有道杓子(うとうしゃくし)
それは岐阜県飛騨地方の奥深い集落でつくられてきた木杓子です。
グリーンウッドワーク協会ではかつて、
この岐阜県で行われていた昔ながらの木工を学ぼうと、
2009年の夏にツアーを組んで高山まで行ったこともありました。
>>>そのときの様子はこちらからあれから8年
高山から奥井先生を招いて、
ろうきん森の学校として有道杓子づくりの講座を開催することができました。
>>>奥井木工舎HP
道具は至ってシンプル
まずはマンリキや楔で材料となるホオノキの丸太を割ります。
縄文・弥生時代から行われている原始的な割り木工の技術です。
このマンリキという道具も日本では高山独自のものです。

柄の付け根の部分をのこぎりで切り込みを入れたあと、
鉈でそぎ落としていきます。

仕上げは出刃包丁
先生曰く「杓子もお刺身と同じ、鮮度の良いうちに削りましょう」
普段料理するときより長い時間包丁を使ったんじゃないかというかたも(笑)

ここはやっぱり関の孫六で

最後に曲鉋(杓子鉋)ですくう部分を掘っていきます。
先生はシュッシュと気持ちのよい音を立てて削られます。

出来上がりはこんな感じ。
お手本は波模様がきれいです。

さあ、やってみましょう。
しかしなかなかうまくいきません。
でも本当に楽しかった。
うまくできなかった人は次回のリベンジを誓っていました。

熱中しすぎて、気がつけば6時半を回ってもうすぐ7時。
その甲斐あって非常に完成度の高い作品が出来上がりました。

皆さん納得の笑顔。
(先に帰られた皆さん、写真が撮れずに申し訳ありません)

岐阜の誇る岐阜伝統のグリーンウッドワーク
今後も有道杓子づくりの講座を続けていきたいと思っています。
(小野)
- 2017/05/16(火) 08:00:47|
- ┗ ろうきん森の学校
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