毎月開催されている木のスプーンづくり講座
最近は、材料を持ち込んで参加される方も多くおられます。
21日に開催したスプーンづくり講座に、京都から参加してくださった栗原さんは、里山の手入れをした際に出された「クヌギ」を持参しました。

クヌギは関西では里山の代表選手。
使わない手はありません。
しかし樹皮が非常に堅く、銑の刃がこぼれそうです。

ここで新兵器!

スタッフの吉田さんお手製の「銑」です。
木工機械に使われる刃を加工してつくりました。
ハイス鋼(ハイスピード鋼)なので刃は非常に丈夫です。
切れ味抜群!

ろくろで挽いたあと、半分に割ってみます。

すると、中はこんな模様が

一年目の幹が茶色く残っています。
子どもの頃は暴れん坊でしたが、大人になると丸くなるんですね(笑)
更に削り出していきます。
まあるい幹(枝)をそのままろくろにかけると、縞模様(放射組織)がまさしく放射状に美しく出てきます。

完成した一対のクヌギのスプーンです。

主催者側が用意した材料ではなく、山を手入れして出された木や、庭木の剪定木など、身近な木を材料にすることにより、より樹と木のつながりを実感することができます。
直径8cm、長さ35cm程度あれば充分にスプーンをつくることが出来ます。
今後とも、持ち込み大歓迎です。
(小野)
- 2012/04/25(水) 23:20:26|
- 講座の実施報告
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