11月7日・8日の二日間
むかわ町木育講座「北のグリーンウッドワーク・スキルアップ研修」が
むかわ木育の学校で開催されました。
この講座はむかわ町主催で、私たちグリーンウッドワーク協会と
木育ファミリーの煙山さんが講師として招かれました。

この講座は、単なる椅子づくり講座として楽しむだけではなく、
むかわ町における木育活動の指導者育成をはかるために
グリーンウッドワークの「イロハ」を学んでいただきました。
イロハのイは、
「いつでも森や木を身近に感じられること」

今回使った木は、近くの畑に自生していた「オノエヤナギ」
割裂性は非常に良く、効率的な木取りができました。

小割がうまくいくと、銑による成形の手間も省けます。
木の素性や特性を考慮した「適材適所」が重要となります。

イロハのロは、
「論理的に技術を伝えられること」

二日間の椅子づくり講座でネックになるのは「貫の乾燥」です。
今回は乾燥材のカラマツを使用することで対応したのですが、
生木の木工では乾燥収縮の工程を省くことはできません。
そのために、脚と貫の接合部を模式的に再現した「マイハンマーづくり」を
体験していただきました。
まずは、八角形に削った柄にテノンカッターでホゾを付けます。

乾燥は3分間クッキングで「レンジでチン」
木口から水蒸気が上がっている様子が確認できるでしょうか。

ハンマーの頭に穴をあけて、

楕円形に変形したほぞを打ち込んで出来上がり。

シラカバやヤマザクラのハンマーが完成です。

早速椅子の組み立てに使用してもらいました。

そして、イロハのハはもちろん、
刃物のメンテナンス
ここまで出来ればあなたも立派なグリーンウッドワーカーです。

しかし、イロハだけで終わらないのがグリーンウッドワークの奥深いところ。
イロハニのニは、
にこにこ楽しく夜も木育談義

ホは、ほっと一息休憩タイム

ヘト・・・へとへとになって座編みに苦戦される方もいましたが、

最後はみんな笑顔で感慨もひとしお

出来上がった椅子に座ってふりかえり

・木の匂いを実感できる木工だった
・素敵な会だった
・人に伝えるのって結構大変
・今まで持っていなかった知識を得られた
・この学校の古い床の上で作業することに意味がある
・この楽しさを伝えたい
むかわ町での木育活動の新しい一歩を踏み出した、
そんな研修会になったと思います。
お招きいただいたむかわ町の皆様、
協力いただいた木育ファミリーの皆様、
そして、参加者の皆様、
ありがとうございました。
(小野)
- 2015/11/20(金) 10:31:48|
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