7月25日、26日と会員の方9人で飛騨高山に行ってきました。
25日の目的地は飛騨の里という合掌造りの家屋が建ち並ぶ観光施設です。
この施設の一角で行われている有道杓子(うとうしゃくし)の実演を見学しました。

有道杓子とは高山市久々野町の有道地区に江戸時代から伝わる木杓子で、杓子の中の王者とも称されます。今は有道しゃくし保存会の方々が技術の伝承と保存に努めていらっしゃいます。

素材はホオノキの生木です。
昔の木工はすべてグリーンウッドワークだったんですね。
使う部分は辺材(白太:周囲の白い部分)だそうです。
刃物はなんと出刃包丁を使います。
そしてグリーンウッドワークと同じ銑も使います。
固定具はつくる方がそれぞれ工夫されているようです。
これはまるで削り馬そっくりですね。


さじ面はしゃくしがんなと呼ばれる特殊な刃物で、てこの原理を利用しながらすくっていきます。
この日は特別に体験までさせていただきました。

会員の皆さん全員目が釘付けです。
昼前に到着しましたが、夕方の実演時間ぎりぎりまでお邪魔してしまいました。
保存会のみなさま、ありがとうございました。

この日は高山市内のユースホステルに宿泊しました。(つづく)
(文責:小野)
- 2009/09/13(日) 01:54:37|
- 講座の実施報告
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