器づくり、2日目はカシの木を使って大きめの器に取り組みます。
材は以前に取っておいたもので、水につけて保存されていたものです。

外側は真っ黒に変色していましたが、マンリキで半分に割ると中はこの通り非常にきれいな肌が現れました。

生の木をいかに柔らかいまま長期間保存できるか、一見矛盾する話のように思われるかもしれませんが、案外現代のグリーンウッドワーカーの永遠のテーマかもしれませんね。
鋸で八角にしたあと

斧でチョッピング

この荒木取りの状態で出来るだけ器の外側のカーブに近づけるのがコツです。

木偏に堅いと書いて樫(カシ)
紛れも無く堅い木のはずですが、手入れの行き届いたフックによってサクサクジョリジョリと削られていきます。

大きな器はレスト(刃物台)から中心部分までの距離が当然ながら遠くなります。
そこを削るためには複雑なカーブを描くフックが必要となります。

井丸さんは工房で刃物打ちも行っており、フックは全て自作です。
前日のカエデとはまた違った瑞々しく存在感のある器に仕上がりました。

乾燥後にどんな表情を見せてくれるか楽しみです。
本日3時のお茶の時間に焼きリンゴを御馳走になりました。

甘酸っぱくて、少し歯ごたえのある絶妙な柔らかな食感が口の中に広がって、疲れた体に染み渡りました。
この焼きリンゴは、井丸さん手づくりのロケットストーブでダッチオーブンにかけてつくられたものです。

そして井丸さんの新作「焼きリンゴ入れ」です。

幸せな2日間、本当に有難うございました。
まだまだつづく
(文責:小野)
- 2011/02/16(水) 20:00:00|
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